2017年04月28日

佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I'll have Sherbet! (1)


著者:九曜
出版社:ファミ通文庫
佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I'll have Sherbet! (1)

主人公・弓月恭嗣は、高校2年生から一人暮らしを始める予定でした。通学に2時間かかるということで、学校近くに引越。その引越の当日、予定の部屋についたらなんと不動産屋の手違いで、二重契約になっていた…もう一人はひとつ年下の佐伯貴理華という女の子。完全に不動産屋の手違いなので、なんとかしてもらう(新しい物件が見つかるまでの、ホテル滞在費を持ってもらうなど)のが普通だが、二人(主に佐伯さん)が出した結論は「一緒に暮らす」というもの。佐伯さんは海外経験があるということで、いわゆる「ルームシェア」をしようということなんですが、初対面の異性とその場で決めてしまうのは、どうなんだろう? なにか裏があるようですが…
同居生活が始まると、やたらと距離を縮めてきたがる彼女と、それに抵抗する主人公。お約束で学校も同じで…「常に冷静な弓月くんと、とびきりの美少女なのにちょっとHな佐伯さんが繰り広げる同棲&学園ラブ・コメディ」とのこと。

とりあえず、導入部で引いてしまいました。初対面の異性とあっさり同居をする神経がよくわかりません。さらに掃除洗濯炊事などの役割分担(大半が佐伯さん)を決めるなど、それは「同棲」といいますな状態。提案する佐伯さんも変ですが、それを受け入れる恭嗣も変。さらに恭嗣がずっと敬語で話しているのも違和感ありまくり。確かに、他人との距離感をつかみにくい時は敬語で話すほうが楽というのはわかるのですが、自分の妹や親友にまで敬語とか、なにか悪い冗談にしかみえません。

なんかそれぞれの絆がすごく絵空事に見えて、虚無感を感じてしまうのです。そのため全くコメディとして楽しめませんでした。まるで書き割りの世界で、佐伯さんだけが実像のような、ある意味悪夢をみているような感じさえ受けます。

読解力が落ちたのかなあ。主人公が冷静とは、とても思えない。冷帯というか、一部の感情を欠落させてしまった「狂気」を感じてしまいます。佐伯さんが女の子らしく、主人公に好意を寄せていくほど、主人公(やそのまわりの登場人物)の狂気を感じ取ってしまって… うん、もう2巻はいいや。
タグ:
posted by あにあむ at 10:39| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2016年11月25日

近すぎる彼らの、十七歳の遠い関係


著者:久遠侑
出版社:ファミ通文庫
近すぎる彼らの、十七歳の遠い関係

母と二人で暮らす家で、遠い親戚の女の子・和泉里奈と同居することになった坂本健一が主人公。里奈の控えめな性格や気遣い、女子校育ちの無防備さは、健一に初めて「性」を意識させる存在となった。同じ十七歳の女子と一つ屋根の下で生活していることを友人たちに隠そうとした健一だが、幼馴染みの森由梨子に知られてしまう。それが原因で、距離感にも変化がもたらされ…

ラノベレーベルから発売されていますが、内容はラブコメではなく、恋愛ストーリーですね。できれば、こういう小説は別レーベルにしていただきたい。ラブコメとして読むと、肩すかしをくらうので…

健一は、友人は少ないもののサッカー部でレギュラーのようですし、マネージャーとして幼馴染みの由梨子が近くにいるなど、実は恵まれた存在。だからこそ、いままで異性を意識することがなかったのでしょう。そこに里奈という異分子が投入され、さざ波が広がっていく。そんな日常が描かれています。

他の書評などでは評価が高く「切ない」「心がキュンとする」などのコメントが並んでいます。が私にはそう感じられませんでした。なぜだろう? と考えてみると、この作品の文体が原因のようです。一つ一つのセンテンスが非常に短く切れており、余韻がないんです。さらに文末が「…た」「…だ」ばかりで、リズムもなくなってしまっている。こういう叙情的な作品の場合、特に文末には気をつけて欲しいなというのが正直な感想。青春時代を描いた名作と呼ばれる作品たちは、文末を工夫することで余韻を残し、それによって心にしみこんできます。この作品はそれがないんです。

★☆
タグ:★☆
posted by あにあむ at 10:02| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2016年10月11日

だからお兄ちゃんと呼ぶなって!


著者:桐山なると
出版社:ファミ通文庫
だからお兄ちゃんと呼ぶなって!

主人公・蓮杖アキが病室で目を覚ますところから、物語がスタート。そこには、息をのむような美少女が。その美少女が誰かだけでなく、自分が「誰」なのかすら思い出せない。そんな彼に美少女は萌々と名乗り、アキの妹だという。アキは事故に遭って、それから1週間ほど意識を失ったままだったらしい。診察した医者は「外傷性の逆行健忘」すなわち記憶喪失であると断言します。アキを待っていたのは、記憶を取り戻すためという理由で萌々から与えられる過剰なまでの妹の愛! 果たして…

すごく読後感が悪い作品です。主人公が記憶喪失。これはよくある設定です。で、妹のことすら忘れており、その妹に恋をしそうになる。まあありそうだね。この作品は、その妹が兄に対して、過剰なまでの愛を注ぎ、それ以上に事故前のアキ本人が、病的なまでのシスコンだったという設定がついています。スキンシップは当たり前。下手したらお風呂も一緒。部屋の壁や天井には妹の写真がぎっしり。そんな性格だから、学校では友人もおらず、完全に浮いた存在。いやそれ以上に嫌われていた模様。
で、事故後のアキは、すごく常識的な思考になっており、妹からの愛情に辟易としています。普通なら「まともになった」と喜ぶべきところですが、妹は「以前」に戻そうと必死になります。このあたりから「ズレ」が生じ始めます。そう妹が単なるブラコンではなく、非常に病的なものを抱えている(すでに心が壊れている)ことが浮き彫りにされ、アキが入院していた病院の院長も非常に怪しい。そもそも事故自体が仕組まれたものだったのではいか? 疑心暗鬼が募ります。それでも、ラブコメっぽいノリで進んでいくのですが、ラストで…

この作品は「萌々にゅん」とかラブコメ(バカ)臭がするものの、実際はサイコホラー作品です。だから読後感が悪いんだ。そういやこの作者さんの前作も一見ラブコメ、でも実は…って作品だったなあ。行き過ぎた愛情は、気持ちのいいものではありません。もう続編はいいや。

★★
posted by あにあむ at 11:24| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2016年08月05日

異世界召喚が多すぎて女神様がぶちギレました

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。
著者:湯立向日
出版社:ファミ通文庫
異世界召喚が多すぎて女神様がぶちギレました

稀に見る大型地雷でした。リアルに本投げたの久しぶりだ。
1ページ目…嫌な予感満載
5ページ目…いやいや、もしかしたら出だしだけがダメなのかも
10ページ目…ばかやろー!

あらすじ書くのもばからしい。小学生が「今日○○をたべました。おいしかったです。」と書いている日記を延々読まされているような感じ。もったいないけど、このまま処分です。

地雷
タグ:地雷
posted by あにあむ at 08:46| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2015年10月07日

碓氷と彼女とロクサンの。


著者:阿羅本景
出版社:ファミ通文庫
碓氷と彼女とロクサンの。

主人公は、志賀真。見た目は女顔な男子高校生。幼なじみである治男が、幼稚園の時に真を女の子と間違って、惚れてしまったというくらい美少女顔。でも姉の葵は、真を「真の男」として成長させようとします。

そんな真がある日、浅間夏綺と出会います。楽しそうに鉄道の魅力を語る彼女は、碓氷観光開発コンソーシアム・女子学生鉄道プロジェクト・通称しぇるぱ部で、ロクサンを女子高校生だけで運行して碓氷峠を走らせようという計画を説明します。真はこの壮大なプロジェクトに参加することになって…しかも女装して!

いろんなところに鉄(それも機関車)への愛が散りばめられた作品になっています。とはいえ、メインは夏綺たちの青春ドラマとなっているので、鉄道知識がさほどなくとも、十分に楽しめる作品になっています。少しずつ夏綺に惹かれていく真。そんな真に惹かれるしぇるぱ部のメンバーたち。女装という変化球はあるものの、夢に対してまっすぐ走り続ける真が気持ちいいですね。

真の姉である葵が、あまりにも鮮烈すぎて、疲れました。もう少し真のことを考えてあげることは出来なかったのかな? という思いが強くなります。個性を付けようとして、暴走したという感じですね。

しかし、碓氷峠の路線が廃止になってから結構経つんですね。つい最近のことと思っていたのですが、リアルタイムでも廃止後に生まれた子供が高校生になっているんだ…

★★★☆
posted by あにあむ at 17:05| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2015年06月03日

ナイトウィザード The 3rd Edition リプレイ 壊れた世界の聖約(3) 陽炎のように


著者:菊池たけし/F.E.A.R.
出版社:ファミ通文庫
ナイトウィザード The 3rd Edition リプレイ 壊れた世界の聖約(3) 陽炎のように

「約束してくれる?ひとりにしないって」という瑞穂との約束を守ることが出来なかった綯斗。瑞穂は過去に残され、綯斗の近くでないと存在出来ない彼女は、まもなく消えてしまう。綯斗は抜け殻のようなってしまい、そんな彼を心配する鈴夜と巴は瑞穂を助ける方法を探し回ります。そんな時「赤の乗り手」が綯斗が過去に赴けば、瑞穂を救えると告げます。明らかに罠。綯斗たちはどうするのか?ということで、シリーズ最終巻となっています。

抜け殻となった綯斗にどのようにやる気を出させるかが、前半のテーマになっています。かなり重傷で、夏服の季節なのに冬服マフラーのまま、一人ブランコでギコギコですからねえ。

綯斗が立ち直ってからは、あのアンゼロットですら彼に押されています。いつも「Yesかはいで答えて下さい」と言い続けていたアンゼロットに逆襲する綯斗。そのシーンより、4コマで八つ当たりするアンゼロットのほうが面白いというのは内緒ですが。

ボス戦は、瑞穂をつなぎ止めるために必要なものはプラーナ。そして綯斗が存在を維持するために必要なのもプラーナ。さらにボスは強く、プラーナを使わないと勝てそうにない…… ということで、いかにプラーナを残すかが勝負の分かれ目になっています。

なんせGMが菊池さん。派手なダイス目で状況は最後までわかりません。久しぶりに熱くなれるバトルでしたね。

今回で、キャンペーンは終了しています。が、キャラクターたちの人生は続く訳でして、さらなるキャンペーンの種も出来ていますので、もう少しこのメンバーで、冒険を楽しんでみたいですね。

★★★☆
posted by あにあむ at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2015年05月27日

ナイトウィザード The 3rd Edition リプレイ 伝承のミロワール


著者:藤井忍/F.E.A.R.
出版社:ファミ通文庫
ナイトウィザード The 3rd Edition リプレイ 伝承のミロワール

NW3の上級ルールを導入したリプレイ。きくたけ氏が藤井氏へ無茶ぶりするという導入で、これって最近のF.E.A.R.リプレイの定番となっていますね。今回藤井氏に依頼されたのは「日常の危機」「世界滅亡」に新たな要素を加えること。まあ一話で一回世界に危機が訪れるRPGですからねえ。はにゃあな藤井氏が選択したのは「ご当地伝奇」でした。確かにご当地モノはプレイヤーが感情移入しやすいことが多いですからね。でも諸刃の剣であることも事実。それは、ご当地であるが故、細かなディティールが気になるというもの。今回は、架空の加賀見塚市を舞台とすることで、その危険を回避しております。

しかしながら結果としては、失敗だったのかな? PCのうち3人が外様であり(うち一人は蟹だ)あまりご当地感が出ていなかったです。

PCは戦艦大砲を操る高校生、腹ペコ剣士(単に中の人の素という話もある)、三国志の英雄、そして蟹。あまりにも個性豊かなメンバーであり、そんな奴らが集まるところは存在しないだろという感じ。

シナリオは、非常に素直なものでした。特に大きなトリックもなく、ボスキャラも明確で、なにをすべきかはっきり示されています。なので非常に読みやすい。でも記憶に残りにくい作品でした。各キャラはしっかりしていると思うのですが、最後まで蟹になじめなかったですね。身近にいる蟹が、話をし、闘うというのは、シュールというより気持ち悪いものがあります。どうせなら、非現実なキャラのほうが面白かったのでは?

