2015年03月04日

魔王なあの娘と村人A(9)〜村人たちの秘密のクエスト


著者:ゆうきりん
出版社:電撃文庫
魔王なあの娘と村人A(9)〜村人たちの秘密のクエスト

《魔王》竜ヶ峯桜子と、《勇者》光ヶ丘翼の生徒会選挙の火蓋が切って落とされた。二人が生徒会会長に立候補することに。佐東は、学級委員兼選挙管理委員になり、どちらにも味方出来ない(しない)立場に。ところが、投票日前に開催される体育祭に、なぜか個性者たちが参加することなる。そのため、役所からは「順位をつけない」という、よくわからない通達が出て、事務局は混乱に陥る。そりゃ、幼稚園の「仲良しうんどうかい」じゃないんだし、順位がつかなければ、盛り上がりようがないものなあ。事務局(村人たち)は、裏で個性者と競う形にして、盛り上がろうとするのですが……

なんだか、どんどん個性者の行動根拠がわからなくなってきました。特に運動会に参加することなった経緯がよくわからん。桜子と翼は理解できるんだけど、それ以外の個性者にとって、目的はなんだったのだろう。基本一人一人が主役な個性者たち。チームプレイは出来ないはずなのに……

というか、佐東の「村人A」も充分個性者なんですよね。当初もう少しエキセントリックだった「個性者」という存在が、どんどん曖昧になってきたため、一般人との差がよくわからなくなってきています。

シリーズものにしてはめずらしく、比較的早い流れで作品内時間が流れています。ということは、いずれ「卒業」という時期が来るということですが、最後はどうなるのかな? 個性者という概念をぶっ壊す形で話が進むのか、それともうやむやのまま進むのか?

さらには、佐東とヒロインたちのラブコメの行方も楽しみですね。

★★★
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2014年12月12日

城姫クエスト 僕が城主になったわけ


著者:五十嵐雄策
出版社:電撃文庫
城姫クエスト 僕が城主になったわけ

いちゃあまラブコメの名手、五十嵐雄策さんの作品。ということで、手に取ったのですが、メディアクロス作品だったんですね。もともとゲームだったのかな? お城を擬人化した物語となっています。先に断っておきます。歴史好きの方、というか史実を求める方は読まない方がいいです。途中でバカバカしくなって、投げ出してしまいます。戦国時代(だけじゃないけど)のお姫様がタイムスリップして現代に現れたという「ファンタジーラブコメ」として楽しめば、かなり面白い作品です。

主人公は、天城秋宗。その部屋に、「―私は熊本城。肥後国に拠を置く加藤家縁の者にして…栄えある九州地方最大の“城姫”だ」と名乗る美少女・銀杏が突然現れます。普通なら「変な人」で終わるのでしょうが、そこはラブコメ。そのまま一緒に暮らすことになります。銀杏は気が強いものの、根っこは可愛い女の子。いろいろとかまってしまう秋宗です。さらに、他の城姫たちも現れ…

基本、登場する城姫は最初敵対しています。で、それを開城させ…という流れで、ハーレムを作るというのがメインストーリー。一応、城姫はベースとなった城が持つ特徴を生かした「特技」を持っているのですが、ちょっとね。なので最初に言ったように、史実を考えると楽しめなくなります。(大和郡山城って城はないよ。大和国にある(った)郡山城だよ。他の城姫が「知らない」って言ってたけど、そんなことはないはず。秀吉の時代は、実弟の居城で100万石だったんだから)

一方ラブコメとして読むと、城姫に個性があり楽しいですね。作者さんらしく、ライトえっちも含まれていますし。ハーレム状態の割りに、メインヒロインは明確になっています。これからも続くのかな?

★★★
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2014年11月28日

クズが聖剣拾った結果(2)


著者:くさかべかさく
出版社:電撃文庫
クズが聖剣拾った結果(2)

もういいや、途中で投げ出してしまいました。期待していたけど、前巻よりひどい出来になっていました。もうこれは無理だな。

今回は、来栖麻央の適当な魔方陣でニムとメル、主人公と和佐が巻き込まれて、異世界に飛ばされてしまいます。来栖にとっては、うれしい状況ですが、巻き込まれた和佐にとっては、迷惑な話。しかも魔王が爆誕して…

巻き込まれた和佐が、迷惑がるのは当然ですし、そこは問題ありません。が、もうすでに単なる我が儘としかいえない言動が続いており、それだけで読む気が失せます。来栖の人のことを考えない言動もつらいのですが、それ以上に和佐の我が儘はなんの救いもない。
結局なにが言いたいのか、さっぱりわからない文章なんですよね。そこにある特定の部分だけを強調させたキャラ。テーマが見えないままでした。

タグ: 異能 地雷
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2014年11月14日

クズが聖剣拾った結果


著者:くさかべかさく
出版社:電撃文庫
クズが聖剣拾った結果

主人公は、高校生の苅場。クラスメイトの来栖麻央が「聖剣」で「魔王」を倒す練習をしているところを、偶然見てしまいます。聖剣=竹刀、魔王=人体模型…… 見た目は美少女な麻央ですが、非常に残念な女の子になっています。

そこから二人で行動することが増え、麻央の中二病に振り回される苅場。「クズ」ということで、そのまま日常系で終わるのかと思えば、巨木の突き刺さる本物の「聖剣」を発見してしまったことで、ファンタジーに転移。麻央は聖剣を自分のモノにしようとしますが、異世界の役所から聖剣管理課の職員が取り返しにきます。

ということで、グデグデファンタジーになっています。全体に読みづらい作品ですね。まだ文章が練れていないのか、登場人物がブレているのが原因なのか? 詰め込みすぎているのか? その割りにスカスカ感もあり……

たぶん、ヒロインの魅力が乏しいのが原因。中二病なのはいいとして、人のことを考えているようで、まったく考えていない行動。過去のトラウマも弱く、かといってなにか改善される雰囲気もない。

とはいえ、これから面白くなりそうな雰囲気もあります。2巻を楽しみに待ってみましょう。

★☆
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2014年11月07日

モブ恋 -2nd-


著者:志村一矢
出版社:電撃文庫
モブ恋 -2nd-

今回も言わしてもらおう。「ギャルゲ時空」は不要だ!
本当、これさえなければ、かなり面白い作品なんだけど、この設定がすべてを薄っぺらい物に変えています。

主人公は、春馬。ギャルゲ主人公的存在の秋兎の友人。ヒロインは、モブ子こと森崎。二人は自らの想い人である、ちえり(幼なじみ)、秋兎に告白して玉砕しています。

それでもあきらめない二人は、次なる作戦としてモブ子が生徒会長選挙に立候補することに。ふらふらしながらも、ひたむきに選挙活動を続けるモブ子に、周りの目も変わってきて…
今回は、この二人以外にインコ部の仲間である委員長こと鶴木美汐と、彼女の幼なじみである天羽詩歌にスポットがあたります。というか、この二人が実質的なメインヒロイン。モブ子たちは、まさに脇役となっています。この二人の間にある因縁が物語の柱となっています。

モブ子と春馬のコンビと、今回のヒロインたちの関わりが、すごく切なくかつ面白く描かれており、それだけで充分な作品です。少しずつ盛り上がっていき、すべてが解決に向かうクライマックスで「異能」がでてきてしまい、それまで積み重ねてきた感動・興奮がすべて消滅…… 本当この異能やめて欲しい。別に異能がなかったとしても、春馬たちの頑張りで解決できた話じゃないですか。それを異能一本で終わらせているがため、非常に残念なことになっています。もったいないなあ

★★
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2014年11月06日

今日からかけもち四天王!(3) 〜オフ会とリアルエンカウント〜


著者:高遠豹介
出版社:電撃文庫
今日からかけもち四天王!(3) 〜オフ会とリアルエンカウント〜

あこがれのクラスメイト・麻美が勇者、幼なじみの亜梨紗が魔王を務めるネトゲ。主人公の理央は、どちらも選択できず一人で、勇者軍の親衛隊と魔王軍の四天王を務め、二人を支えるという生活が続いています。単なるあこがれの存在だったマミ。幼なじみだった亜梨紗。リアルな世界でも知り合いの3人の恋模様はどうなるのか?

今回はオフ会がテーマとなっています。まずは魔王軍側の四天王が「オフ会」を開催することに。亜梨紗は乗り気なものの、初対面の人と会うのが怖い。四天王の一人として当然誘われたハイネこと理央は、オフに出てしまうと亜梨紗にバレてしまう。でも亜梨紗一人で参加させるのは不安。オロオロする理央ですが、妹の「理央として参加」すればという言葉で、なるほどと。亜梨紗にはわかるように、しかしながら他のメンバーには、バレないようにオフ会の開かれるファミレスに待機する理央。オフ会はなんとかなったものの、その後思わぬ展開が…

運営側が、新マップのお披露目の目玉として、四天王と親衛隊の公開バトルを企画し、それぞれに参加を要請してきます。親衛隊側は、即全員参加となったのですが、亜梨紗やハイネは、参加を躊躇します(というか、ハイネは物理的に無理だわな)その後、亜梨紗がマミの事情を知って、参加を決定するのですが、果たしてどうなるのか? そして魔王と勇者の結末は? さらには理央はどちらを選ぶのか?

ネトゲをテーマにしているのですが、ゲーム内での出来事より現実世界でのつながりを中心に描かれているので、ラブコメとして楽しむことが出来た作品でした。会話のテンポもよく、脇役を含め無駄なキャラがいない。キャラたちが、複雑に絡み合うことで、物語に深みを与えています。こういった扱いだと楽しく読むことができるんですね。もう少し読んでいたかった気もしますが、これ以上は蛇足かな。

★★★★
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2014年11月05日

天使の3P!x4


著者:蒼山サグ
出版社:電撃文庫
天使の3P!x4

4巻目に突入!
前巻最後で、双龍島から響きたちの町に引っ越してきた、霧夢と相ヶ江柚葉。彼女たちが響とリトルウィングの子供達の関係に変化をもたらすのでしょうか?

というわけで、今回も飛ばしております。初っぱなから妹のくるみと一緒にお風呂に入る響のシーンからスタート(って、くるみの年齢考えたら、私たちの時代では別にごく普通だったような気がする)そんな至高の時間に、霧夢が全裸で乱入するといオチになっています。その後、まだ町に慣れていない柚葉の案内を響がしたことから話はややこしくなっていくのですが、もう響は小学生にしかときめかないのだろうか?

いろいろ誤解(事実)された響は、お詫びにリトルウィングの3人とも個別デートをすることになります。その中で、潤の悩みを知り、自由研究として一緒に歌作りをすることに。これが今回のメインエピソードです。響が作曲のメソッドを提示していくんですが、わかりやすい説明になっています。もちろん、これが作曲のすべてではないし、人によってアプローチは違うのですが、この方法もありだなと。

今回、リアン・ド・ファミユにライバルが現れることになりました。音楽と別のアートのコラボというのは、現実世界でもよくある手法ですが、ライブ感がたまらないですね。

ただこれ以上音楽を中心にしていったら、小説としては展開が難しくなってしまいそう。どう料理されていくのか楽しみです。

で、響。くるみの裸は見慣れているとして、今回は霧夢と潤ですか。何人の小学生を剥く(ヲイ)のですか?
それと潤。もう少し、人を疑うことを知ろうね。デート相手がきれい(可愛い)服を着てくれるとうれしいけど「勝負ぱんつ」穿いていることを明かされると、少々ひきます。ついで、響が捕まります。

桜花がラストにしか出てきていなかったのが、残念。次回はもう少し桜花の出番があるとうれしいな。

★★★★
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2014年09月04日

魔王なあの娘と村人A(8)〜アップダウンスパイラル


著者:ゆうきりん
出版社:電撃文庫
魔王なあの娘と村人A(8)〜アップダウンスパイラル

今回、主人公達が進級しています。同じクラスにしておくことによる「マンネリ」を防止するためでしょうね。ヒロインズや主人公&友人たちは、基本同じクラスになり、より動かしやすくなっています。

今回は、魔王・竜ヶ峯桜子や勇者・光ヶ丘翼ではない新しい登場人物がストーリーの中心となっています。桜子の後輩が新たな個性者・魔道神官として登場しています。その後輩がどのような騒動を巻き起こすのか?

