2018年10月25日

美少女作家と目指すミリオンセラアアアアアアアアッ!! (4)


著者:春日部タケル
出版社:スニーカー文庫
美少女作家と目指すミリオンセラアアアアアアアアッ!! (4)

前回大騒ぎとなった天花と清純の騒動。ネットTVでの騒動で、清純の顔も一部に知られるようになってしまい、いろいろ噂されているものの、概ね平穏な日々が戻りつつありました。年一回の新人賞選考。ここのところ、大賞は出ていなかったのですが、今回は超問題作が…読む人の精神を病む作品ながら、とてつもない完成度。編集会議を経て、清純が担当することに… 打合せ場所に現れたのは、なんと女子小学生!さらにひよこがそのJSに弟子入りすると言い出す。彼女は「プライド? なんで? 自分より凄い人にものを教えてもらうのに、肩書きとか年齢は関係ないよ?」というが…
結果として、JS・美門によるスパルタラノベ講座が開幕。…のはずが、なぜか3人で遊園地デートをすることに。美門のドS指導とひよこの天然回答に振り回される清純。はたして、美門の作品を世に送り出すことは出来るのか?

今回は、JSがヒロインとして登場。しかもどうやら心に闇を持った少女のようです。そんな彼女に愚直一直線に向き合うのは、ひよこ。最初は、彼女をうっとうしがる美門でしたが、あまりに天然かつ愚直な姿勢に、少しずつ心を開いていきます。さらに清純も、例によってクサすぎる台詞で、彼女の心を揺さぶります。端から見ていたら「事案」といわれても仕方のない台詞なんですが、本人だけが気がついていないようですね。
さらに清純の同期(SADOKAWAの別レーベル編集者)も登場。こちらも、どうやら清純にフラグが立っているようです。年下先輩を含め、清純ハーレムはどんどん広がっているようですね。

今回、中盤から後半はまた重い話になっています。前巻もそうでしたが、敵対する人が強烈で、前半のひよこを中心としたコメディと雰囲気が違いすぎます。メリハリを越えた振れ幅なので、読み疲れることもありますね。ただラストはハッピーエンドになるので、その点は安心できます。

今回天花はほとんど出番なし。ひよこは相変わらずぱんつ要員として通常営業しています。

★★★
posted by あにあむ at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | スニーカー文庫

2018年10月19日

大国チートなら異世界征服も楽勝ですよ?(4)


著者:櫂末高彰
出版社:MF文庫
大国チートなら異世界征服も楽勝ですよ?(4)
現地嫁を訪ねるために諸国外遊に出かけます。

「ウチ、大国だから」第四弾。3巻の壁を越えたからか、少しのびのびしたストーリーになっていますね。

グロリア帝国の替え玉皇帝・常信は、大陸が誇る英雄「七勇神姫」に続き、慈愛の女神・クオーレをも嫁にし、神の試練をもいとも簡単に乗り越えました。もはや大陸に敵なしとなった彼は、各国の王女たる嫁たちの実家をめぐる外遊を決行します。大陸横断鉄道を使って移動中に謎の襲撃を受けたり、妖精女王に強制面会させられたりしつつ、諸国漫遊する常信たち。とある温泉街を再興するため、キャラ監督による秘蔵温泉宣伝画像が作られ、その「自主規制版」もUp…そっちのほうが狙いとしか思えない作品ができあがり…相変わらず従属魔法は、時と場合を選ばないし…

諸国漫遊して、悪を暴き問題を解決していく。もうこれは水戸黄門ですよね。今回はAmazonがモデルの宅配サービスが大活躍していますが、なんというか「ウチ、大国だから」だけでは解決できないレベルになってきていますね。物量作戦が中心ですが、帝国兵士の練度はすごいです。戦争だけでなく、土木に関しても超一流。でないと、いくら部材がそろっても、これだけのことは出来ない。

気になるのは、現代社会との差が少しずつなくなっていること。もともとネット系サービスがある世界でしたが、大陸横断鉄道やAmazonまで出現しています。その割に魔法が存在していたり、妖精や竜がいたりとファンタジーなんやら現代なんやら、よくわからなくなってきています。前回も思いましたが、あまりサブカルチャーを登場させると、物語が安っぽく感じるようになってしまいます。もう一度初心に戻ってもらいたいと今回も感じました。

★★☆
posted by あにあむ at 16:14| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2018年10月17日

それでも僕は、モブキャラが好き


著者:氷高悠
出版社:講談社ラノベ文庫
それでも僕は、モブキャラが好き

主人公はモブキャラ好きなオタク・嘉島諒介。彼は、アニメを観たり、本を読んだり、マンガを描いたりと自由な「すみマン」部所属。大切な部だけれど、現在の部員は3名(うち1名は幽霊団長)学校の規定で4人いないと部として存続できない。そんな危機的状況で目をつけたのが、クラスメートである地味な少女(でも美少女)佐藤佐由梨さん。直接勧誘するのは難易度が高いので、手紙にして彼女に渡したはずが、なぜか学校二大美少女の一人である、美園姫芽さんに告白したと勘違いされ、しかもフラれてしまう…そもそも告白すらしていないのになぜ? そのような勘違いから始まった学園生活ですが、気がついたら主人公は美少女たちに囲まれていました…

物語のメインヒロイン佐由梨の諒介に対する好意は、実は最初からMAX状態です。諒介が普通の感性の持ち主なら、カップル成立!めでたしで終わってしまうような状況。でも佐由梨の消極性もあり、しっかりラブコメしています。

ネットでの評価は散々な作品ですが、非常に素直なストーリー運びで、佐由梨と諒介の関係も背中がムズムズするような初々しさがあります。最近の「付き合った」「別れた」という軽いノリではない「人を好きになる手順」をしっかりと踏んでいるので楽しいです。
姫芽の残念さもそうですが、各ヒロインの性格がはっきりと描かれており、等身大で楽しむことができます。若干中だるみなところもありましたが、全体を通してニヨニヨと読める作品でした。

★★★★
posted by あにあむ at 14:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