★★☆
posted by あにあむ at 12:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2015年04月02日

ハイスクール・ローレライ 運命のひと耳惚れ


著者:志田用太朗
出版社:ファミ通文庫
ハイスクール・ローレライ 運命のひと耳惚れ

第16回えんため大賞優秀賞受賞作。あおりでは、超聴覚系スクールコメディだそうです。
主人公は、人一倍良い耳を持つ田野音好。入学式の部活勧誘を見て回っている時に、エンジェルボイス『鼓膜から脳へ、ぐるりと快感が駆け巡る−−』を聞いて、ひと耳惚れをしてしまいます。その声の君をそこにいた美少女と思い込み、彼女を追って朗読部に入るのですが……実はその声の持ち主は彼女ではなくて…… まあよくあるオチですね。

それはともかく朗読部の先輩やイケメン同級生もいい人ばかりで、なかなか楽しい場所になりそう。中学時代はトラブルシューターとして活躍していたけど、それがトラウマになっており、もうやらない! と心に決めていたにも関わらず、朗読部のトラブルを解決するため、結果的にトラブルシューターをやらざるおえなくなっていきます。

基本登場人物がいい人なので、読みやすい作品になっています。音好がヘンタイなのもいいですね。いや、だってエンジェルボイスの持ち主がわかってからも、リピート再生するってのは、ヘンタイとしか言えないよな。もしくは腐った人たちの好物というか……まあ最終エピソードでの音好の行動は、健全な男子高校生なんですけどね。

あまり「超聴覚系」というほどではなかったな。人より耳がいいのではなく、人より音に対する閾値が低いだけ。というか、自分と異質のものに抵抗があるだけという気がします。特に冒頭だけを読むと、方言に対して「おかしなもの=受け入れがたいもの」という意識があるようで、イラっとさせられました。中盤から少しずつ彼も変わっていくのですけどね。

朗読部のメンバーたちにより、少しずつ成長し、自らの居場所を見つけていく音好の成長物語といった感がありました。トラブルシューターというよりは、簡単な謎解きが主体ですしね。

作品としては完結していますが、ラストの展開から、次があればラブコメ要素も入ってきそうです。主人公もまっすぐ担ってきているので、もっと楽しい作品になりそうです。出来れば続刊が出て欲しい作品ですね。

★★★☆
posted by あにあむ at 11:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2015年02月09日

ナイトウィザード The 3rd Edition リプレイ 壊れた世界の聖約(2) 流れる星の下に


著者:菊池たけし/F.E.A.R.
出版社:ファミ通文庫
ナイトウィザード The 3rd Edition リプレイ 壊れた世界の聖約(2) 流れる星の下に

今回から正式に3rd Edition対応。前回危機の範囲が大きくなってきていたので、世界の危機になるのかと思いきや、またもや個人の危機に逆戻り。でもシリアスさというか、バックボーンは重くなっていますね。

瑞穂たちを救った綯斗ですが、戻った日常は短く、今度は太平洋上で頻発する船舶の消息不明事件に巻き込まれます。この事件が前回の消失事件に繋がるものだということで、米国第七艦隊との共同作戦が展開されることに。フラグを立てまくる瑞穂との会話も出来ぬまま、戦場へ移動することになる綯斗たち。そこに待っていたのは、灯でした。本来であれば、あり得ないウィザードと一般人の共闘。その特殊な環境下で、綯斗たちは謎の侵魔「赤の騎士」と邂逅します。この侵魔が瑞穂たちの悲劇の要因であることも知らずに…

綯斗が背負ったものの重さを考えると、かなりシリアスな展開のはずなんですが、どうしても綯斗が裸族なため、ギャグになってしまいます。そうどこぞのスナイパーのように、シリアスが続くと耐えられないようで…さらに、他のPCも狙っているとしか思えないダイス目ですからねえ。MPが1減っているので、見つけた回復の泉で回復しようとして、ファンブルを4回連続して9点減ってしまったアレクサンダーさんとか…ランダムフォートレスでは、回復の泉だらけという「艱難辛苦」なダンジョンなるし… 前回と大きく変わったのは、巴ですかね。ファンブルばかりのぽんこつヒロインから、完璧ヒロインへクラスチェンジされていました(笑)

今回、綯斗は徹底的に落ちています。ここから彼は立ち直るのでしょうか? 瑞穂の前に颯爽と裸で現れるのでしょうか?

★★★☆
posted by あにあむ at 13:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2015年01月17日

覇剣の皇姫アルティーナ(6)


著者:むらさきゆきや
出版社:ファミ通文庫
覇剣の皇姫アルティーナ(6)

今回は、海戦が舞台。陸戦は経験もあり、書籍で得た情報を元に軍師としての役目を果たせたレジスですが、海戦どころか船に乗ったことすらない状況で、机上の理論が通用するのか?

レジスの采配でなんとか全滅は免れたものの、まだまだ危機的状況から抜け出せない帝国軍。海路からの補給を止めないと、勝ち目がない戦。ところが、海事力でもハイブリタニアに負けている帝国軍。陸以上に、艦船の能力差が戦力差になっており、一朝一夕で彼我の差を埋めるのは困難。そんな中、レジスが立てた采配とは?

陸戦では、大きな実績を上げ「魔法使い」の二つ名がつくほどになり、アルティーナを始めとして、彼の事を信用する将校も増えてきましたが、海軍は別。海の素人であるレジスの戦略に生命を預けるためには、彼に対する信頼がないと無理。さらにレジスの案は、海戦の常識を無視したもの。船長たちをどう信頼させていくのか?

なんだか、レジスがどんどん策略家になってきております。人前で話すことが、苦手だったはずなのに、交渉までするようになってきて、さらに駆け引きまで出来るようになってきています。書籍から得た知識に「経験」という肉付けが出来てきたためでしょうか?

今回、海戦が部隊となっているため、アルティーナが活躍する場面がほとんどありません。さらにレジスも今ひとつ冴えていない感じもあります。そういった意味で、なぜレジスの策を海軍が受け入れたのか? 説明不足になっているような気もします。

ついに貴族の称号を得たレジス。担っているものにようやく称号が追いついてきたという感じですね。

★★★☆
posted by あにあむ at 13:26| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2014年12月26日

覇剣の皇姫アルティーナ(5)


著者:むらさきゆきや
出版社:ファミ通文庫
覇剣の皇姫アルティーナ(5)

アルティーナとレジスが主人公となる本編に戻りました。よかった〜

参謀オズワルド率いるハイブリタニア軍が、ベルガリア本土へ侵攻を開始します。帝国軍は劣勢であり、援護に向かおうとするアルティーナたちですが、同時期にヴァーデン大公国が要塞を襲撃してきます。一時劣勢になりますが、レジスの策により、一夜にして撃退することに成功。しかしながら、その戦闘でアルティーナは宝剣を折られ、騎士にも負傷者が出てしまいます。傷つきながらも、帝国軍の援護に向かうアルティーナ達の前に、レジスの姉ちゃんが登場!

ということで、レジスの肉親が登場しております。
「ねねねねねねねねね姉さん……!!」と顔面蒼白になるレジスですが、姉御肌な普通の女性。一応礼儀もわきまえているようで・・・まあ、レジスが今の性格になった大半の責任は彼女にあることは間違いないようですが。

本編の戦いのほうは、レジスが学生時代に戦略合戦で負けたことのある人物が軍師となっている第七軍と合同で進むのですが、彼らはアルティーナ達を馬鹿にしており、かつ絶対負けることはないという過剰な自信を持っており、レジスの進言をすべて却下してしまいます。そのため、ハイブリタニア軍に圧倒されることになり、帝国軍は壊滅の危機。そこにきて、レジスの策で巻き返していくという、いかに軍師が大切かというお話になっています。

今回の戦闘は、一雑兵の視点からも描かれています。搾取する側の貴族、そして騎士。それだけでは戦闘は成り立たず、たくさんの名もなき兵士(大半が普通の農民たち)によって構成されているという事実。兵卒も貴族も持っている生命は一つしかないという事実。それらが描かれております。

今回の戦いを経て、レジスの二つ名は「魔法使い」ってことになるんでしょうね。

アルティーナとレジスの間には、着々と信頼が築かれていっています。さらにアルティーナは、レジスを異性として意識しだしているようなんですが、レジスは・・・「鈍感」と言われるはずですね。

次回は、海戦となるようです。またハイブリタニアの王女出てくるのかなあ? どうも気持ち悪くて仕方がない

★★★☆
posted by あにあむ at 10:01| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2014年12月11日

覇剣の皇姫アルティーナ(4)


著者:むらさきゆきや
出版社:ファミ通文庫
覇剣の皇姫アルティーナ(4)

帝都での戦いに勝ったアルティーナ陣営。ようやく一息つけると思ったのもつかの間。ベルガリア帝国が、軍師オズワルド率いるハイブリタニアの蒸気船団、そしてヴァーデン大公国の軍勢の奇襲を受けた。アルティーナ陣営も敵兵の攻撃を受け…というところでベルガリア帝国第三皇子バスティアンの視点にいきなり変わります。最後までアルティーナやレジスは登場しません。

正直面白くない巻になってしまいました。外伝として読んでいたら、もう少し変わった見方が出来たのでしょうが、ようやく慣れてきた主人公がまったく出てこないと、感情移入のしようもありません。もしくは、「一方その頃」程度で章を費やすくらいでよかったのではないかなあ。

さらにバスティアンのイメージが、大きく変わってしまったのもマイナスポイント。もっとマッチョと勝手に思っていました。

次巻からは普通に戻ってくれるのかな?

★☆
タグ:★☆ 覇剣
posted by あにあむ at 15:42| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2014年10月29日

覇剣の皇姫アルティーナ(3)

著者:むらさきゆきや
出版社:ファミ通文庫
覇剣の皇姫アルティーナ(3)


第二皇子ラトレイユから建国記念祭に参加するようにとの書状が届きます。そこには、ラトレイユの参謀ジェルマン、第一皇子オーギュストや地方貴族を束ねる公爵家の令嬢などが、策謀を巡らせている危険な場所。しかしながら、この招待に応じなければ、ラトレイユにアルティーナを失脚させる理由にされてしまう。レジスは、どのように対応するのか?

