2018年08月21日

異世界エルフの奴隷ちゃん


著者:柑橘ゆすら
出版社:ダッシュエックス文庫
異世界エルフの奴隷ちゃん

コミックも同時出版されているようです。
主人公は、どうやら「勇者(世界でたった一人)」のようですが、魔王を倒したりしません。初心者用ダンジョンでチマチマスライムを退治して、身銭を稼いでいます。そんな彼には奴隷が二人おり、実質的にそちらが主人公となっています。一人はエルフのエルフちゃん、もう一人は獣人(犬?) 二人とも美少女で、ご主人さまを「さすごしゅ」ともり立てています。出来の悪いご主人様ですが、夜の能力はチート級のようで、二人とも何度も絶頂させられているようで…

作者曰く「四コマ漫画のよう」な作品とのことです。確かに章立ては細かくなっており、一つのエピソードが長文になることはありません。よく「日常系」である手法ですね。でも、能力が伴っていないような…細かな話になっていますが、それぞれで起承転結がないことが多い。「それが日常系」ということなのでしょうが、非常に読みづらい作品になっています。一番辛いのは、主人公・ヒロインとも名前がないこと。エルフちゃん(仮称)、親友ちゃん(仮称)などなど。奴隷だから名前なんて必要ないという意味なのか、よく分かりません。さらに奴隷制も理解しづらい。家事奴隷って、普通にメイドさんなんじゃないかなあ。性奴隷は分かるけど…エルフが奴隷になった経緯もよくわからん。

主人公は自重していません。二人の奴隷もですし、後半は他の女性ともヤッてます。でもエロコメというほどではない。そう中途半端なんです。もうこのシリーズはこれでいいな。
★☆
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2018年08月20日

おいなりさんは恋をする。


著者:相原慶
出版社:講談社ラノベ文庫
おいなりさんは恋をする。

講談社ラノベ文庫新人賞《優秀賞》受賞作品とのこと。
普通の高校生(ってなんだって気もしますが)である神上愛のもとに突然現れた、黄金色の髪の少女。彼女は、愛が幼い頃に助けた子狐が人間の姿をとったものらしい。このあたりは、日本昔話でよくあるパターンですね。古典中の古典。王道ど真ん中な話です。昔話では、悲しい結末になることが多いのですが、さて?

この少女の名前は「いなり」おいなりさんの使いだからいなり…安直です。愛も子狐にもう一度会いたい一心で、毎朝お稲荷さんにおいなりをお供えしていたという変わり者。そのおいなりが最近、きれいになくなっている日が多くなったので、もしやと思っていたところにいなりが現れたことになります。いなりは、もともと神使なので、人間界の常識がまだ理解できていません。勉強のほうも小学生入学レベルで停まっている模様。もともと裸(そりゃ狐だから)で生活していたから服もあまり好きでない。普段は尻尾とけもみみを隠しているが、結構疲れる。と王道設定が続いています。知識がないだけに、純情でまっすぐないなりなんですが…

愛は、ブラコンを拗らせた姉の陰謀(独り占めしたい)により、おいなりさん(男の股間にあるほう)を握ってくれたことのある女性以外と話をすると、おいなりさんに激痛が走るという呪いをかけられます。その呪いを解くキーは二つ。一つはいなりを元の世界に帰すこと、もう一つは9人の女性においなりさんを握ってもらうこと。すでに2人(姉といなり)枠はうまっているので、あと7人ですね。

エロコメっぽい導入だったので、そういったシーンを多くして、7人に握ってもらうという展開だと思っていたのですが、後半はさらなる王道(人間と人外では「寿命」が違う)というテーマでした。

それなりに面白いのですが、いくつか残念な部分が。一つは、いなりちゃんの言動。常識がまだあまりないということなのに、なぜか愛の「おいなりさん」という言葉が前半に多い。そういう知識ないという描写なのに、なぜそこに? 二つ目は、姉の存在。ブラコンを拗らせているのはいいのですが、その超人的能力はどこから? さらになぜブラコンになったのか?も描写されていない。三つ目は、エロなのか、シリアスなのかラブコメなのか?が曖昧なこと。特にエロは、明確な意図がないと崩壊することが多い要素です。実際この作品も崩壊気味。

次巻も発行されるのであれば、もう少し方向性を明確にしてもらいたいですね。

★★
posted by あにあむ at 11:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫

2018年08月11日

14歳とイラストレーター(5)


著者:むらさきゆきや
出版社:MF文庫
14歳とイラストレーター(5)

また旅行に行く計画が浮上。悠斗たちは、行き先の検討をしますが、決め手がない。そんなとき、白砂から「八丈島なんていかがでしょうか? 私、そこの出身なんです」という提案があり、八丈島旅行に決定! 参加メンバーは、悠斗以外に乃ノ香、白砂、マリィ、ナス、ハラミの総勢6名。悠斗ハーレムご一行様といった感じになっています。

前回は、商業作品と趣味の違いなど重めの展開になっていましたが、今回は南の島での、バカンスということで、お約束の連続となるラブコメまっしぐらになっています。2泊3日の旅行ですが、乃ノ香の学校がない日ということで、秋の連休。そのため八丈島もシーズンオフで人影少ない状況です。

まずは空港からの移動方法で一騒動。車一台では全員が乗れない。ということで、レンタサイクルも借りて動くことに。まずは山の上の牧場を目指し、想像以上の坂に体力のないクリエーターたちはへとへとになります。その後は、地元民白砂による案内で、グルメを満喫…ってことなんですが、明日葉って結構癖あると思うのですが(特にお茶)、なぜかみんな大絶賛。昔飲んだ明日葉茶が異常だったのかなあ…

悠斗と各ヒロインによるお約束も多々。夜にマリィが悠斗の部屋を訪ねてきて、話をしているうちにマリィはそのまま就寝。朝、他のヒロインが起こしに来て、マリィがいるのに硬直。まあお約束ですね。混浴露天風呂のシーンもあります。
プールでは、ナスさんの水着に悠斗が舞い上がり「パレオの下はどうなっているんですか?」ととんでもない質問。さらに「見とれていました」ともうデレデレ状態。
乃ノ香とは、ホテル屋上で日の出を眺める。最近乃々香も、悠斗へのアプローチをするようになってきていて、ピトッとひっつくことが増えています。

それ以外のヒロインともいろいろあり、悠斗はいったいどうしたいのでしょうね? 年齢的にはナスさんが一番候補ですし、悠斗も意識している模様。マリィは、悠斗のほうに気がないようですし(女性というよりかは、子供と見ているような感じ)乃ノ香に対しては、責任感のほうが大きいようです。

これから先、どのように乃ノ香が成長していき、どのような人間関係ができあがっていくのか? リアルなようでやはり小説なこの作品。これからも小説として楽しませてもらいたいですね。

★★★
posted by あにあむ at 11:17| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