さらに佐東は、またもや「役所」に翻弄されることになります。「個性者生徒諸君の悩みは、我が校の《村人A》が誠意を持って対応いたします」と校長が宣言。本人がまったく知らないところで、話が進んでしまっています。しかし、この世界の役場は酷いな。本人の意向を無視して話を進めてばかりです。

佐東は、個性者と村人の間には、恋愛関係は生まれないと思っているようですが、翼だけでなく、桜子が彼に向けているのは間違いなく「異性に対する好意」 これから先も、そういう好意を寄せるヒロインが増加していきそうな気配です。

新たな個性者が登場したことにより、ラブコメ比率が上がることになってきましたね。下手にバトルに走るより、このままの路線のほうが読みやすいです。

★★★
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2014年08月21日

モブ恋


著者:志村一矢
出版社:電撃文庫
モブ恋

悪くはないんだけど、ギャルゲ時空が邪魔かな?
主人公の友人・渡会秋兎は、見た目はぱっとしないものの、なぜか美少女たちに好意を寄せられ、幼なじみが毎朝起こしに来て、宇宙人の友達がいたりする、いわゆる「ギャルゲ主人公」 主人公は、その「男友達」ポジションで、ヒロインたちと仲良くはなれるが、それだけというモブキャラ。そんな彼が、秋兎に想いを寄せる地味な少女と出会い、モブキャラ同士、下克上を目指すという物語。

秋兎の特異性を強調するために「ギャルゲ時空」なんて設定にしたり、ヒロインズに異能をつけたりしたのでしょうが、別にこれいらなかったのでは? ストーリーそのものは、普通のラブコメ。親友の幼なじみに恋をしている少年と、親友に恋をしている幼なじみの友達が、それぞれの思い人にどう気持ちを打ち明けるのか? という青春ドラマです。もうそれだけでいいじゃん。下手にギャルゲなんて設定入れてしまったために、想いの強さが薄れてしまっています。秋兎のいいところ、主人公のいいところ、それらが隠れてしまっているのも残念。

キャラが生き生きと動いている作品なので、奇をてらった設定がないほうが、じっくり読み込む事が出来ます。異能を持ってきてしまうと、その力でなんとかなってしまいそうで。結局、ギャルゲ時空は最後まで意味を成していないんですけどね。

★★☆
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2014年08月06日

天使の3P!x3


著者:蒼山サグ
出版社:電撃文庫
天使の3P!x3

電撃文庫が誇る甘々ラブコメの一つ。ついでにロリです。
今回は、小学生たちと過ごす最初の夏休み。響のところに、霧夢から南の島での島おこしイベントへの出演依頼が届きます。霧夢は、前巻ヒキで響に挑戦状を送りつけてきた絵師さん。受けるべきか悩む響ですが、霧夢から『双龍島』の島おこしに来て欲しい。挑戦状は撤回すると言われ、「なんかスゲー魚釣れそう!」と乗り気な残念'sの後押しもあり、招待を受けることになります。霧夢の中の人である柚葉が中学生であり、見た目はいい人だったこともあり、前半はロリ成分全開の楽しいお話が続きます。

響はかなり重度のロリさんですね。小学生の水着見て、声をなくすようではねえ。リアル小学生が目の前にいる状況で、頼むから犯罪起こさないでね、という感じになってきました。

そんなほんわかムードが、枕元に置かれた「今すぐ帰れ!」という警告文で一変します。さらに双龍島に伝わる神様が、かなり重い設定。というか、現行法からすると完全に「犯罪」な設定になっています。

当初の妨害は、子供のイタズラレベルで、まだ許せる範囲だったのですが、双龍島のしきたりが出てきたあたりからいきなり話が重くなります。今回のシリーズは1巻で一度はシリアスな展開になりますね。そらの過去も、かなり重いもののようですし。

後半部分の感想は、今回割愛します。っていうか、それ書いてしまったら「ネタばれ」すぎることになるので。でもこれだけは言えます。最後までロリです。いやこれからロリ成分が増強されていく気配すらあります。そして、リアンドファミユのメンバーは、大人が考えるよりも強い子たちです。

前巻感想で危惧した動画サイト絡みの話がほとんどなかったことに安堵しています。一般の人が理解出来ない用語を連発して、ストーリーが弱いのをごまかすのではなく、しっかりしたストーリーの上で、IT機器を利用しているのが楽しい。キャラがきちんと生きているのがいいですね。

★★★☆
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続・城ヶ崎奈央と電撃文庫作家になるための10のメソッド


著者:五十嵐雄策
出版社:電撃文庫
続・城ヶ崎奈央と電撃文庫作家になるための10のメソッド

身体がむずむずする甘々イチャラブコメ。前巻では、10のメソッドのうち賞に応募するまでの5つを消化。今回はデビューが決定してからの5つのメソッドとなっています。

(6)原稿修正の基本作法
(7)取材のやり方
(8)文庫ができるまで
(9)あとがきについて
(10)作家としての心構え

前巻で応募した「電撃小説大賞」は、4次選考で落選。しかしながら「拾い上げ組」として、電撃文庫からのデビューが決定します。奈央と渉は編集さんとの打ち合わせや、推敲を重ね、商業レベルまで原稿の質を高める努力を続けていきます。そんな中、電撃大賞の授賞式に参加させてもらえることになり、そこで電撃文庫MAGAZINE大賞を受賞した女子高生作家・久遠寺三月がライバル意識剥き出しに絡んできます。

三月は「売れる小説を書くためなら努力を惜しまない」ということで「好きなものを書く」奈央とは違うタイプです。同月の雑誌にデビュー作が掲載された二人ですが、アンケート順位が奈央のほうが上だったことに腹をたて、奈央たちの学校まで文句を言いに来る三月。なぜか矢面にたったのは渉なんですが・・・

怒りが収まった後、三月はなぜか渉を取材に強制的に同行させることになり..本屋に行ってラノベの流行をチェック(セーフ)、アダルトDVDをチェック(グレー)したり、ラブホに行ったり(アウト!)... すべて作品の取材ということなんですが、ラブホが出てくる作品ってをい? しかも偶然渉に押し倒されたようになった際、受入体制万全だったような...天然ジゴロ渉...

普通のラブコメなら、これが奈央にバレてギクシャクしたりするのですが、奈央と渉の関係は、まったく微動だにしません。文庫出版の準備として、奈央の家で同居するまで仲が進んでおります。しかし、よく許したよなあ。奈央の両親。なんだかんだで、気に入られている渉。もうね、完全に結婚状態ですよね。奈央の書いた作品のあとがきの一文が二人の関係を表しております。

1巻冒頭からラストまで2年が経過しております。もともと2巻程度を想定されていたのか、かなり時間の流れが早い作品ですね。それ故、主人公とヒロインの仲が最初から固定されていたのかな?

まず続編はないであろう、今回の作品。甘党であれば、安心して読むことができる作品でした。

★★★★☆
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2014年06月11日

アイドル≒ヴァンパイア(2)


著者:上月司
出版社:電撃文庫
アイドル≒ヴァンパイア(2)

自らの力の元になる「人からの畏怖や尊敬の念」を得るため、日本に「アイドル」になるために来たフェリシア=スノウフィールド。彼女はヴァンパイアだった。

前巻でフェリシアの祖国との問題に決着がつき、いよいよアイドルを本格的に目指すことに。てっとり早く芸能界に入るため、元・伝説のアイドルである奏太の妹・璃梨華に紹介を頼もうとしますが、諸般の事情で無理(自らの復帰話になってしまう) そこで、代替案として、現役アイドルであり、奏太たちの幼なじみの飛嘉谷耶深に頼むことに...耶深は、奏太の許嫁(祖父が決めた)ということで、明らかに奏太への好意がMAX。それがりりかは面白くない。そんなラブコメ。

今回は、耶深の誘いによりアイドルの登竜門とも言える「FFF」というアイドルのスポーツ大会のようなものに参加することがメインエピソードとなっています。この「FFF」は、プールや人工砂浜のある施設で収録(ネット生中継)されるということで、水着回になっています。ヒロインズが3人水着で登場している割に、その面での盛り上がりがありません。奏太があまりにもお堅いということが要因なのか、シアのアイドルになろうという想いが真摯すぎるのか? なんとなくメインヒロインはエリィで、引き立て役がシアと耶深といった感じになっています。

実妹を巻き込んだラブコメは、あまり盛り上がらないのが定番ですから(リミッターになってしまいますからね)耶深の登場は物語を動かす重要なファクターになりそうです。実際ラストにかなり「意味深」な発言をラジオ番組でかましておりますし、ラブコメ部分にスポットが当たっていくのかも知れませんね。

アイドルが順列で決まるという考え方は、面白くない(今のAKBですね)ので、あまりやって欲しくないです。今回の「FFF」にしても多くの人が見ているといいながら、たかだか1万人超ですからねえ。そんな狭い「特殊」な母集団の順位なんて意味がないです。それ以外の部分で、勝負してもらいたいものです。

★★★
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2014年06月02日

今日からかけもち四天王!(2)


著者:高遠豹介
出版社:電撃文庫
今日からかけもち四天王!(2) 〜勇者陥落と革命の日〜

あこがれのクラスメイトがネトゲやっていたので、なんとかお近づきになろうと、始めてみた主人公・理央。そのクラスメイトは、ゲーム内に一人しかいない勇者・マミ。ラノベのお約束で、麻未も理央が気になっていたようで、本来初心者では務められない、勇者軍の親衛隊に彼を抜擢します。その職業は「料理人」これが、思ったよりも、便利な職業だったため、まねをするひとが増殖中。
そのまま行けば、どこかでゴールイン!という話になるのですが、理央たちのクラスに、理央の幼なじみ・亜梨紗が転校してきます。高校生になっても理央のことを「りーくん」と呼ぶ彼女も、美少女。しかも理央への好意はMAX状態。さらに亜梨紗も同じゲームをしており、なんと勇者軍の敵である魔王・アリサとして君臨しています。どちらも助けたい理央は、2アカをとり、こちらでは暗殺者・ハイネとして、四天王に抜擢されることに...
今回は、勇者マミのことを快く思わない反乱軍によるPKが原因で、勇者軍に危機が訪れ、理央はどうする? という流れです。しかもリアルのほうでも「ネトゲなんてキモい」と言い切る美人・水沢秋乃が、麻未に突っかかります。それに巻き込まれた(自ら飛び込んだ)理央との確執は、なぜかクラス全体に波及し、体育祭で「理央のクラスが負けたら、理央が土下座して謝る」という流れに...理央以外にデメリットのないクラスメイトは、当然盛り上がります。

ネトゲがテーマとなっており、ネトゲ上でのシーンが多いのも事実ですが、それ以上にリアルでの、人間関係が深く描かれているので、比較的読みやすい作品になっています。主人公たちが、大切な話は直接会ってやりとりしているという点もわかりやすい要因でしょうね。最近のネトゲテーマの作品では、ほぼメールやチャットで意思疎通をしており、現実味がないんですが、こちらは血の通った人間どうしのドラマになっています。

ラブコメとして秀逸で、会話文のテンポもよく、一気に読み終わることが出来ました。

★★★☆v
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2014年05月09日

深山さんちのベルテイン(3)


著者:逢空万太
出版社:GA文庫
深山さんちのベルテイン(3)

男の娘が主人公。そんな琥太郎を「男」にしようと、天才科学者でもある母親が差し向けたのは、メイドロボのベルテイン。ベルさんは、通常モードは60cm程度の美少女(幼女)。語尾が「であります。であります。」という独特のもの。この姿は省電力モードで、短い時間であれば美女な姿(セクスドフォーム)になることも出来ます。で、美女モードのベルさんは、妖艶でコタローを男にしようと誘惑します。このシーンでは、コタローは「女の子」ではなく、男の子のようで、とある反応もしているようですね。でもどんどん本筋からは関係のないエピソードになってきました。もうコタロー「女の子」でいいじゃないの? という感じですね。

今回の季節は秋。ということで、スポーツ(ボーリング)、行楽、学園祭が描かれています。各章は事実上独立した話になっており、どこから読んでもさして問題が発生しないつくりになっています。

今回も、幼なじみの理々はツンデレ暴走中。彼女は、逆に女の子としての自覚がどこかで欠落しているようで、相変わらずぱんつ見せまくっています。コタローを目の敵にしているはずの不良グループリーダーのコタロー好きは、どんどん悪化してきているようで、すでに不良ではないような...

