2019年12月02日

可愛ければ変態でも好きになってくれますか?(7)


著者:花間燈
出版社:MF文庫
可愛ければ変態でも好きになってくれますか?(7)

前回の最後で、部費の不正利用(コスプレ)がばれた書道部。その穴埋めを生徒会から命令されたものの、紗雪先輩はバイトでも失敗。そんな時期に些細なことで紗雪先輩と喧嘩してしまい……というのが前巻。今回は
「お金のためにえっちなメイド服着て欲しい」という慧輝の一言からストーリーが開始されます。このアレな発言の真意は、文化祭の出店で費用補填するため、メイド喫茶を開くことにしたということなんですが、それには大変な苦労があって……

突貫工事でメイド喫茶出店するため、桐生家で合宿を行い、唯花がメイド服を、真緒がポスターを、そして瑞葉が料理を作り、慧輝が雑用全般ということで間に合わせるところは、なかなか熱い青春ドラマでした。書道部が一致団結したところを見せつけましたね。慧輝は、鷹崎会長のアドバイスにより、紗雪先輩の家を訪問し、紗雪先輩ともなんとか仲直り。めでたしめでたし……とはいかず、なぜかメイド喫茶にお客さんが来ず……

今回前半は変態度低めだったように感じます。書道部のメンバーが「変態」だってこと、忘れそうなくらい……ウソです。至る所に変態が現れています。今回一番悲惨だったのは、文化祭実行委員長でしょうね。アレは辛いわぁ。黒歴史どころじゃないね。

どんどんスペックが上がっていく慧輝。果たして、誰とどのような形でひっつくのでしょうね。

★★★
posted by あにあむ at 15:24| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2019年11月29日

好感度が見えるようになったんだが、ヒロインがカンストしている件


著者:小牧亮介
出版社:スニーカー文庫
好感度が見えるようになったんだが、ヒロインがカンストしている件

主人公である、高校生・桐崎冬馬は、ピンクの蚊に刺されてから「他人の自分に対する好感度」が見えるようになります。知り合いで30、友達で70程度が普通なのに、美少女四天王・九条桃華の数値は100と最初からカンスト。「友達になって欲しい」という桃華とメッセージのやりとりや放課後デートを重ねます。冬馬が失敗しても、彼女を待たせても常に好感度は100。真面目で照れ屋な彼女に惹かれてく冬馬ですが、桃華の親友であるツンデレ女子・如月結衣の数値は-50。さらにモテ女子・雪村希の数値は-100ととてつもなく嫌われた状態。しかし、結衣とは桃華の話題で盛り上がり、遠足でぼっちになってしまった希と過ごしたりして、彼女たちの好感度も爆上がり。

ヒロインは3人出てきますが、ハーレムにはなりません。冬馬と桃華の純情ラブコメ……なんですが、いろいろと説明不足な部分があり残念ですね。一番問題なのは、なぜ桃華は冬馬を気に入ったのか? という説明が浅いことです。カンストするほどの好意を寄せるには、それ相応の理由がありそうですが、そういったものが描かれていません。冬馬も、たまたま他人が自分に寄せる好意を数値で見えるようになり、桃華の数値が高く、美少女だったから、付き合いだしたという感が否めなくて……結衣の好感度が最初-50だったのは、親友・桃華をとられそうだからと理解できるのですが、そうすると希の−100という数値の根拠が薄い。まあ逆に二人の数値が爆あがりした理由も薄いんですが……

全体に説明不足ですね。2巻が既に発刊されていますが、もういいかなあ。

★★
posted by あにあむ at 10:33| Comment(0) | TrackBack(0) | スニーカー文庫

妹がブラコンであることを兄だけは知っている。


著者:ミヤ
出版社:スニーカー文庫
妹がブラコンであることを兄だけは知っている。

並木朱莉の兄が主人公。朱莉は才色兼備で容姿端麗。一方主人公はなんの特徴もないモブ。当然というか、普通に妹からは冷たく当たられるごく普通の兄妹……ところが、中三の時、偶然朱莉の部屋で「お兄ちゃんノート」を見つけてしまってから、二人の関係は大きく変わっていく。ノートには、主人公の言動が事細かに記され「お兄ちゃん大好き」とデレデレな文章が……さらに部屋に監視カメラや盗聴器が仕掛けられていることが判明。そして高二の夏、朱莉の「お兄ちゃんを監禁して私なしでは生きられないようにする」という計画を知る。主人公が取ったのは「逃げ出す」という選択肢ではなく「兄妹として仲良くなり、妹の暴走を止める」というもの。

よくある妹が「ヤンデレなブラコン」というストーリーですね。文章自体がしっかりしているので、破綻なく読むことが出来ます。ただ妹の暴走が酷すぎて、それが嫌な人も多いかもしれませんね。「お兄ちゃんノート」はともかく、兄の部屋に盗聴器や監視カメラをつける妹。愛情ではない感情しか見えてきません。さらにお兄ちゃんを想っての一人エッチシーンもはっきりと書かれており、しっかり「イクッ!」というシーンまであります。ラノベだと、このあたりはぼかすのが普通じゃなかったっけ? なんでもぶっちゃけりゃいいってもんでもないんだけどなあ。そんなシーンがなくとも、極度のブラコンっていう描写は出来るだろうし。一人エッチシーンは、何度か出てきており、こうなると「感情として好き」というのではなく、単純に「性愛対象として」兄を見ているとしか思えない。そのため、ラブコメ感が減っているんですよねえ。もったいないなあ。

★★☆
posted by あにあむ at 10:17| Comment(0) | TrackBack(0) | スニーカー文庫