2018年10月04日

遅すぎた異世界転生


著者:なめこ印
出版社:GA文庫
遅すぎた異世界転生 人類を滅ぼした魔王ですけどよかったらウチで働きませんか?

最強の傭兵マサムネはある日、勇者として異世界に転生した。ところが転生した世界で、彼を迎えた魔王・シシーは
「人類は、もう滅んだよ」
と告げます。マサムネの転生が遅かったため、すでに人類は滅んでいたようです。いきなり存在価値を失ったマサムネに対し、シシーが「きみ、よかったらウチで働かない?」と持ちかけます。それを受入れ、魔王の執事として働くことになったマサムネ。

という導入なんですが、もういろいろすっ飛ばしてい、まったく中身がありません。マサムネは、傭兵として死と隣り合わせの人生だったということですが、異世界でのマサムネは、単なる変なやつ。シシーも人類を滅ぼした魔王とは思えない言動で、単なる中二病にしか見えない。人類が滅んだ世界だから、人類が嫌われているという設定もよくわからん…というか、そもそもそんな単純に「人類だけ」滅ぼしてしまうことが出来るのか、ということにも触れられていない。実際作品内には、人類がもう一人登場しているし…このリンリットも変。ネコに変身できるようだけど、それだけで魔王や魔族から「人類」と感知されない理由もよくわからん。曲がりなりにも「魔王」が存在する世界なんだし、魔法も一般的なようだし…

ラブコメということですが、こちらも薄いですねえ。各キャラの心情描写がまったくといっていいほど出来ていないので、楽しむことが出来ません。テンプレに当てはめて、機械的に作り出したキャラのようです。メイド長がクールだけど、頭のキノコの胞子は感情豊かという設定も、生かせてない。

たぶん、マサムネのキャラ設定が薄いため、どうしようもなくなっているんでしょうね。笑えないコントを見ているようでした。

タグ:ラブコメ
posted by あにあむ at 10:13| Comment(0) | TrackBack(0) | GA文庫

2018年10月02日

妹さえいればいい。(10)


著者:平坂読
出版社:ガガガ文庫
妹さえいればいい。(10)

前巻末で爆弾発言した千尋。今巻ではその続きからのスタートとなります。最初はジョークとして丸くおさめようとした千尋ですが(実際成功しかけた)そこにぷりけつが現れ、いろいろ台無しに。結局「妹」であることを認めるようになった千尋ですが、今まで「弟」と偽っていたことの矛盾が一気に噴出してしまいましたね。そもそもなんで千尋が弟して接していたのか? について説明がありますが、いまいち納得できないもの。そもそも伊月の父親が結婚を見送ろうとしたのは、伊月の作品を読んだから…つまり伊月のことを妹好きの変態と感じたから。そんな状況で、12歳の子供が「弟」として接するといっただけで、納得できるものか? 同居する中でバレるということは考えなかったのか? 特に年齢的にどんどん性差が出てくる時期なのに(というか、中学校に入ったら制服でばれるよな) などなど妹だと知った後の伊月の変わり身が…なんか違和感しかありませんでした。うーむ。この流れは…相変わらず那由多とイチャイチャしたり、イチャイチャしたりという生活を続けている伊月ですが、表と裏がはっきり分かれてきたような気がします。
後半は、台湾でのイベントが描かれています。台湾からの招待でサイン会に出席するための訪台です。確かに台湾にはアニメショップもあるようですし、ラノベも展開されているから、おかしな話ではないですね。

今回も出版界の闇が描かれています。明文化されていない決まり事の話です。作品内では「必要悪」というか、そのことによって、助かるというスタンスで描かれていますが、これからの時代どうなんでしょうね? 出版社と専属契約をするとかでない限り、縛りは不法行為のような気がします。業界統一アグリーメントがあり、そちらにサインをしているのであれば、理解できるのですが。

絶対的ヒロインが存在する物語。果たしてこれからどうなっていくのでしょうか?

★★★
posted by あにあむ at 14:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ガガガ文庫

2018年09月28日

ソード・ワールド2.0 リプレイ Sweetsおかわり下 魔剣少女は眠らない!


著者:藤澤さなえ/グループSNE
出版社:ドラゴンブック
ソード・ワールド2.0 リプレイ Sweetsおかわり下 魔剣少女は眠らない!

とんでも魔剣を巡る冒険の最終巻。前回から1年経ってしまいました。のでまたもやストーリー忘れてた(^^;
例によってシナリオのストーリー性はありません。魔剣も「役に立つ」とか「恐ろしい」ではなく、受け狙いのものばかり。プレイヤーも慣れてきたのか、予定調和が成り立っています。前シリーズでは、かなり強引なマスタリングもありましたが、PC自らがGMの考えるストーリーに飛び込んできてくれているようです。

今回は、魔剣騒動だけではシナリオが弱くなると思われたのか、魔剣少女・ナカヒトにもラスボスの魔の手が迫っています。ある意味王道な展開ですね。最近リプレイ自体を読んでいなかったので、新鮮な気持ちで読み進めることが出来ました。PCとGMがベテランということで、安心して読むことができますね。

今回で魔剣騒動は終息しています(多分)この手の「ばらまいてしまった法具を集める」というストーリーは、あまり続くと飽きてしまうので、ちょうどいい数でしたね。

ラストで「もしかすると、今後もシリーズ展開あるかも?」という流れになっています。キャンペーンが終了しても、その世界でPCは生業を続けていくはずなので、楽しみではありますね。

★★★
posted by あにあむ at 08:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラゴンブック