2018年11月14日

暗黒ハローワーク!


著者:久慈マサムネ
出版社:スニーカー文庫
暗黒ハローワーク! 俺と聖母とバカとロリは勇者の職にありつきたい

まず最初に地雷でした…

主人公は日暮英治。勇者学校の学生で、異世界就職活動を続けている。彼だけでも十分に鬼畜あほなのだが、そこに過剰な博愛主義で敵を攻撃しない聖母、魔法制御が出来ない魔法使い、ダッチワイフ用アンドロイドと併せて、学校再開四天王と呼ばれている。

物語世界では、勇者は「おかしな人の集まり」と思われているようで、もともと異端児の集まり。さらにその世界でも異端児となる四天王ということで、やることが無茶苦茶です。異世界に就職することが目的で、そのリクルート方法は、各世界が合説をするというもの。最近の就活と流れは一緒ですね。インターンがあるのもほぼ一緒。世界によって、ブラックやホワイトがあるのも一緒で、英治たちはなぜか「一番人気」の世界にインターンにいけることになります。もちろんそこには裏があるのですが、英治たちの鬼畜さは、ブラックな異世界すら凌駕するものがあり、気がついたらトップに上り詰めていました…

という流れなんですが、話の展開が早すぎる。必要な要素をすべてそぎ落としてしまっており、かつ四天王という設定もまったく役立たず。前半は、ヒロインたちに振り回される英治という流れなんですが、前触れもなく英治が主役に。そうなるとヒロインたちは存在感がまったくなくなっています。

知らなかったのですが、この作者さんの作品は「エロ」がデフォルトだったようです。もしかしたら、エロなしにしようとして、失敗した作品なのかな? エロを除外しようとしすぎて、肝心のストーリーも端折ってしまったとか?

タグ: 地雷
posted by あにあむ at 08:39| Comment(0) | TrackBack(0) | スニーカー文庫

2018年11月13日

放課後は、異世界喫茶でコーヒーを(3)


著者:風見鶏
出版社:ファンタジア文庫
放課後は、異世界喫茶でコーヒーを(3)

異世界でただひとつのコーヒーが飲める場所。現代から転生してきた元高校生・ユウが切り盛りする喫茶店。そんな喫茶店がある迷宮街に歌姫が2人もやってくる。半年以上前であるにも関わらず、街は観光客でごった返しお祭り騒ぎに。もともと常連しかおらず、静かだったユウの店も、新規客が増えてんてこ舞い。そんな折り、学院で爆発事故があり、学院寮が立ち入り禁止となり、リナリアが宿を探して来店。貴族が通う学院の生徒ということで、手頃な宿屋は、問題が起きることを嫌がり、泊めてくれない。それを聞いてユウは「うちに泊まったら? 部屋、空いているけど」と深く考えず提案。リナリアは「なっ、なななっなにを…変なことしないわよね?」と焦りますが、背に腹は代えられず、結局店に泊まることに。ユウは「数日」と思っていたのですが、ちょうど夏休みが始まったところで、リナリアが滞在するのは夏休みの間中。住み込みアルバイトとなったリナリアと、仕事も食事も寝るときもいつも一緒というドキドキ同居生活が始まります。

今回は、リナリアが住み込みバイトになることから物語が始まります。急激に増加した観光客をさばくため、リナリアが手伝ってくれるのは非常にありがたいことだったのですが、なんせ同世代の異性。しかも意識している相手とあって、いろいろ初々しいときめきがあります。さらにリナリアストーカーお嬢様とメイドも同居することになり、いつの間にかメイド喫茶としても有名になりだします。

観光客が急増したことで、店の売り上げも急上昇。さらにメイド喫茶として有名になってきたことで、新しい客層も開拓できました。そこにメイド喫茶を出す権利を買いたいという商会の社長が訪問したり、以前の静かな店を取り返すため、店ごと買い取るという人が現れたり…商売を大きくすることが、本当に自分のやりたいことなのか?という悩みや、新しいお客さんに来てもらうことと、常連さんの憩いの場となることのどちらがいいことなのか? いろいろ悩み続けるユウ。

この作品には、あまり悪者が出てきません。そしてみなユウの人柄に惹かれて、お店の常連になっていきます。身近にこのようなお店があったらいいですね。

★★★☆
posted by あにあむ at 14:03| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫

2018年11月12日

生徒会の周年 碧陽学園生徒会黙示録(9)


著者:葵せきな
出版社:ファンタジア文庫
生徒会の周年 碧陽学園生徒会黙示録(9)

私立碧陽学園生徒会―そこは美少女メンバー四人が集う楽園だが、気づけば十周年。ということで、数年ぶりに生徒会が復活! なぜか会長たちは歳をとらないというサザエさん時空で物語が展開しています。

少しややこしい時系列になっており、本編完結前に発表されていた(文庫には未収録で、なんらかの特典短編として発表されていた)作品や、現在の書き下ろしが混じっています。なので、途中で一度後書きが挟み込まれ、さらにもう一本今回の後書きがあるという、ややこしさ。

内容については、今まで通りゆるい生徒会メンバーのお話。舞台は生徒会室で、外に出て行っていないもの、従来通り。一部新生徒会メンバーも、PC画面経由で登場したりと、オールスターキャストな展開になっています。さらに。同作者の他シリーズから登場しているメンバーもいたりして、お祭り騒ぎです。

今回、ラスト短編がいろんな意味で問題作ですね。鍵のいろんなことが一気に明らかにされ、生徒会メンバーとの爛れた関係が…って違うか。間違いなく杉崎ハーレムを構築しつつあるようですね。生徒会メンバー以外も毒牙にかけているようですから…彼は、畳の上では死ねそうにないですね。

新生徒会になって、あまりにも非常識なシュールギャグに終始していたストーリーも旧生徒会に戻り、落ち着いています。やはりオリジナル生徒会のほうが面白かったですね。次は15周年でしょうか? 楽しみに待ちましょう。

★★★★
posted by あにあむ at 15:52| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