2017年04月18日

ぜったい転職したいんです!!


著者:山川進
出版社:GA文庫
ぜったい転職したいんです!! 〜バニーガールは賢者を目指す〜

勇者によって魔王が倒され、冒険者たちは暇になってしまった世界。その世界では職業(RPGでいうところのジョブやクラス)が決まっており、それぞれの職業に従った行動原則をとってしまう。原則職業は変わらないが「要件」を満たすと、転職することが可能な世界。ただそれには金・アイテム(クエストで入手)などが必要。そのため転職は困難なのですが、かつて様々な職業に転職し「あらゆる職業を極めしもの」と呼ばれた青年・アサヒが主人公となります。しかし、彼も職を失い放浪しており、餓死寸前。パン屋の呼び込みをしているのに、まったく客寄せできていないバニーガールの少女に、客寄せ方法を教える代わりにパンを恵んでもらうという交渉を成立させますが、今度はあまりにも客が押し寄せ、肝心のパンがなくなってしまう…その少女・マキナ(職業:遊び人)は、賢者への転職を目指しており、そのコーチを依頼されます。好条件にひかれて、依頼を受けることになりますが、メンバーは一筋縄ではいかないものばかり。
・賢者になりたいけど恥ずかしがり屋のバニーガール遊び人
・アンデッドになりたいくらいゾンビをアイする死霊術士の幼女
・土魔法が得意だけど炎魔法に憧れる、園芸が得意な魔道士
それぞれ、ある意味一流だけれど残念なヒロインたち。アサヒは彼女たちを転職させられるのか?

ファンタジー世界の転職を扱った作品。ヒロインたちが、その職業として、それなりの能力を持っていることがミソになっています。そんな彼女たちが、転職を希望する理由は様々ですが、やる気だけはあるようです。まあ一名転職ではない子が混じっていますが、そこは愛嬌ということで。

勇者になるための条件は、遊び人・金・アイテム・名家の血筋が必要で、マキナはアイテムとお金さえあれば、条件を満たすことが出来ます。アサヒのポリシーは「目的のためには手段を選ばず」というもののようで、自らの経験をフルに生かして、裏道を歩んでいます。とはいえ、人をだますといった手段はとらないようなので、読後感が悪くなるというものではありません。

職業:遊び人って、どんな職業だったんでしょうね? 冒険家として役にたつシチュエーションを思いつきませんでした。遊び人の正装は「バニーガール(って男はどうするんだろう?)」水着になっても、胸のリボンとしっぽとうさ耳はデフォルトのようです。でその能力は、ダイスの精が踊りながら、指し示した目の行動をすると、幸運がもたらされるというもの。その内容は「踊る」など比較的マシなものから、「胸を揉む」「キスをする」など、王様ゲームのようなものまで様々。しかもその命令に背くことができないようです。冒険に役立ちそうにないですよね。

この作品のメインヒロインは3名ですが、実はこのダイスの精が一番ヒロインなのかもしれない。満面の笑みで踊る彼女を見てみたいと思うのは、私だけじゃないはず。しかも挿絵に登場しないし…

すでにパターンができあがっています。なので、あまり長く続くとマンネリ化しそう。そこが不安ですね。

★★☆
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2017年02月27日

中古でも恋がしたい!(8)


著者:田尾典丈
出版社:GA文庫
中古でも恋がしたい!(8)

前巻で、亜恋との闘いはひとまず終了。陰湿さが増していたので、読みづらくなっていたのが、少し安心できるようになりました。

突然清一の両親が海外へ! 清一と二人きりで過ごすことが嫌(実際は、嫌というよりも、不安なんでしょうね。自分の気持ちが…)ということで、妹がとった手段は、古都子を呼ぶこと。両親が不在の間、古都子との共同生活が始まります。もともと女子力の高い、古都子。新妻としても申し分なく…なんとなく幸せな日常が続くかと思った頃、古都子の実姉・徳子が怒り心頭で「古都子ちゃん。家に戻りましょう」と乗り込んでくる。その理由は、二人にとって最悪のもので…さらにそのことによって情緒不安定になってしまった古都子は、注意力散漫が原因で、騒ぎを起こしてしまい、それを清一や優佳、さらにはクラスメイトがかばったもので(その最中、優佳が「清一くん」と呼んだため、清一はさらに男子生徒も敵にまわしてしまいますが)、風神・村上の逆鱗に触れ、定期考査でクラス平均が80点を超えないと、冬休みは補習。さらに原因をつくった清一と古都子は90点をとらないとと無理難題を押しつけてきます。この村上って教師、本当自分のことしか考えていない最低教師ですね。
ところが、逆にクラスは燃え上がり、国語の得意な優佳たちが先生になって、勉強会を開くことに。なんかいいクラスだなあ。

いろいろある中、清一と古都子はクリスマスイブに「戦百」を手に入れるためデートの約束をします。イブにデートして、エロゲかよという突っ込みはさておき、リア充なのかよくわからない約束は、今度は桐子の陰謀によって阻止されようとします。それは「クリスマスイブに家族パーティを開く」というもの。当然、桐子は清一と古都子がエロゲ買いに行くのを想定してパーティをぶつけてくるのですが、それに対して清一たちがとった対応は?

前回までは、亜恋たちとの同世代陰湿戦争でしたが、今回は大人(というか姉)との闘いになっています。前回までと異なるのは、姉たちが憎しみから反対しているのではなく、清一たちのことを思っての行動で、ただ二人ともある意味純情過ぎることが要因となっています。なので、まあどちらの気持ちもわかるかなと…いや、清一たちがエロゲに生命を賭けているのは理解できないんですが…彼らは「エロがあるから、プレイしたい」ではないといいたいのでしょうが、ストーリーがよければ、エロは別になくてもいいんじゃない? てのが私の感覚。まあ別にどちらでもいいんですが…

まだまだ続きそうな作品ですが「中古」ってのが、どんどん忘れられていっていますね。
★★★
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2017年01月23日

かみこい!


著者:火海坂猫
出版社:GA文庫
かみこい! 〜くっついたらとれません〜

主人公は、神社の息子・神来旭。彼には「あとは告白するだけ」という、クラスメイト・風歌がいました。クラスメイトからは「付き合っていないというほうが、おかしい」といわれる二人ですが、お互いはっきりと言わないため、ズルズルと… 旭がとっとと告白しない理由は、子供の頃から父親に「誰かを好きになるのであれば、生命をかけるよう」言われ続けていたことが、背景にあるようです。そんな彼もついに決心し、風歌に告白しようとした瞬間、なぜか空を飛んでどこかへ連れ去られてしまいます。連れ去ったのは、蒼媛と名乗る美少女。その正体は、蒼媛之大神という神様で「旭、蒼媛を貴様の嫁にするのだ! 」と告げます。さらにいきなり服を脱ぎ、旭にのしかかり「性行しよう」と迫ります。その場に現れた父と政府機関の女性によって、なんとか事なきを得ますが、どうやら子供の頃に、旭は蒼媛と結婚の約束をしていたようですが、旭はそのことをまったく覚えておらず。蒼媛は、その後も旭にべったりとくっついて、離れようとしません。しかも旭がそばからいなくなると、不安になって大災害を引き起こす始末。世の平穏のためにと父や、日本政府も旭に蒼媛と結ばれるように薦めてきます。旭はどうするのか? そして風歌は?

あと一歩が踏み出せないカップルの前に、押しかけ女房が現れるというストーリーです。いわゆるラブコメなんですが、なぜ旭が蒼媛のことを覚えていなかったのか?という点に、シリアスな設定があり、物語を重くしています。さらには、風歌の旭への想いが、怖すぎる。「私、神様が恋敵でも負けない!」ってのはいいんですけど、想いを表に出してからの言動が怖いです。全体にコメディ色があるから、大丈夫と踏んだのかもしれませんが、シリアス部分での言動があるので、どうもコメディに見えません。なんというか、旭はどちらを選んでも苦労しそうとしか…

蒼媛のセリフは「xxだぞ。xxなんだぞ。」と少々特殊なものになっています。神様であり、一般人とは違うことを強調しようとしたのでしょうが、それ以外のメンバーが普通に話をしているので(もう一人の神様でさえ)違和感があり、全体のリズムを壊しています。安易に語尾でキャラ付けしようとすると、たいてい失敗に終わりますね。

★★
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2016年12月09日

りゅうおうのおしごと!(4)


著者:白鳥士郎
出版社:GA文庫
りゅうおうのおしごと!(4)

小学校が夏休みに入ったその日、あい達は東京を目指していた。目的は、最大の女流棋戦「ナイナビ女子オープン将棋トーナメント」へ参加するため。「チャレンジマッチ」→「一斉予選」→「本戦」と続くこの大会は、アマ・プロ混合の大会。あいたちは、腕試しという感覚(by師匠)もあるものの、桂香にとってはラストチャンスのようなもの。ここで勝ち上がり本戦で1勝できれば、プロとして棋界に残れるけど、だめだったら、実質的に年齢制限によりこの世界をあきらめるしかない…もっとも、あいは「わたし、もっともっと強くなって……絶対に勝ちますっ!!」となぜか入れ込んでいる模様。

公式戦デビューとなった二人は、怒濤の勢いで勝ち上がります。一戦目に桂香さんは負けてしまいますが、それが逆に開き直りにつながり、チャレンジマッチ通過。八一の関係者3人ともが勝ち抜くといううれしい結果になります。

弟子達が熱い闘いをしている中、八一はなにやっていたかというと、ニコ生中継の聞き手女流棋士のおっぱいをガン見。なぜか研究会を色仕掛けでねだられ、鼻の下を伸ばし、小学生弟子に「だらぶちっ、えっち」と怒られる始末。さらにその翌日には、別の女の子と原宿で手つなぎデート。まあ相手は銀子なんですが、妙に可愛い銀子さん。さらには、昔ストーカーされた(したじゃないよ)女性が再び八一の前に現れ… 桂香さんも、最近八一にデレ気味だし、八一爆発してしまえ!

という呪いが通じたのか、ニコ生中継に、あいが乱入。内弟子であることをばらされます。さらにシャルちゃんが、八一のお膝の上に。で「しゃうはね、ちちょーのお嫁さん」と爆弾発言。これで八一=ロリコンという図式が確定します。将棋強くても社会的に抹殺されそうな勢いですね。でも、銀子や桂香という「年齢的にOK」な美少女もいて、やっぱり一度爆発すべきですね。

弟子達の熱い闘いの裏では、竜王戦へ向けての闘いが続いています。挑戦者決定戦に出てきたのは、ゴッドと名人。しかも名人はタイトル保持期間が99期。つまり、竜王をとれば、100期になるということで、世間の注目が集まってきています。将棋連盟では、100期達成で、国民栄誉賞の申請をしようなど、八一が負けること前提で盛り上がっており、世間はAwayな状態。ゴッドが挑戦者になってくれれば、そんな雑音はなくなるのですが…

いやもう、なんだこれ? ヒロインたちが妙に可愛くなってきているじゃないか。その反動で、他の女性棋士が「こいつら人間か?」状態になっていますが、大丈夫なのかな?
やはりあいが一番かーいいですね。「だらぶちっ」と言われてみたい…

★★★★☆
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2016年12月07日

百億の金貨と転生者


著者:美高ヒロ
出版社:GA文庫
百億の金貨と転生者

金貨がライフを表し、金貨が尽きれば生命も尽きる。死者たちの世界が舞台。「金貨の亡者」と呼ばれる者たちは、銀河鉄道で各星を巡り、任務の報酬として転生に必要な金貨を集める。そんなクエストハンターの中でも最上位ランクのシリュウが主人公。
ある日、突然ぶつかってきて倒れ、お約束のぱんつ丸出しでテヘペロする少女・ノワと出会います。「わたしとっても困ってるんです!」「奇遇だね。オレも変なプレイヤーに絡まれて今まさに困ってるとこ」とスルーしようとしたシリュウですが、ノワは危なっかしく貧乏でなぜか伝説級アイテムを所持していた。打算によりノワの面倒をみることになったシリュウだが、ノワはちゃっかりしており。

ということで、転生バトルものですね。ある意味テンプレな作品なのですが、死者が元の世界に転生するためには、金貨が必要。で、その金貨の量が強さを決めるという設定は面白いものです。銀河鉄道の設定は「銀河鉄道999」を意識しすぎているというか、そのものというか…鉄道が「管理局」によって管理されているとか、車掌さんが黒く目だけが光っているとか、チケットのない乗客の行く末とか、各駅での停車時間が決まっており、乗り遅れるとというのとか「まんま」やんかというのが多すぎて…

ヒロインズは非常に魅力的です。ちゃっかりノワもそうですし、シリュウの奴隷・ピティーもけなげ。シリュウを巡るラブコメも楽しいものです。単純に転生を求めるのではなく、そこにタイムリミットを設けたことと、ピティーだけが今の世界の住人だという事実。それらによって、コメディではない、恋愛物語的な要素も生まれています。

このギャラクシアという世界。設定がしっかりしているので、TRPGの舞台としても使えそうですね。クエストハンターになってから転生するまでのタイムリミットがあり、破産したら終了。ゴールとなる金額は、次の人生でどのようなパラメータになるかによって決まる(つまり、少なくても転生そのものはできる)ということで、プレイヤーの裁量範囲が結構広い。戦闘も実際に殺し合う訳ではなく、ダメージが金貨換算されていくので、わかりやすい。