今回は、皇位継承を巡る兄弟間の争い。要塞攻略のような派手さはないものの、軍師の手腕がそのまま勝敗につながるシチュエーションになっています。前半は、レジスが完全に後手を踏んでおり、まわりの思惑に引きずられてしまうシーンが続きます。帝都で軍を掌握している皇子ですから、強敵なのは当たり前なんですが、それにしてもレジスの動きが鈍く、一手足りない状況。ところが、第一皇子の秘密をエリックが見破ったことにより、状況が一変します。策略を利用して、さらに策略を重ねることで、相手軍師を出し抜く。武力による押さえ込みではなく、策略による戦い。こういったのも面白いですね。というか、軍師が主人公である以上、こういう話がないと。

今回、さらにエリック女の子説が現実味を帯びてきました。というか、あの鈍感レジスもうすうす感づいているような感じですからねえ。そりゃ「ドレスが着たい」と言ったり、同部屋で着替えをしないし、レジスの着替えを直視出来ないという事実を積み重ねれば、当然結論は出てきます。別の腐った見方はありえないし、したくない。

今回もさらに名を上げたレジス。アルティーナは完全に陥落しているようですし、クラリス、エリック(女の子だとしたら)などなどフラグ立ても順調に進んでおります。相手にフラグを立てていくのに、自分は攻略されていないという、どうしようもなく難攻不落な要塞ですね。

アルティーナの夢を実現するためには、戦争をしていたらダメ。しかしながら、どうも国内だけでなく海外からも迫ってくる影がある模様。レジスやアルティーナは、どのようにして打開していくのか? 楽しみですね。

★★★★
posted by あにあむ at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2014年10月16日

覇剣の皇姫アルティーナ(2)


著者:むらさきゆきや
出版社:ファミ通文庫
覇剣の皇姫アルティーナ(2)

北方辺境連隊の実質的な責任者を明確にするため、ジェロームと決闘をしたアルティーナ。なんとかジェロームに勝つことができたのですが、今度は蛮族が攻め込んできます。レジスの軍師としての初陣。常識とは異なる方法で、勝利し、さらにアルティーナの希望もあり、蛮族を味方に引き入れることにも成功します。

アルティーナの夢に向かって、順風満帆なスタートとなりましたが、この情報を兄皇子が掴み、皇姫軍の弱体化を狙って「ヴァーデン大公国の要塞」を攻略せよという命令が下ります。この養蚕は難攻不落と言われており、皇姫軍の実力では、攻める=全滅するというもの。もちろん、命令に反すれば「逆賊」として正規軍に攻められる。この危機に対して、軍師レジスがとった戦略は?

ということで、今回もレジスの戦略を中心に、話が進んでおります。レジスは本人が意図せず、女性たちを惹きつけるものを持っているようで、アルティーナを始め、いろんな女性から言い寄られています。もし彼に「そういった」知識がもっとあれば、すでに凋落しているだろうなという、直接的なアプローチもあったりします。レジスを中心としたラブコメ(蛮族の王からも迫られる〜男色家らしい)。どのように転がっていくのでしょうか?

戦記物として見た時は、少し低い評価になりますね。確かにレジスの考える戦術は悪くないのでしょうが、あまりにも都合がいいほうに転がりすぎです。彼の机上の理論が、はまりすぎており、おもしろみがなくなっています。もう少し、苦労があってもいいと思うんだけどな。

ま、その分女性関係(騎士・エリックももしかしたらリボンの騎士なんでは?)では、これからも苦労しそうなので、バランスがとれているのかも知れません。

幼女がでてこないむらさきゆきやさんの作品ですが、こちらは楽しく読み続けられそうです。異能が出てこないことも、物語を芯のあるものにしています。

★★★☆
posted by あにあむ at 11:51| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2014年10月07日

覇剣の皇姫アルティーナ


著者:むらさきゆきや
出版社:ファミ通文庫
覇剣の皇姫アルティーナ

むらさきゆきやさんの本です。でも小学生出てきません。時代も現代ではありません。ファンタジーです。
ということで「小学生が出てこない作品は、むらさきゆきやさんじゃない」と避けていたのですが、なんとなく手に取ってみたら、面白いではありませんか。避けるんじゃなかった。

主人公は軍人文官・レジス。剣も弓も苦手で、本ばかり読んでいる落ちこぼれ。辺境に左遷された彼は、そこで運命を変える少女・アルティーナと出会うことになります。アルティーナは、赤い髪、紅い瞳を持ち、覇者の大剣を携えた皇姫。14歳であるが落胤が故に辺境軍の司令官。当然、辺境を守る荒くれたちが一筋縄にいうことを聞くはずもなく。それでも自らの大望を果たすため、前へ向かっていきます。
そんなアルティーナに軍師として求められたレジス。読書好きの彼は、どのような対応をしていくのか?

レジスは、頭の回転は速く、自分の生き方に対して一本持っているしっかりした青年。しかしながら、以前仕えていた領主を死なせてしまったという後悔からか、自らの評価に対して厳しすぎ、それが原因で頼りなく見えてしまいます。しかし、実際にはレジスの機転により助かった生命も多く、そのような人からは信頼されています。それをアルティーナは見抜いたのでしょうね。また、なぜかメイドさんに人気があります。
アルティーナは、熱血型のお姫様。自らの大望のためであれば、どのような困難でも受け入れることが出来る器の大きさもあります。

最初に彼女たちの前に立ちはだかるのは、北方辺境連隊の元責任者・ジェローム。天下り的に自らの上に入ってきたアルティーナに当然いい感情は抱いていません。軍人としての能力は高く、兵士には好かれている模様。ただその話し方が悪役にしか見えないのは問題ですね。うまく味方に引き入れられたら、すごく大きなことをやってくれそう。でも一筋縄ではいかないくらい性格がねじ曲がっているようです。

1巻はお披露目的な感じで、ストーリーはあまり進んでおりません。次巻以降が楽しみですね。

★★★★
posted by あにあむ at 12:46| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

ナイトウィザード The 3rd Edition リプレイ ラブ is デストラクション!


著者:緑谷明澄/F.E.A.R.
出版社:ファミ通文庫
ナイトウィザード The 3rd Edition リプレイ ラブ is デストラクション!

3rd Edtionになったナイトウィザードのリプレイなんですが、世界の危機が危機です(ってなにを言っているだか)
今回の危機は「恋をしないと世界が滅ぶ」 その理由が「愛で世界が救えるなら、愛で世界が滅びてもいいか」というもの………緑谷さん、なに考えているだか(褒め言葉)

という訳で、ヒロイン・御薬袋明日香が彼氏を作らないと世界が滅ぶという予言がなされ、いろんな組織からエージェントが「彼氏候補」として派遣されます。ちなみにヒロインは藤井さんが中の人。
彼氏候補その一は、もう一つのリプレイに出てきた鈴夜の兄(あるいは同型機)である羽音々鋼矢。当然のごとくぽんこつです。しかも別リプレイで妹が探し回っていた「クリティカルを出す方法」を買い占めて、無意識に妹いじめをするという……
その二は、聖法庁から派遣されたアイドルグループのリーダー兼任の聖職者。島で開墾するアイドル…あの人たちですね。リーダーというと、あの人の姿しか浮かんでこねえ。
三人目は、ロンギヌスのエージェント。ラテン系の美男子なのに、諸般の事情によりペンギンの着ぐるみを着ているという……。とりあえず個性が強すぎる面々が集まっております。
NPCも新しい魔王が登場しており、これがまたベルを超えるややこしい性格。今回ベルさんも登場しておりますが、カラオケで演歌歌うとか、もう魔王としての矜持はどこへいった? 状態ですね。まあ新登場魔王がもっとアレですから……
ヒロインの明日香は女子力(物理)がめっぽう高く、男前な女の子。過去には黒歴史が潜んでおり、それに触れると阿修羅のごとく怒るというか、記憶を(ヘタすると存在を)抹消される。ってのが、ライフパスで出たのだけれど、うまくシナリオに組み込まれておりました。このあたりさすがですねえ。

男前なヒロインと、ポンコツ彼氏候補たち。それでも、それぞれ見せ場があり、単なるポンコツでないところを見せているのはさすがです。

なぜかダイスの目が派手になるナイトウィザード。今回も派手なダイス目にGM、PCとも翻弄されます。

GMが主役になっている感もありますが、ベテランプレイヤーによってメリハリのあるリプレイになっています。世界の危機もありナイトウィザードらしいリプレイですね。

★★★☆
posted by あにあむ at 11:28| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2014年09月26日

ナイトウィザード The 3rd Edition リプレイ 壊れた世界の聖約(1) 月に願いを


著者:菊池たけし/F.E.A.R.
出版社:ファミ通文庫
ナイトウィザード The 3rd Edition リプレイ 壊れた世界の聖約(1) 月に願いを

ルールが3rd Editionになっています。ただし、まだβ版が利用されているので、最終的なルールとは若干異なる部分があるかもとのことです。まあリプレイとして読む分には、どうでもいいんですけどね(爆)

きくたけナイトウィザードですが、今回珍しく「世界の危機」が迫っておりません。いずれもPCが属する集団の中での危機。とはいえ、一話が学園内、二話で都市規模になっているので、これから先どんどん大きくなっていくのかも知れませんが。

プレイヤーは、みかきみかこさん、久保田悠羅さん、遠藤卓司さん、林啓太さん。声優ヒロインじゃないんですね。ある意味身内で固められているのは、バランスを確認する意味もあるからなのかも。
主人公は綾辻綯斗(ナイト)。林さんのPCですが、特性は「裸族」。なにかというと服を脱ぐ。夜は当然全裸です。それを起こしにくるのは、妹(血のつながりはない)。なんかもういろいろ狙いすぎです。
ヒロインは、みかきさんの羽音々鈴夜のはず...設定的にも両親の実験素材として、データを収集するという悲劇のヒロイン的なものがあるのに、なぜか残念なヒロインに。
代わりにヒロインの位置についたのは、ゆーらさんの香取巴。お嬢様で、気立てがよく気品もある。完璧なお嬢様ですね。執事は「きくち」
もう一人は、遠藤さんのレクサンダー・リード。いろいろ裏があるという設定(?)
なんせ主人公とヒロイン候補がアレなもので、実にナイトウィザードらしい展開になっています。

第一話は、輝明学園が舞台。願いが叶うという「セラフィム・コール」が流行。それをやった学生が、存在自体消えてしまうという事件が。存在した痕跡のすべてが消えてしまうので、一般人にとっては「消えた」という事実すら認識出来ない。ウィザードたるPCたちはどのように対応するのか?
第二話は、一話の続きでダンジョンアタックを主体としたシナリオ。

いずれも、導入部分として探りながらのリプレイになっています。今回みかきさんのダイス目が爆発(悪い方に)しており、とんでもないことになっていますが(それがヒロインから滑り落ちた原因)このままで大丈夫なのかな?

なぜかアンゼロッドが「すべての黒幕」に見えてしまう今回のシナリオ。思わせぶりな台詞対決で、話が混沌としてきています。ベルちゃんたちもチラッと登場していますが、これから先、過去のウィザードも出てくるのかな?

★★★☆
posted by あにあむ at 13:09| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2014年06月11日

ナイトウィザード The 2nd Edition リプレイ 幻影のチェックメイト


著者:田中信二/F.E.A.R.
出版社:ファミ通文庫
ナイトウィザード The 2nd Edition リプレイ 幻影のチェックメイト

魔王戦争編のフィナーレ。
PCの予想外な行動も要因となり、かなり複雑怪奇になってきた魔王戦争。それを強引に終了させているため、すっぽり抜けている部分もあります。自分たちでなんとかしろ! というF.E.A.Rの無茶ぶりなのかな?

二部構成になっており、前半はイコ=スーの予言によりウィザードたちが振り回されることになります。どうも予言というよりは、周到に準備した結果としての出来事のようでもありますが、迷惑なことは変わりありません。

後半は、かなりすっ飛ばして最後の二人になった最終決戦。はるみの刻印の謎も明かされることになります。果たしてはるみは勝ち残ることが出来るのか?

