2017年08月04日

異世界温泉に転生した俺の効能がとんでもすぎる(2)


著者:七烏未奏
出版社:MF文庫
異世界温泉に転生した俺の効能がとんでもすぎる(2)
 〜湯船の中でならバレません……よね?〜

異世界の温泉に転生した草津熱美。彼の魅力(温泉としての)にはまり、常連となった女の子たちとトラブルを乗り越え、地元の大人気温泉へと成長。レティシアの妹・リザやドラゴン娘・ミィを従業員として迎え、ますます賑やかになってきた。熱美にとって、女の子の裸を眺められる(代償としておっさんの裸も眺めるわけですが)楽しい状況。ところが、近くの街でそっくりの温泉が湧いたという噂が…レティシアたちが調査に向かうと、そこは温泉偽装して集客している銭湯だった…って、いわゆるスーパー銭湯ですね。なぜか勝負しようじゃないか。このセントーとお前たち温泉、どちらが本物なのか」と異世界温泉VS異世界銭湯ここに勃発!

今回は、隣町にできたスーパー銭湯との闘いになります。現代社会であれば、普通に効能や、施設・従業員の質などで勝敗がつくのでしょうが、そこは異世界。一筋縄でいかない状況が生じてきます。熱美は、いまより忙しくなることを望んでいないため(お客が増えるとおっさんも増えるというのもあるよう)闘いに乗り気ではなかったのですが、途中からは状況が変わり、温泉としての能力を発揮するようになっていきます。

1巻であった設定の一部がどっか行ってしまいましたね。最初にレティシアが温泉に入ったとき、「硬度が上昇しました」「水質変化し、牛乳風呂になります」てな状況でしたが、今回はそっち方面の反応はない模様。ってか毎日見ていたら慣れてしまうか。ただ熱美が実体化したときの下半身に慣れない女の子はいるので、ケロリンおけで隠すという変態な姿になっています。神様としての威厳がまったくない状況ですね。

サブタイトルの意味は…漏らすものが想像外のものでした。それ以外はまんまです。

この作品は、温泉の以外な利用法が提示されるので、読んでいておもしろいです。熱美が完全実体化できたときには、ヒロインズによる争奪戦もありそうで、そちらも楽しみですね。(そんな時期がくるのかわかりませんが)

★★★☆
posted by あにあむ at 09:36| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2017年07月31日

りゅうおうのおしごと!(6)


著者:白鳥士郎
出版社:GA文庫
りゅうおうのおしごと!(6)

前巻で竜王防衛を果たし、史上最年少の九段となった八一。順風満帆かと思いきや、

「重度のロリコンですね。治療法は死ぬしかありません」と宣言され、しゃるちゃんに、手術されそうになる…という変な夢や不眠症に悩まされています。まあ前者のほうは、八一にとってはごほうび(JSとのお医者さんごっこ)なところもあるので、ほっておいても問題ないでしょうが…初詣では「吉」の縦棒が消えたおみくじを引き(横からみたらロリ)初JS研でJS全員に告白され…あいは、ロリを殺す服を着て既成事実を作ろうと迫ってくる(嗾けたのは実母。ヲイ) とりあえず八一爆発しろ。

そんな通常運行の中、本当に大変になことになっているのは銀子。奨励会三段を目指して、天才少年と闘いますが、完全に負けていた勝負で、偶然大逆転をして勝ってしまいます。ある意味一番過酷と言われている三段リーグへの参戦が決定する大切な勝ちだったのですが、銀子にとってこれが大きなプレッシャーになります。三段リーグ参加者と自分の間には大きな差がある。そこに「まぐれ」で入ってしまったことにより始まる地獄…
八一と離れたくないがため、努力してきた銀子ですが、ここにきて八一やあいたちとの実力差を突きつけられ、将棋だけでなく八一もとられそうと焦っています。彼女がもう少し器用に生きていければ、すべてを手に入れることができたのでしょうが、その不器用さが故、将棋・八一のどちらも失いそうな焦燥感。桂香さんは勝つことによって、未来が開けましたが、銀子は勝つことによって絶望へと突き落とされたという感じです。

