2017年06月19日

下僕ハーレムにチェックメイトです!


著者:赤福大和
出版社:講談社ラノベ文庫
下僕ハーレムにチェックメイトです!

主人公リクはゲーマー。イベントで一番最初にアイテムを手に入れ、ハーレムを造れると思った時、突然異世界アースガルムに召喚されてしまいます。幼女女神・ナンナから世界を救うよう頼まれた彼は、アースガルムにエルフ・獣耳娘・サキュバスなどがいるか確認し、その上で依頼を成し遂げたら、異世界の女の子すべてがリクの下僕になる大魔術を発動してもらうことを条件に引き受けます。伝説の七人目の英雄となり、魔王軍を追い詰め、あと少しで倒せるというところで、魔王に逃げられてしまいます。魔力がなくなった魔王を探すには世界が広すぎ、ショック(主にハーレムを造れなかった)によりリクは引きこもってしまいます。グデグデと過ごす彼の前に、英雄の一人、エルフのフローラが現れます。彼女はナンナに頼み、自分をリク専用の下僕にしてもらったということで…彼女の太ももには、下僕の印が刻まれており、リクが身体に触れると、全身が疼くようです。
気をよくしたリクは、彼女ともに魔王を探すことに。彼は今度こそ魔王を倒し、下僕ハーレムを構築できるのか?

異世界召還ものですね。魔王を倒した英雄が、二周目の人生を歩むというものではなく、魔王を倒しそこなった英雄のお話になっています。まあ一周目の続きですね。リクのエネルギーは「女の子を下僕にする」というゲスなもの。ほぼすべての行動がそれへ結びついています。でも実際は現実世界でも、そういう経験をしたことのないヘタレだったりするので、うまく行かないようです。一応女神ナンナから「一定以上エッチなことをしたら、許さない」というくさびを打たれていますが、ナンナの監視も100%ではないようなので、どうとでもなりそうなものですし、基本出てくる女の子は、リクに好意を持っているので、すでにハーレムのような状態なのですが、それに気づくこともできていない状況。というか、ナンナもリクを気に入っているようですしね。

ヒロインたちは、エルフ・フローラ(清純)、聖女・ミラル(ツンデレ)、獣耳・ロア(ロリばばぁというか、合法ロリ)、女神・ナンナ(ロリ)といろんなタイプが揃っています。下僕魔法のかかったフローラだけでなく、ロアもウェルカム状態ですし、ミラルともあと一歩まで行きます。まあヘタレで少々面倒くさい性格が災いするのですが…

果たして彼が本懐を果たすことはあるのでしょうか?

★★★
posted by あにあむ at 14:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫

2017年06月14日

くずクマさんとハチミツJK(2)


著者:烏川さいか
出版社:MF文庫
くずクマさんとハチミツJK(2)

興奮するとクマになる高校生・阿部久真は、ハチミツの汗をかく美少女・天海桜と出会い、互いの秘密を守るために協力関係を結んだ。夏になり、一日中桜と過ごしては、ハチミツをいただく「最高のハチミツライフ」を満喫する久真。そりゃねえ、ハチミツをもらう方法は、桜をなめ回すって倒錯プレイだからねえ。そんな変態な日々を過ごしていた時、生き別れの妹・九舞が戻ってきます。彼女はクマの里で暮らしていたため、常識がかなり欠落しています。でも「愛してます、お兄さまぁ!」と久真のことを好き(たぶん妹として)なため、少女をなめ回している久真を「堕落したー原因は桜」と判断し、桜を遠ざけようとします。彼女もクマ人間のためか「なめ回す」ということに性的な意味は見いだしていないようですね。普通そっちの心配をしそうなものですが… 久真に対して、羞恥心が欠けているのか、平気でお風呂に入ってくるなど、スキンシップ過剰な妹に振り回されます。そんな中、久真が桜の蜜をなめている(なんかこう書くと、違うこと想像するな)場面を、少女・酒見圭登に目撃されます。
「実はアタシ、サケ人間なんだ」「…へ?」
泳ぐとサケ(人魚)になるという彼女に頼まれ、二週間後の水泳大会までに体質を克服することに!