今回もメタなネタが散りばめられています。リプレイ本の冊数も多くなってきたので、自らが演じた別キャラがシナリオにNPCとして登場することも多々あります。そのたびに、メタなギャグが挟み込まれることになります。今回は真魅と竜作ですかねえ。

魔王は相変わらずダメダメなベルさんが登場。なんだか、もうダメダメな姿しか想像できなくなってきましたね。

最終巻としては、少々盛り上がりに欠けた感があります。もう一冊あったほうが、面白くなったかも知れませんね。

★★☆
posted by あにあむ at 16:21| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2014年05月28日

アルシャードセイヴァーRPG リプレイ ミッドガルド 旋風少女と熱砂の罠


著者:遠藤卓司/F.E.A.R.
出版社:ファミ通文庫
アルシャードセイヴァーRPG リプレイ ミッドガルド 旋風少女と熱砂の罠

舞台はミッドガルド西南部の熱砂の砂漠「スズリ砂漠」。ヒロインは傭兵少女・ウルエラ。イラスト担当の中島鯛さんが演じます。他には、みかきみかこさんの豊穣の神・ファーナ。社長演じる、放浪の賢者・テム。きくたけさん演じる皇帝の剣・ミカド。

オープニングで、いきなり裁くの巨大生物・サンドワームに飲み込まれます。その中には、おじいさんが暮らしており...ってどこかで聞いた話だな? どこかおかしいこのおじいさん、役に立つのやら? まずはサンドワームから脱出しないと、話が進みません。
そんなパーティを尻目に、真帝国銀十字軍は、巨大兵器・砂漠戦艦を密かに建造しており、その鍵となるのがサンドワーム。そのため、クエスターであるパーティとダークレイスの戦いがサンドワームの体内で始まります。

今回のリプレイは、プリプレイ部分が長めとなっており、キャラ作成から始まっています。入門的な意味合いもあるリプレイですね。そんなリプレイにふさわしく、中島さん演じるウルエラが真っ直ぐで、正当派のヒロインでよかったです。ウルエラの出自からすると、あまり真っ直ぐロールプレイしすぎると、重くなってしまうのですが、そこはF.E.A.R.のリプレイ。適度に軽いノリがあり、読みやすくなっています。特にファーナの「緑茶化計画」はいいですねえ。いや、豊穣の神として「緑化する」というつもりが、素で「緑茶化」といい間違えただけなんですが、その間違いタイミングが絶妙。さらにギャグも絶妙に滑りまくり、みかきさんGood Job!

残念なのは、シナリオが「どこかで見たことがある」ものだったこと。サンドワーム体内に飲み込まれるっていうのもそうだし、後半クライマックスもそう。さすがに「腐ってやがる」はなかったけど、「そのもの青き衣を纏いて、金色の野に降り立つ...」といいたいシーンはあった。まあ古典的作品ですし、そのままって訳ではありませんが、少し工夫が欲しかったですね。

★★☆
posted by あにあむ at 12:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2014年05月13日

アルシャードセイヴァーRPG リプレイ 黄金剣と救世者


著者:遠藤卓司/F.E.A.R.
出版社:ファミ通文庫
アルシャードセイヴァーRPG リプレイ 黄金剣と救世者

高レベルキャラクターによるリプレイとなっており、全員がレベル20でスタートしています。それに合わせてプレイヤーも、かわたなさん、緑谷さん、きくちさんとベテランばかり。なんで、リソースに振り回されずにプレイされているのはさすがです。でも、あまりにもレベルが高すぎて、実感がわかないというか、逆に絵空事というか...このクラスになると、小説のほうが媒体として適しているように思います。英雄譚として楽しむことが出来ますが、リプレイだと中途半端なんですよね。特にF.E.A.R.の特徴である「プレイヤー」が全面に出てくるリプレイだと特に... 要はキャラクターとしての行動とプレイヤーの間にギャップが見えてしまうんですね。

って、前置きが長くなりましたが、物語として読むとさすがですね。主人公は、厳つい顔と態度で、周囲から危険人物と見なされているクエスター鬼塚勇吾。唯一の理解者は、幼なじみの計斗歩音(一般人)。そんな彼女の本に、少女忍者矢車菊花が古代遺物「レリクス(月の杯)」を届けたとき、勇吾と歩音の日常が崩れてしまいます。歩音の笑顔を取り戻すために、クエスターたちは、殺人鬼カルマ、怪物の王テュポーン、シャドウガイアに立ち向かっていくというストーリー。

本来であれば、人間の根源である「大切な人の笑顔を護りたい」という願い。ただそれだけのために、勇吾は大切なものを切りすてなければならない。なんだか人としての限界を提示されたようで辛くなります。人智を越えた存在の手のひらでもてあそばれているようです。

今回リプレイの後に数ページの後日談が出ています。それを読んでみなさんがどう思われるか。それによって、このリプレイの価値が確定するんだと思います。

★★
posted by あにあむ at 08:52| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2014年04月09日

すずみんは肉食系火竜(3)


著者:西野吾郎
出版社:ファミ通文庫
すずみんは肉食系火竜(3)

これが最終巻ということで、突然駆け足になっています。非常に残念ですね。

今回は、白刃さんから「貴殿の両親を紹介してくれ」と言われるところからスタート。当然のように「告白」と勘違いした鋼平ですが、実際は鋼平の出自に関する仮定を検証するため...

がっかりする鋼平はともかく、鋼平の出自が明かになるとともに、すずみと鋼平の過去も明らかになってきます。しかし、すずみ一筋のようで、案外移り気な鋼平ですね。困ったものです。

普通は、幼少期(3歳頃)には目覚めるはずの竜の力。力が弱い時に目覚めるため、力がつく頃には、その制御方法も身につけているはず。ところがすずみは思春期をすぎてから、突如力に目覚めた。その理由が明らかにされています。さらにどんな生物でも禁忌とするはずの「共食い」衝動が鋼平に対してだけ起こるのか? 鋼平に懐くだけでなく、エサとして認識してしまうのはなぜなのか? という点もあきらかにされます。

一応伏線はすべて回収されているのですが、前半部分で出てきた霧生家や、冨士と陸軍の対立など、もっと広げて行けそうなネタが放置されてしまったのは残念です。せめてあと数巻続いていたらなあと思わせる作品でした。

ラブコメとしては、最近不遇な「幼なじみ」が一人勝ち状態。それも高校生が中学の時同級だったという「それは違うだろ」な幼なじみではなく、まさに「生まれた時から」の幼なじみ。その強みを存分に生かしています。

鋼平が離れる → すずみが暴走 → 愛の力で収める
以外のパターンが確立出来ていれば、もう少し続けられたのかも知れませんね。

★★★☆
posted by あにあむ at 13:38| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2014年03月12日

四百二十連敗ガール(4)


著者:桐山なると
出版社:ファミ通文庫
四百二十連敗ガール(4)

あらすじ書くの難しいんで、「BOOK」データベースより引用。
嵐のような一学期が終わり、待ちに待った夏休み!デレプリ以降デレ化が止まらないジェラ空木にハメられ、藤棚メンバーは園芸部員として合宿へ旅立つ。美少女三人との旅行ムードと高原の開放感、そして他校の生徒も女子ばかりというロケーションにエクストリーム状態のハルだが、彼が知り合った二人、茜と英梨香は毒空木の過去に関係していて―!閉ざされた毒空木の気持ちを前に迷うハルは…!?

ということで、毒空木があまりにもうっとうしかった4巻。もともと面倒くさい性格でしたが、それが話のテンポを悪くしていたのですが、今回の中盤は本当に嫌だった。過去の出来事が原因で、今の毒空木の性格ができあがったということですが、それだけでかたづけられないくらい、ひどいものですね。本当はいい人という設定なんでしょうが、文章からは、毒部分しか見えてこないんです。1巻と同じ状況かな? 2巻、3巻と少しずつ文章がこなれて「いいところ」が見え隠れするようになってきたのですが、今回は元に戻ってしまった。

たぶん、登場人物(それも毒空木の過去や、メインテーマの告白ツアーに大きく影響を与える、主役級)が増えたため、コントロールができなくなってしまったという感じです。
ラストは、かなり強引ではあるものの、きれいにまとまっていますので、もったいないなあ。

★★☆
posted by あにあむ at 13:55| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2014年02月26日

リーディング・ブラッド(3) 鬼神の因果


著者:田尾典丈
出版社:ファミ通文庫
リーディング・ブラッド(3) 鬼神の因果

魅花、奈巳、凜々との同棲生活が落ち着きだした頃、鬼神を倒す方法が見つかります。鬼しか取り出せない「核」を破壊すること。あまりにも危険ではあるものの、凪紗や少女たちが因縁から逃れるための唯一の方法。すべてを断ち切ることはできるのか?

ということで、血統アクションコメディ3巻目。先にネタバレ気味ですが、今回「鬼神編」が完結しています。というか、作品そのものも完結してもおかしくない終わり方・・・つまりは、よほど人気がない限り続編はないと・・・(作者の中には、すでに構想があるようですが、世知辛いですね)

前巻にも少し出てきましたが、今回ついに禁断の「一子相伝」が行われそうに・・・幽徒との一子相伝・・・どこかの腐女子が鼻血出しそうな話題ですが。まあ幽徒が「一子相伝」を望んだのは、少しでも戦力強化しようとしたためであり、筋は通っているのですが、その方法や理論(一子相伝は、性交・出産・教育を一気に行うようなもの)を聞いても、ひるまないのは、なんというか、やはり「その気」があったのか? でもこの路線はお願いだからやめてください。誰も得をしません(^^;

そんなこんなで最終決戦に向かって、結束していくメンバーたち。最終決戦では、一子相伝で呼び出された子供たちも活躍します。しかし紗優の子供も召喚されるって、実の妹とああいうことしたってことになるんですよね。「可能性の一つ」であって、確定した未来ではないとはいえ、なかなか冒険ですね。(これで2回目か)

この時の紗優の気持ちはどんなものだったのでしょうね。万が一嫁が見つからなかった時の「補欠」としての立場。しかも相手は実の兄。うーむ。紗優がメインヒロインでもよかったような。少なくとも魅花より目立ってたよな。

今回かなり焦った感じがあります。3巻にまとめるつもりだったとのことですが、どうも「思ったより話が大きくなったけど、3巻までしか出版が約束されていない」ため、無理矢理押し込んだ感がありますね。

ヒロインたちの掛け合いが面白くなってきたところなので、少し残念ですね。すでにあるという続きも出版されたらいいな。

★★★☆
posted by あにあむ at 11:24| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2014年02月05日

アリアンロッド×アルシャード コラボ・リプレイ ブルースフィア・デイドリーム


著者:鈴吹太郎/菊池たけし/F.E.A.R.
出版社:ファミ通文庫
アリアンロッド×アルシャード コラボ・リプレイ ブルースフィア・デイドリーム

「混ぜるな危険!」
F.E.A.R.創立20周年記念コラボリプレイの第一弾。ドラゴンブックリプレイのキャラがレーベルの壁を越え、ファミ通文庫に登場。

ドラゴンブックで展開されているリプレイシリーズのキャラが、ファミ通文庫で展開されているアルシャードセイヴァーの舞台・ブルースフィアの危機に降臨して冒険を繰り広げるというもの。
アリアンロッド・サガからは、ピアニィ・ルティナベール・フェリタニア
メタリックガーディアンより亡国の王女リニア・シャフト
ダブルクロスより全滅支部長・薬王寺結希
サイキックハーツより葬名煉
の4名がPCとして登場します。といっても、メタリックガーディアンとサイキックハーツは読んだことがないので、知らないキャラなんですが...