この作品って続くのでしょうか? もう少しこの世界で楽しみたいですね。

★★★☆
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2016年11月21日

アキハバラ∧デンパトウ


著者:藍上陸
出版社:GA文庫
アキハバラ∧デンパトウ

Amazon公式あらすじ
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「キミが、タカハシ、くん?」秋葉原にある「新東京多目的電波塔」に叔父の紹介で引っ越すことになった高橋(浪人)は、そこで「異世界の勇者」と出会う―。電波塔の最上階にあるマンションの住人は「異世界の勇者」と自称するマンガ家少女、ペンネをはじめ、着ぐるみの天才美少女、昭和文化オタクの女子大生、筋肉オヤジ等々、おかしな連中ばかり…。そこでチロとあだ名をつけられた高橋だったが、彼は叔父から地上げのため、住人の秘密を探れという命令を受けていた…。藍上陸×れい亜が贈る、秋葉原のマンションを舞台とした、新感覚デンパ系コメディ!
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このあらすじ見た時は、おもしろいと思ったんです。…でも実態は超弩級地雷でした。結局10-20ページ読んだところで、我慢できずにゴミ箱へシュート! なにが悪いかというと、すべてが悪いのですが、まず文体が変。読者に読んでもらおうという気持ちがまったく見られない駄文というか、単語の羅列。「一筋縄ではいかない住民」を表現しようとしているのだろうけど、なにがいいたいのかさっぱりわからない。この本、最後まで読み通す人は、かなり我慢強い人なんだろうな。いや、それとも普通の人には理解できない、なにか重要な「暗号」が隠されているのだろうか?
地雷はたまにあたりますが、ここまでの地雷は本当久しぶりですね。たいてい「レーベルが違えば」「もっと突き抜けていれば」という含みをもった地雷なんですが、これはもうどうしようもない。作者ごとNGということで。

タグ: 地雷
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2016年11月16日

中古でも恋がしたい!(7)


著者:田尾典丈
出版社:GA文庫
中古でも恋がしたい!(7)

引き続き文化祭が舞台となっています。
初日は、優佳の校内放送を使って亜恋が古都子を陥れようとしましたが、今回もその陰謀が続いています。しかも陰湿さが増しており、読んでいて気持ち悪くなります。自分の周りにこんなやつがいなくてよかったと思わせる存在です。なぜ古都子を恨むようになったのかについては、明確になっていませんが、こんな奴だし、どうせ自分勝手な思い込みなのでしょう。「青春とは、両刃の剣を目にもとまらない早さで振り回しているようなもの」と某シンガーソングライターが言っていましたが、確かに知らないうちに誰かを傷つけたり、傷つけられたりというのはよくあること。でも治りが早いのも、青春の特徴。亜恋たちの粘着の仕方は、少し普通じゃないですね。そう考えると、なぜそんな亜恋に清一は恋心を抱いたのか? 彼の人間観察力からすると不思議です。

今回もコミケネタは健在。メイドカフェの客捌きをコミケ方式で実施ということですが、これって別にコミケ独特のものではないですからね。

前巻の最後で優佳に告白された清一。積極的に攻めてくる優佳に押され気味ですが、これからどうなっていくのでしょう? 一巻の清一だと「なぜ彼にそれだけ惹かれる」という感じでしたが、本気を出した清一は、ラノベ主人公の基準ということで、かなり高スペックです。運動能力・頭の回転いずれをとっても、トップレベル。なんでしょうね。

亜恋が登場してから、面白さが半減している本シリーズ。まだまだ登場してきそうな雰囲気があります。これから先、どんどん陰湿になっていきそうで嫌ですね。今回の出来事はいっそ警察沙汰になったほうがよかったような。それでも結果は一緒かな?こういうタイプは、なにしても勝手に恨むだけだから、どうしようもないのかもしれませんね。すでに病んでしまっているのでしょう。

清一の過去が少しずつ明かされてきています。妹がなぜ清一に暴言を吐くようになったのか? そのあたりももう少しで明かされそうですね。ラブコメの行方とともに楽しみです。

★★☆
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2016年10月27日

中古でも恋がしたい!(6)


田尾典丈
著者:田尾典丈
出版社:GA文庫
中古でも恋がしたい!(6)

今回は文化祭。
なぜか黒陵高校と合同開催となった文化祭。古都子のイメージを変えて悪い噂を一掃するため、清一たちは文化祭でメイドカフェを出店する。メイド服を着て、皆の印象を変えるという単純な企画なのですが、一度ついたイメージがそんなことで簡単に変わるのかなあ? それはさておき、黒陵高校の時雨亜恋から「初芝優佳のデリケートゾーン(仮)」というラジオ番組(校内放送)がねじ込まれます。裏でなにやら画策しているようで、文化祭が近づくにつれ、優佳は清一たちと距離をとるようになり、「ダメだよ。優佳に優しくしたら」と疎遠になっていきます。その真意は?

前回のコミケ回から一転して、一般でも理解しやすい文化祭ネタに移行。前巻は、本当途中で読むのやめたくなりましたからねえ。とはいえ、今回4巻までの面白さが戻ったかというと少々疑問が残ります。亜恋が登場してから、面白さが極度に減少してしまっていますね。彼女がヒール役な訳ですが、あまりにも陰湿で、理解ができないのです。昔清一に対してとった行動についても、まったく罪悪感がないというか、みじんも気にしていない。「他人」がどう考えるかはまったく考慮しておらず、自分が面白ければいいという考え。この手の思考にはついていけません。また亜恋の陰湿さを強調するため、ストーリーが破綻しつつあるように感じます。今回の合同文化祭に関しても、なぜ2校が合同で文化祭を開催するのか?という点がスルーされており、よくわからない。次巻も文化祭が続くようなので、そちらで登場するのかもしれませんが、今回は黒陵高校サイド出てきていませんよね。生徒すら出てきていない。通常ならあり得ない合同文化祭を、なぜ受け入れることになったのか? また黒陵高校生徒はどこに行ったのか? そもそも合同文化祭を行うのであれば、企画も合同で行うものがあるだろうに、まったく出てきていない。今のところ、たまたま同一日程で開催された文化祭に他校生徒の一部が顔を出しただけ。

ラブコメは、面白くなってきています。そういった意味では読み続けてみたいのですが、そのためにはストーリーのほころびを繕っていただきたいですね。やるなら陰湿なものではなく、もっと明るいストーリーを希望します。

★☆
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2016年10月11日

りゅうおうのおしごと!(3)


著者:白鳥士郎
出版社:GA文庫
りゅうおうのおしごと!(3)

「あいも師匠と一緒に『おーるらうんだー』めざしますっ!
宿敵《両刀使い》に三度敗れた八一は、更なる進化を目指して《捌きの巨匠》に教えを乞います。「両刀使い」は将棋戦術の話なんですが、どうもこの人、別の意味でも両刀使いなようで…一方八一のあこがれの女性である桂香は、研修会で降級の危機を迎えます。彼女の年齢からしても、ここで降級することは、研修会をあきらめることに直結する危機です。彼女は、急激に成長していくあいと停滞する自らを比べ、焦燥に駆られます。そのため、あいに対してつらくあたってしまったり。
そんなあいも、自分が勝つことで大切な人を傷つけてしまうことがあることに気づき、勝利することに対する「怯え」を抱くようになります。三者三様に悩みを抱えた3人はどのように乗り越えていくのでしょうか?

今回は「才能」が物語の根幹になっています。努力すれば、高みに向かうことはできる。でも持って生まれた才能の差によって、到達できる高みが異なってしまう。日常生活でも嫌というほど味わうことです。好きなものに対する才能がなければ、どこかであきらめる日が来る。でも才能あるものも、その才能故悩みを抱えているのは同じ。八一は、宿敵に勝つための成長、そしてあいは「相手をつぶしてしまう」ことへの恐怖の克服、桂香は勝つために行ってきた研究が原因の停滞。それ以外にも「捌きの巨匠」こと振り飛車の名手・生石充の才能なき娘・飛鳥。それぞれが抱えた悩みは自ら打開していくしかない。

今回は、今までの軽い感じの話から、急に重い話に変わりました。でも、それが理解できる重さ。誰もが形は違えど苦しんでいる事柄。負けることで夢破れていく人。勝つことで、自らを追い込んでいく人。でもこの作品に登場する人物たちは、それぞれが精一杯生きています。それが気持ちのよさにつながっているんでしょうね。

将棋は知りません。でも十分に楽しむことができる作品です。これからも楽しみな作品です。

★★★★
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2016年09月15日

姉と妹の下着事情。(3)


著者:柚本悠斗
出版社:GA文庫
姉と妹の下着事情。(3)

最終巻。やはり3巻の壁は越えられなかったか。
羽織から「どうか、私の胸を触ってください」と告白をうけた終業式から数日、彰人はその言葉に応えられないまま夏休みを過ごしています。そんな時、突然姉の瑞穂に連れられ服部姉妹と一緒に軽井沢に行くことに。旅の目的は、姉の会社で検討している新企画のプレゼン用の写真を撮影すること。七緒は彰人と羽織の間のわずかな距離感に気づき、二人のために立ち上がります。彰人が出した結論は…

人の心がわからない彰人が、好意を寄せてもらうということの意味に気づき、そして自分としては、その好意にどう向き合うべきなのかを考え出していたので、今回の旅行はいろんな意味でいい機会になっています。それを彰人が生かすことができるのか。でも彰人の周りって、いい人ばかりですよね。瑞穂も彰人のこと思って行動していますし、まわりの女の子たちもそう。暴走しながらも、実は彰人の幸せを一番に考えているようです。

今回3巻の壁があったためか、かなり駆け足になっています。ページ数も減っており、それぞれのキャラとの関係性がすごく中途半端なまま終わっているところが多いです。もう少しじっくりとらえて欲しかったですね。

実は、一番彰人が選ぶべきは、服部姉妹やリサではなく、ポメ子なんじゃないでしょうか? 彰人はポメ子の裸みても、なんとも思わないし、ポメ子も彰人に見られても平気みたいですが、その意味が彰人とポメ子で違うような。彰人はポメ子を自分に懐いている子犬のように見ていますが、ポメ子は彰人のことを「主人」としてではなく、一番信頼できる異性として見ているのではないかなあ。だから安心して寝顔見せられるし、裸見られても気にせずいられる。いや、彰人がピンチに陥った時のポメ子の対応見ていたらね。

面白い作品だっただけに残念です。次回作ではもう少しうまくエンディングを迎えて欲しいですね。

★★★☆
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2016年08月01日

あやかし露天商ティキタカ(2)

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。
著者:井上樹
出版社:GA文庫
あやかし露天商ティキタカ(2)

主人公の幼なじみが不遇でない珍しい作品。だったはずなんだけど、ラノベのお約束によって、主人公のまわりには美少女が集まってきています。一部人間じゃないけど…

叔父が住む村で水着大会が開かれることを聞いた海人は、みんなに出場を促しますが、思ったよりも乗り気ではないようで…でも「葵は正統派ビキニが一番似合うと思うんだよね。やっぱスタイルの良さはビキニが一番よく映えるからさ。次に伊藤だけど、サロペットビキニで健康的に攻めるのがベターだな。シャルルはドストレートにセクシー推しがいいね。マイクロビキニで、露出全開! みたいな。ラルラはツーピースビキニが無邪気な感じで――」妄想大暴走な海人。シャルルは「あの、どうして私だけ露出が多いほうがいいんでしょうか? カイトさんの中で私はそういうキャラ付けなんでしょうか……?」と落ち込み…

今回の舞台は、田舎の夏休み。そこで海人は幼なじみ(葵ではない)に出会い、突然海人争奪戦が始まります。水着大会のはずが、なぜか景品化されてしまう海人。水着大会も予選はチーム戦。決勝は勝ち残った1チーム内で行うという、不思議な形態。しかも決勝は「好きな人への告白」ときた。当然、皆の思い人海人への告白合戦となります。ところが決勝に残れなかった幼なじみは「結婚します」という招待状を海人に出してきます。でも、その姿は決して「幸せ一杯」という訳ではなく。今回は、人間とあやかしはわかり合えるのか? がテーマ。っていうか、前巻時点から、海人は普通にあやかし受け入れてますけどね。海人が少数派なのでしょうか?

田舎の夏祭りだ! ということで、ティキタカにとっては、笑いのツボにはまる行為が、あちこちの暗闇で行われています。見て楽しむだけでなく、ゴム製品を販売することで、金銭的にも儲けるティキタカ。根っからの商人ですね。自分で道具を販売して、それを使うところみて、楽しむ。まあ合法的なものだしいいか、いや覗きは犯罪ですよね。

表情があまりないティキタカですが、このあやかし「楽しいことが大好き」という、ある意味困った性格のようです。それに振り回されるヒロインズ。まあ、ティキタカにとっては、海人が誰とひっつこうと、楽しいシーンを見ることが出来ればそれでいいのか…って、実はティキタカって本当は純情なんじゃないかと思わせるシーンもありました。いつも「まぐわいは笑える」てな発言をしていますし、覗きにいったと言っていますが、実際にそれを裏付けるシーンはないわけで…もしかしたらと考えてしまいました。ってあやかしだし、それはないですか。そうですか。

この作品は巻数が進むにつれ、ヒロインが増加していくパターンのようです。いかんじゃないか。このままだと葵が埋もれてしまいそうです。

★★★☆
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2016年06月20日

中古でも恋がしたい!(5)


著者:田尾典丈
出版社:GA文庫
中古でも恋がしたい!(5)

ストーリーが面白くなりつつあった当シリーズ。今回はかなり人を選ぶ回になっています。前回ほぼ「コミケ」回です。
「コミケは戦争だ。地獄へようこそ」という慎一の言葉とともに、部活メンバーで夏コミに行くことに。初心者である古都子たちを戦力とするため、事前に入念に回る順番などを決定して、当日を迎える…

このあたり、コミケに行かれる方には理解出来るのかな? 正直どれだけ熱く語られても理解出来ませんでした。私もラノベ読んだりしている以上「普通の人」ではないのは自覚していますが、同人誌の世界はよく分かりません。なにがそこまで熱くさせるのか?