前巻では、天海姉妹(特に桜のほう)の蜜の香りでクマ化していた久真。今回は、圭登のサケ化した下半身をみてもクマ化しています。まあクマはサケが好きってことになっていますけどねえ。この圭登、ビジュアルが想像しにくいんです。下半身がサケ化するといわれれば、人魚なんですが、太もものあたりまでがサケ化という表現なんですよねえ。ってことは、左右2匹のサケが? それともサケの胴体に足が二本ささっている? なんかシュールな見た目ですねえ。

最初は、お互いの体質を隠すために協力体制をとっていた桜と久真の距離が、かなり近づいてきています。もともと楓という存在がありましたが、彼女は久真のことを「異性」としてより「大好きなクマさん」と愛玩動物として見ています。しかし、圭登はそうではないようで…それに触発される形で二人の関係も動き出します。

…って普通に考えたら、この二人かなり進んだ関係ですよね。どうやら桜も舐められることに快感を覚えているようですし、それこそ別の蜜が(って下品すぎますね)…

前回感想で「ハーレムにはして欲しくない」と書いておりますが、今回のサブヒロイン投入は、大成功です。天海姉妹だけだと動かなかった水が、圭登によって動き出した感があります。九舞もこれから面白そうですね。

この作品のいいところは、ほんわかした雰囲気が全体に流れているところ。設定だけ見ると、変態倒錯エロになりそうですが、そこをえっちという軽い雰囲気にしています。イラストも大きな助けになっています。

★★★★
posted by あにあむ at 17:25| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2017年06月13日

中古でも恋がしたい!(9)


著者:田尾典丈
出版社:GA文庫
中古でも恋がしたい!(9)

前巻ではクリスマスデート。今回は修学旅行がメインエピソードとなっています。一気に月日が流れたたのかと思いましたが、かなり中途半端な時期に修学旅行が設定されているんですね。行き先は京都。清一と古都子は、古都で二人きりで回ろうと画策します。清一の恋愛経験の少なさ(というよりかは、人とのつきあいの少なさ)から、自分の感情が何なのかすらわからなくなっていきます。
「徳子さん、恋愛ってなんですか?」
と聞くほど悩み続ける清一。修学旅行を通して、清一は感情の整理と、古都子・優佳の想いに回答を出すことはできるのか?

就学旅行回は苦手なんですよね。かなりの確率で旅先は「京都・奈良」になっており、地元民としては、アラが見えてしまうことが多いのです。(移動時間がおかしいとか、位置関係が変だとか)『究極超人あ〜る』のような扱い(別名・サザエさん方式)だと楽しめるんですけどね。

それはさておき、修学旅行はグループ行動が基本。でもそこは高校生。途中で抜けて、二人だけで回りたいというのが本音。清一は「戦百」の聖地巡礼をしようと古都子を誘います。当然古都子はすぐにOKを出すのですが…前日までは、自信があった清一(クリスマスデートの経験があるから)でしたが、四馬鹿の一人(リア充と見えるヤツ)が、西羽良さんと抜けてデート。当然余裕でうまくいくと思っていたのに、戻ってきた彼は茫然自失。西羽良さんも微妙な表情(に見える)。それを見て、不安がこみ上げてくる清一。そうなると、不思議と悪いほうに転がり出します。最初の聖地でスマホのスクリーンショットと見比べているところに、おっさんから「写真撮影はダメ。そんなことも守れないのか!」と言われなきクレームを入れられます。さらにスマホGPSが故障していることに気がつかず、バス停を探して反対へ。古都子が地図を見て正しい方向へ誘導などなど…完全に失敗してしまったと思う清一。古都子の「清一といられるだけで楽しい」という言葉も、素直にとれず古都子に対して暴言をはいてしまいます。清一の恋愛経験の乏しさが、悪いほうにでてしまった状態。ただ、以前と違い、清一には「友人」たちがいてくれて…

当初極端に嫌なヤツだった清一も、古都子たちやクラスメイトと過ごす間に、まともになってきていることがわかります。デートのエスコートは難しいですからねえ。相手の気持ちを100%読むことなんか不可能。その上で、ベストを尽くせばいいんでしょうが、なかなかそういうふうに割り切れない。特に付き合い始めはね。

現在のところ、この作品で「いらない」ものは、清一の妹になっています。病的なまでの清一嫌い。理由は、明確にされていませんし、たとえどんな理由があっても、今の状況は人間としてどうだ? というレベル。まわりにいたら、それだけで空気が重くなってしまう。よくあるツンデレとは違うんですよね。中高生の妹からしたら「兄貴うざい」ってのは、普通なんだと思いますが、彼女の場合、そこに「悪意」しか見えないんです。なんとかして欲しいな。

★★★☆
posted by あにあむ at 10:57| Comment(0) | TrackBack(0) | GA文庫