2018年03月23日

天使の3P!x11


著者:蒼山サグ
出版社:電撃文庫
天使の3P!x11

ついに最終巻となりました。
キッズロックフェスで予選を通過するため、潤たちは霧夢たちと組み、六人体制のバンドで挑むことに決めたのだけど
「絶交!完全に絶交よ〜〜〜!」
と別れ別れになってしまいます。3Pバンドと打ち込み中心バンドが一緒になったため「音が厚く」なるメリットはあったものの、音がかぶってしまうというデメリットが…お互いが一歩引けば、どうってことなかったのですが、ちょっとした主張の食い違いから、大きなトラブルに発展してしまいました。
そんなバンドメンバーを再び一つにするため、響が一人で頑張ります。元々本当に二度と会いたくないと考えている訳でないメンバーたち。掛け違えたボタンを直すことができたら、より強固なものになるはず。まずは身近な妹のくるみの意見から確認していく響。もう一度「どこに問題があるのか?」を考えることで、トラブルを乗り切っていきます。

後半は、キッズロックフェス本番が描かれています。その場でもいろんな問題が発生し、それを成長した響が解決していきます。っていうか、響の台詞は、端から聞いていたら完全に口説いている(というよりプロポーズ)としか思えないですね。最強のたらしだった響。それが全体の印象になってしまいました。

そうそう、今回もくるみは、響とお風呂に入っています。でも、少し変わってきたようで、身体の中心を手で隠すようになったそう。少しずつ成長しているんですね。正常な方向に成長しだしたくるみ。果たして、響はこれから先、どうなるのでしょう…

今回で一応のピリオドが打たれることになりました。少し残念な気もしますが、少しずつ作者の音楽嗜好の押しつけが出てきていたので、いいタイミングだったのかもしれませんね。

★★★
posted by あにあむ at 14:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫

2018年03月20日

りゅうおうのおしごと!(7)


著者:白鳥士郎
出版社:GA文庫
りゅうおうのおしごと!(7)

シリーズ内最高傑作です。後半は涙なくては読めません。熱い、熱い一冊です。
今回は、師匠である清滝鋼介九段がメインとなっています。順位戦において、昇級のチャンスを迎えた八一と、降級の危機にある清滝。師匠の苦しみを理解しながらも、破竹の進撃を続ける八一。一方、棋力のみならず将棋への熱をも失い欠けている清滝。
「衰えを自覚した棋士がとれる手段は二つ……」
誰にでもくる、衰え。その残酷な運命にどう立ち向かうのか!

清滝鋼介九段の生年月日が明らかになっています。1966年生まれということで、個人的にはもっと上だと思っていただけにショックがあります。なんとなく将棋の世界って、50歳前後でピークを迎えるというイメージがあったもので……

昔ながらの、人間同士の研究による定石をベースにした将棋を指す師匠世代と、ソフト分析をメインにする八一の世代。その世代格差による、将棋の本質の変遷。まさに変わりつつある将棋の世界が描かれています。私も師匠と同世代。どちらかというと、今のソフト将棋は好きではないのですが、それと強いか弱いかは別問題。嫌いというだけで、取り入れることができなければ、おいて行かれるのが勝負の世界。一巻でも、師弟対決が描かれており、負けた師匠はとんでもない愚行に走ったのですが、今回はそういったおふざけとは異なるベクトルで、師匠と弟子の争いが描かれます。八一が発した一言により、棋士としての信念を否定された師匠。キレてしまったことに対する後悔…つらいというか、キツい現実ですね。

ネタばれになるので、詳細は書けませんが、後半はかなりキツいですよ。今までのスポ根的熱さだけでない世界です。キツいんだけど、読むのを止められない。ついでに涙も止められない。電車の中で、少しずつ読むなんてできない作品でした。


ところで、八一と姉弟子の関係はどうなんだ? 一線は越えていないというものの、結構頻繁にその手のホテルに出入りしているようですし、撮影されたら終わりのような…あ、ロリで通っているから大丈夫なのか。

★★★★★
posted by あにあむ at 17:53| Comment(0) | TrackBack(0) | GA文庫

2018年03月16日

マジメな妹萌えブタが英雄でモテて神対応されるファンタジア


著者:みかみてれん
出版社:スニーカー文庫
マジメな妹萌えブタが英雄でモテて神対応されるファンタジア

主人公・蓮城蒼太は、体重120kg超。妹と二人暮らし(蒼太が小学校の時に、両親は事故死している)で、妹の作る料理がおいしくて、妹は蒼太を甘やかして、結果どんどんデブに…。ある日妹が、蒼太がこのままでは太って死んでしまうと気づき(遅いわ!)ダイエットを始めようとします。妹の笑顔みたさにダイエットを始めた頃、妹が不思議な黒い靄の中に消え、慌てて蒼太もおいかけます。
蒼太が目覚めたのは、異世界。身体に蓄積した脂肪が魔力となり、デブほど強力な魔法が使えるという設定。さらに蒼太には魔法の才能もあったようで、救国の英雄として歓迎されます。というか、そのために召喚されたようです。で妹はどうなったかというと、その国の王女(影武者)となっていました。そんな世界でも、頑なに痩せようとする蒼太。なんとか思いとどまらせようと、その国の偉いさんが考えたのは「蒼太は妹に弱い。なら、まわりを妹で囲んで、食べさせよう」というもの。結果、3人の妹メイドさんがお世話をするようになって…
「もっと、ボクのこと食べてよ!兄さん!」「お体、前も洗いますね。に・い・さ・ま」

デブが主人公な作品は結構ありますね。デブが特殊な能力を持っていたり、デブが優遇される世界ってのも、よく見ます。そういう意味で、この作品もどこかで見た気がするものでした。

どうやら続刊があるようで、今回はキャラ紹介を兼ねたストーリーになっているようです。妹と蒼太の関係性や、妹メイドたちとの関係性など、すごくおもしろく描かれています。後半のあるシーンでは、涙が出そうになるところもあり、まとまった作品です。でも、なんか物足りないんです。たぶん「?」がかなり残っているからでしょう。

・たかだか120kgで国を滅ぼすほどの大魔法使い?
 120kg程度の人って、結構いますよね。蒼太に魔法の才能があったのは、召還後にわかった話。なぜ蒼太だったのか?
・なぜ異世界に、デブが少ない?
 この世界は、食材が豊富なよう。お菓子も多い。デブのほうが美しいという考えもある。ではなぜ、妹メイド含め、通常体型の人が多いのか?
・なぜ蒼太はダイエットをやめない?
 妹メイドをあっさり受け入れるほどの変態。さらに自らがダイエットする=異世界の人が困るということを理解していながら、なぜなんの悩みもなくダイエットしようとする?・妹のキャラが変
 ブラコンってのはおいといても、妹のキャラ変。考え方が根本的に狂っている。

なんかデブという設定を考えただけで、満足してしてしまったかのよう。もったいないです。妹のイチャラブなどは、非常にいいのに。

★☆
posted by あにあむ at 11:41| Comment(0) | TrackBack(0) | スニーカー文庫