ビッグサイトは、いろいろな展示会があるため、よく行く場所なので、地理感はあったりするのですが、始発で行くなんてことはあり得ないですしねえ。「コミケだけでなく、そっち系イベントのある日は近づかないようにしている」というタクシー運転手さんの気持ちのほうが理解出来ます。なので、この小説でどれだけ熱く語られようと「そこまでしなくても」という気持ちが先にたってしまい、もうどうでもいいやと。コスプレ会場でのルールも理解不能。

趣味の世界では、多かれ少なかれ「閉じられた世界内のお約束」があります。それは当然のことです。でもそれは、その世界内でのみ通用するもの。それを熱く語られたり「常識」のように捉えられたりすると、関係者以外は一気に冷めてしまいます。「客じゃなく参加者だ」とかね。もう興味本位で覗いてはいけない世界になってしまっています。

ラブコメとしては面白いのですが、どうもね。このままだと読むのやめようかなあ。でもさすがにコミケネタは引っ張られないだろうし…もう少し様子を見るか。

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2016年06月02日

ラスボスちゃんとの終末的な恋愛事情


著者:伊藤ヒロ
出版社:GA文庫
ラスボスちゃんとの終末的な恋愛事情

主人公・鳥居慎一が17歳になった朝、ラスボスを名乗る謎の美少女・大魔王アズアトスがやってきた。さらに美幼女な銀河皇帝、田舎ヤンキー系妖怪王と立て続けに現れます。彼女たちは「ラスボス」と呼ばれる存在で、全員「慎一」の婚約者と言い出します。それぞれが簡単に地球を滅ぼす力を持った存在。慎一の行動が世界の命運を握るということで、G8首脳の介入もあり大混乱…結婚か滅亡か、ラブコメ最終戦争…

…ということで、なんでこの本購入したんだろ? どう考えても地雷にしか見えないじゃないか…で結論、地雷です。久しぶりに地雷を踏んでしまった。ただAmazonでは評価高いんですよね。この作品。極端に人を選ぶ作品なのかも知れない。

まず、ヒロインたちが「汚い」 いや性格が悪いとか見た目がとかいう話ではなく、描写が粗すぎるんです。作者の「頭の中」では、キャラが明確なのかもしれませんが、それが文章に反映されていない。なので、ヒロイン個々の特性が見えてこない。特に3人目の妖怪王が一番いい加減な描写になっています。「田舎のヤンキー娘」で説明出来たふうにされていますが、なんのことやら…単に行動に一貫性のない人物(?)になっています。

さらに「大統領出したら話が大きくなっておもしろいだろ」という単純魂胆が見え見えなG8首脳陣の登場。現実に「世界の危機」が迫っているときに、その最前線に悠長に首脳が出向くことがおかしい。突っ込めば、短時間でどうやってシンイチ監視網をひいた? さらにイタリア首脳の言動にいたっては、単なる人種差別にすぎない低俗なもの。

結局「ラスボスってなんやねん」という説明がないまま書き殴っているのが、すべての元凶なんでしょうね。

タグ: 地雷
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2016年05月25日

一刀両断のアンバー・キス(2)


著者:三萩せんや
出版社:GA文庫
一刀両断のアンバー・キス(2)

秘鍵使いの高校生・居抜が主人公。前巻で、庫巫女でもあり妹(血は繋がっているが、実妹ではない)でもある中学生の双子姉妹と高校生の琥珀と4人での同居生活が始まっています。庫巫女は秘鍵使いに「選ばれる」ことが誉れであるため、当然のごとく居抜に迫ることになり…居抜は古風な考えであるがゆえ、ポップに受け入れることは出来ず…ってそれやったら、別ジャンルになりますね。

今回は、冒頭で双子姉妹が居抜の寝起きを襲います。今までも直接・間接に居抜に迫っていた二人ですが、どうも今回は若干変。「苦しいんです…お兄さまが好きすぎて燃え尽きてしまいそう」「兄さま、えっちなこと、しよ?」と発情。というか、読者には丸わかりなんですが、なぜか居抜は気がつかないし、琥珀も気づかない。この時すでに、双子の身には異変が起こっていたんですけどねえ。しかしながら、その後もところ構わず悶え、まとわりつく姿にさすがに「闇」の気配を感じ、母・すずに預けることになります。

ところが、このことにより「居抜と二人きり」になった琥珀が暴走。姉妹の発情に影響を受けたのか「…こ、今夜しかない!」と思い込む始末。避妊具まで準備して夜を迎える琥珀。二人はどうなるのか?

今回は、緋色と青生の突然の「発情」とクリスマスがテーマになっています。聖夜が性夜にというベタな展開ですね。もちろん本筋である敵との戦いもあるのですが、あまり重視されていないような気がします。そう、前巻ではエロ成分とメインストーリーのバランスがしっかりしていたのですが、今回はストーリー性よりもエロ! という感じになっています。そのため、解錠シーンも、前巻より長く、かつ執拗な描写になっていますし、それ以外のシーンでもそう。よくあるパターンですが、レーベルを間違っているというか、エロければ読者が喜ぶと思い込んでいるというか…

シリーズは、今回で完結したようです。というか打ち切りかなあ。せっかく興味深い設定だったのに残念です。
★☆
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2016年04月27日

超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!(2)


著者:海空りく
出版社:GA文庫
超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!(2)

超人的能力をもった七人の高校生が活躍する物語。前巻で地方領主を打倒した超人高校生達は、冬の終わりとともに始まるであろう帝国との全面対決にむけて準備を開始します。そんな彼らがとった方策は「宗教」 天才マジシャンのプリンス暁を現人神・ゴッド暁として奇跡(=マジック)を示し、桂音の医療技術や葵の武力などで、人々に実利を与えることで侵攻を集めていきます。帝国の理不尽な圧政に苦しめられた人々を導くことができるのか?

ってこれ、完全にカルトじゃないですか。文明レベルが違う、もしくはなんらかのストレスにより正常な判断力をなくしている民衆に対して、圧倒的な力を見せて服従させる。司が目指しているのは、征服する側・される側という考えのない世界ということですが、かなりエグいやり方にしか見えません。綺麗事で政治は語れないというのも事実でしょう。でもどうなんだろうなあ。前巻では、異世界の人々も書き割りではなく、自らの意思により行動していましたが、今回は現代社会のギミックを与えられ、自らの意思がどこかに消えてしまっているように思えます。

超人が活躍する小説は難しいです。武力超人の場合はまだ、パワーのインフレだけで済むのですが、こういった政治・医療などの現実的な能力の場合、荒唐無稽なものになってしまい、いくらシリアス路線を目指してもギャグにしか見えなくなってしまいます。今回もミサイルと併走し、その方向を素手で変えるなど、非現実過ぎて、笑ってしまうようなシーンが増加しています。

一巻では、もっと人間ドラマが描かれていたと思うのですが、もう一度そちらにスポットを当てて欲しいですね。でも今回林檎は可愛かったな。

★☆
タグ:異能 ★☆
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2016年04月19日

出番ですよ!カグヤさま(2)


著者:逢空万太
出版社:GA文庫
出番ですよ!カグヤさま(2)

月の元女王・カグヤが地球にやってきてから数日……ってまだ、数日しか経っていないのですね。その割に濃い日々だなあ。本当に24時間/1日の世界で起きた出来事なのだろうか? 実は240時間/1日とかじゃないよね?
と言う考えるくらい、イベント盛りだくさんな作品です。その割にカグヤの善行値は貯まりませんし、暗殺者に追われるという状況に変化はありませんが。ロボコンもハートマークそろわなかったし、そんなものなのかな?

今回は、カグヤの妹であるサクヤが登場しています。サクヤ・X・ハインライン。カグヤが使う「黒科学」と対をなす超技術「白理力」を屈指して、カグヤの暗殺を謀ります。とはいえ、そこは見た目通りの12歳。冷徹というのとは違う方向性で、妙に可愛いところがあります。間違いなくカグヤの妹のようで、どうやらあっさり結太に惚れてしまったようで、カグヤを狙う目的がいつの間にかすり替わっているように見えます。

この作者さんの作品らしく主人公のお母さんはアグレッシブに、ヒロインと主人公をひっつけようとします。それももう少年誌的にはNGなレベルで…でも今回は少し弱いかなあ。それとも慣れてしまったのかな? 強引さが少なく物足りないところがあります。カグヤの容姿が結太のど真ん中ストライクということで、いつまで我慢出来るのかというところもありますが。

前回のボスとして出てきた侵略者は、なぜか結太の自宅に「執事」として住み込んでいます。しかもなぜか結太にベタ惚れ。これはいわゆるオスがオスをという薔薇な世界なのか、それとも実は「彼」はメスなのか…いずれにしても、モテまくりな結太ではあります。
数日間の出来事だけで、これだけボリュームがあるので、まだまだこの竹取物語は続きそうですね。どんどん月の住人が考えていることが分からなくなってきました。次は、いったい誰が出てくるのでしょう? 同級生とロリが出てきたので次は? 結太が積極的になったら、もっと面白くなりそうですね。(って、18禁になってしまうか)

★★★☆
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2016年04月06日

魔王子グレイの勇者生活(3)


広岡威吹
著者:広岡威吹
出版社:GA文庫
魔王子グレイの勇者生活(3)

いきなりですが、最終巻です。最近は3巻の壁超えられる作品が皆無に等しいですね。最初から3巻程度のボリュームで書かれているのであれば、違和感ないのですが「続く」ことを前提に書き進められ、3巻打ち切りー慌てて収束というパターンが多く残念です。この作品は、あまりアワアワ感はありませんが、それでも強引な部分がありますね。

バヌトリウスを倒し、つかの間の平和を得たグレイ。サラやミレーヌ達と平和の中で、ラブコメしていたのですが、突如として人間界に魔物が大群で押し寄せてきます。「人間共がっ、この魔王スサノデューラの力を思い知るがいい!」 圧倒的な戦力によって進撃を続ける魔王軍。グレイ達は対応出来るのか?

ということで、魔族と人間の全面戦争が唐突に始まります。前巻までは、魔族が個別に陰謀を張り巡らせるという形だったのですが、今回は純粋に力を持って、攻めてくるという状況。もちろん、それには想定外の理由があるのですが、それでも唐突ですねえ。

彼我の戦力差を埋めるため、また大切な人を護るために、グレイは実の父である魔王を倒すことを決意します。そのためのアイテムを入手するため、聖竜ピュアに乗って魔界へ向かいます。その間、人間側がなんとか持ちこたえられるよう、魔王子としての知識をフルに使った作戦書を残して……ところが、魔王の侵攻が想像以上に速く、人間側は混乱に陥ります。人間は魔族に勝てるのか? そしてグレイは?

グレイがかっこよくなっていますね。彼の心は、終始ぶれることなくサラに注がれているのですが、その割に今回はいろいろな人とキスしたりと「何股かけとるねん!」という状態です。本人は、それでもサラが一番と思い込んでいるところが、非常に危険人物ですね。まあミレーヌ達の行動も直接的なものになってきており、なんかいろいろ飛ばして「性的」にグレイを襲おうとしているようにも見えます。1巻からチートな能力を持っていたグレイですが、それがどんどん強くなっていき、さらに女の子に優しい。ある意味少女漫画に出てくる王子様のような存在ですからねえ。グレイの通った後には、顔を上気させた女の子達が……

もう少し続けば、ヒロインたちを掘り下げ、ラブコメも面白いものに出来たでしょうね。たぶんピュアも参戦したでしょうし、魔族・人間・竜という3種族のラブコメが楽しめたように思います。とはいえ、丸く収まっているのも事実。悪くない作品でした。

★★★☆
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2016年03月28日

姉と妹の下着事情。(2)


著者:柚本悠斗
出版社:GA文庫
姉と妹の下着事情。(2)

前巻で、七緒の夢=モデルになりたいを応援し、服部三姉妹の仲を取り持つことに成功した創真彰人。彼の女性の胸への愛は留まるところを知らず、下着作りに青春をかけています。
そんな彼らの前に、現役女子高生モデルのリサが現れ、彰人の「元カノ」と名乗ります。彼女は誰もが振り向く美尻の持ち主で、最初誰か分からなかった彰人も「まさか……そのお尻は……リサ?」とお尻で気づくという…小学校からずっと同じクラスで、彰人曰く「異性と認識した」幼なじみ。彼女を見続けることで、女性の胸の成長もわかったという。で、ある日その胸を触らせてくれと告白…それ以降の認識は、彰人とリサで異なるのですが、彰人くん…いくらなんでもそれは…彰人に殺意を感じてしまいます。

モデルオーディションへの参加を許さない彰人の姉は、その理由を教えようとしません。そのかわり、彰人に「七緒とデートをすれば、その理由がわかる」と告げます。そのアドバイスに従って、七緒とデートをする彰人。ここでも彰人の「恋愛音痴」ぶりが発揮されます。その割りに煩悩には忠実なんですよね。結構扱いにくいヤツだろうな。

七緒たちの気持ちを知ってか知らずか、リサは彰人にお尻を触らせるなどアグレッシブに攻めてきます。七緒たちは、やきもきするのですが、それでもプロのモデルであるリサに七緒はアドバイスを求めます。七緒はなぜかバニーガールの格好でコスプレイベントに参加させられますが、そのイベントでモデルとしての致命的な欠点をリサから指摘されてしまいます。果たして、七緒は乗り越えることが出来るのか?