なんせ無茶苦茶なコラボのため、導入も無理矢理です。冷静に考えたら、各PCが、ブルースフィアの危機を救うのに手を貸す理由がありません(もっとも、プレイヤーにはあるようですが(^^;) そこはそれ、お祭りリプレイなので、プレイヤーもノリノリ。ブルースフィアで迎えるキャラは自らのPCたち。リニアは、途中から「やんす」ことベネットが顔を出しているし...

「レーベルの壁」が一つのキーワードになっており、今回ファミ通文庫側キャラは、基本エキストラ扱い。そのため、ベルちゃんたちもなにも手出しができない。もっともドラゴンブックから現れ、瞬殺された人もいますが。

なんせPCが楽しい。ピアニィはどさくさ紛れでケセドの杖を入手。。結希は、意地でも部下を持とうとし、しっかり全滅...とお約束を体現してくれています。さらに、怪しい敵が大集合。ピアニィはなぜか女子高制服に着替え、結希はドイツ民族衣装に着替えさせられ、リニアはベネットの影により全力バックダッシュするし...

完全にネタリプレイです。ということは、元ネタがわかっていないとなんだかわからない作品であるということです。私の場合、半分しかネタがわからなかったのが残念。トミーウォーカー関連リプレイは読んでいないからなあ。

さて冒頭の「混ぜるな、危険!」ですが、混ぜてしまったがため、混沌としております。それが面白いんですけどね。

もう一巻、ファミ通文庫がドラゴンブックに遠征したリプレイも発刊されています。そちらも楽しみではあります。PCは後書きで発表されていますが、それ以外にどのようなキャラが登場するのかな?

★★★☆
posted by あにあむ at 10:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2013年11月27日

アルシャードセイヴァーRPG リプレイ ふたりの魔王


著者:たのあきら/F.E.A.R.
出版社:ファミ通文庫
アルシャードセイヴァーRPG リプレイ ふたりの魔王

FBOnlineが初出の新規参加者向けチュートリアル的なリプレイとのこと。そのためか、盛り上がりに欠けているのも事実です。というか、シナリオの結末が簡単に読めてしまうのが残念。

奈落によって狂わされた弟が両親を殺してしまうという悲劇を経験したヒロイン。東雲流々子。奈落を憎み、埋葬人「アンダーテイカー」として活動することになります。そんな彼女が潜入した北ヶ瀬学園では、正当会長・白井マオ=白い魔王と、部活連合代表・馬追玄之介=黒い魔王による派閥争いが激化していた。無地からの陣営を強化するため、流々子争奪戦が勃発し、武力衝突しようとした時、魔剣が空から落ちてきた、学園がファンタジー風の世界に変貌した...PCたちは、この偽りの世界を破壊し、生徒たちを取り戻すことができるのか? というのがシナリオ。

いきなりファンタジー世界に入るのではなく、まず現代学園ものとしてプレイヤーを誘い、その後ファンタジー世界を体験(キャラクターとしても、ファンタジー世界をロールプレイする)という二重構成になった作品です。ギミックを使っての雰囲気作り(って単にSEを使っているだけですが)など、初心者向けの説明が散りばめられているのも特徴です。

で、全体の出来ですが、悪くはないんですよね。でもチュートリアルの色合いが出過ぎて、盛り上がりに欠けているのが、残念。「ロールプレイ」しているプレイヤーを俯瞰している感じで、冷めた目があります。いつものF.E.A.R.リプレイのように、プレイヤーがキャラに感情移入しているというノリがない。そう最近のSNEリプレイのよう。

確かにチュートリアルも必要なんでしょうが、リプレイが大量に発刊されている現状で、まったくの初心者がこの本で「TRPGを始めよう!」と思うのかなあ? リプレイとしては、いつものようにドラマを見させて欲しいものです。

★★
posted by あにあむ at 10:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2013年11月22日

すずみんは肉食系火竜(2)


著者:西野吾郎
出版社:ファミ通文庫
すずみんは肉食系火竜(2)

竜の力を持った学生が通う登竜門高校。そこに通っている鋼平が主人公。彼の竜としての力は、名前のように「硬化」 そのため、竜の力に目覚めたところで、力をコントロールできない少女・すずみ(剛平の幼なじみ)の壁役として「しつけ隊」の一員として活動しています。
そんな中、すずみの監視役として富士代表・白刃、陸軍代表・巌がやってきます。巌は、すずみに一目惚れしており、彼女の壁役をかけ、剛平に決闘を申し込んできます。また白刃は竜たちを目の敵にしているようで...

巌の挑発に対して、剛平が何気なくいった一言「壁役なんて望んでいない。譲ってもいい」により、蓮華と気まずくなり、さらにすずみやしつけ隊からも距離ができてしまい...

前巻は、国家単位の陰謀といった腹黒いものがあったのですが、今回はそのあたりがなくなっています。見た目嫌な奴はいても、根はまっすぐ。青春時代特有の空回りにすぎません。つまり、異能バトルや陰謀は、霧散してしまい、学園ラブコメにシフトしております。その分読みやすくなっていますし、いらつく敵役もいないので、むずむず痒くなるラブコメを純粋に楽しめるようになりました。まあそれが「ぬるい」っていう人もいるのでしょうが、この設定や文体ならば、今のラブコメ中心のほうが面白くなりそうです。

珍しく幼なじみが、ヒロイン一直線という感じの作品だったのですが、どうも雲行きが怪しくなってきているような気もします。剛平がすずみのことを「異性」としてではなく「家族」と捉えているようなんですね。すずみの剛平に対する「好意」も「異性」としてなのか、どうも明確でない。蓮華や白刃たちは「女の子」として認識しているようで、このあたりが二人の仲にどのような、影響を与えるのか? 楽しみになってきました。

今回は、ヒキが作られています。かなりあざといヒキなのですが、どうやら次回もラブコメ路線は変わらないのかな?

この作品は、主人公やヒロインズ以外の脇役にも味があるので、これから楽しみです。

★★★☆
posted by あにあむ at 17:11| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2013年11月12日

四百二十連敗ガール(3)


著者:桐山なると
出版社:ファミ通文庫
四百二十連敗ガール(3)

主人公は、石蕗ハル。せっかく難関を突破して、美少女ばかりの通称デレ園に入学したのに、入学式でやらかしてしまい、ついたあだ名が「蟯虫囓り虫」 暗黒の学生生活になるかと思ったところで、美少女であるものの性格に難ありで恐れられている「毒空木」になぜか気に入られ、告白される。お断りしたところ「全校生徒から振られたら自分が一番になる」というとんでもない論理で、デレ園全校振られツアーを敢行させられることに。順調に振られていくハルですが、根はいい奴。ということで、少しずつハルの良さに惹かれる女性も出てきて...毒空木はどうなる?

という訳で今回は、デレ園最大のイベント「シンデレラグランプリ」がメインエピソード。当然というか毒空木はまったく興味を示していなかったのですが、いろんな偶然が重なり、優勝候補筆頭の椿さんとハルを巡ってバトルが勃発。本気で優勝を狙いにいくことになった毒空木たち。果たしてどうなるのか?

1/2巻は、ハルが告白する相手がヒロインとなっていましたが、今回は完全に毒空木(みゃーこ)がメイン。新しいヒロインは登場していません。人のことを考えない、我が儘みゃーこ。今までも少し描かれていましたが、実際は純真な部分を持つ女の子だったようです。今回は、その魅力(と毒)が存分に発揮されています。一般学生をさらに敵に回してしまった感はありますが、生徒会長をはじめ一部の人たちには、みゃーこ(とハル)の魅力の一部が伝わった感があります。

シンデレラグランプリそのものは、あまりにも駆け足すぎ。特に決勝が中途半端。なぜあそこで、あのような行為をとったのか? その一番大切な部分が薄くなってしまっているのが残念です。いっそヒキを作って、次巻までこのエピソード引っ張るか、逆に前半部分を軽くしたほうが面白かったかも?

毒空木の毒が薄れてきて、かなり読みやすくなってきています。ハルも単に青少年のリピドーが煮詰まっただけでなく、スペック高めのようですね。

★★★☆
posted by あにあむ at 09:36| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2013年10月15日

リーディング・ブラッド(2) 月影の秘事


著者:田尾典丈
出版社:ファミ通文庫
リーディング・ブラッド(2) 月影の秘事

主人公は、鬼と闘う一族の血を継ぐ末裔・相坐凪紗。その能力は一定年齢までに「適正者」と呼ばれる、瞳に紋章がある女性との間に、子を造らないと途絶えてしまう。そのため、妹・紗優の監視のもと、休みになるとお嫁さん探しという名のナンパを続けています。この妹も「適正者」で「万が一」の時の押さえを担っています。って、普通ならイヤだと思うのですが、ブラコンさんなので、そうなっても問題ないと本気で思い込んでいるところが怖い。

前巻で、適正者の紋章がある少女・魅花と出会い、告白までしたものの、あっさり振られてしまい(実際には魅花は振っていないんですが)、その割に魅花と同居することになった凪紗が鬼に襲われます。その際、狐のお面をかぶった式神使いの少女に助けられます。彼女は、幼なじみの奈巳に似ており...

今回は、幼なじみ回となっています。幼少時代には奈巳にもあったはずの「適正者の紋章」相思相愛だった二人は、結婚の約束もします。ところがあるときから紋章が見えなくなり、両親から「あきらめろ」と言われ、距離をおいていたはずの凪紗。奈巳も当然、凪紗のことを恋愛対象と見ていないと思っていたのですが...

最近不遇を担っている幼なじみが活躍しています。さらに鬼の一族・幽徒の姉・凜々も嫁候補に参戦してきて...名参謀? 紗優により、凜々・魅花・奈巳の三つどもえの争奪戦は激しさを増していきます。

凪紗の切り札「一子相伝」は、今回も炸裂するのですが、そんな中危うく新しい世界が開けそうなシーンも。詳しく内容を知らない幽徒が「オレともできるわけだな?」と発言し、さらに魅花により混乱度合いが増して...えー、そっちの世界に行くのであれば、読むのやめます!

ヒロインズが魅力的なこの作品。紗優がちょうどいい具合に、ブラコンなこともあり、ラブコメが大変面白くなってきています。さらに「一子相伝」という技?もラブコメを混乱させるのには最高の技。イチャ甘ラブコメとして、先が楽しみですね。

でも凪紗、重婚はいかんよ。

★★★★☆
posted by あにあむ at 15:55| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2013年07月22日

ナイトウィザード The 2nd Edition リプレイ たったひとつの冴えたやりかた


著者:田中天/F.E.A.R.
出版社:ファミ通文庫
ナイトウィザード The 2nd Edition リプレイ たったひとつの冴えたやりかた

魔王たちによる、ウィザードをポーンにして戦わせる「魔王戦争」 魔王にポーンとして目をつけられたウィザードは、他のポーンを殺すことによってしか、その呪いから逃れることができない。非情な戦いに巻き込まれ、友人を亡くした夜見トオル。魔王への復讐を誓い、情報を集め始める。そんな時、幼なじみに関する不吉な夢をみて、上京してきた旧友である十六夜慎太郎と再会する。ところが、慎太郎にはポーンに選ばれた印があった...魔王による、悲劇を止めることができるのか?