ほんわかゆったりした作品なので、これといったストーリーはありません。がまったり楽しむのには、いいのではないでしょうか? また作品内には、作者の他作品キャラが登場しています。『ヴァルキリーワークス』の主人公カップルや、私は読んでいないのですが『ニャル子さん』の登場人物も出演しているようです。さらに、作者(マンタ=オニイトマキエイ)も登場しており、クロスオーバーが進んでいるようですね。

2巻と3巻で2年以上あいた作品。次巻は、もう少し早くでるといいですね。

★★★☆
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2014年04月26日

我が家のダンジョン


著者:天羽伊吹清
出版社:電撃文庫
我が家のダンジョン

とある時期から世界に大量のダンジョンが発生し、世の中に魔法や魔物がはびこる世界が舞台。主人公は、日暮坂兄妹。父親の夢である「一国一城の主」をかなえるべき、新築一軒家。そこは、地下に巨大なダンジョンを抱えていた。女性であれば、年上・年下、種別を問わずストライクゾーンな、残念イケメン・慧慈と、13歳ながら巨乳の持ち主である妹・得藻が遭遇した非日常な日常が描かれます。

まず前提として、魔物や魔法が普通に存在している世界であること、魔物が人間の言葉(日本語)を話しているということを理解しないと、なにがなんやらになります。

新築の家に引っ越してみたら、地下がダンジョンだった...しかもそのダンジョンからようやく外に出たら、自宅がダンジョン化していた...しかもそのダンジョンを造ったのは、実の両親だった...と衝撃の事実が続きますが、基本はギャグコメディとなっています。基本、魔物もどことなく面白い存在ばかりなんですね。なので、楽に読めてしまうのですが、なにも残らなかった。「何かが」足りないんでしょうね。もう少し芯がはっきりしていたら、もっと面白かったのではないでしょうか?

慧慈は、羞恥心が欠落しているというか、どこでも脱ぎたがりのセクハラ男。それでも決める時は決めるという、ギャグストーリーの定番的主人公になっています。ダンジョン化した自宅の風呂で、先代魔王の娘(ロリ美少女)の全身をくまなく洗い(なにで洗ったのだろう?)ピクピクさせるという、犯罪を犯すかと思えば、魔物を一刀両断するシーンもあったりして。

どうやらこの兄妹は、勇者になる素質があったようです。慧慈のセクハラさえなければ、かなり真っ当な勇者になれそう。それこそハーレムが自然発生してもおかしくないレベルで強いようです。

今回は、兄妹とその両親以外の人間は登場しておりません。基本魔物ばかりでした。次回以降があるとしたら、人間の登場人物が増加するのかな?

★★☆
タグ:異能 ★★☆
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2014年04月18日

ロウきゅーぶ!(14)


著者:蒼山サグ
出版社:電撃文庫
ロウきゅーぶ!(14)

本編はすでに終了しているので、短編集です。だから連番はやめて欲しいなあ。

・慧心がーるず・とらべりんぐ!
 美星の誕生日を、慧心女バス6年メンバーがお祝いしようと企画したことから始まる、障害物競走というか宝探し? 美星の指示書をもとに右往左往しながら、最後は山登りというストーリー。
もちろん通常運転なすばるんの目の前で、紗希のぶるまが掃除機に吸われ、ぱんつもあやういところまでずれてしまうとか、荷物を運ぶ時に愛莉の服がまくれ上がりあわやとか、肩車から落ちた智花のおしりを顔面で受け止めるとか...という日常風景が展開されます。もう捕まえてあげて...

・胸騒ぎの体育祭っ!
 慧心学園の体育祭。さすがに昴の出番はゼロ。そのため夏陽の一人称でストーリーが展開します。いつもよりも荒っぽい口調が、小学生らくして面白いですね。夏陽が主人公ということで、いろいろいじられております。一番笑ったのは、借り物競走でネタを引いてしまい、ひなたがおでこに「王子」と書くつもりが、なぜか自分の名前を書いてしまい...好きな子のサインを額に書かれた男。いやあ漢ですねえ。

・こどもの国のアリス
 次も慧心学園が舞台。今度は文化祭ということで、昴も登場。昔なら「近所のお兄ちゃんやお姉ちゃん」が遊びに行くという感覚でよかったのでしょうが、昨今はいろいろ問題がありそう。家族でもない昴より、愛莉の実兄である万里が「ようやく招待してもらえた」と喜んでいるのはご愛敬。
この学園の文化祭レベル高いですねえ。小学生なのにメイド喫茶だなんて。そこでメンバーのご両親(主にお父さん)とあっちむいてホイ!対決をする昴。いや、一位になった人は、好きな子を専属メイドに出来るということらしく。最初は「父親」に譲るつもりだったものの「君の気持ちはその程度か!」と挑発され、受けることに。優勝してしまったら、5人のうち「誰を選ぶのか?」で一悶着あるのは想像できたはずなのに...さて昴の選択は?

・小学生と文化な祭り
 ようやく昴の本拠地。高校の文化祭。そこにメンバーが招待されるという流れ。以前なら、そして普通なら別になんの問題もないんでしょうが、バスケ部が休部になったのは、部長が小学生と交際していたことが問題となったから。そんなところに、小学生ズが現れたらどうなるか? 悩む昴に葵が解決策を思いつく! それは「昴が女の子だったら、ノープロブレム!」というもの。女装してかえでちゃんとして、メンバーと会うことになる昴。完璧な女装に、男子を撃墜しまくっていました。

・温泉決戦大作戦
 慧心学園養護教諭・冬子が、親に勧められた見合いを断る口実として、昴を偽の恋人に仕立てたことから始まるストーリー。冬子の実家である温泉旅館に昴を連れて行くことになり、なぜか女バスメンバーも同行することに。葵は5年生メンバーと居残り。万里は「昴から頼まれて仕方なく」同行することに。って、こいつも大概うっとしい性格だなあ。途中からバスケ対決に話が流れてしまったのが残念。あまりにもゴリ押しすぎて、話の流れが途切れてしまっています。「バスケ」がテーマの作品だからという理由のようですが、いらないシーンでした。

まだもう少し短編が続くのかな? あまりバスケに拘らずストーリー展開されていくと、おもしろいんですけどね。

★★★☆
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2014年04月15日

俺と彼女が下僕で奴隷で主従契約(2)


著者:なめこ印
出版社:富士見ファンタジア文庫
俺と彼女が下僕で奴隷で主従契約(2)

主人公は、なぜか魔女騎士を育成する学園に「契約獣」として召喚されてしまったハヤテ。召喚者は、少々(かなり)Hなシェリー。彼女から「契約の対価として、奴隷になってもいい」と訳のわからない条件で、契約したのが前巻...らしいです。って、てっきり1巻も読んでいたと思ったら、読んでいないどころか購入もしていなかったことに後で気がつきました。いや最近似た設定の小説が多いから、あまり違和感なかったですねえ。って普通は気がつけよと思いつつ。

なんだか学内ランキング上位ランカーとなったシェリーたちが、タッグ試験に勝利し、クエストを受注するためビクトリアと組むことになります。なぜかビクトリアがハヤテに対してスキンシップを図ってきて、もともと仲の悪いシェリーと険悪な雰囲気になっていきます。

ビクトリアの姉でありヴェルデ家の当主・シルヴァーナを軸に、絆を深めていく3人。ということでいいのでしょうか? そこかしこにHというか下品な下ネタが散りばめられております。

ということで、特徴もないし、下品なシーンも多いので、この作品はもういいや。

そうか、思い出した。1巻出たときに購入しなかった理由。あらすじは面白そうだったので、購入予定に入れていたのですが、書店で実物を見た際、表紙の下品さに購入を見送ったのだった...それ忘れて、今回はネット購入してしまいました。ラノベは表紙大切ですね。

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2014年04月11日

ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? Lv.3


著者:聴猫芝居
出版社:電撃文庫
ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? Lv.3

ネトゲ廃人たちが主人公の物語第三弾。巻を重ねるごとにネトゲ用語が増えてきているのが残念ですね。ラブコメとしても楽しめる作品なので、ネトゲに傾倒しすぎると、正直おもしろくなくなってしまいそうです。

どれだけ頑張ってもリアルとネトゲの区別が付かない残念美少女・亜子。決死の思いでリアル告白するネトゲの夫・英騎もあえなく玉砕。そんな姿を見かねて、ネトゲ部長により「ネットに繋いではいけない合宿二十四時」が開催されます。

って、普通の人にはどうってことない海でのバカンスとBBQというイベント。まあ青春まっただ中の英騎にとっては「リア充」なイベントですよね。一応リア充なイベントはこなしていくのですが、結局はみんなネトゲ廃人たち。最後はコラボイベント開催中のホテルへ向かうことになります。

そこで彼らは「ID乗っ取り」の被害に遭い、それはネトゲとリアルの区別が付かない亜子にとっては、とてつもなく大きな出来事で...

今回は、ネトゲにつきもののID乗っ取りや、それに伴うトラブルが描かれております。といっても、ネトゲ部のメンバーは基本廃人。ヒロイン・亜子はどうしもなく廃人なので、普通とは違う方向に話が進んでいきます。

途中に挟み込まれる亜子やネトゲ部メンバー(ヒロインズ)と主人公のラブコメは非常におもしろいのですが、いかんせん亜子の廃人度に磨きがかかっており、感情移入が難しくなってきました。最初から思ってはいましたが、すでにもう「病」の領域になってきて、笑えないんです。「ヤンデレ」とかいうレベルを超えて、即刻専門家によるカウンセリングが必要な状況。もしかすると、ネトゲやっている人には、普通なのかもしれませんが、笑いで済まされないレベルになってきましたね。

そろそろ担当編集者さんなど、周りがブレーキをかけないと、一般向けラノベじゃなくなってしまいそう。おもしろいではなく「怖い」という感想が上回りそうです。さらにイラストの下品さもマイナスかな。

★★
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2014年04月02日

女の子は優しくて可愛いものだと考えていた時期が俺にもありました(2)


著者:二丸修一
出版社:電撃文庫
女の子は優しくて可愛いものだと考えていた時期が俺にもありました(2)

99%の男子が死滅してしまった世界。稀少な生き残りの一人・久我原湊が主人公。男性がシェルターに保護され、女性との物理的な接触が出来なくなり4年。その間に除染は、ウィルスの副作用でとてつもなく強くなっており...

「小説タイトルが長いと駄作になる」という前例通りの作品になってしまいました。まだ1巻では、義理の妹(血がつながっていると思っていたけど、母親によって血のつながりがないことを暴露された)有栖を中心としたラブコメになっていたのですが、今回はどうもね。ハーレム型ラブコメにしたいのか、純愛路線にいきたいのか? それともバトルものにしたいのか、はっきりしておらず軸がぶれまくっています。エッジが効いた変態として描かれていた「唯一の」男友達も、中途半端な扱いになってしまい、無駄遣い。

主人公の特異性を目立たそうとして、時々発生させるドタバタがストーリー展開をぶったぎってしまっているんですね。まあ4年くらいで、性に関する欲望が大きく変化するとは思えず(生物の基本的な欲求ですからね)それを無理矢理「変わった」としようとして、崩壊しているのかな?

今回は、美少女たちのアプローチに有頂天になっている湊が「地獄の96人連続デート」を行うことになるというのが、メインストーリーです。有栖による監視&罰ゲーム付きのデートは、最初の数人までは面白い。でもいかんせん人数が多すぎ、キャラのかき分けができておらず、中途半端に終わってしまいます。

結局「有栖」の存在が大きすぎ、また湊を「日本中に知られた男性」にしてしまったから、話が進められなくなっているんですよね。いっそハーレムコメディにしてしまったら、面白い展開があったのかも。

物語はまだ続くようですが、私はここで脱落。次はもういいや

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2014年04月01日

天使の3P!x2


著者:蒼山サグ
出版社:電撃文庫
天使の3P!x2

「くるみ、お願いがあるんだ。・・・付き合って欲しい。二人でホテルに行こう」
ということで、ロリを書かせたら五本の指に入る(?)蒼山サグさんの作品。

自分たちの家でもある「リトルウイング」という大切な場所を守るため3人の小学校5年生ががんばるお話。その方法は「音楽」。施設長がバンド好きということもあり、そこで暮らす3人も3Pバンド活動をしています。それを主人公である響が引きこもりの能力...違う、ボカロ使いの能力を発揮して手助けをするというストーリーです。

前回なんとかリトルウイング消滅の危機を脱しますが、今度はベース奏者である紅葉谷希美のおじいさんが登場し、彼女をイギリスへ連れて帰ることに。他のメンバーはそれを応援するのですが、本心はどこに?