今回、新ヒロインとして二人目の幼なじみ枠が登場してきました。一人目の幼なじみ枠は非常に可愛そうな扱いになっており、彰人から「女の子」として見られないどころか、服部三姉妹からも「人間」として扱ってもらっていないような…ますますポメ子が板についてきています。それに比べリサは、異性として認められ、積極的に彰人の心を揺さぶっています。異性としての付き合いは、七緒たちがリードしていますが、リサは幼なじみのアドバンテージがあります。ただ相手はあの彰人。話を聞けば間違いなく「元カノ」なんですけど、彼にとってはそうではなかったようで…もしかしたら、リサもかわいそうな幼なじみ枠なのかも知れない…

この作品も、タイトルと乖離してきていますね。デビュー作ということで、奇抜なタイトルで目立とうとしたのでしょうが、これだけストーリーがしっかりしているのであれば、かえって邪魔になっています。タイトルでは、これほどしっかりしたラブコメだと思えないですものね。単なるエロコメにしか見えない。シリーズ途中でタイトル変えることは出来ないでしょうし「3巻の壁」もあるから残念です。

★★★☆
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2016年03月14日

りゅうおうのおしごと!(2)


著者:白鳥士郎
出版社:GA文庫
りゅうおうのおしごと!(2)

JSを弟子(住み込み)にした竜王・九頭竜八一16歳。姉弟子である銀子の女心が読めない彼は、当然弟子である、あいの女心も読めないわけで、将棋とは別の闘いが回りで行われていることに気がつく余地もないようです。

16歳にして竜王タイトルを取るも、その後まったく勝てなくなっていた八一。今回、そんな彼の熱い将棋が後半展開されます。って、将棋知識がない私にとっては、よくわからないのですが、とりあえず描写が熱いので、それに乗せられて盛り上がっております。

今回新たに登場したJSは、夜叉神天衣・小学四年。黒衣の少女は、あいと正反対の性格のようで「私はあなたを師匠だなんて呼ばないから」「ふぅん?じゃあ今日であなたの仕事もお終いね」という生意気な小学生。ただ将棋の実力はかなりのものみたいです。彼女の将棋は非常に特殊な将棋。アマチュアレベルでは、ほとんど使われることのない戦術をベースとしたもの。どこでそのような将棋を覚えたのか? なぜいつも黒衣を着ているのか? 悲しい過去を背負った女の子のようです。そんな彼女の教育を将棋連盟会長より依頼されます。密かに特訓を続ける天衣と八一。それがあいにばれた時、修羅場が訪れます。「ししょう……? だれですか? その子……?」 あいの心に「嫉妬」が燃え上がり、修羅場、そして家出してしまいます。八一は二人を救うことは出来るのでしょうか?

今回も将棋がメインです。でも知らなくても十分楽しめる作品になっています。いや、知らないから雑念が入らないのかも。「のうりん」の時は、一巻でとある記述が「おかしいだろ」と思ってしまって、結局読むのやめたからなあ。詳しい取材に基づいて描かれる作品は、その世界を知っていると「そうじゃない」というところが見えてしまい、面白くなくなることがあります。なので、将棋というテーマがちょうどよかったのかも。

しかし、八一は犯罪者一直線ですね。「お前が(自分の)一番だ」とか「かぞくになってくれ」とか、どう考えても口説き(下手したらプロポーズ)文句をJSに連発するんですからねえ。すべての判断基準が将棋というところは気になりますが、少々かわいそうな立場になっている銀子も含めて、恋の行方はどのようになっていくのでしょうか? ついでに八一は竜王タイトルを防衛できるのか? それ以外のタイトル戦に挑戦していくことはあるのか? そちらも少し楽しみですね。

★★★★
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2016年02月25日

中古でも恋がしたい!(4)


著者:田尾典丈
出版社:GA文庫
中古でも恋がしたい!(4)

どんどん初期設定が消えていき、タイトルとの乖離が大きくなっているのですが、ストーリーが面白くなくなっている訳ではないので、よしとしましょうか。

今回は、夏合宿がメインイベントです。同好会の夏合宿。ってそもそも合宿が必要な同好会だっけ? 単にリア充なイベントが開催したかっただけでは? とスネてみたくなりそうなストーリーです。

海では、当然のように「水着が流される」「天候急変で取り残される」「濡れた服を乾かす」「ヒロインは体調不良」とお約束が連発されています。なんせ合宿先が海・山・川のすべてが揃った保養地ですからねえ。

今回、古都子がさらにかわいらしいところを見せてきます。新宮清一が、イブたちを名前で呼ぶのに、自分は呼んでもらえないと少々嫉妬。それが原因で、遭難しかけたりと、ラブコメヒロイン一直線です。エロゲの話しなければ…

清一がああなった原因を作った友人たちが今回少しだけ登場しています。しかも、どうやらコスプレをしているようで、いつの間にか清一サイドの趣味に足を突っ込んできているようです。このことが、次回のメインエピソードとなりそうな、コミケでどう影響するか…って、18禁な薄い本目当てで参加する人と、コスプレで参加する人が、あの人混みの中出会える確率ってかなり低いような気もしますが、そこは出会ってしまうんでしょうね。
清一も、どんどんまともになって来ているようですし、普通の初々しいカップルになってきましたね。いっそのこと、エロゲ設定も外してしまったら…って、それやってしまうと、特徴が消えてしまうのかな? でも今のエロゲの扱い方だったら、別になんでもいいような気がします。エロゲにストーリー性がある作品もあることは否定しませんが(あまりやったことがないので、よくわからないけど)、一般作品でも感動できるものはたくさんあります。そっちでもいいんじゃないかなあ。18禁である以上、使えてナンボなところは、間違いなく必要なはずですから…。でこの二人は、そういった利用方法からはほど遠い…あ、そういう意味では薄い本の扱いもそうか…そのあたりが限界に来ていますね。

★★★
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2016年01月09日

一刀両断のアンバー・キス


著者:三萩せんや
出版社:GA文庫
一刀両断のアンバー・キス

主人公は、秘鍵使いの高校生・居抜。秘鍵使いとは、庫巫女と呼ばれる体内(概念的な意味で)に「庫」を持つ人間の「鍵」を開け、その中にある武器をもって、心の闇を打ち砕く存在。自らの身体に浮かぶ紋と、庫巫女の身体にある紋を接触させることで解錠する…というとかっこよく聞こえますが、居抜の紋は唇にあり、その解錠シーンはというと…

「青生から…その…して?」
「お兄さまそっちじゃ…ああんっ」
「紛らわしい言い方をするなっ!」

なんか狙ったかのような、誤解満載シーンになります。双子姉妹の紋は、ほほにあるので、そこに口づけ…その後、扉が胸に開くので、手を突っ込んで武器を取り出す…どうやらその際、庫巫女は性的快感を覚えるようで…上記のようなシーンになるのですが…

とまあ、双子姉妹と頑張っていた居抜の前に、3人目の「庫」を持つ少女・琥珀が現れます。「私は庫巫女。そして居抜の―将来のお嫁さんです」と… そこからは、居抜の婚約者の座を狙っての騒動が始まります。さらに、10年前の因縁の敵も現れ…

少女とキスすることで、力を得るという設定はよくあります。そして、たいていエロ方向に舵を取り過ぎて、ストーリーが崩壊するのですが…この作品は、少なくとも今のところ、バランスがとれており、ストーリーを楽しむことが出来ます。残念なのは、せっかくラブコメ要素を盛り込んでいるので、その部分が弱いこと。双子姉妹がものわかりよすぎ。もう少し琥珀との修羅場があったほうが面白くなると思います。青生は冒頭で「青生から…その…して?」と迫るなど、居抜に対する好意を表す発言があったのに、琥珀が出てきてからは、食欲がすべてに勝るおこちゃまになってしまいました。姉が少々頑張っていますが、ものわかりがよく、好敵手になりきれていない。ヒロイン3人出した意味があまりない状況です。もう少し、ヒロインたちの葛藤も描いてもらいたかったですね。

★★★☆
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2015年12月24日

あやかし露天商ティキタカ


著者:井上樹
出版社:GA文庫
あやかし露天商ティキタカ

主人公は、普通の高校生・江口海人。思い人は、幼なじみの葵。あまりにも美少女になってしまったため、海人のほうから距離を取るようになり、現在では疎遠になってしまった存在。そんな、いろんな意味で普通な海人にある日「普通でない」ことが起こります。
机の引き出しが、ガタガタとなって猫型ロボットではなく、ティキタカと名乗る美少女が現れます。ティキタカは、あやかし相手の商売をしていて、海人の部屋を店として借りたいと言います。部屋を貸すメリットがないと渋る海人に対し、ティキタカは賃料代わりに「モテ薬(但し24時間有効)」を渡すといい……健全な男子高校生である海人は、なんの迷いもなく 「まず、一カ月だけ契約してみるわ」と……
このティキタカ、無表情な美少女なんですが、ウイレレが大好きだったり、無表情で下ネタぶち込んできたりと、一筋縄ではいかない少女(あやかし)です。

早速、モテ薬を飲む海人。その効果は抜群で、学校でも女子生徒たちに大人気。もう誰とでもヤれそうな状態。しかしまあそこはラノベなので、海人は我慢します。目立ちすぎて、しんどくなった海人は、午後の授業をサボることに…その帰路に葵と偶然会い、モテ薬の勢いで声をかけ…昔のように「カーくん」とうれしそうに返事をしてくれる葵ですが、どこか辛そう。しかもモテ薬も効いていないよう。ティキタカいわく「大きな悩みがある人には効かない」ということ。ほっておけなくなり、なんとか悩みを聞きだそうと、葵の自宅に行くと、そこで母親から(こちらにはモテ薬が効いた)、葵の祖父が先日亡くなり、その原因が自分だと思い込んでいるという話を聞かされます。

なんとか解決したいと思う海人。猫型ではないティキタカに相談したところ、亡くなった人を呼びだすことが出来る道具があるとのこと。ただし、人間はあやかしの通貨を持っていないので、別のもので支払う必要があると…処女であれば、血や髪の毛などで払うことが出来るが、男のものはほとんど価値がない。そこで「人間」を切り売りすることで、払うことが可能と…ただし50%以上人間を売ってしまうと、二度と人間に戻れない。それ以下ならば、時間とともに人間分が補充される…なんだか、TRPGのようですね。

その後も、いろいろ騒動が発生し、それを海人たちが解決していくというストーリーになっています。ある意味わかりやすいストーリーなんですが、ラストはちょっと以外だったなあ。

この作品は、幼なじみが不遇ではありません。メインヒロインの座をがっちりと掴んでおります。サブヒロインも可愛い存在だったので、しばらく楽しめそうですね。

基本的には「ありがち」な作品です。でもティキタカの性格が、いい味出していますね。彼女が好きなのは、ウイレレと人間の男女のまぐあい……あやかし的に、あえぎ声を上げて、絡み合うのがツボにはまるそうで…そう。あやかしにとっては「性的」な意味ではなく「笑いのツボ」になるそうです。……なので、海人に「モテ薬」を渡したのも、海人が「そういう行為」に及ぶのを見たかったから……うーむ。

★★★☆
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2015年12月10日

出番ですよ!カグヤさま


著者:逢空万太
出版社:GA文庫
出番ですよ!カグヤさま

「わらわはカグヤ・∀・ハインライン。月を統べる女王だ―― 元 、な」
ある日、主人公・支倉裕太が、流れ星に願いを祈っていたら(segaho)、流れ星とともに、美少女が落ちてきた…彼女は、カグヤと名乗り、元月の女王とのこと…月で失政し、リコールされて地球へ追放されたと…にわかに信用出来ない話ですが、クレーターの中に突き刺さっていたことなどから認めざるおえなくなり…当然地球で行き先がある訳はなく、さらに結太に一目惚れしたことから、なし崩しで結太の家に転がりこむことに。普通ならば、そんな訳のわからない少女を連れ帰ったら親に怒られそうなものですが、結太の母親は、あっさりカグヤを受け入れます。しかも、結太が風呂に入っているところに、カグヤを送り込んだり(当然全裸)、一緒の布団に寝かせたり、あげくに手をださなかった結太に「これだから童貞は」と曰う始末。どうなってんだろう? この家庭…

逢空万太さんの作品は、最初からヒロインが主人公に好感度Maxであることが多いのですが、この作品も同じ作りになっています。ついでにヒロインがアホの子であるのも、他作品の流れを踏襲。安定したギャグワールドですね。あ、あと父親が出てこないもの特徴かな?

カグヤには、首輪のようなチョーカーがはめられており、無理に取ると自爆してしまうという「罪人」仕様になっています。カグヤ自身はまったく気にしていないのですが…そのチョーカーには善行値が表示されるようになっており、当初の値はマイナス530000。カグヤの罪が許されるためには、善行値を100にしないといけない。いったいどれだけ時間がかかるんだ!

容姿的には、ど真ん中ストライクだけれども、その残念さがハンパなく、なんとかしてカグヤを月に送り返そうとする結太。でもカグヤの行動は、善行とはほど遠く、なかなか値が貯まりません。果たしてどうなるのか?