GMが天さんということもあり、斜め上な破天荒を期待していたのですが、かなりオーソドックスな仕上がりになっていました(悪い訳ではない) というか、プレイヤーのほうが、さらに斜め上に行っていたとも言えるような。

夜見トオルは、久しぶりの出演。前作で魔王の残滓をその身に宿したことにより、ダークヒーロー+中二病なキャラに変わっていました。しかし、彼が最後にとった行動は、非情に格好のいい、まさに「ヒーロー」といえるもの。この選択が、リプレイを引き締めております。

そこに、見た目はハードボイルドながら、名前が「犬神千和々」もう狙ったとしかいいようのないもの。さらに斜め上にずれまくる行動。そうか、たんどーさんと天さんが組むと、たんどーさんが勝つんだ...

大畑さんは、例によって三下になる機会を逃さないし、すぐ死にたがる。これはもう「芸」ですね。

全体に、F.E.A.R.リプレイらしい、珠玉のプレイヤー勢揃いといった感のあるリプレイでした。

★★★
posted by あにあむ at 13:51| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2013年06月24日

すずみんは肉食系火竜


著者:西野吾郎
出版社:ファミ通文庫
すずみんは肉食系火竜

竜の力を持った人が、希に生まれる世界が舞台。はるか昔に人と竜が交わったことによる結果なので、突然竜に覚醒する人もいるという世界。
主人公は、そんな竜の力をもった高校生・白石鋼平。名前のごとくすごく丈夫なことが特徴の竜。彼には幼なじみの穂村すずみがいて、中学校まではいつも一緒い登下校していたのだけど、鋼平に竜の力があるということで、竜の力をもった生徒が集められる「登龍門高校」に進学することに。かなり不便なところにあるので、学生はほとんど寮に入るのですが、すずみが寂しがる(自分もか)こともあり、がんばって自宅通学をしている...ところがすずみはなぜか超レアな「火竜」として突然覚醒することに。「こうちゃんおいしそ〜♪」と鋼平をいろんな意味で狙うように...さらにすずみの能力を狙って怪しい組織が暗躍するようになり...学園ファンタジーだそうです・

全編にわたって、鋼平のすずみに対する愛情が広がっている作品です。最近のラブコメでは、かませ犬になりがちな幼なじみが一番という珍しいパターン。鋼平は、その唯一ともいっていい能力「硬質化」によって、すずみを組織や、まだ自らの能力をコントロールできない彼女自身から守り続けます。まさに身を張っての献身。漢ですねえ。

謎の組織によってさらわれたすずみは、力を暴走させてしまい「竜」として、鋼平を欲することに。つまりは「食べてしまいたい」という欲求ですね。まさに「肉食系女子」って違うか...ふわふわほわほわな美少女・すずみ。竜になってもほわほわした言葉遣いなんですが、こーちゃんを食べたいという欲求は、どこから来るんでしょうね? 愛情の裏返しなのかな? でも「上のお口で食べたい」という発言はどうかと。これが「下のお口で食べたい」だったらアウトですね。

脇を固める、鋼平のクラスメートたちもいい味だしています。どうも鋼平に気がある少女もいるようなので、続けばラブコメとなっていきそうですね。でもすずみを敵にまわしてしまうと、とんでもないことになりそうですが...

★★★☆
posted by あにあむ at 10:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

セブン=フォートレス リプレイ シェローティアの空砦(5)The End of Time


著者:菊池たけし/F.E.A.R.
出版社:ファミ通文庫
セブン=フォートレス リプレイ シェローティアの空砦(5)The End of Time

タイトル通り、22年に渡って続いてきた「砦」シリーズ最終刊です。「アルセイルの氷砦」から続く、ある意味きくたけさんのライフワークのようなシリーズ。あまりの長さ故、何度もベースとなるルールが改変され、時期によってまったく別のRPGリプレイの様相を呈しているところもあります。それよりも、長すぎるため、正直ストーリーを覚えていない。当初病弱な美少女として登場したサシャが、どんどん人外の存在になっていったのは鮮烈な記憶ですが、特定キャラ以外はパーティキャラですら忘れ去ってしまっているという...「みこシリーズ」からクロスオーバー出演しているキャラもいたりして、なにがなんだか...

今回は、エンダースさんとの戦いなどシンゴたちの最後の戦いが描かれています。レベル的にも、日常はまったくなく、戦闘シーンもかなり特殊な感じになっています。どちらかというとストーリーを追ったり、伏線を回収するという感じではなく、砦シリーズの同窓会といった感覚で話が進んでいきます。シリーズも多かったので、PCやNPCもかなりの数になるため、一人一人にスポット当てることができないんですね。

F.E.A.R.スタイルともいうべき「演出」を中心としたリプレイの土台を作ったこのシリーズ。よく続いたなあという感慨もありますが、さすがに20年超は長すぎだろうというのも正直な感想。でもなんか外伝が出そうな感じもするなあ。

★★☆
posted by あにあむ at 09:51| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2013年06月12日

リーディング・ブラッド 最強の血統


著者:田尾典丈
出版社:ファミ通文庫
リーディング・ブラッド 最強の血統

「ギャルゲヱ」の田尾さんの作品。今回もちょっとギャルゲー臭のあるイチャラブ異能バトルとなっています。

主人公は、高校生の相坐凪紗。彼には大切な使命があった−−−高校卒業までに「嫁を探し、子を成すこと」
相坐家は古来から、「武士」の異能力で鬼神を封印している家系。その力は年をとるとなくなってしまうので、数年内に子を成し力を継承しなければ、鬼神が復活し世界が滅びる...

相手は誰でもいいという訳ではなく、瞳に特殊な紋様が浮かぶ適応者(5000人に一人)でなければならない。なので「恋人いない歴=年齢」の凪紗は、日々妹の助けを借りて「ナンパ」している...・・・・え−?

そんな中、瞳に紋章を宿し、金髪美少女な転校生・魅花が凪紗の前に現れる。偶然道を教えたことから、二人の仲は近づいていくのですが、彼女には秘密があって...

嫁取りラブコメです。妹・紗優は、重度のブラコン。彼女にも「紋章」があるため、「期限までに彼女がいなかったら、自分が立候補する」と明言するほど。美少女なのにもったいない。で、凪紗のまわりにはお約束の幼なじみ・奈巳(美少女)がいて、ある意味一番ゴールに近い女の子なんですが、紋章がないため、対象外...

ベースは「競走馬」です。血統を大切にして、いい血統同士の牝馬と牡馬を配合することで、いい子孫を残す...血統に振り回されることがなければ奈巳とひっつくのが一番自然。相手もその気があるようですから...

凪紗自身には、直接鬼神と戦う能力はないみたいで、紋章をもった人(女の子に限らないー年齢もロリ(紗優は「年齢なんて関係ない。初潮があれば子供はできる」と怖いこといいますが)からババァまで幅広い)とキスすることで、力を得て戦うという形。

凪紗と魅花の恋模様をおっかけるのが、メインストーリーですが、そこには「血統」という障害があって...

基本的に各ヒロインが幸せになる(本当か?)物語。ハーレムエンドでもなく、むずむずするくらいのイチャラブコメです。一応一巻完結なのかな?

最後まで血統に振り回される主人公たち。田尾さんが、いかに競馬好きがわかりました。
★★★★
posted by あにあむ at 10:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2013年06月04日

アルシャードクロスオーバー リプレイ(3) 創世! 真ラグナロク!!


著者:田中天/F.E.A.R.
出版社:ファミ通文庫
アルシャードクロスオーバー リプレイ(3) 創世! 真ラグナロク!!

なぜか忘れ去られていた一冊(^^; 本棚の隅から発掘いたしました。この後のシリーズを読んでいて「100レベル超」のリプレイなんてあったかなあ? と...

PCが100レベル超という、神話世界のリプレイです。ここまでくると、プレイヤーの意思がどうでもよくなり、GMのシナリオ通りに進んでしまう、あるいは無駄に戦闘が長引く(もしくは瞬殺) などの弊害しか思い浮かばなかったのですが、きれいにまとめられていますねえ。びっくりです。

PCは茉莉、シオン、エリーゼ、ミハエルの4人で、ラグナロクを阻止するために、ミッドガルドでの戦いに赴くことになります。まず、ブルースフィアで奈落との戦いの手助けを行い、茉莉は父や恵と再会。死地に向かうことになる茉莉と父の会話。夕日に向かってかけていく茉莉。かっこいいはずのシーンなんですが「一人前の男になった...てだめじゃん、娘じゃん!」という一言でぶちこわし。シオンは、ラブラブ。

それ以外にも、今までのシリーズに出てきたPCやNPCたちが続々登場し、物語を盛り上げていきます。絶妙なダイス目もあり、クライマックスへ向け、盛り上がっていくストーリー。

F.E.A.R.ならでは、また天さんならではのリプレイでした。

★★★★
posted by あにあむ at 09:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2013年05月29日

四百二十連敗ガール(2)


著者:桐山なると
出版社:ファミ通文庫
四百二十連敗ガール(2)

主人公は、美少女ばかりが通う学園に入学した男子高校生・ハル。入学式にやらかして、全校女子から「蟯虫囓り虫」といわれているという設定ですが、基本的にヘタレなわりに、人の心が読めないクズですな。
ヒロインは、顔はすごくいいけど、その言動から「毒」と恐れられている美也子。彼女が420連敗しているわけではなく、ハルに告白したら「学園でつきあいたい女性最下位」といわれたため「ハルが全員に振られれば、最下位の自分が一番になる」というポジティブシンキングで、ハルの全校生徒告白・返り討ちツアーを慣行させているという連敗を「させている」ガールです。

まあ、もともとぱんつ成分高めのおばか小説なんですが、なんか今回は途中まで読みにくかったですねえ。さすがにバカが行き過ぎているというか「そんな奴はいねえ」というか、この学園「まともな奴はおらんのか?」というか... 変態さんを描くのであれば、突き抜けてしまわないと...

そんな中、後半は美也子の内面の可愛らしさが爆発しておりまして、なぜ今の美也子になったのか? はともかく、ものすごくかわいい生き物になっています。対照的にハルのクズさがさらに目立つようになってきていますが...

これから先、どうしていくんだろう? これ以上変態増やすとおもしろくなくなりそうだし、美也子の本心を出し過ぎたら、そこで終わるような気が...

★★★
posted by あにあむ at 14:51| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2013年05月23日

アルシャードセイヴァーRPG リプレイ(3)スタンド・バイ・ミー


著者:田中天/F.E.A.R.
出版社:ファミ通文庫
アルシャードセイヴァーRPG リプレイ(3)スタンド・バイ・ミー

アルシャードセイバー最終巻。もともと版上げ後のアルシャード紹介リプレイだったためか、あまりハデなことにはならないまま終了。最後まで天さんの斜め上を行くマスタリングがないままだった...

アリオが、瑠璃谷の雑踏の中で、アンジェリカ姫に似た人を見かけたことから物語が一気に動き出します。桜花とグラが「天使財団」に住まいを狙われますが、その財団の会長がアンジェリカ...祖国を復興しようとしているというアンジェリカにアリオは...

