2018年02月01日

美少女作家と目指すミリオンセラアアアアアアアアッ!! (2)


春日部タケル
著者:春日部タケル
出版社:スニーカー文庫
美少女作家と目指すミリオンセラアアアアアアアアッ!! (2)

天花の新作ラブコメが完成。そのクオリティの高さに圧倒される清純。でも当の天花は打合せで、
「あ、あくまで作品の参考ですけど、もし女子高生に告白されたら……どうしますか?」
と奇妙な質問をしてきて、顔は赤いし、なぜか顔を見てもらえない…ラブコメ主人公らしく、鈍感な清純。それよりも、作品の魅力をUpさせるイラストレーター探しのほうが気にかかるようです。普通はもっと早い段階でイラストレーターに発注するのですが、あまりにも早くできあがってしまったため、ギリギリ(というより遅い)での発注。しかも清純にはコネがない…ところが、ダメもとでメールしていた超売れっ子絵師・ソレイユから「OK」の返事が! 喜んで、ソレイユとの打合せを設定すると、現れたのは可愛く優しい、さらに締め切りを守る天使。もう彼女に頼むしかない!と盛り上がる清純ですが、なぜかそこになぜかノッている時はすごいクオリティのイラストを描くけど、性格に難あり、締め切り守らない歪凶魔も現れます。絶賛失踪中の編集長が、二人に「コンペ参加依頼」していたようで…果たしてどうなるのか?

とあらすじでは、天花中心と思わせておいて、天花の出番はここまで。あとはもう一人のヒロイン・ひよこ中心となります。前巻でスランプに陥ったひよこ。筆を折る直前の彼女にもう一度作品を書いてもらおうと頑張る清純の姿が描かれています。後半は、歪の前に心を折られたソレイユの話が中心。いずれも、天花・歪といった天才(努力をしていないという訳ではなく、とてつもない才能を持った人たち)によって心折られた人たちを助ける清純というストーリーになっています。

今回登場したソレイユ。表の顔と裏の顔のギャップが激しい…っていうか、裏の顔はドン引きするというレベルを越えて、嫌悪感を抱かせるものでした。絶対かかわりたくないタイプですね。歪のほうが、まだ付き合えるかな?

ひよこは、相変わらずクールビューティ(クールプリティ?)を装ったドジッ娘ぶりを発揮しています。清純の前でおぱんつさらすこと数度。ついでに清純のパンツまでさらしていますが…そのどうしようもないセンスのギャグも健在です。

今回ヒロインが追加投入され、清純のまわりはどんどんハーレム化してきています。ただ、その状態を全ヒロインが共有している訳ではないので(特に天花)これから先、修羅場が待っていそうですね。「編集者が作家に恋愛感情を持つのは失礼」といっている清純ですが、彼の言動は「無意識にフラグをたてまくる」という、ラブコメ主人公そのものですから、まだまだ騒動は続きそうです。

前巻はダブルヒロインを生かし切れていないという印象でした。今回は複数ヒロインがいることにより、ラブコメ度は増強されていますが、またもや天花が置いてけぼり。まるで幼なじみのような立ち位置になっており、かわいそうですね。当て馬にするのであっても、もう少し優しくあつかってあげてください。

★★★★
posted by あにあむ at 11:57| Comment(0) | TrackBack(0) | スニーカー文庫

2018年01月30日

業焔の大魔導士


著者:鬱沢色素
出版社:講談社ラノベ文庫
業焔の大魔導士 〜まだファイアーボールしか使えない魔法使いだけど異世界最強〜

主人公は、トラックにひかれて、異世界に転生した少年ユアン。転生時に「最強の魔法使いになりたい」と望んだが、彼が手にしたのはあらゆる魔法を使いこなす能力ではなく、ファイアボール特化型能力でした。彼が転生したのは、ド田舎。そこでラビット(食材として)を狩って、ファイアボールの能力を上げていましたが、ある日偶然美少女を助けたことにより、王都の魔法学園に通うことになります。ファイヤボールしか使えない少年の無双譚。

異世界転生のお約束で、チート能力を望んでみたら、思ったのと違ったというお話。ただこの転生設定不要だったような気がします。こちらの世界では、ド田舎で生まれ育ったということで、魔法体系などをなにも知らない……という設定になっていますが、前世でのゲーム知識はあるという中途半端なことになっています。転生設定を生かし切れていないかなと。なろう小説ですから、転生入れないといけないのかもしれませんが。