なんか日本昔話も含めて、いろいろ台無しにしている感もあるお話になっていますが、SF的考証をすべてすっ飛ばしているため(開き直っている)、ギャグとしての完成度が上がっています。この世界観に、SF的考証を入れ込むと、面白くなくなってしまいますからねえ。とはいえ、少々やり過ぎな感もありますが……

他作品と若干印象が違うのは、主人公の性格でしょうか? 思春期ボーイズとしての欲望が表に出てこないんですよねえ。某戦乙女な作品や、某マンタ神様な作品の主人公は、もう少し欲望がありました。まあカグヤが残念過ぎるため、手を出す=地獄に落ちる のような気もしますが、容姿端麗な美少女(馬から落馬している表現だな)が迫ってきたり、ディープキスかましてきたりしたら、もう少し反応があってもいいと思うのだけど……それが、主人公の印象を弱くしてしまっているようです。

カグヤが月に戻るまで、まだまだ話は続きそうです。(少なくとも3巻までは続く模様)結太がもう少し積極的になれば、もっと面白くなりそうです。

★★★☆
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超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!


著者:海空りく
出版社:GA文庫
超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!

主人公は、超人的能力を持った七人の高校生。その高校生たちが乗った飛行機が事故を起こし、目が覚めると、そこは魔法や獣人が存在する中世っぽい異世界だった。そんな事態に彼らは混乱することもなく……電気もない世界で、原子力発電所を作ったり、大都市の経済を牛耳ったり、悪徳貴族と戦争したり……

高校生達は、とてつもない能力を有しているものの、挫折や苦難により心の傷を負い、それを乗り越えてきた分だけ、分別のある大人になっています。とはいえ、そこは高校生。前後の見境がないと思える行動も見受けられるのですが……七人がいがみ合うのではなく、それぞれの能力を正当に評価し、力を合わせることにより、打開できない局面はないという状態になっています。

政治・経営・科学・医学・ジャーナリスト(忍者)など、それぞれの分野でエキスパートな主人公たちですが、医学あたりからエキスパートの方向性がおかしくなってきています。科学は正統な(?)マッドサイエンティストですが、医学は知識だけでなく手技まで超人化。ジャーナリストは、その行動力ではなく、忍者であり戦闘能力があるという方向になっています。これって別に忍者でいいでない? 特にジャーナリストである必然性が見つかりません。マジシャンも、正統であるのですが、その技術がある意味一番超人的。タネがない異世界でも、すごいマジックを見せております。どうやっているのだろう?

この作品が面白いのは、七人の能力が突き抜けていること。さらに主人公達の人生が描かれていること。超人でありながら、人間的な部分を見せていることなどが要因でしょう。
私人としての部分を殺して公人として振る舞う政治家・司ですが、獣人・リルルとの関係がどうなっていくのか楽しみがあります。また経営者・真田勝人も、自らの判断で奴隷の少女を保護(購入)。この二人もどうなっていくのかな?

さらに、超人たちだけが活躍するのではなく、異世界の住人たちの意思・活躍のもとに超人たちがオーバーテクノロジーを用いて手助けするという構図になっているので、登場人物全員が生きてきています。七人以外が「書き割り」という状況でないのが楽しいですね。

★★★☆
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2015年11月18日

中古でも恋がしたい!(3)


著者:田尾典丈
出版社:GA文庫
中古でも恋がしたい!(3)

初芝のおかげで、少しずつクラスメイトと打ち解けてきた綾女ですが、イブと百合だという噂が新たに流れはじめる。さらに部室では、清一が綾女とイブに指示して、絡みをさせ、それを鑑賞しているという噂が…さらには二人を手込めににしているとまで……一つの噂を消すと、他の噂が出てくるように…清一はどうするのか?

ということで、今度の噂の中心は清一となりました。でもさほど同情出来ないんですよね。ある意味リア充爆発しろ!な状態ですからねえ。今回は、妹の聖美のお願い(「一緒に来る? 来ない? 来るって言うまで蹴るけど」)によって連れ出された清一の前に、清楚なお嬢様風に着飾った古都子が現れ、ついにデートを体験。その他にも、古都子・優佳・イブによる水着ショー(なぜか才谷も参戦しましたが)、勉強会などなど……そこまで良い思いをすれば、少々いいじゃないかといいたくなりますよね。

前回は、動きが止まってしまっていたキャラたちですが、今回はそれぞれ動き出しています。一番動いていなかった聖美も「隠れブラコン」の道を歩み出したようですし、際物キャラと思われていた才谷もいいポジションになってきました。

清一も、単なる二次元至上主義かつ処女厨ではなくなってきており、ラブコメとして面白くなってきました。でもタイトルからは、どんどん外れていきますね。

★★★
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2015年10月26日

りゅうおうのおしごと!


著者:白鳥士郎
出版社:GA文庫
りゅうおうのおしごと!

主人公は、16歳にして「竜王」タイトルを保持している九頭竜八一。師匠との公開対決で、恩返しに成功したものの、師匠が壊れとんでもないことになり、その後始末でヘトヘトのまま自宅に帰ると……JSがいた……
「やくそくどおり、弟子にしてもいにきました!」
押しかけ弟子は、小学三年生の雛鶴あい。きゅうさい。正直そんな約束覚えていなかったものの、来てしまったものは仕方がない。16歳の竜王が9歳の内弟子を育てていく物語です。

冒頭部分は、どうしようもないクズだけど、将棋シーンは熱いものがあります。日本のプロ棋士や奨励会などの説明が入るため、若干蘊蓄が入っていますが「のうりん」の時にあった「知識ひけらかし」がなくなっていますね。必要な情報だけを読者にわかりやすく説明してくださっているので、将棋をまったく知らない人でも、十分に楽しめる作品になっています。もちろん、ラノベなので、かなり誇張した表現が多いのでしょうが……

この作品のメインヒロイン・あいがいいですね。老舗旅館のお嬢様ということで、礼儀作法が身についているので、年長者に気に入られやすい。でも将棋に対しての情熱は人一倍。さらに年相応の可愛らしさも残しており…八一に対しては、将棋の師匠というだけでなく「お兄ちゃん」として淡い憧れがあるようで、八一の姉弟子(幼なじみ)である銀子に対して「おばさん」や「だらぶち」だの黒い言葉を発しているので、かなり対抗意識がありそうです。そう考えると、八一の前で裸ん坊でも平気なのは、幼さ故の無邪気さではなく、計算ずくなのか? そう考えると少々怖いですね。

メインヒロインがJSということで、他にもJSがでてきております。あいを中心として結成された研究会(将棋の勉強会)につきそうになった「JS研」は、犯罪集団としか思えない名称ですね。

ストーリーは、プロ棋士として、また竜王として「恥ずかしい将棋はとれない」という観念にとらわれ、将棋の本質を忘れ、連敗街道を突き進んでいた八一が、あいや銀子の「勝ち」に拘る将棋を見て、忘れていた将棋への情熱を取り返していくという物語になっています。そう、ヒロインの成長物語ではなく主人公の成長物語なんですね。

ツンツンした銀子がいつデレるのか? ラブコメとしても今後が楽しみですね。

★★★★
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2015年10月13日

姉と妹の下着事情。


著者:柚本悠斗
出版社:GA文庫
姉と妹の下着事情。

姉=かのじょ、妹=カノジョと読ませるようです。GA文庫大賞「奨励賞」受賞作品です。主人公は、女性の胸を愛し、下着作りに青春を捧げる高校生・創真彰人。彰人はある日突然、生徒会長である服部振袖から、彼女の妹である羽織との婚約を勧められる…というか強制されます。羽織は、彰人憧れの「胸」の持ち主であったこともあり、勢いで承諾してしまうのですが、後日服部姉妹の三女である七緒と出会い、彼女こそが「理想の胸」の持ち主であることに気がつき……。

服部三姉妹は、それぞれ仲があまりよくないようで、それが故起こる混乱に主人公は流されていきます。もっとも、彰人自体がかなり「変態」なので、まあ当然とも言えるのですが…。女の子に恋をしたことはないのに、胸には恋をしている。だから胸を触りたいというのも、純粋に理想のブラジャーを作るため……ではなく、そこには思春期男子のリピドーもあるという、どうしようもなさ。ただ、唯一の利点は、ブラジャー愛が本気であるということ。また触っただけで、サイズを寸分の狂いもなく当てるという能力を持っています(本人曰く、思春期男子なら誰でも出来るってことですが、んなことはありません)これって、どこかで聞いたような設定ですね。

ヒロインズは、長女・振袖は厳しい生徒会長、二女・羽織は物腰柔らか、三女・七緒は活発腹黒と別れております。七緒は、姉たちとの間に確執を持っているようで、それ故腹黒に見えますが、実は三人の中で一番まっすぐなのかもしれません。彰人は、そんな七緒の本質を見抜き、自分と同じように夢を追う彼女を応援しようとします。変態だけれども、見るべきところは見ているようですね。

この作品にも「かわいそうな」幼なじみは登場しております。というか、幼なじみ枠よりさらに下の「飼い犬」枠といってもいいかも。どうも小柄な美少女のようですが、胸は残念な状態。それ故、彰人には「恋愛対象」としてみてもらえず、妹として…でもなく、飼い犬と認識されているような……なので、愛称は「ポメ子」もう途中から、本当に子犬がじゃれているようにしか見えないという驚愕の事実。本人も今の立ち位置を受け入れているようなので、まあいいか。

一番の問題児は羽織なのかも。そこはかとなくヤンデレ化しそうな雰囲気が漂っています。さてさて続編ではどうなるのでしょう?

★★★
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2015年08月18日

電想神界ラグナロク(2)


著者:木野裕喜
出版社:GA文庫
電想神界ラグナロク(2)

日本サーバを統一し、世界エリアに進出した雄馬たち。次に戦う国を決める会談に参加するものの、屈辱的な扱いを受け、いきなり降伏勧告されます。そんな中、唯一友好的なサントアリオ国の代表・ピオレルカが「アナタたちの国を見せて下さい」と接触してきます。一見裕福に見えるサントアリオですが、その実支配国を弾圧する実態が明るみに出て…JS(Judgement System)というAIによって統制(=支配)される世界を舞台にした物語の第2段であり、最終巻。要するに打ち切りですね。人気がなかったのが原因か、それとも国名が現実世界のものであったためか、作者の能力不足かわかりませんが、広げた風呂敷がたたまれることなく終了しております。

サントアリオ国は、支配層は裕福な宗教国家ですが、裏では支配下に入れたフランスサーバ住人からRP(仮想通貨)を搾取していました。支配層に生まれ育ったピオレルカは、その裏を知らされていなかったのですが、現実を知ってしまってからも人類共存を訴え続けていきます。しかし、首脳部は卑劣な罠を仕掛け、日本を戦争に引き込みます。

真の意味の「平等」というのは、どういうものなのか? すごく重いテーマを掲げており、途中まで(というより、本編の最後まで)そのテーマに対する葛藤が描かれており、そこにラブコメ要素が入り込むことにより、読みやすい作品になっていたのですが…ラストでいきなりいろいろぶん投げられてしまい……本編内で出てきた伏線も回収されず、どうしようもない終わり方になっています。これなら、ラストなしのほうが、まだすっきりしたかも。

面白くなる前に、終わってしまいましたね。あと個人的にはイラストが合わなかった。そちらも残念。

★★
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2015年07月08日

電想神界ラグナロク


著者:木野裕喜
出版社:GA文庫
電想神界ラグナロク

舞台は「核の冬」が訪れ、人類全員が生き残ることが不可能になった世界。アダムスドームと呼ばれるシェルターに選ばれし人(JSと呼ばれるAIによって)のみが収容され、それ以外は滅び行く世界。アダムスドームには1万人ほどしか収容できず、日本は東西一つずつのドームが建築されます。つまり日本人で助かるのは2万人……主人公である式守雄馬は、収容人員に選ばれることはなかったものの「補欠」として、父・妹と冷凍睡眠させられることに。全員が同時に目覚める訳ではないので、実質的な家族との別れを済ませ…
雄馬が目覚めたのは、150年後の世界。そこでは資源と交換するためのRPを得るため、人類同志でVRゲームを行うことを強制される世界。現実世界では、合成食品しかなく「食事を楽しむ」のは、VR世界のみ。ただし、その場合栄養はまったくとれず、空腹のまま…
そんな世界に目覚めた雄馬は、世話役であるノイドに連れられ、家へ向かいます。そこにいたのは、ストライクど真ん中の美少女。しかもいきなりその女の子に抱きつかれ…その子は、先に目覚めたため、雄馬と同い年になった妹・柚季だった。一度は異性としてときめいてしまった、雄馬。その後もいろいろ困った様子で……

さらに、日本の象徴「天津」の血を引く少女・葦原美琴とともに、百年以上続いている東西日本の争いをやめさせ「再統一」することを目指します。

最近はやりのVR世界を舞台とした作品です。冷凍睡眠から目覚める時期が違ったために、兄妹が同い年になるというのもよくあるパターンではあります。少々異なるのは、VR世界にも、現実世界での鍛錬の結果を持ち込めること。雄馬は、父親から武術をたたき込まれており、それがVR世界でも生きてくることになります。

世界を変えようとする雄馬と、現状を維持しようとする勢力のぶつかり合い。これは現実世界でもよくある話ですね。どちらがいい悪いではなく、背負っているものが違うということも、争いの原因になります。

しかし、このVRゲームシステム酷いですねえ。ゲーム内でないと、RPを稼ぐすべがないというのも大概ですが(絶対ゲームしないと、生きていけない)、デスペナとしてRPが50%ずつ削られるというのも酷い。さらに、享楽を受けようとすると、生活維持費を削らないといけない。辛い世界ですね。

もう少し、柚季の出番が多くなると面白いですね。妹でありながら、メインヒロインになりそうな雰囲気もありますし。

★★
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2015年07月03日

中古でも恋がしたい!(2)


著者:田尾典丈
出版社:GA文庫
中古でも恋がしたい!(2)

綾女の噂を消すために頑張る清一たち。そこに小学校時代に清一トラウマを与えた初恋相手の諏訪間天女が転入してきます。しかも、ガングロメイクで…… 清一に迫るものの、相手にされなかった天女は、ゆるふわギャルへ変身。いろいろな手で清一を服従させようとします。

それに対し綾女古都子は、
「もう新宮に近づくな!迷惑だ!!」と拒絶。しかし天女は
「別にカノジョでもないくせに〜」と意に介さない。そのうち、古都子に対する悪い噂が過激なものに変わってしまいます。噂を消すのは難しいと判断した清一は、「原因となる綾女の印象を変える!」ことに方針転換。献身的な活動や図書館での勉強会など、古都子のイメージ刷新をアピールしていきます。果たしてうまくいくのか?

