2017年04月12日

異世界温泉に転生した俺の効能がとんでもすぎる


著者:七烏未奏
出版社:MF文庫
異世界温泉に転生した俺の効能がとんでもすぎる
 〜アンタの中が気持ちいいわけじゃないんですけどっ!?〜

主人公は温泉好きな男子高校生・草津熱美。地方の温泉(Bath)に向かう途中にバス(Bus)事故で死んでしまう。次に目が覚めたとき、彼は異世界の温泉に転生していた。いろんなものに転生するご時世ではありますが、今回は温泉だと。そういや最近鎧に転生して、美少女に着られるという小説もありましたね。

熱美温泉(まんなやな)に最初に訪れたのは、エルフの冒険者・レティシア(当然美少女) この世界では、あまり温泉というものがないようで、最初はおっかなびっくりですが、一度入ってしまうとその気持ちの良さの虜になってしまいます。熱美温泉には体力・魔力の即時回復や一時上昇、状態異常回復などの効果があり、さらにはもう少し大人な効力もあるような(途中から立ち消えになってますけど、最初はそれらしいことが描かれています)。で、入られた熱美のほうも美少女が丸裸(当然だ)なので当然…「硬度が上昇しました」「水質変化し、牛乳風呂になります」……なんの? という状態。感覚的に「自分の中に「入ってくる」感じがするそうで… この温泉、ゲーム的なところもあり、お客様名簿が埋まれば、その分レベルアップするという機能があります。レベルアップによって、最初は温泉の湧く沼といったものから、湯船などが出来、どんどん温泉施設が立派になっていき、さらには効能が追加されていくというもの。熱美はお客様を増やせるのか?
温泉に転生ってのは、あまり考えなかったなあ。それだけでこの作品は勝ちなんですが、キャラクタたちが魅力的なのもいいですね。レティシアだけでなく、巨乳神官・クム、小さき(いろいろと)村長・チーチクたち美少女ず。それ以外の筋肉兄弟もいい味出しています。いろいろなトラブルにも、温泉の効能をうまく使って対処するなど「温泉に転生」したことをエロコメ要素だけでなく、本筋にも利用しており、無理矢理感がないことも、この作品のいいところです。さらに、さりげなく男子高校生のリピドーも描かれていたり、いなかったり。熱美が「実体化」できる時間に制限を設けたことも、正解ですね。自由に実体化できると、温泉である意味がなくなってきますからね。おもしろくなりそうです。

★★★★☆
posted by あにあむ at 10:44| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2017年04月11日

編集さんとJK作家の正しいつきあい方


著者:あさのハジメ
出版社:ファンタジア文庫
編集さんとJK作家の正しいつきあい方

ファンタジア文庫だけど、MF文庫っぽい。
主人公は、高校生ラノベ編集者・冴原吹雪。青春よりもバイト優先の社畜予備軍というか、すでに社畜そのもの。彼の下宿先「なつめ荘」は変人作家の巣窟で、禁断の兄妹愛に憧れるブラコン(兼ストーカー)の百合鴎凜、関西系ドイツ人のミッシェル・メッサーシュミットが住んでいました。そこへ冴原吹雪は私のご主人様です。いっぱいご奉仕します」と作中ヒロインになりきってデレまくりの執筆スタイルをとる竜園寺美沙が仲間入りします。もっとも、吹雪の「編集脳」はさらにイカれており、「きみの水着エプロン姿は可愛い。だけど担当としてはこのシーンを修正したい。猫耳を付けてもう1回だ」…同棲ラブコメ…なのかな?

