2018年05月08日

誰でもなれる!ラノベ主人公


著者:真代屋秀晃
出版社:電撃文庫
誰でもなれる!ラノベ主人公 〜オマエそれ大阪でも同じこと言えんの?〜

やれやれ系ラノベ主人公に憧れ「異能バトルが起きたらなあ」と夢想する平凡な高校生・恭介が主人公。平たくいうと中二病ですね。
彼が大阪の高校に転校してきて、日本橋で出会ったのは、ダメ親の借金を返済して魔術結社からの足抜けを願う魔術師の少女。ポンバシのワルキューレの異名を持つデスコア系地下アイドル、異世界転生者を自称するポンコツ美女、家出中の病弱薄幸な幼女。さらには、ヤクザと本物の悪魔…まわりはまさしく「異能バトル」が展開されているのですが、恭介は実は超現実主義者…そのため、目にした超常現象ですら「なかった」と認識するほど。その能力は他者にも影響する。そんなよくわからない存在の恭介が、日本橋で入手したレア同人誌が原因で異能バトルが勃発することになります。

一言でいうと「読みづらい」作品です。各章で一人称目線が変わっているのですが、そのため非常に分かりづらい。たぶん、リアル異能バトルVs超現実主義・恭介という対比がしたかったのだと思うのですが、妙に気持ち悪いです。さらに、恭介が天才的なマジック能力を持っているという設定があるため、どこからがリアルで、どこからが恭介の夢想か分からなくなっています。それが狙いだったのかもしれませんが、結果的にはメインストーリーがブレブレになっています。魅力的な登場人物が多いので、もったいないなあというのが本音ですね。

舞台を日本橋にした目的も達成できていないようです。たぶん魔術結社があるのは、五階百貨店のあたりだと思いますが、怪しさが全然出ていないし、串カツは日本橋ではなく、新世界だし、いろいろと…

次はもういいかな。

★☆
posted by あにあむ at 11:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫

2018年05月02日

フリーライフ 異世界何でも屋奮闘記(3)


著者:気がつけば毛玉
出版社:スニーカー文庫
フリーライフ 異世界何でも屋奮闘記(3)

週休二日制になった貴大。二日も休めるはずだったのに、なぜか休みの日もいろんな用ができてしまい、忙しい日々を過ごしています。以前と変わったのは、ユミエルが少し優しくなったこと。それでも何でも屋・フリーライフは忙しいのですが…

休日に訪れた屋台街では、偶然出会ったカオルのため、カオルの故郷ジパニア村の村おこしのための新作メニュー開発を手伝います。ジパニア村は、その名前から推察されるように日本に似ているようですし、貴大にとってはわかりやすい村なんでしょうね。正攻法なので、ストーリーの穴があまりありません。下手にひねると、いろいろ突っ込みどころができてしまうので、こういう正攻法もいいですね。

あとは、学園講師としてフランソワに学園迷宮攻略の秘策を教えたり、アルティと迷宮探索の仕事をこなしたりという「レベル250」からすれば、楽な仕事のはずなんですが、なぜか、どの仕事でもとんでもない目に遭うことになります。そして、少しずつ貴大が「実はレベル250」ということを知っている人が増えているようで、これから先、今までのような楽な生活は望めなくなってくるのかもしれません。もう日常系じゃなくなってきていますね。

もう一つのエピソードは、王立図書館のエルゥからお茶に誘われ、飲んだ直後から女の子たちが過剰なスキンシップに見舞われるというもの。いわゆる惚れ薬ですね。それもフェロモン系の…それまでも、貴大に好意を抱いていた女の子は複数いたのですが、その子たちが、いろんな方法でスキンシップを求めてきます。普通こういう騒動は数時間、長くても1日で終了するのですが、今回はもっと長い期間続いたようです。よく我慢できましたねえ。

今回も、舞台は大きく動いていないので、そういった意味では「日常系」と言えないこともないですが、かなり特殊な日常系になってきました。これから少しシリアス分が加味されてしまうのかな? この作品には「まったり」を期待しているんですけどねえ。

★★★
posted by あにあむ at 14:18| Comment(0) | TrackBack(0) | スニーカー文庫

2018年04月27日

魔王の娘を嫁に田舎暮らしを始めたが、幸せになってはダメらしい。(2)


著者:手島史詞
出版社:GA文庫
魔王の娘を嫁に田舎暮らしを始めたが、幸せになってはダメらしい。(2)

絶対に結ばれてはいけないはずの、カズキとアストリッド。なぜか新婚旅行に出ることになって…本当魔王様は、何考えているんだという状態。しかも旅行先の部屋はベッドが一つだけ…アストリッドは、店の主人に「新婚旅行で緊張している」と思われ、アルコールを摂取させられます。結果、積極的にカズマに迫ることになり…耳年増状態なので、そういうことは理解しているアストリッド。ストッパーだったはずのカラス(四天王の一人)も、撲殺(いや、死んではいない)し、迫る迫る…カズキは耐えられるのか!

ということで、結ばれてはいけない恋に苦しむカズキの物語第二弾です。もう生殺し状態。お年頃なカズキがよく耐えているなあ。相手は受け入れる気満々なんですからねえ。
「わたし、カズキくんとハネムーンに行くの、夢だったんです♪」
「ひとりで寝るのは寂しいです」
ほら、もう誘いまくりですよ。

甘々な出来事が多発する新婚旅行。それだけでもカズキは精神力を削られまくっているのに、天使と女神の遺産を巡る陰謀に巻き込まれることになり、精神・体力・魔力すべての限界との戦いになります。

ラブコメと戦闘のバランスは相変わらずいいですねえ。戦闘に突入する理由も、しっかりしているし、アストリッドとカズキ中心に物語が回っているのもいいです。脇役も「そこにいるだけ」というものではなく、しっかり物語に関与していますし、そこもいい。かなり面白い作品であることは間違いないのですが、少し残念だったのはラストバトルへの、某○○さんの絡み方。もう少し積極的に動いてもいいんじゃないのかなあ。少なくとも愛するxxの危機だったんだし。まあそれが遠因でカズキが真の自分に覚醒したわけですが…

ここで物語が終わっても、おかしくないエンディングです。ここから先に続くのかどうかは、販売量で検討されるのでしょうかね。

★★★
posted by あにあむ at 08:41| Comment(0) | TrackBack(0) | GA文庫