今回は、古都子の噂払拭と、天女の登場がメインエピソードになっています。まあありがちな展開ではありますね。エロゲだと、そのままハーレム方向に行くのでしょうが……この天女(イブと読む)が、かなりいらつく存在。話の流れを止めてしまっています。前巻のラスボスも、大概なヤツでしたが、天女はかなりのおバカキャラ。それが痛くて、いらついてしまいます。また、図書館シーンでは、女の子のような男子生徒が出てきますが(登場時に男子制服なのを見て「なんかのいじめか?」と言われるレベル)このキャラも登場した意味がよくわかりません。1巻で、清一が助けた生徒みたいですが、ストーリーの本筋にはほぼ影響なし。彼が「本当に男」か確かめようとするネタは、以前他作品であったものと同じでしたしねえ(男だと思って、男が確認した際に実は女だった。というのと、女だと思って女が確認したら、実は男だった時のどちらが、被害が大きいか?)

前巻感想でも書きましたが、この作品キャラが停滞してしまっているような気がします。とりあえず登場させてみたものの、その強烈な個性を生かすことが出来ていない。清一も1巻では「強烈な処女厨」ということだったはずですが、それも消えてきているし、妹もいまいち存在感がありません。兄に対してツンツンしているけど、実はブラコン…というキャラにしたいのでしょうが、うまく動いていない。

どうなんだろ? このままキャラが動かないようならば読むのやめたほうがいいのかも。
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2015年05月18日

世界の敵の超強撃!(3)


著者:霜野おつかい
出版社:GA文庫
世界の敵の超強撃!(3)

竜司たちに嫌疑がかけられ、学園長・綾神姫子によって、かつて災厄の魔獣の捕獲に成功したとされる「原初の七人」が招集されます。とはいえ、どこかおかしな人たちばかりなんですが…斬れぬものがない老剣豪。魔物を地球に連れ帰った少女。さらには知識欲が、善悪を凌駕する女、己の正義の貫く・伽藍。などなど。伽藍の奥の手が、竜司の最強にヒビを入れて…

ということで、今回は全編バトル中心となっています。前巻でリリティカが「元神様」ということが、明かされましたが、今回はほとんど出番なし。ほぼ竜司のバトルシーンで構成されています。

俺ツエーの特徴として、強さがインフレを起こしてしまい、面白さがそがれてしまうというのがよくありますが、この作品もギリギリのバランスで成り立っているようです。あと少し、異能バトルが増えたら、もう読むのやめようかなと。

今回ラブコメ成分が少なかったのが、非常に残念です。もう少しラブコメシーンを入れて欲しかったですね。


★★☆
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2015年05月16日

落第騎士の英雄譚 零


著者:海空りく
出版社:GA文庫
落第騎士の英雄譚 零

短編集になっています。時系列で6本。どのエピソードも、重要な部分はなく、輝を中心としたラブコメ部分を取り出した形になっています。もう少し各キャラの影の部分などが語られると思っていたので、少々肩すかしをくらった感じです。特に西京寧音と修行をするステラのエピソード。ここは、本編でまったく語られていないので、ストーリーを補完する意味でも、もう少し詳しく描いて欲しかった。
唯一、本編の補完をしているのが、ラストの一輝が、破軍学園に入学するまでのエピソードを描いた短編。短編集というのは、こういった情報を補完するストーリーが面白いんですけどね。

今回は、あまり強さのインフレは発生していません。どちらかというと初々しいエピソードばかりです。珠雫がステラを認めていく過程など、どこにでもありそうな青春群像。

本編のほうは、強さのインフラが激しく読むのを保留していますが、こういう短編集はたまにはいいですね。

★★★
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2015年05月07日

魔王子グレイの勇者生活(2)


著者:広岡威吹
出版社:GA文庫
魔王子グレイの勇者生活(2)

王立図書館の勇者魔法を閲覧出来れば、自らにかけられた魔力の封印を解く手がかりがあるのでは? との考えから、グレイはエリーと共に王宮を訪問します。勇者でなければ、閲覧出来ない資料。それをなんとか閲覧しようと、王女テルティアの護衛を引き受け、王女に恩を売ろうと考えます。当初は、簡単な護衛と思われたのが、裏ではテルティアを狙う騎士団長・バヌトリウスの策謀が動き出しており…そんな折、街で王女そっくりの少女・ピュアと出会いますが、彼女にはとんでもない秘密が隠されていました。

前巻でも規格外の身体能力を発揮していたグレイですが、さらにその能力に磨きがかかっています。ついでに、女性を落とす能力もさらに磨かれており、ついには一国の王女ですら、その毒牙に……って違うか。本当、いろんな属性の女性を落としていきますね。ピュアもなにげに、落ちているような気がします。まあ彼女の場合、いろいろと秘密があるのですが……

今回のグレイの行動は、ある意味「自分が一番大切」という魔族の考えに沿ったものだったのかも知れません。テルティアも、自らの呪いを解く情報へ近づくための道具と考えていた節があります。前巻のサラに対する態度は、純粋に「守りたい」というものだったように思えますので、サラが一番というのは、揺るぎない状況なのかも知れません。

魔族側の陰謀は、まだまだ続くようです。果たしてグレイは、呪いを解くことが出来るのでしょうか? このまま進むと、呪いは解けても、女難が待ってそうですが……

★★★☆
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2015年04月27日

中古でも恋がしたい!


著者:田尾典丈
出版社:GA文庫
中古でも恋がしたい!

著者は「ギャルゲヱの世界へようこそ」の方ですね。
主人公は、処女厨オタクの新宮清一。あるとき、街で不良達に襲われている綾女古都子を目撃し、オタクらしい方法で助ける。それが、綾女の琴線に触れ、告白されることに。しかし、綾女は学校一の不良で中古と噂されており、清一は「三次元は断る」と拒絶するのだが、古都子はあきらめず、清一の理想になろうと努力する。さらに、恋愛ゲーム(という名のエロゲー)を参考にして、あの手この手で清一にアプローチしてくる。さらに声優をしている美少女同級生・初芝からも告白され……

レーベルが変わっても結局ギャルゲーかよ? といいたくなる作品ではありますね。援交しまくりの「中古」という噂の古都子が、実は非常に純情な少女だったとか、純情そうに見える初芝が実は? などテンプレートな物語となっています。

全体にキャラが動いていないなというのが印象ですね。特に主人公の妹やクラスメイトたち。エロゲーではモブに過ぎないとはいえ、小説世界ではもう少し存在感が欲しいですね。もしくは、まったく登場させないか。無理矢理エロゲーのシナリオを導入しようとして失敗しているような感じがあります。

敵として出てくる尊郷の行動が弱いのも難点ですね。古都子のことを気に入っており、なんとか彼女にしたかった。そのため、睡眠導入剤を飲ませて…というハードな過去。その割に、古都子に対する態度が中途半端なんですよね。なにがしたいのか?

一度エロゲから離れた作品を読んでみたいですね。

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2015年04月17日

ふぁみまっ!(9)


著者:九辺ケンジ
出版社:GA文庫
ふぁみまっ!(9)

最終巻です。本編は前巻で終了しており、短編集となっております。だから、短編集に本編と同じ通番つけるのやめて欲しいって…4つの短編と、幕間の小劇場が収録されています。

「和己とサブリナの子育て日記」
和己とサブリナの間に子供がっ? まあすぐにオチがわかってしまうのですが、和己をとろうとする(と思われている)沙希は、サブリナに、そして和己は子供(オイ)に腕をかまれる運命のようです。って、この短編のラスト、シャレになっていないんですが…

「わらしべ沙希ちゃん?」
運が悪い沙希ちゃんが、くじ引きで一等賞の「ハワイペア旅行」を当ててしまったことから始まる騒動が描かれています。運が良いのか悪いのか、まったくもってわからない娘ですねえ。でもトータルでいえば、すごく運がいいのかも知れません。いずれにしても、この娘は、一生「きゃわわわ」といってそうですね。

「ぱーふぇくとれでぃ」
舞台はイタリア。マフィアたちの攻防を描くという訳ではなく、クラリーチェを中心として、ほのぼのとした物語になっています。っていうか、リチェはあまりも天然過ぎますね。それだから、万人に好かれるのかも知れませんが…

「クリスマス大作戦〜和己vsサブリナ〜」
どうしてこうなった? というお話。元々、クリスマスも知らないサブリナに、サンタさんからのプレゼントをもらう歓びを知ってもらおうというだけのお話だったはず。そう小さい子供に「サンタさんは、本当にいるんだよ」と教えるような……
ところが、なぜかサブリナは、サンタを「捕獲」することに執念を燃やし……サンタ役の和己と、真剣勝負の様相を呈します。確か和己って「普通の生活がしたい」と言っていたはずですが、人間離れした身体能力の高さを存分に発揮しております。

これでこの作品は完全に終了のようです。短編ならもう少し楽しめそうなんですけどね。
★★★☆
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2015年03月24日

未来/珈琲 彼女の恋。(2)


著者:千歳綾
出版社:GA文庫
未来/珈琲 彼女の恋。(2)

幼なじみが病死するという暗い未来を変えることに成功した主人公・遼太郎。そう前巻ラスト直前までは感動巨編だったのが、最後の一文で残念なことになった前巻。その続きです。
前回は妻となる幼なじみを取り返すのが主体でした。過去・未来どちらにでも飛ぶことができる「異能」 それも「人生で一度だけ」しか使えないため、物語に厚みが出ていたのですが、前回最後にそれを覆す描写があり、今回は
「父さん、大変なのさ! お姉ちゃんがいなくなっちゃったんだよ! 」
と下着姿の鈴音が天井から降ってくるところからスタート。遼太郎主観だと、鈴音たちと別れた日の夜の出来事。しかも娘がさらに増えており… 三女・時音は、異能を何回でも使えるチート機能付き。その異能を使って、雪音(ペタ胸)が2年前に行ってしまったと…その理由は?

一回しか使えないから、いろいろ感動するストーリーだったのですが、それが「何回」でも使えるようになってしまうと、残念なことになります。未来から自分の娘が会いに来るというラノベは多いので(そういや、あまり息子は来ないなあ)ありきたりになってしまったような。

今回のテーマは、幸せと不幸せは表裏一体ということ。過去に干渉して、不幸な未来を変えることにより、もしかしたらそれが要因で不幸になる人がいるのかも知れない。結論を書いてしまうとネタばれになるので、詳しくは書きませんが、私としては納得しやすい結論になっていましたね。

阿梨亜が、お母さんしています。遼太郎はある意味、年齢相応の対応をしていますが、阿梨亜は本当にお母さん。まあ、以前から遼太郎を正座させて、お説教しているから、慣れているのかな? 相手の言うことを一度受入れて、その上で正しい方向に導いています。
今回自分の過去と向き合った遼太郎。大団円と思われましたが、またもや最後に「次回に続く」なシーンが出てきてぶちこわし。メインストーリーは面白いので、続くのはありがたいんですが、余韻を消すようなラストはいやだなあ。というか、そろそろ飽きてしまうぞ。でも、娘達が可愛いからまた読むんだろうな。

★★★
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2015年03月12日

勇者が魔王を倒してくれない


著者:逢空万太
出版社:GA文庫
勇者が魔王を倒してくれない

ニャル子さんの作者さん。ということで、不条理ギャグになっています。タイトルは、勇者=かのじょ、魔王=ぼくと読むそうです。
主人公は、宗方閑也。ある日異世界の神様(ただし、空飛ぶオニイトマキエイにしか見えない)に召喚されてしまいます。
「魔王になってください!」
「絶対にノウだ!」
ということで、全力で拒絶する閑也ですが、なんと力を使い果たしてしまったため、元の世界に戻すことが出来ないと言われます。唯一戻れる方法は勇者に倒されるということ。仕方なく、勇者に倒されるために勇者の元に行くのですが、そこでは全裸で水浴びをする美少女が……当然のごとく、悲鳴を上げられるのですが、その後の展開が斜め上。
「あ、あんた、責任取ってあたしと結婚しなさいよっ! 」
その少女は、アホの子で閑也に好感度MAXで…しかも、この少女こそ勇者・ユーシャだった……
ラブコメのような、異能バトルのような不思議な雰囲気の物語です。オニイトマキエイな神様がいい加減で、それ故苦労する閑也。ユーシャ(ゆー子)も、閑也にとって容姿はど真ん中ストライクなようで、アホの子でなければ、またその彼女に倒されなければならない身でなければ……という葛藤が面白いです。まあね、そんな容姿の異性に「そんなに見つめられると、濡れる……」とか「優しくしてね」とか言われればもう…ストッパーなんて、簡単に外れますよ。
神様が作った世界が舞台となっており、その世界のルールは、基本RPG。なのでステータスがものを言う世界のはず。しかし、創造主の偏った知識(主にラノベから吸収)のため、所々変。さらに閑也が「異物」であるが故、システムが暴走しており……

