2018年04月27日

魔王の娘を嫁に田舎暮らしを始めたが、幸せになってはダメらしい。(2)


著者:手島史詞
出版社:GA文庫
魔王の娘を嫁に田舎暮らしを始めたが、幸せになってはダメらしい。(2)

絶対に結ばれてはいけないはずの、カズキとアストリッド。なぜか新婚旅行に出ることになって…本当魔王様は、何考えているんだという状態。しかも旅行先の部屋はベッドが一つだけ…アストリッドは、店の主人に「新婚旅行で緊張している」と思われ、アルコールを摂取させられます。結果、積極的にカズマに迫ることになり…耳年増状態なので、そういうことは理解しているアストリッド。ストッパーだったはずのカラス(四天王の一人)も、撲殺(いや、死んではいない)し、迫る迫る…カズキは耐えられるのか!

ということで、結ばれてはいけない恋に苦しむカズキの物語第二弾です。もう生殺し状態。お年頃なカズキがよく耐えているなあ。相手は受け入れる気満々なんですからねえ。
「わたし、カズキくんとハネムーンに行くの、夢だったんです♪」
「ひとりで寝るのは寂しいです」
ほら、もう誘いまくりですよ。

甘々な出来事が多発する新婚旅行。それだけでもカズキは精神力を削られまくっているのに、天使と女神の遺産を巡る陰謀に巻き込まれることになり、精神・体力・魔力すべての限界との戦いになります。

ラブコメと戦闘のバランスは相変わらずいいですねえ。戦闘に突入する理由も、しっかりしているし、アストリッドとカズキ中心に物語が回っているのもいいです。脇役も「そこにいるだけ」というものではなく、しっかり物語に関与していますし、そこもいい。かなり面白い作品であることは間違いないのですが、少し残念だったのはラストバトルへの、某○○さんの絡み方。もう少し積極的に動いてもいいんじゃないのかなあ。少なくとも愛するxxの危機だったんだし。まあそれが遠因でカズキが真の自分に覚醒したわけですが…

ここで物語が終わっても、おかしくないエンディングです。ここから先に続くのかどうかは、販売量で検討されるのでしょうかね。

★★★
posted by あにあむ at 08:41| Comment(0) | TrackBack(0) | GA文庫

2018年04月25日

フリーライフ 異世界何でも屋奮闘記(2)


著者:気がつけば毛玉
出版社:スニーカー文庫
フリーライフ 異世界何でも屋奮闘記(2)

読んだ記憶がなかったのに、手元にも残っていなかったので、電子版買ったら読了していたことに気がつきました…

ということで、あらすじは、Amazonから拝借。
季節は冬。何でも屋《フリーライフ》には、今日もカオルとクルミア、フランソワにアルティなど、おなじみのメンバーが勢揃い。
あったかコタツでほっこり、時にはガールズトークで大盛り上がり。
そんな中、仕事第一のおしおきメイド・ユミエルは、貴大への態度を反省して一転、ご奉仕メイドに大変身!
でも盛大に勘違いして、何故かセクシー衣装で貴大を誘惑しだして!?
新年を目前に控え、今日も《フリーライフ》は大にぎわい!!

季節は巡り冬になりましたが、何でも屋「フリーライフ」には相変わらずカオルとクルミア、フランソワにアルティなど、おなじみのメンバーが勢揃い。コタツでほっこり、ガールズトークで大盛り上がりしています。それでも、佐山貴大は相変わらずのんびりさせてもらえません。孤児院での子守、王子(傲慢)のわがままで、ダンジョンのボス戦に付き合わされたり、妖精の楽園に迷い込んだりと、月に3週間休むどころか、休みもままならない状況。そんな中、仕事第一のおしおきメイド・ユミエルが、貴大への態度を反省して一転、ご奉仕メイドに変身…盛大な勘違いのもと、セクシー衣装で貴大を誘惑したりと、結局こちらでも休むことができません。でも個性的な少女たちの、貴大への愛は本当のようで、結局は貴大も楽しんでいるのでしょうね。

今回は、妖精の楽園がエグかったですねえ。貴大でなかったら、本当に大変なことになっていたのではないでしょうか? もっとも、気がついてなにかしたというわけでないところが、この作品らしいところですが。のれんに腕押し。糠に釘という言葉がしっくりくる出来事となっていました。

ほのぼのとした作品ですが、盛り上がりがないのも事実。異世界でまったり(したいけど、実際は無双していたりする)という類似作品が非常に多いので、どの作品を読んだのか分からなくなってきました。そのため、読了した記憶がなかったようですね。肩の力を抜いて楽しめますが、二回読むほどではない。まあ、この作品にドラマティックな展開を求めるのは間違っているのでしょうね。

★★☆
posted by あにあむ at 16:35| Comment(0) | TrackBack(0) | スニーカー文庫

2018年04月23日

ラブノート


著者:藤井論理
出版社:スニーカー文庫
ラブノート 俺だけが知っているヒロインルートの攻略法

高校デビューに失敗し、中学までの負け組からも勝ち組からも見捨てられ、中間モブに堕ちてしまった光成が主人公。一緒に高校デビューを目指した佐藤洋一は、成功したのに…
そんな非モテ光成に、突如モテ期が訪れます。
『急に積極的になる幼なじみ』
『登校中、金髪の転校生と激突』
『図書室で美少女に手を握られる』
もうラブコメ主人公一直線のイベントが立て続け…というより、ネット小説「ラブノート」のあらすじ通りの展開。戸惑う光成を置いてけぼりにして、どんどんラブノートは更新され、ヒロインたちに振り回されることに。しかもそのラブコメ展開は、ちょっとズレており…

冒頭で出てきた佐藤くんは、途中から見事に忘れ去られています。というか、最初からそんな存在いらなかったくらい、ストーリーに影響を与えていません。メインヒロインは、天真爛漫な幼なじみ・柚葉。毎朝、朝食を作ってくれ、その味は絶品。母親からは「やったか?」と言われるくらい馴染んでいます。でも、鉄板であるはずの「朝起こしに来る」というイベントはなぜか発生しない。さらにパンを手のひらにのせた、金髪美少女転校生・初乃と出会い頭にぶつかり、ぱんつとご対面。ビンタされることもなく、なぜかぱんつの感想を言わされる光成。図書室で本をとろうとしたら、美少女・柊と手が触れた…ではなく手を握られ、なぜか手相チェックされ、エロ話へ…少しずつずれたイベントに戸惑っていると、今度は小動物美少女・五花から校舎裏に呼び出され、ラブノートの著者は、世界樹に影響を与える書き手で、暴走すると世界が壊れると告げられます。だから、誰かとこれ以上仲良くなることを避けるようにと…しかし、ラブノートは、どんどん更新され、五花自身もその影響を受けるように…ラブノートの著者が3人のうちの誰かを探る五花と光成。

前半は、突っ込み満載のハイテンションラブコメになっています。ヒロインそれぞれに特徴があり、面白い作品です。ただ、五花と柚葉以外の二人の性格がよくわからないのが残念。後半のための伏線だったのかもしれませんが、うまく機能しているとは思えません。それが勢いを削いでしまっているのも事実。

後半は、一瞬シリアスになります。これもいらないかなあ。それまでのハイテンションコメディが、沈滞してしまっています。しかもラストは、またハイテンションに戻っているので、どうせなら、そのまま突っ走って欲しかったですね。

とはいえ、王道ラブコメとして面白い作品でした。あ、そうそう「ラブノート」から想像される「○○ノート」とは、まったく関係のない作品です。

★★★☆
posted by あにあむ at 11:45| Comment(0) | TrackBack(0) | スニーカー文庫