2018年09月07日

マモノな少女に囲まれたけど、果たして俺は「おいしい」のだろうか。 


著者:三鏡一敏
出版社:電撃文庫
マモノな少女に囲まれたけど、果たして俺は「おいしい」のだろうか。 

主人公は、王子・ルシエル。人族の王子で、聖王をつぐはずの第一王子。ところが、聖王になるための剣技もダメで、光の精霊の加護も得られず「無才の王子」と呼ばれています。ルシエルには、妹がいるのですが、小さい頃に魔物から守るために身を投げ出してくれた兄を偏愛しています。もっともそのベクトルはおかしく、ルシエルを丸腰で魔王城に送り込み「お兄様なら、きっと無双して帰ってき てくださいますわ!」といいだす始末…

魔王城で魔王と対面したルシエルは、なぜか魔王とバーで酒を酌み交わすことに…さらに、妹姫のあまりの行為に同情されてしまい、魔王城から逃がしてもらえることに…まあ魔王は「強くなってから、戦いたい」と放牧するような感じですが。しかしそこは魔物の巣窟。魔王が逃がしても、魔物はそうでない。そこで身軽になり(ぱんいちになり)必死で逃げるルシエル。気がついたら、人化したよい魔物たちがひっそりと暮らす村に迷い込んでいました。そこでケルベロス少女・コルルに助けられたルシエル。1ヶ月ほどで人族の世界へ帰れるということで、しばらくこの村にやっかいになることに。そこでドラゴン少女・ファニルら美少女たちと親睦を深め、ある意味「おいしい」生活をおくることに。ところが彼ら魔族にとって「人族の王族の肉は何も寄りもおいしい」らしく…

ヴァルハラに続いて、魔物が人間形態をとっているお話。さらに食事が重要なテーマとなっているところも同じです。さらに魔王が面白い性格なのもなんとなく…

ストーリーは非常に単純なもので、あまり盛り上がりはありません。なので、ストーリーを追うだけだと、評価はかなり低くなる作品ですね。登場人物による会話を楽しむというスタイルがこの作品にはあっているようです。コルルのおとぼけ感、ファニルのにまにましたくなるツンデレ感を感じながら、ルシエルとの会話を楽しむ。

欠点は、会話劇を楽しむ作品としては、長すぎる点。各章もボリュームがある割にストーリーは進まないので、途中で飽きてしまうこともあります。もう少しボリュームを抑え気味にしてもらえると、もっと楽しめそうです。

★★★
posted by あにあむ at 09:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫

2018年08月30日

俺の股間がエクスカリバー!


著者:遠野渚
出版社:講談社ラノベ文庫
俺の股間がエクスカリバー!

作者名みた時に気づくべきだった。もう完全にジュブナイルポルノです。ラノベが出てきた時(諸説ありますが)は、そういうシーンはなかったし、それからも寸止めが限界で、描写はほぼなかったのに、もうこの作品は官能小説ですね。

主人公は、勇者の一族に産まれた青年・ヴァン。彼は、エフルの姫・シフルとともに苦闘の末、魔王城までたどり着きます。しかしあまりにも強大な魔王・メサイヤの前に、なすすべもなく窮地に陥る二人。そのとき、魔王を封じる聖剣・エクスカリバーを召喚すると伝えられている宝珠が眩しい光を放ちます! 次の瞬間、ヴァンの股間にピンク色の象さんが現れ…パオ吉と名乗る象さんは、無限に伸びる長い鼻でシルフの豊満な体に巻き付き、吸い付き、こねくり回し、奇跡の力を発動した…

もうね、エロコメの匂いしかしないでしょ。エクスカリバー・パオ吉が能力を発揮するためには、マナが必要。そのマナは女性から提供される。マナは高度に錬成されている必要がある…もう分かってしまいますよね。象さんなパオ吉。マナを錬成…つまりは女性を絶頂させることで、錬成されたマナが放出されるという…なぜか母乳がでて、それがマナになるようですが… でこの設定だけだと、戦闘時以外には使えない…そのため「定期的にマナを補給しないと、ヴァンも倒れる」という設定をつけ、そういうシーンを増やす…

この作品で一番変態なのは、ヴァンの妹(遠縁)ですね。彼女は、パオ吉の能力を把握しており、マナを錬成する訓練(どんな訓練なんだ)を続けていたということ。なんという少女なんでしょう。

それはともかく、後半は結構シリアスな展開になります。戦闘シーンも増加しています。「守る」という意味を考えさせる、結構真面目な戦闘シーンなんですが…パオ吉のせいで、すべてがエロコメへ。

レーベル違いという感が否めませんね。まあタイトルからして、アレなんで、間違う人はいないでしょうが「これをラノベ」と思われるのは心外かも。

★★
posted by あにあむ at 10:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫

2018年08月27日

透明勇者のエンジョイ引退生活!


著者:秋堂カオル
出版社:GA文庫
透明勇者のエンジョイ引退生活! 魔王を倒した元勇者、透明化スキルで気ままに人助け
主人公は、元勇者のウォルター。かつて世界を救ったが、国民から度を過ぎて慕われてしまい、平穏な生活ができなくなった。人々に追い回される生活に疲れ果て、田舎でのんびり生活しようと首都を逃げ出しますが、女神が彼に与えたご褒美は「透明化」のスキル。
「これから先、女湯が覗き放題じゃねぇかぁぁぁぁっ! ?」

と楽しく暮らそうとしますが、心優しい領主・アルティ、おバカな聖剣・トゥエンティ、半人半獣の奴隷・オルガ、さらには元勇者パーティの賢者・レシュカなど、美少女が集まっています。けれどもハーレムの雰囲気はまったくなく、そもそもウォルターが望む「平穏な生活」は送れそうにない状況。透明化のスキルも、女湯のぞきには役に立たず(人型に湯気が抜ける)一回使っただけで、逆に女性陣に対する弱みにされてしまう始末。気がつけば、またもや世界を助けるべき動いている状態。彼に平穏な日常は来るのでしょうか?

最近流行の元勇者が主人公な小説です。転生した訳ではなく、同一世界で暮らす元勇者となっています。ご褒美だけでは女神からもらえたようですが、自分の意志はないままスキルを与えられ、冷静に考えればこのスキルが魔王を倒す前にあったら「楽勝」だったのでは?と悩んでいます。まあそれ言ってしまうと、RPGが成り立たない場合多いですけどね。最初からエクスカリバーがあれば、楽ができるはずですからねえ。

元勇者の間抜けさと、アルティのかわいさを楽しむ小説です。台詞の掛け合いもテンポよく進むので、サクッと読了できます。

★★★
posted by あにあむ at 16:00| Comment(0) | TrackBack(0) | GA文庫