主人公以外が、暴走しまくり、それに主人公が突っ込んでいくというのがスタイル。ユーシャは、おつむが弱い以外は、すごくいい子だし、神様も悪い奴ではなさそう。さらに、神様は、なにされても死なないし、世界観もモンスターはぬいぐるみのような死に方をするので(ゲームだな)グロテスクな部分もなし。ユー子がすぐにスカートをたくし上げようとしたり、閑也にぱんつが見えるように跳び蹴りしたり、わざわざぱんつが見やすいようにしゃがんだりと色ぼけしてなければという作品です。

一見ヒロインが一人しかいないように見えますが、実は神様は女の子のようです。しかも閑也が好みのタイプらしい(中性的な顔立ちで、一人称が「ぼく」) 力を受け渡すのに、キスをせがむというのも……見た目がアレなんですが、そこは創造神。そのうち、閑也好みの容姿に化けそう(笑) あ、でもそうなると、閑也のストレス解消が難しいか。さすがに人間の形をしているものを切り刻んだり、すり下ろしたり、あぶったりできないものなあ。

もう少し、ユー子が恥じらいを覚えると、強力なヒロインになりそうです。うむ。しばらく続いて欲しい作品ですね。

★★★☆
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2015年02月26日

世界の敵の超強撃!(2)


著者:霜野おつかい
出版社:GA文庫
世界の敵の超強撃!(2)

今回は、ヒロイン・リリティカにスポットがあたります。前巻で神様であることが明かされていましたが、今回は竜司と出会う前の出来事にフォーカスがあたります。

異世界を一度以上救ったことのある者だけが通う英雄だらけの綾神学園。その授業内容は「まさか異世界からの侵略者を倒すことが授業になるなんて……」という救世主仕様になっています。その学園で共通の敵となっているのが「災厄の魔獣」こと竜司とリリティカ。その絶対的な強さで、さらに英雄達から狙われることになるのですが、それは竜司たちが望んだもの。実際は、彼らが「災厄の魔獣」の倒した英雄であり、本来ならば英雄達の頂点に君臨する存在。でも自らに災厄の魔獣を封印したことで、「もし封印が解けた時に、誰かに倒してもらわなければならない」と学園に通い、周りを挑発することで、その実力を上げようとしている……

ある日、異世界から少女が現れ「私の神様を帰してもらいますわ!とリリティカを連れ去ろうとします。その処遇を巡って学園の対応は、侵略者抹殺を訴える聖討会と、静観する上層部に二分してしまいます。いずれもリリティカのことを思ってではなく、自らの思惑のため…そんな中、竜司は、リリティカの本心を思いやって行動を起こしていきます。

さらに竜司とリリティカの能力がインフレを起こしてきています。強い敵がいれば、それに対応するように強くなっていく。「自らの力を封印した」という設定のため、どこまでも強くなれるんですよね。これよくある失敗パターンにばく進していないか?このままだと、学園の存在価値がなくなってしまうぞ。

ラブコメ部分としては、今回新たにハーレム要員になりそうな人物が追加投入されています。お約束で、主人公の周りには女性しか集まってきません。これからどうなっていくのでしょうね?

★★☆
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2015年01月28日

魔王子グレイの勇者生活


著者:広岡威吹
出版社:GA文庫
魔王子グレイの勇者生活

主人公は、魔王子グレイ。以前、勇者に襲撃された際、吸血鬼・サラを守るために、勇者と闘った結果、魔力が封印されてしまう。魔界では「力こそすべて」ということで、序列が大幅に落ち、サラを守ることも出来ない。そのため、勇者の秘儀を習得するため、魔族討伐の勇者を育成する、マグナルクス勇者学校に、サラと共に入学。封印されているとはいえ、そこは魔族。圧倒的な身体能力により、あっという間に学年トップクラスへ。

そんな彼を快く思わない一学年上の首席・エリーに魔族であると疑われてしまう。しかもそのエリーは、グレイの兄であるヴァルディスと共にサラを狙っているようで…

主人公が力を封印された魔族ってのは、よくある設定ですね。吸血鬼ってのも、よくあるパターン。ついでにドジッ娘・ミレーヌの存在もパターンですね。ってことで、パターンを踏襲したわかりやすいお話になっています。

グレイとエリーの関係性の変化が、物語の中心。「対等でありたい」と思うグレイと、序列を明確にしたいと考えるサラ。でもその割に、グレイを使役したいといった願望はないようで、ミレーヌに優しくするグレイに嫉妬するあたりは、普通の女の子(とはいえ、本当の年齢は?)

落ちこぼれたために、魔族としてより、人間に近い考えをするようになったグレイ。「君には負けない」という強気な点は、魔族らしいけど、友人と仲良くしたいというのは、人間の考え方。果たしてどちらへ傾いていくのでしょう?

そうそう、魔族らしい点がもう一つ。こいつ、たらしです。この先、何人にフラグを立てるのでしょうか?

★★★
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2015年01月05日

ふぁみまっ!(8)


著者:九辺ケンジ
出版社:GA文庫
ふぁみまっ!(8)

前巻からかなり待たされての登場。7巻後書きでは「次は短編集」とのことでしたが、本編が先になりました。

サブリナが大滝家に来てから一年が過ぎた頃。「お兄ちゃんと一緒に暮らし始めてもう少しで一年ですね」とサブリナが切り出し、サブリナ登場時の回想シーンや、そもそもサブリナと和己が初めて出会ったシーンなどが挟まれます。
大好きなお兄ちゃんと一緒に過ごす幸せな日々。それがずっと続けばいいのにと思うサブリナ。しかし、彼女の出自がそれを許しませんでした。

しかしこの作品に出てくるマフィアは、子供(主に少女というか幼女)が多いな。そのため、どこか抜けており、肝心なところで計画が崩壊しています。まあ和己が化け物じみた耐久力を持っているというのも、その要因の一つになっているのですが。

結局最後まで、幼なじみ枠が一番悲惨な扱いを受けています。それ以外の登場人物は、ある意味決着がついているのですが、幼なじみは最後まで蚊帳の外のまま。もう少しストーリーに影響のある立場にしてあげればいいのに。

さすがにマンネリ化が見えてきていたこのシリーズ。少々無理矢理感もありますが、ここで終了出来てよかったのではないでしょうか? 

★★★☆
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2014年12月24日

世界の敵の超強撃!


著者:霜野おつかい
出版社:GA文庫
世界の敵の超強撃!

超強撃は「オーバースペック」と読むようです。
主人公は、災厄の魔獣と呼ばれる野々柳竜司。やがて世界を滅ぼすと言われている少年。彼が生活をするのは、世界を一度救ったことのある「求道者」が集まる学園。当然、世界を滅ぼす可能性のある主人公は、周りから生命を狙われることになるのですが、あまりにも桁違いな力をもって、俺TUEEEE状態で無双しています。表面だけをなぞる読み方をすると、無敵なはずの全校生徒と超最強な主人公のバトルなんですが、どうも単純な、竜司の無双物語ではなさそう。あらすじにも、竜司が「真の求道者」であることが書かれていますからね。だからといって、力を持つものの悲哀といったものでもなく、案外複雑な物語なのではないかなあ。

テーマを前面に出してしまうと、かなり重くなるストーリーですが、竜司の軽いノリやヒロインたちとの掛け合いにより、明るい雰囲気を醸し出しています。基本的には、周りが太刀打ち出来ないほどの能力を持っていますが、そこは人間。いろいろ弱点もあるようで、特に冷徹になれないというのは致命傷。これから先、そこからピンチになるのでしょうね。

なんだか、世界を救ったヒーローたちが、悪役に見えてしまうストーリー。本来悪役であるはずの、竜司のほうが、よほどヒーローらしいですね。ついでにハーレムも構築しつつありますし。

★★★
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2014年10月08日

未来/珈琲 彼女の恋。


著者:千歳綾
出版社:GA文庫
未来/珈琲 彼女の恋。

第6回GA文庫大賞奨励賞作品なんですが、最初から続編ありきで書かれているのがちょっと嫌かな?

主人公は、人生で「一度だけ」過去でも未来にでも飛ぶことが出来る「異能」を持つ高校生・湊遼太郎。ある日自宅に帰ると、雪音と名乗る少女が。彼女は、未来から来た遼太郎の娘だと言い張ります。普通なら、こんな話信じられなくて当然ですが、遼太郎は時間を超える異能持ち。実際、実の父親がその異能を使って、家族の前から姿を消してしまった過去があります。ならば、信じられそうなのに、なぜか頑なに信じようとしません。その理由がないため、遼太郎のイメージが悪くなっていますね。

遼太郎には、最愛の幼なじみ・阿梨亜がいて、ここ数年直接的プロポーズをしながら、玉砕(?)している状況。そんな阿梨亜との仲をなぜか邪魔する雪音。一緒にお風呂入ろうとか、一緒に寝ようとか遼太郎を誘ってきます。

そんなドタバタの中、今度は鈴音という少女が現れます。こちらは雪音と胸のサイズが違い(巨乳)、言葉遣いが荒い。彼女は、態度を明確にしないものの、雪音の秘密を次々に暴露していきます。曰く「雪音は極度のファザコン」「中学卒業時の進路希望に、パパのお嫁さんと書いた」「いつも父親のカッターを着ている」「高校生になるまで、一緒にお風呂に入っていた」「膝の上で、髪を梳いてもらうのが好き」などなど。
前半は、未来の娘たちのファザコンぶりを中心としてコミカルに話が進んでいきます。

雪音たちが阿梨亜との仲を邪魔する本当の「理由」が明かされてからは、家族の意味を問う感動物語に変化。ラストまで一気に突き進むストーリー運びはなかなかのものです。前半のイチャラブも後半の感動もうまく処理されています。

が大団円と思われた後に、付け加えられたページが、物語の完成度を一気に壊してしまっています。せっかく一冊でうまく収まっているのに、無理矢理「次回に続く」展開にしてしまったため、それまでの感動を返せ! といいたくなります。特に新人賞受賞作なんだから、この章なくてもよかったのでは? まあそうなってしまったのは仕方がない。シリーズモノとして楽しめよう期待しましょう。

★★★☆
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2014年09月04日

落第騎士の英雄譚(5)


著者:海空りく
出版社:GA文庫
落第騎士の英雄譚(5)

5巻にして、七星剣武祭開始。暁学園の陰謀により、開始前から波乱含みとなってしまった今年の大会ですが、主人公である落第騎士・黒鉄一輝にとっては、絶対に負けられない大会となります。

その一輝が初戦で戦う相手は、前年の覇者・諸星雄大。この作品の敵役は、本当にたちの悪い奴らばかりだったのですが、雄大は純粋な奴でした。ようやく好敵手が現れてきたという感じですね。小学校の時、妹にせがまれて家族で向かった遊園地。その途中電車事故で、両足を失い(この世界でも再生不能なくらいの傷)伐刀者としての道が閉ざされそうなった過去があります。普通ならば不可能だったカムバック。それを支えたのは水使いのキリコ。倫理的に問題のある研究をしていた彼女がとった方法は、死なない程度に肉や骨をそぎ落とし、それを水使いの力によって再生するというもの。上半身と下半身の比率からしたら、それだけで瀕死の状態です。さらに筋肉をつけなければならいため、リハビリ。組織は完璧なものではないため、すぐに崩れてしまう。そのたび壮絶な痛みが彼を襲い...3ヶ月でキリコのほうが音を上げてしまう。それでも雄大はあきらめず。そんな彼は、戦いを臨む相手には「万全の体調」で向かってきて欲しいというタイプ。そのため、前日に自分の親が経営しているお好み焼き屋に招待したります。

ということで、今回から剣武祭本戦が始まっています。と、同時に少々読みづらくなってきてしまいました。もともとバトル系(ジャンプ系−ドラゴンボールとか)が嫌いなこともあるのですが、一輝や対戦相手の能力がインフレを起こしているのが辛い。主人公にとって「大きな壁」としていた対戦相手に勝ったことにより、より強い対戦相手が必要となる。それに勝つためには、主人公も強くなる必要がある。次はもっと強く...それが繰り返され「強さのインフレ」が起こっているんですね。当初は達人レベル(非現実であるけど、お話としては許容できる範囲)だったのが、すでに人を超越した戦いになっています。こうなると、感情移入も出来ないし、しらけてしまうんです。「結局、主人公が新しい力に目覚めて勝つんだろ」という気持ちが出てしまう。で、その通りの展開になるんですよね。バトルシーンのすべてが悪いわけではありませんが、強さのインフレが一度起こると、ストーリーが破綻していくんですよね。今回は、雄大と妹の物語があっため、それがストーリーを紡いでくれました。でもこの後どうかなあ? 今回でさらにインフレが起こっているしなあ。

タグ:異能 落第
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2014年07月08日

ヴァルキリーワークス(4)


著者:逢空万太
出版社:GA文庫
ヴァルキリーワークス(4)

ラブラブヴァルキリーコメディ。相変わらず理樹は、自らの欲望一直線な「たらし」を続けています。前巻、フェルスズが「戦乙女」としてイリーガルだということを知らされ、シリアスモードに移行するのかと思うと、絶賛平常運行中です。フェルスズに敵対していたはずの、戦乙女も完全に「理樹とゆかいな仲間」の一員へ。ま、もともと現実世界では、めいっぱい関係があったんですけど。

今回も、そんな仲間たちで、プールへ行ったり、母親とお風呂に入ったりと、爛れた生活(あれ?)を送っています。そんな日常は、前巻でも現れたヴァルトラウテとフードマンによって破られようとします。さらに謎の戦乙女(おねえさん)も現れ、いろんな思惑が絡み合い……

……でもこの作品は、シリアスになりません。理樹がそうさせているのか、駄ルキリーさんが原因かはわかりませんが、危機的状況下でもシリアスになりきれないんですよね。ヴァルトラウテ(勇子さん)も、理樹のらっきーすけべにより陥落していますし。

今回もフェルスズの焼きもちは続いております。さらに「わたしは別に、リキの赤ちゃんなんて……赤ちゃん……リキの……」と乙女の妄想爆発。まわりから「かわいい」と思われる能力は恐ろしいものがあります。

総食系男子・理樹は、戦乙女とキスするだけでは飽き足らず、実母ともキスしているし、もうなにがなんだか。もっとも実際に「赤ちゃん」つくろうと迫ってくる人には、極限まで弱いようで、そのあたりは年相応なのかな?