今回も3人の少女と、それを見守る高校生のハートウォーミングストーリーとなっています。それに音楽が力を添えるという形。なので、音楽に対する蘊蓄は余り出てきません。ネット関連の話も詳しくは出てこないので、妙なひっかかりがなく読みやすい作品になっています。今のところ直接敵対する存在がないのも読みやすくしている要因かも。

もっともそれが故、盛り上がりに欠けるのも残念ながら事実です。今回は、3人のプロモーションビデオを動画サイトにUpしたことから物語が動き出しますが、あまりドラマティックな話はないままでした。

メインストーリーとは別に、サグ作品として外せないロリ成分もいっぱいばらまかれているのも特徴。相変わらず兄と一緒にお風呂に入っている妹・くるみ。そのシーンもかなりきわどい。リトルウイングの3人も相変わらずきわどい。
「響さんの前でそんな恥ずかしいこと!?」
「そこじゃなくて、もっと、奥の方まで」
「響にー。ここも、おさわりしてほしい」
...

いろいろとアウトのような気がします。さらに今回は「一緒の寝袋で男女が寝ると子供が出来る」という誤解のもと、桜花が響の寝袋に連れ込まれたりするシーンも。
一番アウトだったのは、ビデオ撮影中におしっこを我慢できなくなった潤が、なんとかトイレに飛び込んだ後、ビデオを持ってトイレに入り込んだそらの行動。どうも「何か」を撮影したようで... 所持しているだけで問題になりそうなブツになっていたようです。

前回は、1巻完結という感じでしたが、今回は次巻へのヒキが最後にあります。ということで、続くようですね。ただ次回のメインがネット関係者になるようで、あまり動画サイトにこだわった作品にならないようにして欲しいですね。

★★★☆
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2014年03月25日

思春期ボーイズxガールズ戦争


著者:亜紀坂圭春
出版社:電撃文庫
思春期ボーイズxガールズ戦争

第20回電撃小説大賞「銀賞」受賞作。
舞台は女性が強く、エロ本・エロ小説・エロ漫画といったものがすべて「否定」された世界。男子が性的なことを考えること自体が粛正される世界。というと、どこぞの法案へのアンチテーゼのようですが、内容はそんなことどうでもよくなるようなおバカなものです。そもそも設定が崩壊しているしね。

主人公は「男であり続ける」ことを誓った3人の少年。つまり、どうしようもなく思春期で、どうしようもなく女の子のことが知りたいお年頃...そんな彼らに対抗するのは、男子矯正委員会と生徒会。少しでも性的な眼を向けると、顔が変形するほど殴る中崎ミイナたち。

ということで、思春期をこじらした馬鹿三人組が、なんとかしてエロ漫画を書こうというストーリーです。「男子制限法」という法律で、あらゆる猥褻図画が存在を許されなくなっているという割に、簡単にそういったものを入手できているもんなあ。この矛盾を忘れられるほどの勢いはなかったし、理論武装もできていなかった。さらに女性陣の行動指針がよくわからないんだよなあ。ヒロインの一人がくまさんパンツ穿いていたというのも、結局生かされていないし、主人公に惹かれていく課程もよくわからない。まあ人を好きになるのに理由はいらないけど「男子制限法」が邪魔するんだよなあ。ヒロインズの中では、当初主人公・マサミチの思い人らしい門倉さんが突然フェードアウトしている。まるで、作者に忘れ去られてしまったように...

全体的に広げた風呂敷の中で迷子になっているという感じ。拮抗するヒロインズを減らせば、もう少しわかりやすくなったように思います。それに、女性陣の男性の扱いが酷すぎる。こんな状況まで追い込まれたら、もっと社会問題化しているよ。思春期の馬鹿騒ぎじゃすまなくなっていそう。

こういったお馬鹿ネタを持ってくる時は、勢いで押し切るか、もしくは逆に理詰めでいくかのどちらかでないと、破綻部分ばかりが目についてしまいます。トータルでは面白いほうだと思うので、次回作に期待といったところでしょうか?

★★☆
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2014年03月10日

城ヶ崎奈央と電撃文庫作家になるための10のメソッド


著者:五十嵐雄策
出版社:電撃文庫
城ヶ崎奈央と電撃文庫作家になるための10のメソッド

主人公は、一ノ瀬渉。この作者さんの主人公らしく、恋愛には鈍感でごく平凡だけれど、すごくいい人。さらに子供に好かれる。特技はないけれど、そして好きな子のことには一生懸命になれるという主人公。ヒロインは、前向きで明るい美少女・城ヶ崎奈央。こちらもこの作者さんヒロインの標準形で、友達にも言ってない秘密があり、強面のお父さん、優しいお母さん、そして美少女な妹が存在。見事にテンプレだけど、この作者さんの場合、それが心地よい。下手に腹黒主人公やヒロインがいると、据わりが悪い作品になりそう。

奈央の秘密は「ライトノベル作家になりたいの・・・っ」というもの。偶然書店で、本棚の上にある本をとろうと一生懸命がんばっている奈央を見かけるところからスタート。妙にわたわたした彼女が落としていった原稿(って渉がすぐにわかったのは、渉が同居している保護者(これまたテンプレで、普段は役にたたないダメ大人。でも仕事はすごくできる)である従姉・トメ姉が編集者だったから...

原稿のタイトルは「黄昏暗殺神の憂鬱」いろいろと痛くなるものですね。翌日奈央に返そうとするのですが、チャンスが見つからない。切羽詰まった奈央が強引に連れ出す形になってしまいます。さらに慌てた奈央が、これもテンプレであるマウントポジションで渉にのしかかるというらっきーすけべ。でも奈央はそんなことより、小説の感想が聞きたい様子。渉の的確な感想(悪いところといい所両方)に感動し、彼に小説作成の手伝いを依頼します。思春期の男の子が、美少女の頼みを断れるわけもなく、快諾。

その後は、渉が乙女(トメ姉)にラノベ作家デビューの方法を聞き、それを2人で実践したり、体験するというのが主題になっていきます。ラブコメしながら、HowTo本の作りになっているんですね。実在の電撃文庫作家や、編集者さんも登場しますが、さほど楽屋落ちになっておらず、あくまでもラブコメ主体に読ませてくれるので、楽しい作品になっています。

2人で体験するのは、クリスマスデート。喫茶店でカップル飲みしたり、イルミネーション見に行ったり...ああ甘酸っぱいわあ。しかも雰囲気にのまれキスしそうになったり。ってもう二人付き合ってんじゃん。

乙女の計らいで電撃文庫編集者に感想をもらい(かなり辛辣なものではあったけど)やる気になった奈央は、自分の家に渉を呼び、一緒に電撃文庫大賞応募作品のテーマを探すことになります。もうこの時点で親公認。妹さんには、完全に懐かれといつものパターン。
小説のテーマ=一番書きたいこと=自分が一番気持ちいいこと ということで、奈央が一番気持ちいいことを探そうとしているのですが、これって言葉尻だけ捉えたら、お父さん真っ青になりそうですね。「私の一番気持ちのいいところを探してください」...

テーマが見つかってからは、合宿と称して、奈央の家で執筆活動が続きます。最初は怖そうだったお父さんにも晩酌(ノンアルコール)を誘われるくらい認めてもらえたようだし、妹は好感度MAX。渉の保護者である乙女も、奈央のことを気に入っており、しかも二人とも相手のことを意識しており...もう寮両思いですね。今回は、家柄の違いや、兄妹のような感覚からの脱却といった「壁」がありません。そのぶん、展開が早いラブコメになっています。安心して読むことができるラブコメ。少し痒くなりますが、おすすめです

最後に奈央のセリフ
「──こんなことしてくれる人、初めて見た。もう、大好きだよ、渉くん♪」

★★★★
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2014年03月06日

妖怪青春白書 −雪雄くんと薫子さん−


著者:沖田雅
出版社:電撃文庫
妖怪青春白書 −雪雄くんと薫子さん−

主人公は、雪男な雪雄くん。ヒロインは、蛇女な薫子さん。
ある年齢(思春期)に到達すると、妖怪化してしまう世界が舞台。雪雄は、元々超イケメン(イラストはどうみてもイケメンじゃないけど)、薫子は品行方正な清純派美少女だったようです。この妖怪化は、特定植物の花粉が一定量体内に貯まったときに起こるということで、花粉症ですね。それは… 中途半端だといろいろややこしいらしく、一定年齢に達すると、そういう植物が多いところで林間学校が開かれるという…

内容は、雪雄と薫子がイチャイチャしているだけです。スッカスカです。ま、それは別にいいんですけど(いいんかい!)、下ネタが酷すぎます。それも薫子の下ネタが…別に「女の子がそんなこと言っちゃいけません!」とどこかの先輩みたいなことはいいませんが、限度があると思います。さらにこれは一般レーベル作品。そういった趣向を求めていません。

冒頭から、初めての経験をした翌朝の描写から始まっております。で途中で「合体」もします。それ以外も下ネタばかり。下ネタのせいか、ヒロインに魅力がありません。なんだか、その出自が原因で実家から狙われているという設定があり、主人公はそれを守り抜くんだと力んでいますが、それだけの魅力がある女性と思えない…

まあ表紙からして大概なものですし、文句言われる筋合いないということなのかも知れませんが、ここまで酷い下ネタ本は初めてでした。笑いどころがないというより、生理的嫌悪すら覚えるレベル。ああ、だめだ...久しぶりに地雷認定

タグ: 地雷
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2014年03月04日

魔王なあの娘と村人A(7)〜スラップスティックエブリディ


著者:ゆうきりん
出版社:電撃文庫
魔王なあの娘と村人A(7)〜スラップスティックエブリディ

個性者と村人のラブコメ。7巻目は、各章が独立したお話になっていました。クリスマス・正月・バレンタインといった冬のイベントが、各話完結でまとめられています。

もともと個性者は必要な時にしか村人(一般人)を認識できないという設定があったはずなんですが、主人公・佐東がいるクラスでは、日常的に一般人を認識する個性者が増えてきて、設定がどんどん薄くなっていますね。このまま行くと「少し変わった人たち」と「一般人」のコメディになってしまいそう。テイル・ユニバースという設定が厳しくなってきているのかな?

今回も、魔王・竜ヶ峯桜子の極端に回りくどい人類殲滅作戦が勃発します。いつものように、回りくどいだけでなく、なぜかみんなのためになる悪事(と本人は思っている)ばかり。魔王としてのアイデンテティが崩れかけています。一方、本来であればみんなを助けるはずの勇者・光ヶ丘翼は、みんなから疎ましがられる日々を過ごしています。まあね、翼の行動だけをみれば、はっきり言って邪魔な存在ですしね。この勇者と魔王の関係は、ドラクエによってできあがってしまったもので、日本独自のものでしょう。本来のRPGでは、勇者が泥棒することはないはずなんですけどね。ま、ドラクエをけなすのはこれくらいにして、本編に戻りましょう。

桜子の佐東への好意が、どんどん一途になってきているように見えるのは気のせいでしょうか? 魔王と村人Aという関係性よりも、気になる異性としての意識のほうが強くなってきています。もともと佐東を自分の所有物のように振る舞っている翼も、単なる幼なじみや、勇者と村人という関係を超えて、佐東を意識しているのが明白になるにつれ、桜子もエスカレートしていっているようです。さらに、クラス内にもカップルが誕生し、益々あおられているという感じですね。

今回で高校一年が終わったようです。次巻からは2年生編の予定。ということは、新たな個性者が登場するんでしょうね。果たして諸般の事情を超えて、続刊はあるのでしょうか?

★★★
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2014年01月16日

俺のペット生活がハーレムに見えるだと?(2)


著者:おかゆまさき
出版社:電撃文庫
俺のペット生活がハーレムに見えるだと?(2)

1巻を地雷認定しておきながら、なぜか2巻まで購入していました。さらにグデグデ感が強くなっており、やっぱり地雷ですねえ。

一応、アクア寮という場所を守るための闘いというメインテーマはあるのですが、そこに至る経緯がよくわからない。さらに主人公が女体化する真意もわからないし、3本勝負の内容もわからない...

実験小説ということで、一般読者からのアイデアを取り込んだ作品とのことなんですが、出来の悪い三題噺を聞かされているようです。一つ一つの出来事の相関関係がまったく描けていないんですね。いっそ、おバカで突っ走ってくれれば、まだ楽しめるのですが、そこに無駄に(としか思えない)重い設定を加えてきて、伏線は投げっぱなし...TVを意味もなくザッピングしている感覚というか、複数小説からフレーズを適当に抜き出して、バラまいた感じというか...

