2019年06月25日

R-18な彼女はどうやら経験値が足りないようだ


著者:米俵好
出版社:スニーカー文庫
R-18な彼女はどうやら経験値が足りないようだ

エロゲをこよなく愛している高校生・逢坂輝夜(男)が主人公。新しいエロゲを入手し、いそいそとゲームを進めます。一番気に入ったキャラ・朱音ルートを攻略する輝夜。朱音の声は非常に可愛く一瞬で惚れ込み、二次元美少女・朱音といちゃいちゃするため(別名自家発電するため)、Hシーンに突入…ところが、そこに待っていたのは、まったく性的に興奮しないエロボイス…あまりの酷さに、掲示板に文句を書き込もうとするものの、すでにそこは罵詈雑言の嵐…逆に冷静になった輝夜はげんなりしたまま、翌日(新学期初日)登校します。同じクラスになった学園一の美少女と名高い七家茉莉の自己紹介を聞いて、朱音=茉莉ということに気づいてしまいます。
「そっか、逢坂君はあのゲームをプレイしたんだね……お願いがあるの。私の……えっちな声の練習を手伝ってください!」ということで、彼女のエロボイスくれんを手伝うことになります。

まあエロゲでありそうなシチュエーションですね。輝夜が最初に考えたこともありがちで「ひとりえっちの時の声を想像すれば」というものでした。それに対する茉莉の答えは「数回やったことあるけど、感じすぎて、なにも覚えていない」というもの…っていうか、知り合って間もない女の子に、そんなプライベートなことを聞く輝夜もですが、それに対する回答をする茉莉も大概ですね。で結局、二人は服を着たままエッチな真似事をするとか、ゲームシナリオ通りにデートをするとかを繰り返すのですが、果たして…

メインストーリーだけを見ると、面白いラブコメになっているんですよね。ヒロイン・茉莉も可愛いし、輝夜もズレているけど、ある意味欲望に忠実だし。輝夜のオタ友達もいい味だしているし。残念なのは、サブヒロインたちですね。輝夜の妹(一つ下のJK)やその親友。妹(寧々音って難しい名前だな)も、ブラコン気味だし(兄と手をつないで平気で登校する)、妹の親友も明らかに輝夜Loveなんですが、それが生かし切れていないんですよね。前半の流れだと、三つ巴のラブコメになりそうなのに、後半妹やその親友はフェードアウトしています。特にクライマックスでは、影もなし。せっかく途中で、らっきースケベイベントを起こしているんだし、もう少しストーリーに絡んでくれたほうが面白かった。Web小説だと、これが限界なのかなあ。

★★★
posted by あにあむ at 15:24| Comment(0) | TrackBack(0) | スニーカー文庫

2019年06月19日

この終末時計、戻せますか? 進めますか?


著者:朝日乃ケイ
出版社:GA文庫
この終末時計、戻せますか? 進めますか?

面倒事を避けるためならば、どんな努力も厭わないという矛盾した性格の常識人(ではないな。重度のシスコン)御終日暮が主人公。ある日突然、空から銀髪の美少女・戦波アテナが降ってきます。彼女曰く「あと5分で世界は滅びます! 」。彼女のおっぱいを触らないと、終末時計の針が進んで、世界が滅びる…新手の痴女か宗教の人か…
怪しさ爆発の登場をしたヒロインですが、実際に世界破滅の危機が回避されたことにより、日暮は少しだけ信じるようになります。そんな非日常が始まった時、今度は学校に中二病な冥附之ハデスが転校してきます。彼女も、アテナと同じようなことを言い出して…アテナは「破滅を防ぐ宣託」を、ハデスは「破滅する宣託」を受けることが出来るようです。どちらも、運命歯車値が非常に高い、日暮がキーマンになっています。

ハデスのキャラがいいですね。中二病でボッチ。でもそれが寂しいと感じる素の女の子な部分が時折現れるところが可愛い。単純にアテナ=光、ハデス=闇と対比させるよりも、面白いことになっています。アテナの受ける宣託が、「クラスの女子全員のパンツを盗む」とか、異性と混浴するといったものなのもライトな雰囲気になっています。

ストーリー展開もスピーディなので、読みやすい作品になっていますが、結構早いタイミングで、黒幕が分かってしまうのが残念。というか、アテナ・ハデス以外のキャラの扱いが雑。それぞれ「ウラ」がありそうなんですが、ほったらかしになっているような感じがあります。日暮の妹・ひよりは、人と接することが苦手な重度の引きこもりという設定ですが、弱いなあ。クラスメイトである鉈切舞姫は、某国から送り込まれたエージェントということですが、途中で設定が消えています。愛条カリスも、温和でふわふわした性格の新任先生ということですが、どうも中途半端。

「あと5分、あと5分で世界は滅びます――! 世界を滅ぼさないために――わたしとラブコメをしましょう! 」というキャッチフレーズ通りラブコメ主体にするのだったら、3人もうまく使って欲しかった。

★★☆
posted by あにあむ at 15:58| Comment(0) | TrackBack(0) | GA文庫

2019年06月18日

無双で無敵の規格外魔法使い


著者:鏡銀鉢
出版社:MF文庫
無双で無敵の規格外魔法使い 女神の弟子は攻撃力ゼロでも最強ハーレム英雄ライフ

世界一の大魔法使い、そして英雄になり、あこがれの女神ティエラのお近づきになろうと心に誓った主人公・シェルム。実際、ずば抜けた魔法の才能を買われて、魔法界の頂点に立つ女神・ハルティスの弟子になります。これで魔法の腕で成り上がれると思ったシェルムですが
「うん、無理。だって君、状態異常魔法に才能全振りで攻撃魔法まったくつかえないじゃん」それでも諦められないシェルムは、ハルティスの超過激な修行をクリアすることで、状態異常魔法の「その先」にたどり着きます…って、以前「ファイアボール」に全振りしたという話があったなあ。

シェルムが状態異常魔法のみで、成り上がろうとするストーリー。しかしながら、状態異常魔法は、体調不良と見分けがつかない! そのため、一騎打ちで勝っても「相手体調不良による無効試合」にされたり、逆に「卑怯者」と罵られたり…なかなか憧れのティエラに認めてもらえないシェルム。でもその過程で、二人の美少女に気に入られ、気がついたハーレム状態。お師匠様であるハルティスも、ゴスロリ美幼女。一緒にお風呂に入り、身体を洗うという関係性。なんだかリア充な匂いしかしない主人公です。

シェルムが使う状態異常魔法は、パラライズなど一般的なものではなく、ぎっくり腰にしたり、ハゲ(毛根絶滅)にしたり、下痢にしたり、ロリ化したりとユニークかつ下品なものが多い。相手にとっては、悲惨なものばかりですが、下品な笑いが起こってしまうのも事実。もう少し上品でもよかったんじゃないかなあ。

特定スキルに全振りして、突き抜けるというのは、最近流行っているパターンです。どんどんエスカレートしていき「それは別スキルだろ」という状況になりがちな要素。この作品は、一巻で終了するのか、続くのかわかりませんが、続刊が出るのかわかりませんが、負のスパイラルに落ち込まないことを祈っています。

★★
posted by あにあむ at 14:21| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