2019年01月22日

異世界に間違った人材を派遣してしまったのですが何とかしてもらっていいですか?(泣)


著者:逢坂為人
出版社:電撃文庫
異世界に間違った人材を派遣してしまったのですが何とかしてもらっていいですか?(泣)
駄女神・ペディアの尻拭いのために、異世界にプチ転移させられる高校生が主人公…なんですが、いろいろ設定をすっ飛ばしているため、非常にわかりにくい作品になっています。ペディアは、その名前から分かるように「知識の女神」 でもその知識を生かす知恵を持っていないため、役に立たない。異世界を救うために転移させる人間のチョイスも、若干ずれているため、うまくいかず困っている。そこに主人公二人組が転移させられ、なんだかんだで、その世界を救うという繰り返しになっています。

主人公二人は幼なじみという設定ですが、その関係性がいまいちよくわかりません。というか中途半端に学校を登場させるから、よけいよく分からないことになっています。転移先の世界で会う、先輩転移者も、同じ学校というパターンもありますが、こちらも唐突な感じしか残りません。さらに、その転移者とその後のストーリーで、まったく絡みがないので余計に謎設定になっています。

ペディアの能力も、最初はなかった「MP」という設定が後半になって追加され「検索が出来ない」というシーンが登場しますが、そのことがストーリーに与える影響はまったくなく、なにがしたかったのか?

そもそも珠が、異世界を救おうとするモチベーションが、なにから生まれているのかがまったくわかりません。「ヲタだから」だけで解決しようとしていますが、そんな単純なものでしょうか? そのあたりがはっきりしないので、いまいち入り込むことができません。ペディアの登場シーンを増やし、狂言回しにして、主人公を追い込んでいくほうが、わかりやすいストーリーになるような気がします。

最後に、ペディアがぱんつ要員にされていますが、必要あったのでしょうか? イラストでは、そもそもぱんつすら穿いてないように見えているなど、下品なだけになっています。

★☆
posted by あにあむ at 11:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫

2019年01月15日

私を自分のものにした責任とってよね


著者:火海坂猫
出版社:GA文庫
私を自分のものにした責任とってよね 〜シロもそう思います〜

魔導書を従え、魔導書を狩る少年・黒鳥司が主人公。彼は、魔導書たるシロを従え、忌まわしき魔導書を狩る仕事を教会の依頼で行っています。魔導書は、人間の常識を越えたもので、それに触れることで普通の人間は正気を失ってしまうという設定。司の仕事は、そのように正気を失った人から、魔導書を回収するもの。穏便にすめば簡単な仕事だが、実際はそんな例はほぼなく、たいてい惨状を呈することになります。

魔導書を探すため、生徒たちの記憶を書き換え「転校生」として学園に潜入した二人の後をつけてきて、物陰からじーっとうかがう少女・蒼空叶。
「というか本当に何なんだ」
「一目惚れだとシロは思います」

出だしは、なんとなくラブコメになるのかな? 少なくともコメディタッチだなと思うのですが、途中からはシリアスな流れになっていきます。それはいいのですが、シリアスになればなるほど、ストーリーが複雑になってきて、理解することが難しくなってきます。設定の都合もあり、司たちが敵対するのは「正気を失った人たち」それだけでも、ややこしいのに、いろいろと複雑な設定があり、それがいまのところ、生かされている訳でもなく…ただややこしくしています。

ネットでの評価は高いようなので、この作者さんは合う・合わないが明確に分かれるようですね。私には合わなかったようです。

★☆
タグ:異能 ★☆
posted by あにあむ at 15:55| Comment(0) | TrackBack(0) | GA文庫

2019年01月10日

放課後は、異世界喫茶でコーヒーを(4)


著者:風見鶏
出版社:ファンタジア文庫
放課後は、異世界喫茶でコーヒーを(4)

迷宮街に歌姫がやってくるということで、街の喧騒から逃れるため、ユウの店は深夜営業中。いままでの常連さんではなく、ろくでなし(という名の気のいい人たち)が登場しています。昼の常連さんと違う人もいますが、ゆったりとした空気が流れているのは一緒。そんなある雨の日、真っ白なドレスに身を包む鳥族の女の子ティセと出会います。雨に打たれていた彼女は「わたし、またここに来ていいですか?」と、深夜営業喫茶店の常連となります。少女が、深夜に出歩く…なにか訳ありな彼女は、どうやら祝祭の主役である「歌姫」そのひとのようです。

ということで、今回は歌姫が主役となっています。想像していた華やかな話ではなく、少し辛いお話。ティセの背中の羽根は小さく、空を飛ぶことができません。それは、鳥族にとって「落ちこぼれ」を意味し、小さい頃に「間引かれる」こともある重要な要素。ティセは歌姫の家系に生まれ、祖母と母に優しく守ってもらいながら、生活していましたが、母が心労から亡くなり、それとともに祖母からも笑顔が消えた…それを「自分のせい」と背負い込んでいるティセ。「歌姫」としてだけ存在価値があると信じていたのに、デビューコンサートで、まったく声が出ない…すべてを失い、行き場をなくした彼女に、ユウは異世界に転移してきた自分の姿をダブらせます。ユウと深夜の喫茶に集う、ろくでなしたちが、ティセを救う物語。そこには「異能」はまったくなく、いつものように、正面からぶつかっていくユウの姿があります。そんなユウを応援する勢力はどんどん大きくなっており、すでにこの異世界にユウの居場所はあるようです。

ユウのメインヒロインとしては、リナリアが一歩リードした状態のようです。歌姫来訪の祝祭もそろそろ終わりそうです。そうしたら、また昼間の営業に戻るのでしょうか?そのほうが、リナリアたちの登場シーンは増えそうですけどね。

まったりした雰囲気はそのままの「シーズン2」 もう少し楽しむことができそうです。

★★★☆
posted by あにあむ at 16:38| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