次はないですね。というか作者そのものが私には合わないということがよくわかりました
タグ: 地雷
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2013年12月26日

今日からかけもち四天王!


著者:高遠豹介
出版社:電撃文庫
今日からかけもち四天王! ネトゲの彼女はボスでした

勇者軍と魔王軍のどちらかに属し、戦争するネットゲーム「勇魔戦争オンライン」。クラスのアイドル的存在である宇留野麻未がはまっていると公言したことで、クラスに広まっています。麻未は、ゲーム内で勇者軍のリーダー「勇者」となっており、大半は勇者軍で参加しています。
主人公・初島理央はパソコンの知識もまったくなく、パソコンも持っていなかったものの、麻未と仲良くなりたい一心で、夏休みにバイトをし、パソコンを購入。勇魔戦争にも参加。当然勇者軍としてキャラを作成したところ、職業「料理人」に。初心者であるが故、そのままプレイした際、いきなりPKに会います。その際、偶然麻未に助けられ...さらにその特殊な職業から、勇者を護る親衛隊一人として登用されることに。
そんな中、理央のクラスに幼なじみの早坂亜梨沙が転校してきます。久しぶりに再会した彼女も「勇魔戦争オンライン」をプレイしており、しかも魔王... さて理央はどうする?

と、ネトゲをテーマとした小説になっています。今までも、同テーマの小説は複数読んでいますが、たいてい途中からゲーム中心になって「人間」が描かれていない作品でした。しかしこの作品は、最後まで主役は「人間」 理央を中心としたラブコメとなっており、ヒロインたちが生き生きと描かれています。その道具としてネトゲが効果的に使われており、ゲームに思い入れのない人でも楽しめる作品になっています。

勇者と魔王。ゲーム内では最強の力を誇るものの、一度でも死ぬとそのキャラはロストしてしまうという設定。亜梨沙も麻未も、それぞれ勇者や魔王をプレイする理由がしっかりあって、そのどちらも聞いてしまった理央は、どう振る舞うのか? ゲーム内やクラスが一緒だから、好意的に接してくれていると理央は思っていますが、麻未はどうやら理央のことを「異性」として意識している様子。亜梨沙のほうは、親公認。なかなかいいポジションにいますねえ、理央は。

冷静に考えると、現在の理央は二股をかけており、結論を先延ばしにしている状態。でもあまり非道に見えない。たぶん、麻未の明るさや、理央のある意味自分の欲望に正直なところが、うまく生かされているのだと思います。

いまのところ、女の子としては亜梨沙がリードしているようですが、麻未の反撃はあるのか? 続きが楽しみですね。

★★★★
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2013年12月19日

シノシノ


著者:麻宮楓
出版社:電撃文庫
シノシノ

主人公・篠宮忍には、生まれついてのトラブルメイカーである双子の妹・詩乃がいる。中学を卒業するまでの15年間、詩乃が原因となる様々なトラブルに付き合わされてきたが、またもやとんでもないトラブルに巻き込まれ...
双子を主人公とした、男女入れ替わり物語です。いわゆる「男の娘」ではなく、仕方なく女装しており、普通に女の子に恋をしています。もっとも、本当に「普通か?」と言うと、疑問も多いのですが。

忍は、ゲームが好きでインドアな性格。一方、詩乃はスポーツが好きでアウトドアな性格。対照的で、詩乃が一方的に忍に迷惑をかけているようで、実はかなり仲のいい兄妹です。忍を女装させるために、自分の部屋に自由に出入りしていいといい(自らは旅行中)、忍が下着を見て、アタフタしているタイミングで「自由に使っていいよ」とメールしたり...(使うの意味は「女の子の気持ちがわかるように下着も着ければいい」というものだったようですけど) あまり忍を異性として見ていないのか、それとも信頼しきっているのか。思春期の女の子って、たとえ家族であっても男に下着触られるの嫌というのが普通でしょうし、ましてやそれを穿くのを許すってのもないような。

詩乃が、インターネットで知り合った同い年の女の子・沢渡カレンに「詩乃のフリ」をして会って欲しいと頼まれたことで始まるトラブルがメインストーリー。カレンが旅行で、偶然詩乃の住んでいる街に来るということで、会う約束をしたのですが、その日は詩乃が卒業旅行(恋人とのお泊まり旅行)に行く予定だった...いまさら断るのも悪いということで、忍に女装させてカレンの相手をしてもらうことに。一日だけ切り抜けたらいいはずだったのですが、忍はカレンを見た瞬間、一目惚れをしてしまいます。カレンもシノシノ(女装した忍)と仲良くなろうと必死で...翌日、街を歩いていた忍は、前から歩いてきた女の子とぶつかり、押し倒してしまい大騒ぎ。ふと気がつくと、相手はカレンだった。思わず名前を呼んでしまう忍。なぜ名前を知っているのか不審に思うカレンに「シノシノの双子の兄」と打ち明けます。前日のおしとやかさとは異なる態度に不信感を持つこともなく、シノシノ攻略という大義名分で、カレンと仲良くなっていく忍。

まあ、普通のラブコメです。15歳になった異性の双子が、女装しただけで見分けがつかなくなるというのには違和感があったのですが、ちゃんとオチがついています。ストーリーもわかりやすいのですが、それ故単調に感じるというのも事実。どうやら詩乃は、かなりのブラコンみたいですし、それを絡めるともう少し記憶に残る小説になったのではないかなあ。

★★★
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2013年12月13日

ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? lv.2


著者:聴猫芝居
出版社:電撃文庫
ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? lv.2

ネトゲ上で結婚し「俺の嫁」を手に入れた・英騎。その嫁・アコは、ネカマではなく、同級生の女の子。しかも可愛い。さらにネトゲパーティのオフ会に出たら、同年代の美少女ばかり...とリア充一直線。

なんですが、アコは極度の「コミュ障」 ネットとリアルの区別がつかない(ことがある)ヤンデレさん。オフ会メンバーも、大なり小なり、おかしな人ばかり...そんな英騎とアコを巡る第二弾...

この作品のキモは、アコのダメさなんだと思いますが、私が理解できる範疇を超えてしまっています。実際にそういう人がいるのかもしれませんが、なんていうんだろう。もう友人たちとして、どうこうできるレベルではなく、病んでいるようにしか見えません。実際は、よくある話なのかもしれませんが、ネットスラングの多用で、極端なまでの「閉域」感が漂い、他人が入る隙間がまったくなくなっています。主人公やヒロインだけでなく、登場人物すべてが、ウザイという...特定の趣味・嗜好の人たちが作るコミュニティは、それがどんなものであれ部外者が理解しがたい点が多々あるものですが、この現代通信電子遊戯部は、もう無理...

今回肌色成分をあげることで、一般受けを狙ったのかもしれませんが、それも逆効果なような...ネトゲで遊ばない世代(人間)にとっては、わかりにくい作品になってしまっています。一巻は、純粋にラブコメとして面白かったのですが、二巻は微妙。これ以上間口が狭くなるようならば、読むのをあきらめるしか、ないようです。

★☆
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2013年12月04日

花屋敷澄花の聖地巡礼(2)


著者:五十嵐雄策
出版社:電撃文庫
花屋敷澄花の聖地巡礼(2)

小学校時代のとある出来事が原因で、7年間の引きこもり生活を続けていた花屋敷澄花。そんな彼女の趣味は「アニメやマンガの聖地巡礼」引きこもりが故、ジオラマを作成してのバーチャル巡礼だったのですが、数少ない友人の夏奈から依頼された、主人公・行人のがんばりもあって、現実の聖地巡礼に出るようになり、さらに学校に通うようになったというのが、一巻。

この段階で、引きこもりでなくなってしまったのですが、クラスには溶け込めず、休み時間は隣のクラスの行人にべったり。澄花は美少女であるものの、ちんまいためクラスメイトからは、ロリコンと糾弾される行人。「本人が幸せなら、マイノリティの性癖に、口出ししないでおこう」など言われ放題。

そんな澄花を、なんとかクラスに馴染ませようと行人は、がんばるのですが、澄花の心は固く閉ざしたまま。クラスメイトも、そんな澄花との距離感をつかめず、ぎくしゃくした日々が続きます。

そんな中、聖地巡礼の一環として、秩父にお泊まり旅行へ行くことに。さすがに、二人きりだと問題あるため、メイドさんの見奈衣と夏奈も同行。初日は、いろいろいい雰囲気で終わったのですが、その夜から風向きが・・・

基本、いつもの甘々ラブコメとなっています。主人公に好意を寄せる女性は、美少女でかつお嬢様。主人公は、その好意に対して極端に鈍く、その割に恥ずかしいことを平気でいうといういつものパターン。そうなんでよね。「乃木坂春香」で築いたパターンを、そのまま踏襲しているだけという感じが否めなくなってきました。再生産を繰り返すうちに、少しずつ小さくなってきているような...そろそろ「あと一つ」が欲しいですね。

★★
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2013年11月29日

シスターサキュバスは懺悔しない(3)


著者:折口良乃
出版社:電撃文庫
シスターサキュバスは懺悔しない(3)

人外の存在を対象とした懺悔室を開催している、見習い神父・エイク。なぜか、懺悔室で知り合う人外は、女性(それも美人や美少女)が多くて、どんどんハーレム化してきています。

そんな教会に現れたのは、ゾンビの少女メル。美少女のような、そうでないような彼女は、「あうあう」としか言えず、うまく意思の疎通が図れない。なんとか彼女が教会を訪れた理由を探ろうとするのですが・・・

3巻目にして、また人外ヒロインが追加されました。さらにメルと旅をしていたという見た目幼女の年齢不詳錬金術師も登場。とどんどん怪しいハーレムが広がっています。メルを人間に戻そうということで、さらに混乱が発生していきます。しかもメルの正体は・・・

なぜか美処女コンテストを開催することになったり、飲み比べをすることになったりと、いつものように騒動が多発していて、基本コメディになっています。登場する人物に根っから悪い人はいないというのも、この作品の特徴。でも少々前巻に比べて、読みやすさが減ってきているのも現実ですね。少々登場人物が増えてきたため、処理しきれていないのかなあ。

おもしろいラブコメであることも、事実なので、続編が楽しみなのは、変わりありません。

★★★
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2013年11月11日

魔法幼女と暮らしはじめました。


著者:猪野志士
出版社:電撃文庫
魔法幼女と暮らしはじめました。

魔法少女もの? それとも退魔士もの? どっちだろう?
主人公は、落ちこぼれ退魔師・雪兎。ある日公園で、薄手の浴衣一枚しか着ていない家出少女っぽい幼女と出会う。そのまま放っておけずに、自宅に連れ帰り世話をすることに...って現実の現在ならOUT!ですね。
この幼女(といっても外見は10歳前後?)なごみは、片言しか話せない。風呂に入れといっても、自分で服が脱げないという不思議な少女。風呂から出て裸で歩き回るなどからすると、精神年齢はもっと下といったところ。どうも普通の子供ではなさそう。ってそりゃ、子供が浴衣一枚で公園にいるってのは、考えにくいですからねえ。

でなぜ「魔法幼女」なのか...それはなごみが一番夢中になったのが、魔法少女もののアニメで、ヒロインになりきって遊ぶだけでなく、退魔師としての仕事も魔法少女になりきって手伝うようになったから...マネだけでなく、ちゃんと魔法(?)も使えているようです。

魔法少女を題材にしたラノベは他にもあります。この作品では「魔法少女のマネの精度を上げる」ことで、より強くなっていくというのが、少々変化球となっています。幼児がヒーローの格好をすることで、自分が強くなったとか、空も飛べると思い込むのと同じ反応ですね。
今のところ、根っからの悪者というのは、登場していません。ヒロインが天然であるため、あまりシリアスが似合わないというのも現実ですが。

この作品の欠点は、あまりにも「テンプレート」をなぞりすぎて、ストーリーの奥行きが浅くなってしまっているところ。もう少し自由に話を動かさないと、行き詰まってしまいそうです。でも、キャラクターは魅力的なので、続いて欲しいシリーズではあります。

★★☆
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2013年10月01日

俺の天使は恋愛禁止!(2)


著者:美月りん
出版社:電撃文庫
俺の天使は恋愛禁止!(2)

トップアイドルグループ「七大天使少女」の候補生となったソフィアの元に、CM出演のオファーが届く。喜ぶソフィアやトビオだが、要員不足からスタッフ打ち合わせなどのマネージャーを永久に託すしかなかった。その初回打ち合わせでいきなりトラブルが発生し...

