2017年11月06日

ソード・ワールド2.0リプレイ プリースト! プリースト!!


著者:清松みゆき/グループSNE
出版社:ドラゴンブック
ソード・ワールド2.0リプレイ プリースト! プリースト!!

パーティ全員がプリーストという「ラクシアゴッドブック」をベースとしたリプレイ。
集いの国・リオスの首都ラスベートが舞台。そこにうごめく陰謀。孤児の消失事件、原因不明の流行病などなど。そこにはいつも邪教の聖印が残されていました。街を救うために立ち上がったのは、歴戦の英雄ではなく、プリーストたち。それもそれぞれ別宗派のプリーストの集まり。教義を超えて、パーティが成立するのか?

大ベテランのリプレイということで、期待が大きい作品でした。通常戦うのではなく、回復が主体のプリースト(神官戦士ってのもありますが)だけのパーティ。戦闘力がなさすぎで、シナリオにも制限ができるのでは? と思っていましたが、案外強いもんですね。まあ最初からかなりイレギュラーな対応がされていたこともあるのでしょうが、特に後半は無茶苦茶強いパーティになっていました。

でシナリオとして面白いか? ですが、残念ながら「それほどでもなかった」という感が強く残っています。それぞれの教義が違うことによる、ロールプレイの違いも、さほど感じることができませんでしたし(最初から妥協点ありきで行動していたような…忖度ってやつですか)戦闘にバラエティがなく、飽きてしまった。石像が神託により、受肉した「ティダンマン」設定もいまいち滑っているような。

やはり最近のリプレイは、その作品で遊んでいる人用(別の言い方をすると内輪用)のアイテムになってしまったようですね。ロードス島戦記から始まるSNEリプレイと、砦シリーズやアリアンロッドなどのFEARリプレイは、TRPGというものを知らない人にストーリーでも楽しんでもらおうという勢いがありましたが、最近はどちらも新規顧客獲得は諦めたような感じです。FEARは、一般誌でのリプレイが1年以上発表されていないですしね。まあ時代の流れなんでしょうね。

★★☆
posted by あにあむ at 11:21| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラゴンブック

2017年11月01日

若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です!


著者:森田季節
出版社:ダッシュエックス文庫
若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です!

なろう小説です。んでタイトルが長いです。このタイプは地雷が多いのですが、表紙…もとい、作者名で購入してみました。

魔法学校卒業間近にもかかわらず、就職先(白魔法)が決まらない青年フランツ。成績は悪くないものの、面接がダメ。級友たちにバカにされる毎日が続きます。そんな時、寮母さんから黒魔法の会社を紹介されます。黒魔法会社は、キモイ・キタナイ・キケンの3K魔法業界といわれ、人気がないのですが、背に腹は変えられないと…
ところが、社長のケルケルは美少女(ただし年齢は…)で、若者でも快適に働けるよう、職場環境を改善しまくっている、いい会社。さらにフランツは黒魔法との相性がとてつもなくよく、試しにと召喚した使い魔は、なんとサキュバス。普通新人が召喚できるはずのない上級使い魔。給料も福利厚生もいいということで、就職することにします。

当初は黒魔法会社に就職したフランツをさらにバカにしますが、サキュバスの美少女さなどに、勝手に負けていく級友たち。ということで、あっという間にフランツは勝ち組になります。さらに最近のラノベの特徴を踏襲しており、あっさりサキュバスにサキュバスらしいご奉仕をしてもらい、脱童貞。さらには美少女社長ケルケルから「儀式」ということで、あんなことやこんなことをしてお楽しみと、まったく寸止めしておりません。メインヒロインは、ハーレム作ることに抵抗がなく(そこはサキュバス)あっという間に大人の階段上っていくフランツ。どこかで落ちろ! という心の叫びはおいといて。

この作品は、多分作者の「会社」に対する考えが強く出ています。
「面接の上手さだけで点数をつけて合否を決めるんだったら子供でもできますよ」
とか、給料が普通の倍、本人が嫌なら歓迎会もしない。本人が嫌ならxxしない。
一見、すごくいい会社に見えますが…仕事なめんな! といいたい。会社は「存続発展」していかないと立ち消えます。つまり今ほかより給料がよくても、将来に渡って収益が見込めないなら、それは悪手。面接の上手さを見抜くというのは、かなりのノウハウが必要です。社員一人雇うのは、将来かかる費用を考えると膨大な金額になるんです。話上手=面接上手じゃありません。確かにケルケル社長の会社は、いい会社に見えます。でもどうなんだろう? 世の中は、ブラック・ホワイトと単純に割り切れるものじゃないんだけどなあ。もう一つのテーマ、黒魔法・白魔法で、うわべの判断はダメと言っているのと矛盾しているし…まあ「今」は、とりあえずブラック企業ってたたいておけばいい時代ですからねえ。

ヒロインは可愛いし、面白いんだけどなあ。

★★☆
posted by あにあむ at 09:48| Comment(0) | TrackBack(0) | ダッシュエックス文庫

2017年10月25日

世界最強の人見知りと魔物が消えそうな黄昏迷宮(2)


著者:葉村哲
出版社:MF文庫
世界最強の人見知りと魔物が消えそうな黄昏迷宮(2) 冒険者のお仕事も色々です

迷宮の魔物を狩り、その素材を得ることで発展してきたローゼンガルド帝国。しかしながら行き過ぎた迷宮開発が迷宮の枯渇を招き、魔物が激減し「黄昏迷宮」となってしまいました。冒険者たちの生活は困窮する一方で、いろんな問題が発生します。そこで国では「人工迷宮」計画を立ち上げ。魔物を捕獲し養殖(?)その魔物たちを人工的な迷宮に配置することで、冒険者たちを助け、国の衰退を防ごうという計画です。魔物を捕獲する冒険者として、新米騎士・ティルムはPT『セージ☆ハーレム』を構築。能力はあるものの「なにかが決定的に不足」しているメンバーによる混成パーティ。ティルムの「お母さん力」によって、なんとか回っています。

そんなパーティが今回捕獲する魔物は、象の大きさの羊「花咲く羊」、軍隊のように統率された動きで冒険者を襲う「野菜騎士」、迷宮のスケベ馬こと「一角馬」、すべてが鋼鉄のように硬く優秀な武器素材となる「鋼鉄熊」と、こちらも一癖も二癖もある魔物ばかり。花咲く羊は、臆病で驚かすとスタンピート状態。象サイズの羊が暴走すると、巻き込まれたら何も残らないくらいバラバラにされてしまいます。確かに普通の羊も、群れで走ってきたら迫力ありますからねえ。でも今回一番やっかいだったのは「一角馬」 乙女しかその背に乗せないというユニコーンが、ファンタジー世界の鉄板ですが、こいつらは純粋に女好き。その角でスカートめくりするは、セクハラかますわ…まあユニコーンが、こういう扱いされることは、多いんですけどね。 さらに、すばやい動きで女の子のスカートを切るセクハラ兎も登場します。基本被害を受けるのは、ティルムばかりで、1巻にひきつづき、ぱんつをセージに見られることに。って、すでにティルムは慣れてしまっているような気も…

そんなドタバタパーティですが、唐変木・セージの身の回りにラブコメ神が近寄ってきたようです。これはいろいろ楽しいことになりそうです。

LvUpして「お母さんLv1」になったティルムに、明るい未来はあるのでしょうか?

★★★☆
posted by あにあむ at 14:38| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