2019年03月11日

俺が好きなのは妹だけど妹じゃない(7.5)


著者:恵比須清司
出版社:ファンタジア文庫
俺が好きなのは妹だけど妹じゃない(7.5)

巻数が7.5となっているので、本編とは別の短編集と思っていたのですが(いや、実際に雑誌連載を加筆修正されたもののようですが)一冊まるまるで一エピソードとなっており、特に短編というわけではありませんでした。本編に出てこないキャラだったことと、若干時間軸がずれているため、と考えたほうがよさそうです。

永遠野誓に憧れる、涼花の後輩・万里小路寧々が新キャラとなります。涼花の学校で開催された祐の講演会がきっかけで、ラノベの存在を知り、なぜか祐に憧れてしまった少女です。彼女はラノベ執筆をしたがっており、永遠野誓に教えを請いたいということでした。とはいえ、実際の永遠野誓は涼花のほう。いろいろ逡巡があり、涼花と祐の二人で教えることになります(そうすれば、涼花は祐とイチャイチャできる) で、二人が教えるのは、イチャイチャ体験… 頭ナデナデとか、恋人繋ぎとか…『ぽっきーげーむ』ってなんですか、お兄ちゃん?」そういや、涼花もラノベあまり知らなかったんだ…さらには、舞・Wピース先生は「ラノベにはラッキースケベ」が必要という理論を持ち出します。しっかり、実践してしまう兄妹…さらに水無月さんの妹講座、神坂姉妹によるアキバ体験ツアーとどんどん過激になっていき、いつものごとく涼花もバグって…寧々の本心に気がついた涼花は「寧々さんがお兄ちゃんに告白を!?なら私にできるのは…!」と暴走…

番外編ですが、いつものノリになっています。今までのヒロインの中で一番祐への本気度が高いのが寧々なのかな? 舞は祐を見ているというよりは、永遠野遥という存在に憧れているような気がしますし、Wピース先生はおもしろがっているだけ、神坂姉妹はよくわからないし、水無月さんは、自分の兄の代替と考えているようだし…そういう意味で一番純粋に祐のことを見ているような気がします。寧々は番外扱いのようなので、これから登場シーンはないんですかねえ。こういった娘がいたほうが、ラブコメが面白くなりそうです。

★★★
posted by あにあむ at 09:44| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫

2019年03月06日

大国チートなら異世界征服も楽勝ですよ?(5)


著者:櫂末高彰
出版社:MF文庫
大国チートなら異世界征服も楽勝ですよ?(5)
現地嫁と楽しみながら世界の黒幕を追い詰めます。

グロリア帝国の替え玉皇帝として、どんどん嫁を増やしていた常信は、外遊に赴いて、各国が抱える問題を「うち大国だから」の一言で、物量チートで解決していきます。しかしそこには、大陸を裏から支配してきた一族の影がちらついており、エイズムルやアレグランサでも同様の問題に直面した常信は、根源から問題を絶つことを決意。

とかなり話が大きくなってきています。でもやっていることは、ほぼ同じ。マライカと壁の中で密着し「皇帝さん……もう、許して……。何でも言うこと聞くからお願い……」と言わせたり、って胸を触ってしまうというのはまだしも、いったいどうやったら、秘所に直接触れてしまうんだ? ナタリアと無人島で、葉っぱ一枚生活を繰り広げるはめになったりと、今までと変わらないクオリティになっています。

今回はさらにネットワークが有効活用されており、生配信を使ったり、逆に検閲されてしまったりと、現代社会と同じような状態が発生しています。そこだけ読むと、現代が舞台の作品に感じますが、それと同時に魔法も存在している不思議な世界。

パオラの言葉足らずな書き込みや発言は、今回も健在で、「残念ながら皇帝は処女でない」という噂がネットを駆け巡るなど、常信の株だけが大暴落することになっています。このあたりも通常通りですね。

そういや、常信が替え玉という設定はどこに行ってしまったのでしょうか? 完全に忘れ去られているような気がします。というか、替え玉がこれだけ目立っていいのでしょうか?

★★★☆
posted by あにあむ at 14:18| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2019年02月27日

乃木坂明日夏の秘密(2)


著者:五十嵐雄策
出版社:電撃文庫
乃木坂明日夏の秘密(2)

春香シリーズよりも、さらにスピーディに主人公Loveになった明日夏。前巻は、出会いから一気に夏コミまでストーリーが進み、春香シリーズにあった、ゆったりとした時間がなくなっていたのですが、今回は時間が少し戻り、夏休みのまったり生活が描かれています。前巻登場しなかった、エロマウントポジションも登場していますし、さらにアリスなど前シリーズの登場人物が復活しています。前巻で妙な勘ぐり(実はタイムスリップなど、SF要素が加わっているのでは?など…)を吹き飛ばすように、未来も登場しています。年齢的にもおかしくない設定になっており、安心してラブコメに没頭できる体制になってきました。

今回は、お買い物デート、キャンプ合宿(プチ遭難つき)、明日夏のおうちにお泊まり(5泊)と順調というか、一足飛びに明日夏と主人公の仲が近づいていっています。すでに、何度かいい雰囲気になり、あと少しでというシーンがあるのですが、そのたび静琉さんが登場して、未遂に終わっています。でも、前作カップルより早く進みそうですね。主人公が、自分の気持ちに気づいていますからねえ。前作もそうでしたが、主人公の家族がまったく見えてこないのも特徴ですね。5日間も外泊して、なにも言われないのだろうか(男とはいえ)など、私の世代の感覚からすると、不思議に思えるシーンもあります。まあ明日夏のほうは、プリティ美夏ちゃんが、親代わりだから、なんとなく理解できるんですけどね。

今回、春香たちと思わしき影が、いろんなところに現れています。ぼちぼち本編に登場してきそうですね。楽しみではあります。主人公ペアは順調に絆を深めていますが、所々で美夏さんの「後悔」が見え隠れしているのは、少し辛いですね。姉に遠慮する形で「おにーさん」を諦めた美夏さん。もう20年近くが経とうとしているのに、まだ引きずっているんだなと。明るく振る舞っている姿があるだけに、いろいろ考えてしまいます。

この作品は、ストーリーを深く考えず楽しむ方がよさそうです。様式美としてのラブコメをなにも考えずに楽しみましょう。

★★★☆
posted by あにあむ at 11:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