ということで、格付けが厳格になった近未来日本が舞台のボーイミーツアイドルストーリー。アイドルたちは、みなレベルA。主人公である永久はレベルC。本来ならば接点が生まれないはずの世界だったのですが、偶然が重なり「七大天使少女」のメンバーからも慕われる(一部除く)立場になった永久。今回は、ソフィアのマネージャーを引き受けることになります。

CMスタッフとの打ち合わせ当日、避難訓練に巻き込まれ30分も遅刻してしまい、さらにはプロデューサー(同い年)とも大げんかをしてしまう。トビオは当然激怒するのですが、七大天使少女たちからは、応援され、CMストーリーのプレゼン合戦を行うことになります。

そもそも「プレゼン」がなにか理解していない永久。そんな状況で、プロ(売れっ子)に勝つことができるわけないのですが、まわりの協力により、異質ながらも形になっていきます。まあ、この方法は素人だったから使えたのであって、次からは無理な方法でしょうけどね。

前巻では、格差による軋轢が中心になっていました。今回は、格差というよりは「売れる」ということへの考え方の差がテーマになっていますね。よく言われる「売れる」と「いいもの」は別であるということが根底にあります。「売れるものを創る」というのも、当然一つの才能でありますが、素材を愛するということとは違うってやつですね。

なんの取り柄もなかったはずの主人公が、大人の世界で潜在能力を発揮していくという流れは、同じくアイドルを扱っている別作品と同じ手法。そのため、少々新鮮味に欠けるというのが正直な感想です。さらに「アイドルは恋愛禁止」を強調しすぎているが故、どうしてもラブコメが弱くなってしまう。もう少しうまく使えば、おもしろくなりそうなんですが、なんか一つ突破口が欲しいですね。

★★
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2013年09月26日

女の子は優しくて可愛いものだと考えていた時期が俺にもありました


著者:二丸修一
出版社:電撃文庫
女の子は優しくて可愛いものだと考えていた時期が俺にもありました

日本に落ちてきた流星についていたと思われる、謎のウィルスによって男性の99%が死滅した世界が舞台。生き残った稀少な男性は、シェルターに隔離され、女性との物理的接触ができなくなった。そんな生活が4年続き...
主人公は、久我原湊。思春期男子として、当然女性にモテたいという欲求がありますが、状況がそれを許さない悲しい状態。ところが、ようやく抗ウィルス剤が完成したということで、シェルターから出られることに。さらに、男女共学の高校へ編入することが決定。女子率99%という学校。普通ならモテ組に入れない湊でも、可能性が高い! そんな希望をもって登校すると、そこには幼なじみの千湖と、義妹「だった」有栖がいた。二人ともすごく可愛くなっており、特に有栖には思わず...でも「妹なんだ」と必死で思い込もうとする湊。

4年の間に、異性間でなくても子孫は残せるようになった(どうやって?)けれども、男女の営みによって生まれた子供のほうが自然という考えが残っているとのこと。このあたり、ちょっと無理があるなあ。たった4年でしょ。しかも男性の99%が死滅するような事件から...まずは非発症の男性(生き残り)をシェルターに隔離するだけでも、かなりの時間がかかるような... ま、ラノベでそんな些細なこと気にしても仕方がないんでしょうが。

ラノベレーベルなので、難しいことやあんなことやこんなことはすっとばして、ラブコメとなっております。女の子たちに狙われる湊(男性は貴重なので、一生金銭的補助があり、夫婦になれば当然女性もその利益を享受できる)を異能を使って護り、自らへ向かせようとする有栖。それを阻止しようとする女の子たち。当初は、湊を「お兄ちゃん」として見ていた有栖も、元は血のつながらない兄妹。しかも有栖の母親の策略によって「戸籍上も赤の他人」という立場にされてしまい、湊を異性として意識するようになっていきます。

今のところ有栖ルートのラブコメ。それに少々きな臭い陰謀が出てきてという状況。湊の唯一の「男友達のような」友人も、エッジの効いた変態さんだし、コメディに振ってもらえると、楽しめる作品になりそうですね。

でも、この長いタイトルはやめて欲しい。
★★☆
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2013年09月13日

魔王なあの娘と村人A(6)〜彼女の普通とあの娘の特別


著者:ゆうきりん
出版社:電撃文庫
魔王なあの娘と村人A(6)〜彼女の普通とあの娘の特別

魔王・竜ヶ峯桜子と主人公・村人Aこと佐東はスーパーでカートに話しかけているメデューサ・石杷実鬼灯を見かけます。個性者は非個性者を認識できないことはあっても(犬や猫・電柱と同じで「そこにあること」は認識しているが、意識していない)物と人との区別がつかないというのは重度らしい。竜ヶ峯が気を遣って声をかけると、石杷実は竜ヶ峯のことを「普通」と言い捨てて去ってしまう。魔王の個性者なのに普通...竜ヶ峯はショックを受ける。そんな翌日、デッカー先生から「石杷実が個性者をやめたいと言い出したから、なんとかしてくれ」と頼まれることに...

という訳で、新たなヒロイン登場です。竜ヶ峯や勇者・光ヶ丘翼が佐東に向けているのは、単なる興味を通り越して、明らかに異性としての好意。そんな彼女たちが、さらに女の子が増えることを快く思わないのは当然。知っててか佐東にひっつく石杷実。とラブコメになっております。

そんな騒動とは別に、個性者と非個性者は大きく違うということが、クローズアップされてきています。高校を卒業するまでは、一緒に生活していますが、卒業すると個性者は養成所のようなところに送られ、その後テイル・ユニバースに行くことになるので、非個性者との接点はほとんどなくなります。そのため、二者はあまり交わらないようにしているのだとか...翼も幼い頃には「女の子としての夢」があったけど、あきらめさせられたと...でも心は縛れないから...もう完璧な告白ですな。竜ヶ峯も別れを意識しているようです。

果たして、この後個性者・非個性者というカップルは誕生するのか? するとしたら相手は誰なのか? それとも佐東が「村人A」という個性者になるのか? でも万が一そうなったとしても魔王や勇者とでは、現実世界以上に身分差があるんですよねえ。

個性者になったことがないので(当たり前だ)、どうも彼らの感覚が理解できません。そのため少しずつわかりにくくなってきているのかな?

あ、今回も魔王はちゃんと「人類滅亡計画」を発動します。で、勇者はそれを見抜きます。この二人、本当にいいコンビだなあ。
★★★☆
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2013年08月28日

花X華(8)


著者:岩田洋季
出版社:電撃文庫
花X華(8)

花と華。二人の「はな」が織りなす青春ドラマ。ついに最終巻となりました。
映像研として作り上げた「美桜の兎とアリス」 その次として、アドリブで小品の撮影に入ります。その中で、華さまと花が、夕への想いを綴り、アピール合戦へ...いつものノリで二人が暴走しかけたところで、葉奈子が現れ、花を取り巻く環境が大きく変わることになります。変わっていく花。それを目の当たりにすることで、夕や華がどう変わっていくのか...そして夕はどちらを選ぶのか...

最大の懸案事項である「夕がどちらを選ぶのか」に対して、明確な結論が出されています。とはいえ、その後若干グテグテになりかけておりますが...いずれにしても、バッドエンドにはならなかったとだけ書いておきます。まあ、これしかないよな。

二人の「はな」と夕のラブコメ(青春ドラマ)を最後まで楽しむことができました。まわりの人たちも含めて、高校生時代の甘酸っぱい(私には、まったく経験がありませんが)青春をムズかゆくも疑似体験できました。

ただ最後まで、理解できなかったのが葉奈子の行動原理。演劇や映画をまったく見ないからなのか、役者の才能に納得できない部分が残っております。今回は、その演劇シーンが多かったこともあり、読了するまでかなり時間を要してしまいました。そこが唯一のマイナス要素ですね。

華と花、さらに夕の今後について、読者が想像できる余地が残っているのも、シリーズとしていいですね。

★★★
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2013年08月09日

アイドル≒ヴァンパイア


著者:上月司
出版社:電撃文庫
アイドル≒ヴァンパイア

突然現れた金髪お嬢様が「さあ、私の下僕になりなさい!」と、いきなり主人公に噛みつきます・・・ 北欧からやってきた美少女は、フロンクルーグ王国の元・王女であり、吸血姫だった...そんな中世から抜け出したようなお姫様が日本でやろうとしていたのは「国民的スーパーアイドル」になること。人に「崇拝」されることにより、自身の「異力」が強まり、吸血姫としてのランクが上るため...らしい。で、たまたま噛みついた相手=主人公・奏太は、神通力の持ち主だった。しかも妹は、元・スーパーアイドルで、引退した今でも、親衛隊がいるほど...なんかもう「ラノベ」設定満載で話が進んでいきます。

いろいろ突っ込みどころ満載なんですが、そこはもうネタ満載設定のために、どうでもよくなってしまうというのは、ベテラン作者の陰謀なんですかね? 脇を固めるキャラも、巨乳な同級生、男の娘、M男(でも、交渉能力はすごいみたい)などなど、癖のある人ばかり。そのため、現実味がほどよく薄れて、無茶な設定もスルーできる作品になっています。

そりゃ現実に考えれば、国家があっさり統合することはないでしょうし、簡単にスーパーアイドルをやめることができるはずがない。でもそこは、吸血姫がいる世界。いいじゃないかい。

フェリシアの「アイドルになる!」という気持ちは、かなり強いもののようです。偶然とはいえ、最高のメンバーが揃っている地域に来たのも、彼女の才能の一つかも。

王道ストーリーであるが故、ヒネリがないのも事実。数巻であれば、この設定でひっぱれるでしょうが、あまり続くと薄くなってしまうかな?

★★☆
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2013年08月06日

ロウきゅーぶ!(13)


著者:蒼山サグ
出版社:電撃文庫
ロウきゅーぶ!(13)

本編最終巻...特に前振りもなかったので結構驚きでした。確かに「小学生バスケ」としては、硯谷女学園との公式試合でクライマックスですね。でも「ロウきゅーぶ!」は、バスケの威を借りた「ラブコメ」だと思っていたので残念です。

今回は12巻から続く硯谷女学園とのバスケ公式戦がメイン(というかほとんど)第3Qから始まっています。当初慧心に押されっぱなしだった、硯谷が反撃。精神的支柱が怪我をするという王道パターン...なんですが、この作品にバスケ以外の「なにか」を期待していた私にとっては、あまりおもしろくない展開でした。バスケットボールというスポーツを通じて、小学生たちが成長していくというのは面白いんですが、あまり試合内容にこだわり過ぎると、正直ついていけないところがあるんです。たぶんコミックやアニメだったら、バスケ知らない人でも、迫力を楽しむことができるんでしょうが、文字が主体となる小説では、知らないスポーツでは盛り上がれない。そのプレーが、どれほど大変なのか?が理解できないので、言葉だけが水面を滑っていくんです。そうなると、キャラクターが止まってしまい、まったく楽しめなくなってしまう。今回は、そんな状況に限りなく近いシーンが多く、途中で読了をあきらめかけました。

後半は、試合後の各キャラの後日譚といった感じでまとめられています。女バスメンバーだけでなく、サブキャラの柿園や御庄寺までも、次の一歩が描かれています。そう、これがこの作品のすばらいいところなんですよ! 各キャラが、独立して生き生きと描かれている。だから面白い。しかし、昴の物言い(特に智花に対して)は、無意識にやっているとは思えないくらい「たらし」ですね。

ラストエピソードは、当然智花。彼女がバスケを始めるきっかけとなったエピソード。当事者たちは、そのことを明確に覚えていないようですが、いずれ思い出した時...ロマンティックですね。これは、幼なじみ枠の葵に勝ち目はないのか?

あと少し、続くようです。文庫化されていない短編の収録や、本編でとんだエピソードを補完するようなエピソードになるんでしょうね。もしかしたら「その後」も描かれるのかな?