今回、ラストで「さすがに次回はシリアスかな?」という展開がありました。それを覆す本作であって欲しいと願っております。


★★★☆
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2014年06月17日

魔王と姫と叡智の書(2)


著者:霜野おつかい
出版社:GA文庫
魔王と姫と叡智の書(2)

外道なことが大嫌い。そんな魔王・ディーと「攫われてきた」はずのお姫様・アンジェのラブコメ第二弾。ディーは、非道なことが嫌いなため、配下が町娘を攫ってきても、なにもせず丁重に送り返すというヘタレ。そんなディーが、なぜかお姫様・アンジェには気を引かれ。ところが彼女には「陵辱系エロ同人作者」という裏の顔があり...

今回は、そんな二人に襲いかかる「有害図書規制」の嵐。エロが苦手なサキュバス美少女・クラリスにより、有害図書規制法案が提出されます。彼女曰く「姫が『うすい本』なんか描いちゃダメなのよ!!」 うん、正論ですね。でもそれを言うのが、サキュバスというのは、自己否定にならんか? さらにディーは、その法案を受け入れようとしますが、それはそれでどうなんだ? 現世に悪を植え付けるはずの魔王としては、逆に奨励してもおかしくないのでは? とまあ、この作品には、先入観をもって決めつけるとダメな種族がいっぱい出てきます。

クラリスは、アンジェの画力は認めており、彼女に「ラブコメ」を描いてもらいたいという野望があります。そのため、あの手この手でアンジェにラブコメのよさを教えようとするのですが、見事に空回り。というか、アンジェの思考回路が、あまりにもエロに直結しすぎです。もっとも、クラリスも途中からふざけていたような気もしますが。

クラリスの企みは滑りまくりますが、端からみていたら、ディーとアンジェは、身をもってイチャラブしているんですけどね。もう爆発してしまえ! というくらい。それに気がついていないのは、本人だけなのかなあ。

前巻でも出てきた、触手型魔物。今回も登場しております。しかも無駄に高いスペックとともに! このモンスター、レギュラーになっていくのでしょうね。

「有害図書規制」が、どのような結末を迎えるのか? またディーとアンジェの仲は進展するのか? この作品らしいエンディングとなっております。

そうそう、ディーはヘタレですが、魔王としての能力が低いという訳ではありません。充分に強い存在です。並の魔物だったら、瞬殺です。互角なのは、勇者くらい...そういや、今回勇者ほとんど出てこなかったな。まあ、別にいなくても話は問題なく展開しますが。

★★★
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2014年06月13日

落第騎士の英雄譚(4)


著者:海空りく
出版社:GA文庫
落第騎士の英雄譚(4)

始めはもっと、ラブコメよりの作品だったんだけどなあ。いつの間にか「異能バトル」一直線な作品に変わっていました。正直、この手の作品は苦手なんだな。ファンタジーの魔法よりさらに非常識な戦い(ドラゴンボールもそう)は、読んでいてもさっぱりわからない。人外の戦いは「次はこうなるのではないか?」という予想が出来ないので、自分のなかで「そう来たか!」といった盛り上がりができないんです。

今回から全国編に話が進んでおります。星剣武祭への準備を進める一輝たち破軍学園の代表選手団。巨門学園との合同合宿も充実したものになりそうと思われたとき、破軍学園が突然襲撃を受けてしまいます。裏社会の伐刀者集団である「暁」と対決する破軍学園生徒会。その決戦で「彼」が裏切ります。 さらに一輝の前に「世界最強」の存在が立ちはだかり...

舞台は変われど、一輝の不幸は続いております。まだマシなのは、あのどうしようもない父親が出てこないことでしょうか? それでも、いろいろ怪しげな人物が跋扈していることには変わりないようです。さらにどうも、ここにきて一輝が主人公の座を滑り落ちかけている気がしてなりません。いや「強さ」という点では一輝なんでしょうが、それも学生レベルでの「強さ」 それ以上のとんでもない実力者がたくさんいるようですし、今回後半は珠雫が完全に主人公。

もう異能が振り切れてしまっており、どちらが勝つのだろう? という部分の興味がなくなってきました。どちらが勝ったとしても、絵空事...胴体を真っ二つに切られて、内臓ぶちまけて、即死じゃないとか、もうね...どこぞの世紀末よりタチが悪い。

異能バトルが好きな人には「王道」と見えるのでしょうか? 感想サイトでも評価は高いようです。私の趣味には合わないようで、惰性で読んでいる作品になってきました。もう次巻はいいかなあ。

タグ:異能 落第
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2014年03月27日

深山さんちのベルテイン(2)


著者:逢空万太
出版社:GA文庫
深山さんちのベルテイン(2)

男の娘・琥太郎が主人公の日常ショート・ストーリー。
季節は夏! ということで、琥太郎一行(ベルテイン・理々・耕平にディアナ様など)は海へ行くことに。そこで琥太郎がナンパされ。ということで、益々女の子に磨きがかかっていく琥太郎。ベルさんは、琥太郎のスカートを脱がすことは出来るのか?

基本ストーリーはありません。日常がゆるく描写されるという形式は1巻から変わっていません。主人公たちの立ち位置も変化なし。というより理々の暴力癖がさらに酷くなっているような気がします。今の琥太郎の姿(女の子)が許せないのはわかりますが、あまりにも傍若無人で少々嫌ですね。

琥太郎に「性的な意味で」刺激を与えて、本来の性別を取り戻すために送り込まれたはずのベルさんは、相変わらず無駄に性能のいいところを見せています。大人Verでの出番は、前巻より増えているのかな? でもきわどいセリフや行動は少し減ったようです。どことなく、琥太郎の現状を認めているような気もします。まあ、あまりここに固執すると設定が重くなりすぎますからねえ。

少しずつ「パターン」が定着してきた感があります。この手のお話はパターンが確立したほうが、長続きすると思うので、楽しみですね。

本編は、ゆるふわなテイストですが、本編より後に掲載されている『EX FILE.魔法使いを待ちながら・序章』は、雰囲気が大きく異なります。おだやかという点では同じなんですが、悲しいお話。序章というからには、続くのでしょうが、ふわふわした読後感を消してしまう気がするので、少し邪魔かなあ。

★★★
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2014年03月24日

落第騎士の英雄譚(3)


著者:海空りく
出版社:GA文庫
落第騎士の英雄譚(3)

スタート時は、ラブコメ中心の異能バトルだったはずが、どんどん陰謀中心の暗い話になってしまいました。今回は、学園編の最終巻。前巻途中から出てきた黒鉄本家の胸くそ悪さといったら。読み続けるのが辛い作品になっております。

「能力がない」という理由で、息子である一輝を捨てた本家。その一輝が想像以上に力をつけてきたため、今度はつぶそうとする本家。力あるもの同士が、自らが背負っているもののために戦う中、一輝は...

前半の見所は、珠雫と刀華の闘い。こちらは、お互い全力(ではなかったようですが)で戦うという負けは悔しくても、彼我の実力差ということで納得できるもの。そんな闘いが進む裏では、本家の卑劣な罠により、一輝が囚われの身となり、ステラとの絆さえ引き裂かれることになります。もうこの中盤、何度読むのをやめようと思ったか。敵は人間の屑としかいえない輩です。これが主人公と血のつながりがないような、カルト集団やテロリストだったら、敵役として際立ったのでしょうが、本来一輝を助け導くべき実の親。その親に否定され、最後まで信じていたはずの父親にさえも否定されてしまえば、そりゃ精神が崩壊することになりますね。心の病と、本当の病により、ボロボロになった一輝は、刀華に勝つことができるのでしょうか?

と重いストーリーを先に出しましたが、本来基本はラブコメだったはず。実際、この巻でもステラと一輝の初々しいラブラブぶりが描かれております。二人一組で謎の巨人を探している最中にステラが体調を崩し、しかも雨に濡れてしまい、偶然見つけた避難小屋へ。ステラにとっては、生まれて初めてひいた風邪ということで、対処方法を知らなかったため、ほとんど動けなくなってしまいます。濡れた服を脱がないと体温を奪われるというお約束の展開になるのですが、服すら脱げなくなるステラ。仕方なく一輝が服を脱がしてあげるのですが、そこは思春期男子。相手は自分が一番好きな女の子。必死で理性を保ちながら、ブラもはずしてあげます。本人は平静を保てたと思い込んでいたのですが、ステラから下半身の変化を指摘され、さらに「私としたい?」と聞かれ...一輝はがんばって耐えましたが、普通無理だよね?

すべてを否定され、それでも一輝がかろうじて闘いの場に来られたのは、ステラという存在の大きさ。ラブコメで始まった話の中で、ステラ一筋な一輝。そしてそれを受け止めるステラ。純愛物語なんですね。

次回からは、七星剣武祭が舞台になるのでしょうが、まだ黒鉄家による陰謀は続きそうです。これ以上歪んだ家系の巻き添えにならないで欲しいですね。ステラ・一輝の純愛カップルと、無茶苦茶強いけど、ドジ娘な刀華たちによるラブコメだけでがんばって欲しい...無理だろうな。

★★
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2014年03月20日

その設定をやめなさい!


著者:葉月双
出版社:GA文庫
その設定をやめなさい!

中二病改善委員会というよくわからない活動をしている元中二病患者・高見沢海斗が主人公。一応ラブコメのようなんだけど、すべてが低レベルでした。よって地雷認定。

登場人物すべてが「少し(かなり)変」という作品ですが、その「変」さを生かせていません。キャラへの思い入れがあまりないのか、文章構成の問題なのか、キャラがまったく動いていない状況です。一応ラブコメのような感じになっているのですが、キャラが動いていないし、会話の妙もない。かといって、中二病全開な壊れた会話でもない。すべて「恐る恐る中途半端にまとめました」という感じです。ヒロインの性格もとってつけたようで、必然性を感じさせません。

うーん、テーマが悪いのか、この作者さんの特性なのか? 後者だったら作者ごと「地雷」ですが、そうでないことを祈ります。

タグ: 地雷
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2014年02月12日

ヴァルキリーワークス(3)


著者:逢空万太
出版社:GA文庫
ヴァルキリーワークス(3)

駄ルキリーことフェル子さんこと、フェルスズが居候している家の住人・理樹が主人公。本来単独でもかなり強いはずの戦乙女。しかしながらフェル子さんは、なぜか中途半端。なんせ「仮免許」ですから...そんなフェル子さんも、理樹と合体(キスがトリガ)すると、能力大幅Up。そんなこんなで、理樹およびその母親によって、おもちゃにされているフェル子さんに、今回さらなる試練が。結構前から登場しており、理樹を気に入っていたロスヴァイセ。白き駿馬という名前のごとく上半身が馬であるため、理樹の眼中になかったのですが、人間型の上半身を取得。しかもかなりの美少女(かつグラマー) そりゃ理樹も流れるよな。さらにそんな馬子さんも、理樹の家に住み着くことに...積極的な馬子さんは、理樹と混浴しようとしたり、夜中に理樹の部屋に忍び込んで、馬乗りに。で「一線を越えます!」と宣言したり...フェル子さんは、気が気でない。理樹はフェル子さんが「一番」と考えているようですが、その言動は、真逆。そりゃフェル子さん、ふさぎ込むわな...

今回、また新たな戦乙女が登場しております。で、当然のごとく理樹が口説き落とすのですが、このパターン、そろそろ飽きてきました。理樹が真っ当な人であれば、まだいいのですが、どうもその性根が「腐ってやがる」といいたくなるシーンが多いんですよね。基本理樹の一人称でストーリーが進行するので、いまいち彼の本心がわかりにくいのですが「大切に想う」割に、ひどい仕打ちをしているようにしか見えません。どうなんだろ?

3人目の戦乙女の登場によって、フェル子さんが、ヴァルキリーの中では異質な存在であることが判明してきます。今までも馬子さんのセリフに、それとなく混じっていましたが、今回は直球で「現実」を突きつけられるフェル子さん。理樹の件といい、厄日のようなフェル子受難の巻になっています。まあ、理樹はそんなフェル子さんを無条件に受け入れるのですが...

どうやら、いろいろときな臭い動きがあるようです。天界もまとまっていないようですね。さて、フェル子さんたち、ヴァルキリー(別名:残念な人たち)は、どのように難局を乗り越えていくのでしょうか?

★★★☆
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