吹雪はバイトながら、女子高生新人作家・竜園寺美沙の担当につきました。彼女は、ラノベを読んだこともない状態で「初めて」書いた原稿で新人賞をとった異才の持ち主。ただその執筆スタイルは、ヒロインになりきりデレまくること。ちなみにミッシェルは、ストレスをためて、それを爆発させながら虎キチとなって書き殴ること。凜のスタイルは、従兄である吹雪の膝の上で、ブラコンエロコメを。ってまともな人はいないのか? そーいや、最近裸で執筆するJS作家って作品もあったなあ。(って同じ作者さんじゃないか)
まあそういう意味では、よくあるお話になっています。業界ものではなく、ラブコメに軸足を置いているので、読むのが楽しいですね。業界モノは、どうしてもアラが出てきてしまうからなあ。本作の特徴は、吹雪が「鈍感」というよりも、社畜に振り切っていること。恥ずかしさよりも「作品のおもしろさ」を優先して、結果としてヒロインの想いに気がつけないという点。

前半は、軽いノリのラブコメ。中盤で少々シリアスになるのですが、結局はラブコメに戻ってきています。というかシリアスシーン必要だったのだろうか? 吹雪が「なぜ自らの感情を出さないようになったのか?」について明かされないまま、コメディに戻ってしまったのが、もどかしいですね。2巻以降への伏線になっているのかな?

ヒロインは、同級生・幼馴染み・妹(従妹)とそろっているのに、今のところ「かわいらしさ」不足で、盛り上がっていません。「ドイツ語が話せないドイツ人」を関西弁にしたのが失敗のような…関西人からすると「あんな奴いねえって」というレベルなもので…従妹も中途半端ですね。なぜ吹雪が好きなのかが見えてこないし、中途半端。さらに編集者も中途半端だし…全員、振り切れていないので盛り上がりにかけるんですね。次巻以降ヒロインがかわいくなれば、おもしろいのですが。

★★
posted by あにあむ at 13:49| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫

2017年04月07日

底辺剣士は神獣<むすめ>と暮らす 家族で挑む迷宮攻略


著者:番棚葵
出版社:MF文庫
底辺剣士は神獣<むすめ>と暮らす 家族で挑む迷宮攻略

迷宮都市に暮らす少年剣士・アードは、自身に宿る“悪運”の祝福により碌な冒険が出来ずにいた。ある日、罠にかかり飛ばされた先で3人の少女を拾う。彼女たちは古代文明に造られた“神獣”で―刷り込みによつて父親認定されてしまった!幼なじみのリウナを加え、家族となったアードたち。だが、昼は子育てとバイトに追われ、迷宮攻略に使えるのは、寝る前たったの2時間だけ!?フェニ(フェニックス:外見14歳)の戦闘能力は高いし、ユニ(ユニコーン:外見11歳)は、とんでもないアイテムを作り出すし、ナー(ナーガ:外見9歳)は、予知能力があるしと娘チートにより、攻略を進めていきます。アードは、娘たちを守ることができるのか!

最初は刷り込みによって、アードを「父親」と認識する3人娘ですが、次第にアードの優しさに対して「異性」として好意を持つようになっていきます。なので、もともとアードに好意を持っているリウナを「恋敵」と認定。ロリ娘たちとリウナによる、アード争奪戦も繰り広げられます。しかしながら、アードはご多分に漏れず鈍感で、リウナは妹、3人娘は娘としてしか見ておらず、恋愛対象になっていません。まあお約束の展開ですな。とはいえ、リウナは同い年ということもあり、若干気があるのかな? と思わせるシーンも。これからどうなっていくのでしょう。

戦闘シーンは、前半は3人娘によるチート爆裂です。これってずるいよな。といいたくなるレベル。でも、自分が倒したわけではないので、レベルは上がらないという世界観になっているようです。経験点とスキルポイントが別というのは、どこかのゲームでそういうのがあったような… レベルアップは、ギルドでないとできないようです。ということは、ダンジョンに潜ると、戻ってくるまでレベルアップできないということですね。結構つらいだろうな。

作品は、3人娘たちが、アードに惚れていく過程や、それに伴いリウナに嫉妬していく過程がうまく描かれています。よいラブコメですね。
★★★★
posted by あにあむ at 17:18| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