冒頭で、天使財団に住んでいる家を狙われる桜花とグラ。桜花の元を訪れたエージェントは、問答無用で桜花を追い出しますが、グラの元を訪れたエージェントは、グラのノリに流されて、もうヘロヘロ。地上げのようなことをしている割に「法に触れることはできない」と自己矛盾に陥ってしまいます。まあシナリオの構成上、住む家がなくなるというのは重要ではないので、それでもいいんでしょうが、ほんとシリアスが似合わないですね。
軽いノリとはいえ、ラスボスとの戦いはギリギリの攻防。下手するとキャラが死んでしまうというところまで追い込むのは、天さんらしいかな? ラストもきれいにまとまって、サブタイトルともぴったり。最近女子力に目覚めたらしい「首狩り天使しのぶ」 当初は超病弱という設定があったと思うのですが、どこいったんでしょう? そういや、F.E.A.R.リプレイでは、サシャという前例があったなあ。

一応セイヴァーは終了のようですが、PCたちが他のシリーズに登場する可能性は大。特にしのぶは、アルシャードヒロインズとして、いろんなところに現れそうですね。

★★★
posted by あにあむ at 09:14| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2013年03月22日

アルシャードセイヴァーRPG リプレイ 月明かりのキヲク


著者:田中信二/F.E.A.R.
出版社:ファミ通文庫
アルシャードセイヴァーRPG リプレイ 月明かりのキヲク

FBonlineで連載されていたリプレイの加筆書下ろしとのこと。Webでリプレイ読むのは疲れるので、私にとっては初見となる作品です。
舞台は、明峰学園のクエスターが集う「探求部」。そこに所属する五百住咲耶が、クラスメイトである笠木圭司から七不思議にまつわる依頼を受けたことに始まる怪事件。それを解決していくというのがストーリー。
PCは咲耶と咲耶の兄である「やる気のない」イチロー。顧問の吸血鬼ドレッドノート。さらに、あの痛天使「羽生じゅりあ」。じゅりあがいる時点で、シリアスな展開はありえないんですが、ドレッドノートも、吸血鬼の癖に餃子が好物だとか、もうなにがなんやら。
クエスターとしての戦いはともかく、このリプレイは「兄妹」にニヤニヤするのが、正しい読み方。咲耶とイチローの兄妹が、もう...なんというか、こう。リプレイでラブコメが楽しめるとは思いませんでした。

★★★☆
posted by あにあむ at 09:51| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2013年03月04日

四百二十連敗ガール


著者:桐山なると
出版社:ファミ通文庫
四百二十連敗ガール

主人公は、超絶美少女たちが集められた「聖シンデレラ学園」に、数少ない男子として首席入学した石蕗ハル。420人の美少女がいる学園。一人くらい彼女にできるだろうという下心で、必死で勉強し入学。ところが、入学式での失敗が原因で「蟯虫齧り虫」というとんでもない蔑称をもらうことに...
そんな評判が地に落ちたハルに、美少女が告白。見た目はすばらしいものの、性格がデレ園最凶といわれる毒空木美也子だったから大変。即座に断りをしたら痛めつけられました。で終われば、単なる暴力ヒロインなんですが、彼女がハルに突き付けたのは、「女生徒全員に告白して、振られること」...えーと? 彼女の頭の中では「お付き合いしたい女性ワースト1ということは、それ以外の女性が振ってしまえば、トップに躍り出る」という計算が働いたようです...

そんな彼女に振り回される形で、ハルの告白-爆発行脚が始まるのですが... 普通ならかなり嫌なタイプのヒロインのはず。ところが、読み進めるにつれ、美也子の可愛さが表に現れてくるし、ハルも「女の子を傷つけない」と一本通ったところがあるので、楽しい仕上がりになっています。

実は、ハルと美也子はベストカップルなんじゃないかい。どつき漫才をしていると思えば... タイトルからは、ヒロインが420連敗しているんだと思ったのですが、逆でした。イラストも本文と合っており好印象。続きがあるようなので、ラブコメとして楽しみです。

★★★☆
posted by あにあむ at 16:29| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2013年01月30日

アルシャードセイヴァーRPG リプレイ(2) キラー・イン・ザ・レイン


著者;田中天/F.E.A.R.
出版社:ファミ通文庫
アルシャードセイヴァーRPG リプレイ(2) キラー・イン・ザ・レイン


今回は「ホラー」がテーマだったようですが、プレイヤーの暴走でいつものようにギャグになってしまっていますね。まだまだ天さんの「斜め上」シナリオが発動していない...というか、プレイヤーのほうが「斜め上」を行っているので、もっとひどく(褒め言葉)なるのかな?

前回同様、ヒロイン来種しのぶのプレイヤー鈴吹マユリさんのRolePlayがさく裂しています。殺意様とは、違う方向で殺意の高いしのぶですが、目的のためには手段を選ばずといった感の疾走感が楽しいですね。

アリオスト(騎士)の存在感はさらに増しており、ナヴァグラハ(土地神狐)も一見かわいいようで、思慮深い行動、さらには桜花(チョロいツンデレ)のチョロさは健在です。今回は、さらに前回NPCとして登場したイスカがPC5として登場しております。こちらもカッコいいシーンを演出されており、うまく溶け込んでいます。

シナリオは、殺人鬼による犯行が行われた日が繰り返され、そのたびに被害者が変わっていく中、PCたちの記憶はなくならず、短い時間で被害を未然に防ぎ、かつ奈落をおいつめていくというもの。本来、かなりホラーなはずなんですが、PCたちの言動が原因で、グデグデに...

このシリーズ、本来ヒロインはしのぶのはず。ところが、ヒーローであるアリオとのフラグを立てているのは、チョロいツンデレ 桜花... ヒロインの座は桜花に移ってしまうのか? しのぶのさらなる成長を楽しみたいと思います。

★★★☆
posted by あにあむ at 11:46| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2012年11月26日

ナイトウィザード The 2nd Edition リプレイ マリオネットの方程式


著者:田中信二/F.E.A.R.
出版社:ファミ通文庫
ナイトウィザード The 2nd Edition リプレイ マリオネットの方程式

Webサイトで公開されたリプレイをまとめた文庫のようです(ってサイトでは見ていないもので...)「マリオネットの方程式」「ジェムストーンの策謀」の2エピソードで構成されています。

PCは、ナイトウィザードシリーズの各キャンペーンから選ばれたクロスオーバーとなっているのですが、プレイヤーがベテラン揃いということもあり、バランスのとれたリプレイになっています。各キャラの拠り所も明確で、護るべきもののために戦う勇士郎、家族のために戦うはるみ、そして部員集めのために戦う(おい)冴絵、全体をうまくまとめている竜作と、こちらも熱い人、抑え役、そしてギャグ要員と揃っています。

ナイトウィザードのお約束となってきた、本当にこいつ魔王かというベルちゃんも登場していますし、その他美少女魔王たちも登場しています。あまり「世界の危機」といった大きな話にはなっていないのですが、これはこれでアリなのかもしれませんね。かわたなさん独特の罠...それをさらに斜め上の方法で解決していくPCたち。商業リプレイとして非常に面白いものでした。

ストーリーとしては、完結していないので、続編があるのかも知れません。

★★★☆
posted by あにあむ at 09:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2012年11月15日

ひるねねのききねね


著者:関根パン
出版社:ファミ通文庫
ひるねねのききねね

タイトルからしてよくわからんのですが、内容も「よくわからん」ものでした。主人公は、転校早々放送委員に任命されてしまった、道守標。もう一人の委員がヒロインのひるねさんこと、永居昼音。いつも机に突っ伏して寝ている彼女は、超内気。顔を見られるのが恥ずかしいから、いつも寝ているという...
そんな彼女が担当するお昼の放送は「おひるねタイム」と呼ばれる無音放送(話はしているが、声が小さくて聞き取れない)。それでも放送を続けるのは、かつて人気を誇った(一部マニアでかな)白瀬泉実に憧れているから。標にとって、この名前はいわくつきの名前ということですが。

声優に憧れる少女がヒロインではありますが、別に声優を目指す訳ではありません。あくまでも、学校内でのお話になっています。が、どうもキャラクターの性格付けが中途半端というか、あざといというか。妙な部分だけをデフォルメしているため「そんなヤツいないだろ」という人物像になってしまっています。標の特技(最後に明かされます)も、それは特技というよりも...というもの。そのため、全体に現実味がない話になっています。もう少しキャラに現実味があれば、面白くなりそうなんですけどね。

★☆
タグ:★☆
posted by あにあむ at 16:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2012年09月28日

アルシャードセイヴァーRPG リプレイ(1) ブレイヴ・ニュー・ワールド


著者:田中天/F.E.A.R.
出版社:ファミ通文庫
アルシャードセイヴァーRPG リプレイ(1) ブレイヴ・ニュー・ワールド

「いや、でもですね、お義父さん。」
「義父さんとか言うなっ。っていうかお前は妻子持ちだろっ!」
「お前、急に馴れ馴れしくなったな!」


アルシャード版上げ新シリーズ、セイヴァー。アルシャード初心者へのレクチャー要素も含めたキャンペーンのため、前シリーズは100LvオーバーのPCによる戦闘といったど派手なものに比べると、今回少し地味に感じてしまいます。まあ、それでも普通のTRPGに比べると派手なんですけどね。

舞台はブルースフィアの地方都市である瑠璃谷。ヒロインは、平凡な高校生である来種しのぶ。いきなり異世界から召還された奈落の怪物と、それを追う騎士アリオの戦いの場に巻き込まれ、あっさり死んでしまうという衝撃のスタートになります。そのため、強制的にクエスターとして、奈落と戦う運命を背負っていくことに...

今回、TRPGには慣れているけど、アルシャード初心者という条件に合致するプレイヤーとして、鈴吹社長のお嬢様が参加しています。社長も参加されているので、親子で参加されたリプレイということになります。このお嬢様のプレイぶりが、なかなか。どこぞの殺意様のような殺意を持って、でもなんとなく父親譲りのプレイぶりでもあり...巨大な斧を投げる病弱美少女という、どっかで道を誤ったとしか思えない生物になっており、最初からとんでもない変化球キャラになっています。

今回、天さんらしさがあまりないおとなしめのシナリオだったように思えますが、そのぶん、プレイヤーがぶっ飛んでいます。新時代アルシャードとして、非常に楽しみですね。
★★★★
posted by あにあむ at 10:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2012年09月25日

はなぢ店長じゃ、だめですか?(2)


著者:新木伸
出版社:ファミ通文庫
はなぢ店長じゃ、だめですか?(2)

相変わらず下品な言葉が飛び交う小説です。その中に、青春ラブコメが封じ込まれているのだから、油断なりません。

今回は、マーベラス一行が慰安旅行で海に行くのがメインエピソード。当然、水着・お風呂などのイベントは欠かしません。マーベラスご一行様に、バカオと委員長も参加しているのですが、この二人の間がいつの間にか...陸と綾乃も人の世話ばかりしていず、自分たちこそなんとかしないと...

今回以外な活躍をしているのは、チロリさん。なんせ痴女+ロリでチロリっていうくらい(見た目は12歳くらい。第二次性徴が始まった頃)なんで、当然いろいろと経験があると思いきや「マーベラスは処女だらけ」と、実は純情だったようです。それ以外にも、陸をけしかけておきながら、とある行動を見せるチロリさん。実は彼女、耳年増なだけの見た目通りの少女なんではないでしょうか? (裸見られるの平気なのは、単に幼いから?)
甘甘ラブコメとしても楽しめるようになってきたこの作品。これ以上下品に走らないよう、まったりとしたマーベラスを見せ続けて欲しいですね。

★★★★
posted by あにあむ at 12:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2012年09月18日

も女会の不適切な日常(1)


著者:海冬レイジ
出版社:ファミ通文庫
も女会の不適切な日常(1)

後味がものすごく悪い小説。冒頭100ページほどは、最近よくある会話で日常を表現する手法がとられています。端的にいえば「生徒会シリーズ」の劣化版。「もっと学園生活を豊かにする善男善女の会 部」通称「も女会」が舞台。登場人物は、主人公・花輪廻。それ以外の登場人物は、すべて女性。化学実験好き(というか偏執している)繭。主人公の従妹であるユーリ。主人公憧れのちだね先輩。さらに引きこもりでメール参加する雛子。
彼女たちの会話劇でストーリーが進んでいきます。主人公を中心とした、ラブコメ展開ですね。ところが、100ページを超えたあたりで、話は急転。シリアスな雰囲気になります。いや、シリアスというより、サイコホラーかな? このあたりから時系列や登場人物の相関が曖昧になってきて、結果として、非常によみにくい小説になっています。

この作者の持ち味が、こんなものなのかも知れませんが、帯のあおり文句などを信じて購入したら大失敗する作品ですね。ラストで収束すると思っていたのですが、さらに発散した状態で終わっています。かといって「この先どうなるのだろう?」と思わせるほどの、ヒキはなかったので、次巻には手は出さないですね。

たぶん、この小説は読む人を選ぶのでしょう。こういった作風が好きな方には、いいのかもしれませんが、ラブコメや日常系が好きな人(私だ)には合いません。で、たぶん純粋にサイコホラー好きな人にも合わないような...

