2017年09月29日

ソード・ワールド2.0 リプレイ Sweetsおかわり上 魔剣少女は眠らない!


著者:藤澤さなえ/グループSNE
出版社:ドラゴンブック
ソード・ワールド2.0 リプレイ Sweetsおかわり上 魔剣少女は眠らない!

5年ぶりの新刊。すでにストーリー忘れておりました。
前回の魔剣騒動から3年の月日が経ち、再び集まったソフィー一行。それはラクシアを揺るがす新たな騒動の発端だった。とはいえ現れる魔剣はおかしなものばかり。妖精をお友達とする魔剣やら、リア充を爆発させる魔剣など…前回もそうだったけど、ストーリーや整合性を無視して「笑いをとる」ことを目的としたシナリオとなっています。まあ、そう考えれば強引なのはいいのか…

前回の登場人物が結構出てきているのですが、リアル時間で5年が過ぎていると、さすがに覚えていないなあ。ということで、自分の書いた感想を読んでみると…酷評しておりました(^^; まあその通りなんですけどね。結局昔のことは思い出せないまま読んでみたのですが、支障はありませんでした。

今回絵師さんが変わっているようです。挿絵があまり好みではなかったですね。ストーリーとズレているような気がします。パーティで動くんだから、もう少しパーティ主体で描いてもらいたい。

肝心のシナリオですが、内容はありません。いやもうそれはすがすがしいほど。初期SNEの重厚さもなければ、以前のF.E.A.R.リプレイ(特に天さん)の斜め上を行くシナリオでもなく、想定できるレベルのギャグ。セッションの場にいたら(当事者だったら)爆笑するシーンもあったのでしょうが、文字にされるとさほど笑うところがない。リア充爆発魔剣も、クスッレベルかな? いやリア充ときた時点で「爆発しろ」って続くから、想像できてしまうんですよね。目で文章を追っている時には、頭でオチが見えているという感じ。爆発して、HP1で生き残り、髪の毛がアフロになるってのも、古すぎだよなあ。

前回ほどGMの強引さが目立たなくなっているのは、好感が持てます。開き直ったぶん、面白くなったのかな。

★★
posted by あにあむ at 09:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラゴンブック

2017年09月27日

黒騎士さんは働きたくない


著者:雨木シュウスケ
出版社:ダッシュエックス文庫
黒騎士さんは働きたくない

主人公・クロウは、十代にして皇帝の後継者と目され、謹厳実直な黒騎士でした。しかし帝都陥落の際、レイニア姫を連れて脱出した際、突然なぜか急に働くことを辞める決意をします。なぜかそれを嬉々として受け入れるレイニア。結果として、レイニアが小さい頃預けられていた獣人街で、レイニアのヒモとして自堕落な生活を送ることに…なれば、クロウも幸せだったのでしょうが、そこは元黒騎士。周りが放っておくはずもなく…元最強騎士が目指すスローライフ・ファンタジー。

クロウは、魔物を操る力を持つ「魔錫使い」。ところが、彼自身もどうやら皇帝に操られていたようで、その効果が切れたとたん、すべてが面倒くさくなってしまったようです。で、その皇帝を恨んでいるのであれば、話は違った方向に進んだのでしょうが、そうではない彼は、ヒキニートの道を選択しようとします。しかし、最強騎士である彼を世間は、放っておきません。黒騎士のファンである獣人少女。そして追いかけてきた元メイドが、いろいろ仕事を押しつけてきます。基本正義感が強い彼は、なんだかんだと、それらに対応し、なかなかスローライフが満喫できない状況。「チョーめんどくせぇ」といいながらも、トラブルを解決していきます。でも自堕落な生活はかわりなく、まわりからは白い目で見られ続けています。そんな中、ライバルの女騎士が獣人街に現れ、ますます身の回りが賑やかになってきてしまうクロウ。さらには帝国の再興を企てるものたちまで現れます。クロウの望む生活はいつ達成できるのでしょうか?

ある意味王道ですね。今のところ、スローライフは完成しておらず、本人の意向とはまったく違う情勢になっていますが、これから軌道修正することはできるのでしょうか? この作品のいいところは、クロウの性格。自堕落な生活を望んでいるのは間違いありませんが、そのために周りを巻き込むことは避けたいようで、結局は見捨てられずに助けにいってしまいます。これがなければ、本当にうっとうしい主人公に成り下がっていたでしょうね。うまく考えられた話になっています。

★★★☆
posted by あにあむ at 11:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ダッシュエックス文庫

2017年09月25日

最強パーティは残念ラブコメで全滅する!?


著者:鏡遊
出版社:ファンタジア文庫
最強パーティは残念ラブコメで全滅する!? 恋愛至上の冒険生活

最強の冒険者パーティ「紅い戦団」を率いる少年・ナギが主人公。彼は、全てのスキルを極めた「グランドマスター」と呼ばれる存在で、世界最高の勇者であるはず…しかし「このクエストをクリアしたら…今度こそフィオに告白するんだ!」と、仲間の魔法使い少女・フィオに夢中な癖にヘタレなところ。フィオも「今日はいっぱいナギ君と話しちゃった!」とナギに夢中だったりするのですが、思春期全開の二人は想いを言い出せない状況。ボス戦の最中でも回復薬を手渡そうとして、手が触れただけで、ラブコメ時空に突入してしまう有様。でも最強パーティであることは代わりはなく…

紅い戦団は、ナギ、フィオ以外にロリ・ルティ、お嬢様・レイア、美少年(?)剣士・ミフユがおり、それぞれが癖のあるものばかり。ルティは、存在自体が怪しいし、レイアは盗賊のくせに「盗むのはダメ。ただし宝物はセーフ」という考えの持ち主。ミフユは、一見美少年だけど、実は…だし。こんなパーティ構成のおかげで、ナギはロリも美少女も美少年もいける多方面フェチと思われており…。本人はフィオ一筋のつもりなんですけどねえ。ちなみにまわりはナギの気持ちを知っており、生暖かく見守っているようです。

前半は、いろいろなクエストをこなし、ついでにラブコメ主人公らしくらっきーすけべを体験しつつ、フィオに告白する機会をうかがっている…というか、何度もあるのに、そのたびヘタれているナギの葛藤が続きます。誰かが背中押したら一気に事態は進みそうなものですが、そうならないのはお約束。パーティ実力が抜きんでているため、ラブコメ時空が展開されても、まったく意に介さないというか、モンスターたちもラブコメ時空のスパイスといった感じです。

後半は「グランドクエスト」と呼ばれる幻のクエストに挑むことになるパーティですが、本来とんでもないレベルのクエストのはずが、どこかほのぼのとしたものになっています。おかしいなあ。

正直かなりベタなストーリーです。先が読めてしまう作品でもあります。でも、それ故安心して読めるのも事実。ラブコメでムズムズしたい方におすすめです。

★★★☆
posted by あにあむ at 09:39| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