2019年05月15日

恋愛至上都市の双騎士(2)


著者:篠宮夕
出版社:ファンタジア文庫
恋愛至上都市の双騎士(2)

かつて魔王を倒し、世界を救ったことのある、勇也と藍葉。今度は未来に復活する魔王討伐のために、未来の世界へ転生しています。この世界は「恋愛感情」が強さに変わるという謎設定な世界であり、二人はイチャラブしながら魔王を倒しました。そんな二人が次に挑むことになった任務は「いちゃいちゃ競技で世界最強カップルを決める「恋愛祭」への出場…一見平和に見える任務だったのですが、そこには祭を狙うテロリスト「カップル殺し」に警戒をすることになります。さらに、勇也に熱烈アプローチをする黒髪美少女が登場し、パートナー交代の危機が生じます。藍葉も、「せ、先輩。私のバニーコス、どうですか?」となりふり構わない攻めに転じ、果たして二人の仲は?そして世界は?

ふざけた設定のラブコメ第二弾です。前回魔王を倒したはずですが、世界の危機は続いていたというのが今回のメインエピソード。勇也と藍葉の「恋愛磁場」はなかなか強くならず、ランクも上がらないままになっています。そこへ、ライバルが登場し、ラブコメの様相が強くなるのですが。恋愛祭も、ふざけた内容となっており、登場するカップルも、幼女しか愛せないロリ野郎やら、百合など変態しか出てきておりません。普通の恋愛じゃ、ダメなんだろうか…

カップル殺しは「リア充爆発しろ!」なギャグ的存在かと思いきや、後半のキーパーソンになっています。というか、前巻同様、前半部と後半部でノリが大きく違います。前半は、ラブコメ中心ギャグパートですが、後半はシリアスな戦闘パート。ただ今回も「主役この二人でなくても成立するのでは?」という疑念は拭いきれませんでした。ある意味一番普通のカップルである主人公たちなんですが、それ故「誰でもいいんじゃない?」という感が強くなってしまいます。恋愛磁場の発生条件もよくわからないものになっていますし…(ドキドキが強いと、数値が高くなるようですが、それだとカップル歴が長くなると不利ですよね)

設定がうまく生かし切れていないような気もします。もう少し勇也の気持ちを前面に出して、サブエピソードを減らしたほうが面白くなりそう。

★★☆
posted by あにあむ at 14:37| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫

2019年04月25日

あなたにだけちょっとあざとくなる私をお許しくださいっ


著者:さくらいたろう
出版社:MF文庫
あなたにだけちょっとあざとくなる私をお許しくださいっ

主人公・光輝は、高校卒業の日にクラスメイトの彩花、後輩の雫、義妹のこのみの三人(美少女)に同時に告白されます。ハーレム展開キター!と思いきや、それぞれ、顔・上半身・下半身(足だよ)が好きということで、「分割」されることに…そう、彼女たちはヤンデレてしまい、サクッと殺されます。死後の世界で、未来に生まれてくるはずだった、娘のヒカリと不運をなげくことに。そもそもこんな状況になった原因は、女神・イザナミが興味本位で「光輝に好意を持っている女性」の好意度を200%に設定したこと。そのため、ヤンデレになってしまったという…娘ヒカリのために、爆笑する女神をよそに、光輝は何度も何度も生き返ります! 果たして、ハッピーエンドを迎えることが出来るのか?

まあゲームですよね。ゲームオーバーになったら、リセットして、もう一度挑戦する。それを繰り返すという流れになっています。そう考えないと、あまりにも簡単に光輝が死にすぎ…。三人のヒロインのヤンデレポイントが低すぎ…さらにはリセット回数が多すぎです。一回あたりのプレイ時間(違うか)を長くして、回数を減らしたほうが、面白かったように感じています。

ヒロインよりも、ヒカリのほうが可愛いというのが特徴。毎回ヒカリの性格が微妙に違うというのは、バラエティがあったよかったですね。

主人公がよく死にますが、ゲーム的処理となっているので、痛そうなシーンは、ありません。光輝とヒカリによるイザナミへのお仕置きも「くすぐり攻撃」なので、暗さがありません。それはこの作品のいいところですね。これでホラーだったら、無茶苦茶辛いですからねえ。

ただ、この作品最大の欠点は、最初の数ページでオチが分かってしまうこと。もうああやって、でも結局そうなるわなあ、という結末が見えてしまいます。もう一段予想外のオチがあったら、★増えていました。

★★
posted by あにあむ at 08:59| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2019年04月22日

美少女作家と目指すミリオンセラアアアアアアアアッ!! (5)


著者:春日部タケル
出版社:スニーカー文庫
美少女作家と目指すミリオンセラアアアアアアアアッ!! (5)

業界最強(最凶?)のカリスマ編集者・鳴海は、新レーベル創設を宣言し、天花、ひよこ、ソレイユなど清純が担当するクリエイターに次々と引き抜きの声をかけていきます。さらには、編集部にまで現れ、清純以外全員を「編集者」としてスカウトしていきます。清純には、編集者としてではなく、クリエイター・棗としてスカウトをかけてきます。天花は、「究極の創作物」を最優先する鳴海の影響で、すべてを捨てて創作にのめり込む異常事態に。天花を救うため清純は、もう一度だけ小説を書く決意をします。

前巻で、新しいキャラとなるJSが登場してきたので、もう少し続くのかな? と思ったのですが、最終巻になりました。後書きで作者は「悔しさ9割」と書かれていますが、確かにもう少し続いてもよかったかなあとも思います。無理矢理1巻にまとめたからか、後半が駆け足になっていますし、ひよこがクリエイターとして独り立ちするのかどうかなど、置き去りにされてしまったエピソードも残っています。

鳴海との対決は読み応えがあるシーンの連続になっているのですが(ギャグという意味で)ラストは、あまりにもスピリチュアルになってしまっており、少々怖いです。何度も「薬はやってません」というサブタイトルが出てきますが、本当「なんか変なもの、使っているんでは?」という流れが続きます。はっ、彼らはニュータイプだったんだ!

後半のドタバタがなければ、もっと面白かったんでしょうけどねえ。最後の数ページの展開は、非常に好みです。まさにラブコメという展開。評価が難しい作品になってしまいました。

★★☆
posted by あにあむ at 15:32| Comment(0) | TrackBack(0) | スニーカー文庫