タグ:
posted by あにあむ at 13:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2012年08月21日

うさぎロボ(1) 謎の妹と俺たちのUFO探索記


著者:佐藤了
出版社:ファミ通文庫
うさぎロボ(1) 謎の妹と俺たちのUFO探索記

「世界の危機はめくるめく」の佐藤了さん作品。
主人公は、元厨二病(重度)だった高校生・篠原隆介。なんとか過去の黒歴史を消し去ろうと、普通の高校生活を送っていたところに、ウサ耳少女な転校生 カリンが現れます。彼女は、自らを「異星人」といい、隆介を「生き別れの兄」と名指しします。そのため、消し去れていなかった厨二病疑惑が再燃。
といいながら、隆介が所属するのは、幼なじみが始めた「UFO研究会」に属するなど、結局は厨二病が続いているんではないかい? まあハーレム状態のサークルみたいだから、止められないのかも知れないけど...

その後、カリンの言葉を信じて「裏山のUFO」を探すことになる研究会。ところが、村の大人から強く止められて...というストーリーになっていくのですが、このあたりがもうダレダレすぎて、何度読むのを止めようと思ったか...UFOの存在が、カリンの妄想に過ぎないとしか思えない展開で、冒頭にあったコメディの雰囲気がなくなり、かといってシリアスにもなれず(与えられる情報が少なすぎて、謎解きをしている感覚がまったくない)中途半端。ラストに向けての展開も、テンポが悪いため、緊迫感がまったくないまま、進んでしまいます。

すでに発行されている2巻までは購入してしまったけど、改善が見られないようならば、読むの止めようかな?

タグ: 地雷
posted by あにあむ at 09:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2012年06月28日

はなぢ店長じゃ、だめですか?(1)


著者:新木伸
出版社:ファミ通文庫
はなぢ店長じゃ、だめですか?(1)

「GJ部」の新木伸というのが、世間の評価なのかな? 私は読んだことないのですが...(レーベルが合わないから手を出していない)私にとっては「明るい家族砲計画っ! 」の新木さんです。

まあ「明るい...」も、きわどい話題がありましたが、今回は猥談爆裂。なんせ初っぱなから、
「言いかたなんてどうでもいいのよ。あたしは射精が気持ちいいかどうかを訊いてるの
「頼みますから、ひどく答えにくいことを訊かんでください」
「いまちょっと出してみよっか?」
ですからねえ。これ聞いているほうは、どうみても12歳程度にしか見えないロリ娘(精霊なんで、1万+12歳=本人談)。聞かれているのは、男子高校生である主人公の紫東陸(なんか、危うい名前だな)

元々Hマンガが好きで、Hマンガ専門店マーベラスの常連だった陸。そこは、ロリ娘「チロリ=痴女ロリ」、Hマンガの氣を感じられる武人ぽい、関羽さん。お嬢様風だけど、実は腐女子のヤオイさんといった、個性あふれる店員がいるお店。ある日、Hマンガを購入しようとレジに並んだところ、そこにいたのは、同級生で学級委員の朝倉綾乃。綾乃は、エッチな話題が苦手で、すぐに鼻血を出してしまう。そんな綾乃を助けようと、マーベラスでバイトとして働くことに。

基本、マーベラス店内での日常会話(主に猥談)が中心になっています。それぞれのキャラがしっかりしており、猥談だけでなく、ラブコメもあり、楽しい作品になっています。ギリギリのバランスで成り立っているのでしょうね。これ以上猥談に振ってしまうと、面白くないでしょうし...

しかし、陸のバイト料。現物支給ということで、時給一冊ということですが、これって案外分がいいバイトなんじゃないかな? Hマンガって、千円前後だし... でも同級生(それも可愛い女の子)がいる店で、Hマンガ現物支給っては、かなり辛いな。

★★★☆
posted by あにあむ at 15:25| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2012年06月26日

ナイトウィザード The 2nd Edition リプレイ 星空のラストリゾート


著者:齋藤幸一/F.E.A.R.
出版社:ファミ通文庫
ナイトウィザード The 2nd Edition リプレイ 星空のラストリゾート

「蒼穹のエンゲージ」に続編リプレイ。こちらも元々はWebで公開されていたものを加筆修正したもののようです。
今回は、PC1が砕からサクラに変更になっています。キャンペーン中にPC1が「死亡」以外の理由で変わるのは、珍しいかも。

世界を滅ぼしながら進む、亡者の船ナグルファルに挑むサクラをはじめとするファイアフライを描いたエピソードになっています。

GMが元自衛官ということで、前巻ではかなり軍事ネタが多く読みにくい印象があったのですが、今回はPCたちの魅力のほうが勝ってきており、バランスのいいリプレイになっていました。やはり「殺意様」のPCは面白いですねえ。本来おしとやかな女性キャラだったはずなのに、なぜかピアニィが重なって見えてしまいます。しかし、ヒロインが殺意でサポートするってのは、アリなんでしょうか(笑)

今回でこのシリーズは完了のようです。ようやくうまく回り始めたところなんで、非常に残念ですね。もう少し続けて欲しかったです。

★★★
posted by あにあむ at 13:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2012年06月22日

7秒後の酒多さんと、俺。(2)


著者:淺沼広太
出版社:ファミ通文庫
7秒後の酒多さんと、俺。(2)

7秒先の音が聞こえる(ただし対象者に限る)面堂朗が主人公。前巻では、この能力を使える対象=酒多さんに隠していましたが、いろいろあって彼女に明かしたことで、どじっ娘酒多さんのフォローが楽になるかと思いきや、なぜか縁の7秒先の音も聞こえるようになって...

今回は、酒多さんが朗にツンデレします。って、ここまであからさまにやったら、好意ダダ漏れで、どんな朴念仁でもその好意に気がつきそうなものですが、朗はまったく気がつかない...というか、気がついているのに「今の状態」が心地よいが為、あえて無視している? なんかラブコメという感じがしませんね。
未来が聞こえるようになった、縁との距離が近づいていっているので(罵詈雑言は相変わらずですが)、そのあたりからラブコメさせたほうが面白いのでは?

7秒後の音が聞こえるという異能を、ストーリーにうまく生かし切れていないように感じます。1巻のほうが、もう少し生きた設定になっていたかな。酒多さんと縁というダブルヒロインは、それなりにキャラ立ちしているのですが、今回登場した女子大生・晴美さんは、存在感がない。ストーリー上の必要性が曖昧です。逆にハイスペック川原は、そのスペックが凄すぎて、主人公の異能がかすんでしまっています。っていうか、本当川原のほうが「異能」だろう。

最後にヒキがありますが、1巻と似たような感じですね。このシリーズはここまでかな?
★☆
posted by あにあむ at 08:47| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2012年06月18日

アルシャードガイア リプレイ 本当のRPG


著者:齋藤幸一+田中信二/F.E.A.R.
出版社:ファミ通文庫
アルシャードガイア リプレイ 本当のRPG

アルシャードガイアリプレイとなっていますが、イロものというか、ネタ本ですね。商業ベースではなく、同人ベースのノリに近いと思います。なので、一般読者がこの本を「標準的なTRPG」と思ってしまうと、悲劇がおこりそう。

1話目は、TRPG大好きな女子高生たちが「アルシャード世界」に召還されてしまったら? というネタ。この女子高生たちが、そもそも四コマ漫画「くいっくすたーと」内のキャラなんで、二段オチ的なセッションになっています。
2話目は、ラグナクロク発動中のユグドラシル宇宙の片隅で日常をおくる「お頼りさん」たちの姿を描いた「非日常内の日常」セッション。痛天使羽生じゅりあが初登場するセッションでもあります。

いずれもネタオンリーなので、元ネタがわからないと楽しめません。実際私は1話目がまったく理解不能だった。2話目については、ヒーローたちの日常(かなり偏った世界観ではありますが)を描いたものなので、それなりに楽しめたかな?

いずれにしても、楽屋落ちの作品です。

posted by あにあむ at 15:26| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2012年05月22日

アルシャードガイア リプレイ(2) 美少女★女神と伝説の愛天使


著者:藤井忍/F.E.A.R.
出版社:ファミ通文庫
アルシャードガイア リプレイ(2) 美少女★女神と伝説の愛天使

アルシャードガイア クロスオーバーシリーズの藤井版完結編。アルシャードトライデント計画とやらの一部らしく、ブルースフィアの危機についてはスルー(というか、サプリメントのシナリオを使って、ユーザー自ら解決してくれというスタンス)。

従来のF.E.A.R.リプレイとスタンスが異なるようですが、GM藤井さんのマスタリングや、PCたちのロールプレイによって、TRPGを遊んだことがなくても、十分に楽しい「いつもの」F.E.A.R.リプレイに仕上がっています。特に、今回新たにPCとして参加することになった羽生じゅりあを演じる緑谷明澄さんがすごい。一瞬にして、場を「じゅりあ一色」に染めてしまいますが、世界観はしっかり保持したまま。このバランスが最高でした。

今回ブルースフィアの危機はスルーされていますが、ちゃんとアルシャードらしく「世界の危機」は一杯転がっています。少し間違うと、収拾がつかなくなりそうなシナリオなので、レベル(経験)の高いプレイヤーとGMでないと、難しいでしょうね。

次のクロスオーバーでは、藤井さんがプレイヤーとして参加される模様。はにゃあがたくさん聞けるのかな?

★★★☆
posted by あにあむ at 10:31| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫

2012年04月27日

クズがみるみるそれなりになる「カマタリさん式」モテ入門


著者:石川博品
出版社:ファミ通文庫
クズがみるみるそれなりになる「カマタリさん式」モテ入門


なんていうんでしょう。文章・構成ともども、読みにくさの極限でした。
自らの世界を救うために、27世紀からやってきたカマタリさん(美少女らしい)。主人公にいきなり『中野太一さん。キング・オブ・クズであるあなたに、曽我野三姉妹を攻略していただきたいのでシテ』と頼むことで物語がスタートします。なんでも、攻略することで未来が変わるとか...
それまで女性と付き合ったことのない、太一は何度も失敗しながら(ゲームのように、セーブポイントに戻ってやり直すことができる)彼女たちを攻略しようと奮闘するラブコメです。

構成がよくわからない。しかも文章が読みにくく、かつパンクバンド(じゃないのも混じっていたけど)を延々出すだけの会話とか、小学生作文レベル。人の心って、そんなもんじゃないだろといいたい部分も多々。

地雷作品でした。

タグ: 地雷
posted by あにあむ at 15:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