最初に邂逅した美少女は、実際は王都の魔法学園の学園長。というか、まわりの人の話方や、いきなり魔法学園を薦めてくる(願書を手渡す)時点で、偉いさんだとわかりそうなものですが……。魔法学園の入学試験では、またもや美少女・セシリアと仲良くなりますし(彼の認識はぱんつ)、いろいろチートな人生を歩んでいきそうです。この世界の魔法は、人によって覚えられる数(というか種類)が決まっていて、さらに新しい魔法を覚えるには、その前提となる魔法を限界まで極めないといけないもののようです。ユアンは、覚えられる魔法は100ほどと、通常の大魔導士といわれる人の倍。でもファイアボール以外が使えないのは、まだファイアボールが限界に来ていないから……

ユアンのファイアボールは、魔王ですら一撃で倒せるレベルに到達しているのですが、彼自身は魔法が一つしか使えないため、自分は弱いと思い込んでいます。そのストイックさが、さらにセシリアたち美少女を虜にすることになり……とリア充一直線。当然それを快く思わない人もいてユアンは立ち向かっていけるのか? というお話です。

ファイアボールのバリエーションがすごいです。っていうか、すでにそれは「ファイアボールではない、なにか」になっているような気がします。AI搭載型ファイアボールとか、ファイアボールに乗って移動とか、ファイアボールを使ったコピー人間(ドット絵により再現)とか、もうなにがなんだか……

後書きによると、作者は爆発xエロが大好きとのこと。この作品内でも爆発はうまく表現されています。でもエロはどうかなあ。最初のぱんつシーンは、まだよくあるらっきーすけべですが、口絵にある胸と股のマッサージシーンは、とってつけた感が強くて、浮いています。セシリアがユアンに好意を持っていることを表現したかったのかもしれませんが、それまでのセシリアの言動からすると、ギャップがありすぎて……どうせなら、もう少しやりようがあったような……そこを除くと、非常に面白い作品です。俺TUEEEEなんだけど、その手法が面白いですね。

★★★☆
posted by あにあむ at 12:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫

2018年01月29日

絶対彼女作らせるガール!


著者:まほろ勇太
出版社:MF文庫
絶対彼女作らせるガール!

主人公は、目立たず冴えない「自称幽霊」の大地。彼は、クラスでも名前を覚えてもらえず、友人もほとんどいない。でも生徒会長・獅子神玲花に憧れ、生徒会・雑務係をしています。玲花には思い人がいて、かなわぬ恋とわかっていて心の中で思い続けるだけ。そんなイジイジした生活に大きな変化が! 偶然クラスにいる必勝の女神・白星絵馬の秘密に触れたことで、学園トップ美少女である猪熊みりあ、鷹見エレナまで巻き込んで、大地のモテ改革が実施されることに!第13回新人賞「優秀賞」受賞作とのこと。

恒星のようなキラキラした目を持ち、誰にでも優しい・絵馬。彼女の手のひらに願い事を書くと叶うという必勝の女神。実は、彼女にはとあるスイッチがあり、それが入ると、その人の願いを叶えるまで無条件に頑張るというギミック(じゃないな)があります。大地が、偶然そのスイッチを押してしまったが故、始まる騒動が描かれています。正当派青春ラブコメってことなんですが、かなりひねくれた設定ですね。そもそも「xxスイッチ」てのが、人間離れしていますし。みりあとエレナ(特にエレナ)の絵馬に対する感情も、かなりひねくれています。もう一名おかしなやつがいますが、それはおいておくとして、ヒロインが妙すぎます。絵馬の行動原理が理解できないまま物語が終わってしまったという感が強い作品でした。一応後半で、絵馬がなぜこのような行動をとるようになったのか?の説明があるのですが、私には理解できない内容でした。まあいろんなことを「超自然的な」なにかで解決してしまっているので、共感しにくいんでしょうね。

みりあが、大地に洋服の選び方をレクチャーするところなどは「そうだったのか」と今更ながら気づかされる点も多かったですし、大地がまっすぐなところも好感は持てます。等身大の高校生という感じなんですよね。でも絵馬がふわふわしすぎ。夢遊病者というか、絵空事というか……

絵馬も特殊なわけではなく、いろいろ悩みを抱えて青春しているというストーリーだったら、もっと共感できたかも。2巻もでるようです。もう少し面白くなっているかな?

★☆
タグ:ラブコメ
posted by あにあむ at 13:44| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