★★★☆
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2013年08月05日

花屋敷澄花の聖地巡礼


著者:五十嵐雄策
出版社:電撃文庫
花屋敷澄花の聖地巡礼

『乃木坂春香』シリーズの作者による新シリーズ。主人公は、面倒見がよくてお節介といわれることもある行人。女友達の頼みにより、不登校同級生・澄花と友達になるため、彼女の家を訪問することになります。そこで出会ったのは、ものすごく可愛い女の子。7年間自宅から出たことがないという引きこもりで、聖地巡礼が大好き...なんか矛盾してないか? そう彼女は、部屋にジオラマを創り、自らはコタツをガメラのようにして、ジオラマで聖地巡礼をしていました。もちろん、引きこもりになったのには相応の理由があるようで、それを取り除かない限り、不登校はなおらない。行人は、とある方法で澄花を「聖地巡礼」に連れ出すことに成功して...

もう、五十嵐ワールド炸裂です。主人公は、ぱっと見たいした造作ではないけれど、女の子をたらし込む能力はずば抜けており、ヒロインは良家のお嬢様で、オタクで、メイドさんがいて、他作品の舞台が聖地となっており...主人公は鈍感で...

すでにバカップルぶりを発揮している二人ですが、これから先、どんどんひどくなっていくんでしょうかね? 前2作との違いは、ヒロインが当初から、主人公に対して「恋愛感情」を持っているように見えるところ。

とはいえ、少々残念なのも事実。あまりにも似た設定が続いているので、どんどん薄くなってきてしまっています。ラブラブカップルを楽しむという点では合格なんですが、脇を固めるキャラが今までになく弱いんですよね。今のところ、澄花の恋がたきは出てきていないようですしね。さらにひきこもりという設定は、いろいろ無理がありますね。さらにこの設定、一度外に連れ出してしまったら、意味がなくなってしまいます。かといって、美少女が聖地巡礼(それも電撃文庫レーベルの聖地に限る)するだけの小説だと、あまりにも薄い... 単発モノとしてはいいんですが、今後続けていくとなると、いろいろ制約がありそうですね。

★★☆
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2013年08月02日

ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?


著者:聴猫芝居
出版社:電撃文庫
ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?

ネトゲの女性キャラに告白したら、ネカマでした...そんな黒歴史を秘めた少年・英騎が主人公。
そんな英騎がネトゲ内の女性キャラ・アコから告白された。「結婚してください」と...そのネトゲ内では、キャラ同士が結婚することができるというシステムがあり、それを使ったものだったのですが、黒歴史の再来を恐れながらも、ネットと現実は違うと了承。晴れて「俺の嫁」が誕生したのですが...

そんなある日、パーティリーダーの一声でオフ会が開催されることに。英騎はアコが「男性キャラ」という恐れを抱いて、いやいや参加するのですが、彼に「本当にルシアンだ!」と抱きついてきたのは、小動物系美少女の玉置亜子。さらにパーティメンバーの中の人として現れたのは、ヲタクをバカにしていた同級生(女子)や、生徒会長...みんな同じ学校の生徒だったという事実! でも亜子は、現実とネットの区別がついていないようで...

といったストーリーになっています。亜子の行動は極端です。本当に危ない心理状態でもあり、これを受け入れられなければ、この作品はおもしろくないものになります。私のまわりには、ここまでの廃人はいないので、よくわかりませんが、彼女が正常な女の子として、英騎のことを好きになることができたら、ハッピーエンドなのかな? どうも最後まで、現実とゲームが混戦したままのようで、生身の英騎が好きという気持ちが、本当なのかどうかわからない状況です。本人が、それを自覚していないので、一つ間違うと、ヒロインが壊れてしまう危うさがあります。

今回、共感した点。「リアルでハンドルネーム 呼ばれると恥ずかしい...」 ネット上でなら、恥ずかしくないハンドル名。これがリアル世界に出ると、いきなり恥ずかしくなるんですよね。私も、とあるオフ会で「xxさーん!」と大声で呼ばれたことで、気がつきました。それ以降「普通のニックネーム」に思えるハンドル名に変えてしまったのは秘密。

★★★
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彼女はつっこまれるのが好き!(10) アフターレコーディング


著者:サイトーマサト
出版社:電撃文庫
彼女はつっこまれるのが好き!(10) アフターレコーディング

本編は9巻で終了しているのですが、電撃マガジンに掲載された短編3つと、書き下ろし3つで構成された「番外編」 
良人がしぐれのマネージャー体験をすることになり、やきもちを焼くまどか。このエピソードでは、またもや良人のすごさを見せつけることになり、しぐれがさらに良人に傾いた原因ですね。

おもしろくなかったエピソードは、グレイス女学院の文化祭のもの。いくらなんでも、無茶苦茶すぎて、正直ひいてしまいました。家族用の入場券を持っていれば、普通止められないはず。良人がよほど怪しい風体ならともかく、普通よりは上の風体なはずだしね。警備員がガチホ○ってのも「女学院だし、そんな人のほうが問題を起こさないかな?」といった感覚なのかもしれないけど、どうだか... それ以外のエピソードもあまりにも突飛すぎておもしろくない。

ラストの書き下ろしである、まどかと良人の後日談は逆に非常にいいものでした。この作品全体を締めるエピソードとして最高。それまで二人が培ってきた信頼が全面に出ており、絆の強さを感じさせます。

当初は、単なる村人で素人だった良人。途中からは、どんどんすごい人になってきましたが、最初からまどかに対する想いは一途だったんですね。

★★★☆
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2013年07月23日

バベルスターズ


著者:奈坂秋吾
出版社:電撃文庫
バベルスターズ

動物も知恵を持ち「アニマ」、人間が「ヒュマ」と呼ばれる世界。どちらもが知恵を持つから、恋愛もあるだろうし、子供もできる。ということで、両種族の間に生まれた獣人は「ミクス」と呼ばれ、差別(と羨望)の対象になっていた。

種族間の争い(わからないものは、排除する)により、ヒュマとミクスが共同生活を送ることは少なくなっており、主人公が通う「塔城共学」が世界最後の共学校。そんな学園に廃校のピンチが迫る...学園アニマルファンタジーだそうです。

主人公は、ヒュマでありながら秘密を抱えている・獅子山竜巳。ヒロインは、ハムスターのミクスである星野小葉夢。

猫耳や犬耳が、普通に存在する世界。そんな世界にも、種族間の対立による差別は存在している。その「不条理」に学生たちがどのように立ち向かっていくのか? を描いた作品。
人間が「理解できないもの」に対して畏怖し、恐怖するというのは、普通のこと。歴史上も、それがもとで悲劇が繰り返されてきました。また小説の世界でも、よく選ばれるテーマです。

この作品は、ラノベらしく「軽く」しようとして、人間と対比する種族を「獣人」にした。そのことは、悪くないと思います。ヒュマとミクスの対立も、うまく描けています。著者自身が感じられているように、コメディとシリアスのバランスが悪いため、おもしろさが減少してしまっているんです。特に、主人公である竜巳の言動に顕著に表れており、道化を演じるところと、シリアスなところのつながりがなく、ストーリーが切れてしまっています。抱えているものの大きさを隠すため、わざとおちゃらけキャラでいく(シティハンターなんかがそう)というのはいいんですが、内心が隠し切れていないので、単なる中二病みたいに見えてしまいます。

このバランスがうまくいったら、かなりおもしろい作品になったのに...

★★
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2013年06月26日

シスターサキュバスは懺悔しない(2)


著者:折口良乃
出版社:電撃文庫
シスターサキュバスは懺悔しない(2)

見習い神父エイクのもとに集まってきた、人外な存在たちによるハーレムコメディ。見習いシスターとして、エイクとともに教会で働くことになったのは、美少女・シルヴァ。神に仕える敬虔な身なんですが、その正体はサキュバス(淫魔)。聖職者にとって、大罪となる「姦淫」の象徴のような存在。シルヴァはサキュバスとしては落ちこぼれ(未だ、経験がない)ではあるのもの、本能的なものなのか、突然脱ぎ出すという癖や、意識せずに性的な言葉責めをするなど問題が多い。教会には美少女シルキー(ただし、毒舌)やら、守護竜・美少女など人外美少女が集まっています。

さらに今回、神獣スフィンクスが現れ(なぞかけが下手過ぎる)ますが、当然こちらも美少女。そこに守護竜を返せと、ウィンディーネ・これも美少女だけどなんか残念、まで現れ、まさに人外ハーレムとなっています。

そんな教会に、異端審問官が来るとの情報が...バレたら当然シルヴァは火あぶり。それをかくまった神父やエイクも同罪。下手したら街ぐるみで大変なことになります。ところが、王都教会から遣わされた異端審問官は、なにやら秘密があるようで、さらに混乱を期すことになります。

基本は、エイクとシルヴァとエイクの幼なじみ(こちらは人間)によるラブコメとなっています。毒舌シルキーも、今回若干デレてきているようですし、エイクの「オンナたらし」度はさらに上がってきています。異端審問官の過去は重い話ですが、全体としてはラブコメ風味となっています。もっともそのため、異端審問官が薄くなってしまっているように思えるのですが、話の流れからしたら仕方ないのかな?

さらに人外美少女が増えた教会。今後もこのペースで増えていくのでしょうか? あまり増やしすぎると、忘れ去られるキャラが出てしまいそうです。これくらいの登場人物数のほうがおもしろいかも。

エイクは、神の道を突き進むのでしょうか? それとも...

★★★
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2013年05月24日

俺のペット生活がハーレムに見えるだと?


著者:おかゆまさき
出版社:電撃文庫
俺のペット生活がハーレムに見えるだと?

電撃文庫レーベルだったので、安心して購入してみたのですが...地雷...かなあ?いや出来がどうこういう前に、理解不能だった。

火事により女子寮を焼け出されたお嬢様たち。一部は、さらに高級な女子寮に移動できたのですが、全員は無理ということで、アクア寮(通称オバケ寮)にも入ることに...
そこには、主人公でもある家出少年・羽生真次郎が動物たちとともに住み込んでいた...そこでの生活を守るために、女子寮に近づく人を驚かせて人を寄せ付けいないようにしていたのですが...

本来ならば追い出される(もしくは警察につきだされる)ところを、寮長でもある牡丹のはからいで「ペット」として住まわせてもらえることに...寮にいる少女は、美少女であるものの、変なのばかり。おっぱい風紀委員・白亜、巨乳くのいちメイド・凛。ツンデレ幼女・茉愛など。美少女に囲まれて幸せそうな(らっきーすけべあり)真次郎ですが、なぜかいつも悲鳴が響き渡り...

というおばか設定なラブコメ...かな? と思いきや、なんだか真次郎には秘密があるようで(牡丹が一方的に独り言いっているだけですが)。

そう、本筋になるべきストーリーが一切ないんです。かといって、エロコメでもないし、ラブコメでもない。ましてや異能バトルでもない。うーむ。理解不能。

そーいや、この作者さんの作品って、理不尽なのばかりだったな。人気はあるようなので、こういったのが好みの方もおられるのでしょう。

いろいろ悩んだけれど、結論。 地雷です。

タグ: 地雷
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2013年05月20日

愛するムスメからの教育的指導


著者:相生生音
出版社:電撃文庫
愛するムスメからの教育的指導

主人公はエロゲをこよなく愛する高校生・違正樹現菜。ある日突然「未来から来た実の娘」と名乗る未蕾が現れます。自分が実の娘であることを証明するために、玄関でいきなり裸になるなど、どうも思い込みが激しいというか、すこしずれているというか...
彼女が過去の父親に会いにきたのには崇高(?)な目的があり....「お父様の夜の生活を更生させていただきます」と主人公の秘蔵コレクションをすべて破棄してしまいます...

それを取り戻すために「未蕾の服を買いにいこう」とショッピングセンターに連れ出した現菜は、エロゲの師匠や、親友たち(ひとりはチャラ系? もう一人は男の娘)に出会ったりとドタバタしながらも、エロゲを再入手。ところが、未蕾にバレてまた捨てられて...
現菜のエロゲへの執着心はすごいですねえ。でもエロゲ買うお金、どこから出ているんだろう? 「保存用」も購入するみたいだし、発売日に購入しているようなので、かなりの金額になると思うんだけど... 同人誌がバカ売れしているのかなあ...

未蕾が父親を更正させようとしているのは、現菜が将来「ERO-GE」という体感型(?)アダルトグッズ(だけでなく、いろんなことができ、全年齢に受けいられる機器?)を設計・製造し、その快楽に人間が慣れてしまい、出生率が大幅に下がって人類が滅亡しようとしているから...ま、なんですな。機械相手のほうが気持ちがいいから、異性に対する興味を失い、結果としてセックスレス... んな単純じゃないと思うんだけど。そこまで快楽におぼれたら、まず仕事しなくなると思われ...

