2018年11月12日

異世界JK町おこし


著者:くさかべかさく
出版社:電撃文庫
異世界JK町おこし 〜このことについて、魔族に依頼してよろしいか伺います〜

名所も名産もなく、冒険者たちがただ通り過ぎていくだけの「二番目の街」タフタ。役所に勤めるハルは、街の財政難に頭を抱えていた。そんなある日、異世界から来たというJK勇者のナツが役所に迷い込みます。ナツのレベルは1。超ザコ勇者のナツの思いつきで、魔王を観光資源としてタフタへ誘致するという案を提出すると、なぜか採用されます。さらに魔王城で彼らの前に現れた魔王は、ナツの友人JKフユだった。

異世界に転生させられた、ナツと愉快な仲間たちによる、常識なにそれおいしいの? という物語になっています。いや、もうあまりの酷さに正直何度読むのやめようと思ったか? 現在のJKという種族が本当にこの物語の通りとは思えないですが、あまりにもバカなので、疲れてしまいます。結局最初から最後まで世間知らずなJKが、適当に好き勝手するだけのストーリーでした。たぶん作者は「柔軟な発想で、世界は変わる」と言いたかったのでしょうが、そういったことはまったく届きませんでした。結局は公務員をバカにしただけの作品なのかなあ…

もう少しナツたちがまともだったら、街おこしやラブコメもいい具合に展開したのでしょうが、ヒロインがひどすぎたため、広がりがなくなってしまいました。

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posted by あにあむ at 15:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫

2018年11月05日

フリーライフ 異世界何でも屋奮闘記(4)


著者:気がつけば毛玉
出版社:スニーカー文庫
フリーライフ 異世界何でも屋奮闘記(4)

ある日、何でも屋“フリーライフ”の店主、貴大を訪ねてきた幼なじみの倉本蓮次。二人は、3年半前の「あの日」の出来事を懐かしく語り始めます。親友3人で組んだパーティ「“フリーライフ”が、異世界に飛ばされ、どのような冒険をし、笑い、そして離別したのか…元の世界に戻ったはずの蓮次が現れた目的は?

今巻は、なんでも屋“フリーライフ”が開店する前のお話ということで、外伝的なものになっています。それはいいのですが、前巻で危惧したように、かなりシリアスな展開が含まれています。貴大の性格も現在とは大きく異なるもので、いままでの異世界スローライフの雰囲気はまったくありません。最近のラノベの欠点は、本編シリーズと同じ並びで、突然外伝が挟まれること。同じような雰囲気の外伝であれば、まだいいのですが、今回のように雰囲気が大きく変わる=根幹にかかわる部分が変わる=のは避けて欲しいですね。
この作品の良さは「働きたがらない」貴大のスローライフを描くものだったはずです。だから「異世界スローライフ」と銘打たれていると思うのですが、今回はその対局の展開になっています。独立した作品として読めば、十分面白いのですが、それまでの流れをぶった切るような展開は、今後読む気力を奪ってしまうものです。今巻のヒキからすると、次巻もまだシリアスシーンが続くようですし、どことなく悲劇の匂いを感じます。そうなると、スローライフを純粋に楽しめなくなってしまいます。

過去はともかく未来は明るい(と思わせる)状況でないと、日常系は辛いです。どうか、もとのまったりした世界観に戻りますように。

★☆
posted by あにあむ at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | スニーカー文庫

俺が好きなのは妹だけど妹じゃない(6)


著者:恵比須清司
出版社:ファンタジア文庫
俺が好きなのは妹だけど妹じゃない(6)

新作ラブコメの読者人気投票を行うという企画が勃発。永遠野誓の得意分野で闘うのは、ストーカー少女。いままでラブコメを書いたことがない彼女は、永遠野誓のファンとして、また祐に好意を抱く異性として、一位を取りに行きます。
一方本当の永遠野誓である、妹・涼花はなぜか「永遠野誓の新作小説は、『妹属性』禁止です!」と言いだし、勝つために妹ネタを封印することに。さらに、まさかの家出を敢行! どうなるのか?

ということで、今巻ではラブコメ対決となっています。いつも妹ネタの勉強ということで、祐といろんなイチャラブをする涼花ですが、今回は妹属性を封印し「恋人」として祐に接する取材を行います。夜に祐に電話して「夜に男の人と電話するのってドキドキします」とか、祐を家出先=学生寮に招き「女の子の部屋に来て、ぱパンツを見るのはうれしいことですか?」という「どー答えろっちゅうねん」という質問をしたり…自宅でバレンタインデートを行ったり…一応和解しているということもあり、涼花の祐へのイチャラブが増量しています。もっとも、その分まわりの祐へのアタックも増量しており、まさにラブコメな騒動が続いているのですが…

ラノベ主人公は、鈍いということになっていますが、涼花の行動に対する祐の反応は鈍いを通り越していますね。いくら「妹だから」と思い込もうとしているとしても、さらに恋愛経験が乏しい(ない)としても、異常です。少し疲れてきました。

また、「祐がラノベ作家デビューする」というこのシリーズの目的が迷子になったままです。アニメ化されたから、わざと迷子にしているのではないと思いますが、どうするんだろう? どんどん永遠野誓が偉大になっているので、真実を明かすことが難しい状況になってきていますね。現実的な落としどころとしては「永遠野誓は、祐と涼花の兄妹によるユニット」というものになるのでしょうかね。

★★☆
posted by あにあむ at 14:41| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