なんとか八一においつきたいという一心で、本来なら笑い飛ばす(あるいは殴り飛ばす)はずの「処女を捨てれば、将棋が強くなる」という戯言を信じ(ようとし)、八一をラブホに連れ込む銀子。そこで一押しあれば、少なくとも八一を手に入れるための「既成事実」は作れたのでしょうが、不器用さがでてしまい、うまくいかず…なんでしょう、見ているのが辛くなるほどの不器用さ。どこまで銀子は苦しめばいいのでしょうか?

将棋も熱いのですが、八一を巡るヒロインたちの闘いも熱くなってきました。ただいまのところ、銀子にまったく勝ち筋がないのが辛いですね。八一にとって「異性」という意味では、銀子が一番上位にいるような気もしますが、ロリに目覚めた八一にはどうか?

アニメ化も決まり、ますます面白くなっていきそうですね。
★★★★☆
posted by あにあむ at 09:43| Comment(0) | TrackBack(0) | GA文庫

2017年07月21日

てのひら開拓村で異世界建国記


著者:星崎崑
出版社:MF文庫
てのひら開拓村で異世界建国記 〜増えてく嫁たちとのんびり無人島ライフ〜

異世界に転生した少年・カイは、邪神に呪われており(祝福とも言える)12歳の時点で行われる儀式(神様の祝福を受けた子供の能力を解放する)で、異端児として魔物だらけの孤島に捨てられてしまう。魔物に襲われ絶体絶命となった時、なぜか島に住んでいる少女・アビスにに助けられます。カイはアビスと共に暮らしていくことにします。またカイは、邪神の祝福により「てのひら開拓村」というスキルを持っていて、箱庭内の村(外部世界からは、スキル保持者とゲストしか入れない)で自由に開拓をしていくことができます。そちらの世界で育った食物や水をこちらの世界に持ち込み、それで生活をするというスタイルになります。

ということで、状況の割にのほほんとした日常系小説です。カイのスキルによって創られる「てのひら開拓村」には、アシスタントがいて(食いしん坊エルフ)、基本彼女が村の面倒をみてくれます。カイが村に持ち込んだもの(種や動物など)に影響され、村が発展していくという仕組みであり、まあ箱庭型ですね。最初はアビスと二人で無人島で暮らしているのですが、1年後にカイ同様邪神の呪いを受けた少女が流されてきます。彼女を助けたことにより、嫁が一人増え…さらにもう一人少女を助け嫁にし、さらに亡国の姫と女騎士(あ、クッ殺言わなかった)も助け、こちらも嫁にし…どんどん嫁が増えていき、さらにはなぜか国を作ることになって…

全体にのんびりしたイメージを作りたいんだろうなというのが、文章からは読み取れます。でも日常系を続けるだけの、テクニックが不足しているのか、ストーリーが劇的に進みすぎ。さらに中途半端な設定が後々矛盾を生んでおり…(女騎士の首輪設定どうなった? 主人が決まれば、感情を殺してしまう機能があったんじゃないのか?)おもしろいんだけど、もう少しって感じですね。

この作品の最大の問題は、日常系の別作家の別シリーズそっくりなところ。絵師さんが同じなので、雰囲気が似ている(特にエルフなど)のは仕方がないんですが、登場人物の性格や、ところどころに出てくる文体、さらに章間のイラストに記載される内容…すべてが似ているんですよねえ。一瞬二次創作を読んでいるのかと思うところも…

もう少し、独自色が欲しいですね。今更登場人物の口調などを変えることはできないでしょうが、他になにかプラスしてもらえたら、楽しくなりそうです。今のままだと、飽きてしまうかな。やっぱり本家にはなかなか勝てないでしょうし。

★★
posted by あにあむ at 11:29| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