途中は比較的面白い作品です。未来から実の娘が来るというのはよくある設定ですが、エロやラブコメに傾向しないのは、珍しいのかな?
現菜の行動原理がいまいち理解できないのと、親友たち(特に男の娘)が、本筋に直接絡んでいないこと。ラストがあっけないというか、まるで打ち切りマンガのような唐突感があることが残念ですね。

★★☆
タグ:★★☆
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2013年05月16日

嫁にしろと迫る幼馴染のためにxxしてみた(3)


著者:風見周
出版社:電撃文庫
嫁にしろと迫る幼馴染のためにxxしてみた(3)

ダイエットラブコメ3巻で完結です。2巻が出てから、かなり間があいたので、もう出ないのかと思っておりました。

主人公は大村秋馬。元フードファイターで、激太り体型。ところがなぜか本人は「ぽっちゃりしているけど、そんなに太っていない」と思い込んでいる...普通の人には理解できないかもしれないけど、激太りしている本人って、そんなもんですよ。ちょっと肉が増えたけど、まあぽっちゃり程度だな。ほら、あの人より細い...実話です...

アメリカ帰りの幼馴染である朝凪来海を「お嫁さんにする」という約束を果たすために、美少女に囲まれてダイエットをがんばるわけですが...太っているけど「イケメン」というチートな性能のため、いろんな女の子にフラグをたてまくり...それを見る来海がヤキモキするという...爆発しろ! な展開なわけですが...

今回は、沖縄が舞台。なぜか来海との約束を破ってフードファイトのエキシビジョンに参加した秋馬。怒りの来海は、ダイエット部メンバーが実施する「ラブラブ沖縄ダイエット作戦」にも参加できず、どんどん落ち込んでいきます。そんな中、琴音だけでなく憐や雪乃も秋馬を異性として意識しだし、しかもいい感じに...来海はどうなるのか?

ダイエットラブコメというジャンル(?)ですが、ラブコメとしての完成度が高く、かなり楽しむことができました。そりゃ、美少女たちに叱咤激励されれば、ダイエットがんばれるよね。もう爆ぜろ! としか...

そうそう、気になった点がひとつ。「ローレグ」って普通「ハイレグ」より股ぐりが広い(?)やつを指す言葉じゃなかったっけ? なのでローレグな水着っていわれると「おとなしい水着」というイメージしかわかないんだが...
#どうも、アニメやコミックなど一部世界で、ローライズのことを「ローレグ」と呼ぶらしい...

★★★☆
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2013年04月18日

花×華(7)


著者:岩田洋季
出版社:電撃文庫
花×華(7)

近づいてくるクリスマス。聖夜を華と花、どちらと過ごすか・・・夕にとっては結論を出すようなもの。美少女公認二股ライフはどのような形で収束するのか?

映像研では、華と花がお互い牽制しあい、クリスマスに触れることがタブーという雰囲気。そんな中、千佳先輩が「みんなで」クリスマスパーティを開催し、その中で花と華に夕と「二人だけの時間」を与えるという提案を。一気にクリスマスムードが高まりますが、まさかの中止! お互い引けなくなり「どちらが夕と聖夜を過ごすのか」の戦いが始まります。
ところが、突然華から「聖夜は花に譲る」との申し出が。その代わり22・23日に伯父さんの別荘にスキー旅行に行こうと・・・最初は、いろいろえっちぃ妄想をして、反対していた花ですが、聖夜デート権というメリットが勝ったようで、結局了承。果たしてどうなるのか?

かたやお泊りスキー旅行。かたや観劇ー食事ー夜景デートと鉄板の青春。しかも相手はどちらも美少女。お互い相手のことは承知済み。こんな恵まれた環境あるでしょうか? でも結論を先延ばしにすればするほど、選ばれなかった「はな」の心の傷は大きくなってしまいますよね。夕の対応は、正しい姿なんでしょうか?

さすがに、結論をださなければいけない時期であることは間違いないのですが、このまま結論だすのは厳しいだろうな。ここまで愛してくれている女の子。どう選ぶのか・・・

でもなんとなく作者さんの中では決まっているような・・・もともとは花と華による夕を巡るラブコメシーンが多かったのですが、最近はお互いを認め合っています。さらに花と華のデートシーンの描き方に差があるようです。今回も華と夕の関係は、お互い対等な恋人という感で描かれています。初々しいカップルで、お互いの家族にも快く思われているというベストな状態。夕が思春期の男の子としての欲望に葛藤するところもあったり、まあ普通のお熱いカップル。
ところが、花とは対等に見えないんです。「稀有の役者」としての花と好意を寄せている女の子としての花が乖離して描かれているような。クリエイターとしての本能で、花の才能を見ているような雰囲気が。恋愛の対象というよりも、もう一段上の対象というか・・・

いずれにしても、ラストは切ないものになりそうですね。

★★★☆
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2013年04月15日

選ばれすぎしもの!(3)


著者:峰守ひろかず
出版社:電撃文庫
選ばれすぎしもの!(3)

最終巻です。「ほうかご百物語」後の2シリーズとも、長く続くことなく終わってしまった。残念ですね。

勇者・水尾護と一緒に暮らすヒロインが7人となり、ますますにぎやかに。今回は、さらに1名増加します。ただ、珍しくも男だったりするのですが。

前回のラストで、別の国に留学することになって、しばらく会えなくなるはずのフラウディア。ところが、学校に行くとそこには、転校生・フラウディアの姿が・・・クラスメイトから問い詰められるものの、うれしさのあまりフラウディアを抱きしめてみたり。

後日、みんなで海へ(もともとは、フラウディアがいなくなって落ち込んでいる護を元気付けるためだった)。当然女の子たちは水着。スク水や競泳というマニアック描写も交えながら、海を満喫・・・するはずだったのに、なぜか叢雲さんが触手に襲われ、それを護が助けて好感度Up。夜には、キトラの発情オーラに影響をうけたヒロインズに、性的な意味で迫られ、叢雲さんからはキスをされ・・・ 責任を感じたキトラの膝枕でゆったり眠り・・翌朝目覚めたら、アーニーが20代美女に成長していて、キスをされ・・・
・・・ ・・・ リア充爆発しろ!!!

後半は、物語を収束させるために一気にクライマックスへ。とはいえ、ユルいクライマックスのまま終わってしまうのはお約束。

全体を通して、峰守ワールドが展開。主人公は、適当にスケベだけど、気に入った女の子には一途。独り言が多く、妄想がダダもれ・・・ 少しパターン化しすぎているような気がしないでもないですが、それがいいところなんですかねえ。ここまでこのパターンが続くと、次回作の雰囲気が違うと、違和感ありまくりになるだろうな。

★★★☆
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2013年04月10日

魔王なあの娘と村人A(5) リンカンクエスト! ドリアン風味


著者:ゆうきりん
出版社:電撃文庫
魔王なあの娘と村人A(5) リンカンクエスト! ドリアン風味

将来、ファンタジーの世界で活躍することが約束されている「個性者」 しかしながら、彼らには一般常識が欠落しており、無個性者とのコミュニケーションがまったくといっていいほどとれない。というか、無個性者をそもそも認識できない。
無個性者の主人公・佐東は、幼馴染の勇者・翼や魔王・竜ヶ峯たちの助けもあって、政府の無理難題「個性者と無個性者で劇を作り上げる」を達成。その疲れが抜けないまま今度は林間学校に個性者も参加するので、まとめるようにとの指示・・・

いい加減このパターン飽きました。特に担任のデッカー先生の丸投げ無責任が酷すぎる。もう少しパターンを変えて欲しいものです。

今回は、あまり個性者の悩みというのが出てきません。翼が子供の頃に、ジローのことをどう思っていたかが明らかになり、竜ヶ峯があせるというラブコメ展開が主体。そこに、個性者たちが林間学校でやろうとしたクエストが絡まって騒動になるというパターン。

でもねえ、どう考えても勇者を悪く書きすぎだ。ドラクエが作り上げた「悪しき」パターンを踏襲するからこうなるんだ。ファンタジーの勇者の中では、ドラクエは異端児だという認識がないのかなあ。ギャグとしてやるならいいんだけど、あまりにも翼が痛い人になってしまっている。対比をするためか、竜ヶ峯はいい人過ぎるしね。

出だしは面白かったです、でも同じような「上から強制」の展開では、飽きてしまいます。個性者も単に「変な人」になってきていますしね。そろそろ新しいパターンを見てみたいものです。

★★
posted by あにあむ at 17:03| Comment(1) | TrackBack(0) | 電撃文庫

2013年04月08日

彼女はつっこまれるのが好き!(9)


著者:サイトーマサト
出版社:電撃文庫
彼女はつっこまれるのが好き!(9)

残念ながら最終巻。
前回、まどかと一緒にいるところを撮られ、さらに芹沢マネージャーの過去が暴露されるなどが続き、芹沢マネージャーは解雇。まどかも謹慎させられ、いろいろ考え込んでいる様子。そんな中、良人は正式プロとしてデビューすることになります。所属は、芹沢さんが設立する事務所。しぐれや陽菜乃たちにも応援され、新しい道を歩くことに。そんな中、まどかが声優を引退すると言い出します。周りが戸惑う中、良人は彼女の本意ではないことを見抜いていました。さらにまどかの冠番組にゲスト出演(無理やり)した際に、生放送であるにもかかわらず、爆弾発言をかまします。

今まで曖昧にしていたしぐれの好意に対しても、結論を出す良人。今回は、良人がすごい勢いで主人公力を身に付けていきます。そんな彼の姿を、まわりの大人たちも暖かく見守ってくれるようで、流星さんも声優の心得を、スパルタトレーニングをすることで、彼に伝えていきます。写真騒動や、生放送での爆弾発言で「人気女性声優を利用して、成り上がろうとしている」というネガティブイメージが出来上がった彼を「実力で黙らせろ」とかばう流星さん。当初は、ナンパ野郎にすぎなかったのに、すごく大きな人になりました。

いろんな思惑が交差する中、まどかが「最後の仕事」と決めていたラジオの公開収録が始まり・・・

いいシリーズでした。まどかと良人の関係を軸にして、コメディだけでなく、考えさせられるエピソードも含まれていました。もう少し続いてほしかったような気もしますが、今回のラストエピソードを読むと、これでよかったのかな とも思わされます。
最終章は、後日談(ふたりが20歳になっている?)。これもよかったですね。

残念なのは、タコがよくわからないままだったこと。まあ、合理的な理由なんて考えないほうがいいのかも知れませんね。彼女の心を支えていた存在だったということでいいのかもしれません。

★★★★☆
posted by あにあむ at 16:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫

2013年03月27日

らぶなどーる(2)


著者:上月司
出版社:電撃文庫
らぶなどーる(2)

着ぐるみ「らぶなどーる」の中の人、虎太郎の女子寮居候生活も一か月。アウト3つで、即退寮というルールをものともせず、美少女ながらぼっちなクラスメート・雛姫とも仲良くなり、なんとデートをすることに。

今回は、着ぐるみ=ラブらんは、あまり表に出てきません。っていうか、別になくても話が進むような感じが...虎太郎のリア充生活が赤裸々に語られる...といった内容になっています。

雛姫とのデートは、一応「罰ゲーム」ということになっているのですが、どうみてもそんな感じじゃない。雛姫の残念さが出てしまっていますが、それはおいておくとして、かなり初々しいカップルさんではありませんか。

で今回のメインヒロイン、幼馴染の空。虎太郎との付き合いが深いため、お互い「異性」として見ていないようではありますが、
「あたし?あたしはトラのこと、好きだよ?」
とはっきり言うなど、LoveとLikeの違いが判るようになったら、もう一気に行きそうな感じもあります。まあね、「胸触らせてというくらいならOK」ってことだし、親友以上のものを感じますね。

ラストは、そんな空の空手時代の友人である阿智花と、ラブらん Vs 忍ニャくん という着ぐるみでのバトル対決。おかしい。途中までは、阿智花と空のすれ違いがきれいに解決する流れだったのに、どこでこうなった? まあセリスさんのせいなんですけどね。この勝負、空が勝ったら「空と虎太郎と一緒にフリフリの服を着てデート」という罰ゲームが提案されております。果たして...

虎太郎のリア充ぶりが爆発してきた、このシリーズ。ラブらんは、どこへ行く〜

PS.
空に寝技かけられ、じゃれているところを、セリスに見つかり、問答無用で「1アウト」になりましたとさ。

★★☆
posted by あにあむ at 15:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