2009年12月08日

RPG W(・∀・)RLD2 ―ろーぷれ・わーるど(2)


著者:吉村 夜
出版社:富士見ファンタジア文庫
RPG W(・∀・)RLD2 ―ろーぷれ・わーるど(2)

RPGゲームの世界に取り込まれてしまった主人公ユーゴと、ショウ。二人とも現実世界でプレーしていた時のレベルを維持しているため、英雄クラスとして、ゲーム世界「エターナル」で冒険をすることになります。1巻で知り合った美少女姉妹と魔神退治の冒険に出た主人公達のお話。どうも現実世界とリンクした巨大な組織による陰謀があるようで...
世界観は、かなり前のファミコンRPGのノリがベース。魔法の考え方とかも、かなり古いタイプのRPGです。なので「剣と魔法の世界」が本当に好きな人には向かないかも。こういう世界観なんだと割り切らないと突っ込みどころ満載になってしまいます。
この世界では、各人のステータスが、表示されているため、強さや名前が簡単に分かってしまう仕組みになっています。これって結構辛い世界ですよねえ。

1巻に比べると、2巻のほうがおもしろさが減っております。2巻では、陰謀にまつわる駆け引きが展開されます。そういうこともあり、主人公は完全にユーゴで、ショウは「必要ないじゃん」という扱いになっています。ユーゴのスタンスは「英雄をロールプレイしている」というもののようで、どんどん英雄らしい振る舞いをするようになってきています。ちょっとウザいかな。また、この駆け引きが、読者にヒントを与えることなく進んでいくので、おいてけぼりにされた感が強くなってしまうのです。

3巻から軌道修正されているといいなあ。

★★☆
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2009年11月13日

生徒会の六花 碧陽学園生徒会議事録(6)


著者:葵せきな
出版社:富士見ファンタジア文庫
生徒会の六花 碧陽学園生徒会議事録(6)

生徒会の一存シリーズの6巻目(番外除く) 前巻で「企業編」が完結し「卒業編」へと突入しています。お約束に違わず、プロローグとエピローグはシリアス。中身はぐてぐてという「シリアスのキセル」状態となっていますが5巻までと、少し雰囲気が変わってきたような感じがあります。

今までは、なんだかんだで鍵のかっこいい部分が、クローズアップされる話があったのですが、今回は一切なし。それどころか、真冬に「告白の白紙撤回」を申し入れられる始末。ぐでぐでした生徒会の雰囲気、鍵がイジられる。でも最後は...というお約束がなくなってしまったような...なんだかんだで、生徒会メンバー全員のフラグを立てている状態だったはずなのに。
後は今まで本編での出番がなかった、鍵の義妹である林檎やモトカノの飛鳥が登場していることも雰囲気を変えているのかも...

全体としては、いつもの生徒会です。第三話「喋らない生徒会」が秀逸。言葉を話すことを禁止され、口の動きだけで拡がる妄想。なんで、ああいう風に暴走できるんだろう.
最終話「夢見る生徒会」はいらないかなあ? 夢落ちのようなそうでないような...あまりにも鍵が滑りまくっているので、救いが見いだせないんですよね。

今回見逃せないのが「えくすとら」 他のメンバーが来るのを生徒会室で待っているくりむを鍵視線で描写したものですが...破壊力抜群です。

形式美が成立しているこの作品世界。このままのノリで突っ走ってもらいたいものです。「マンネリ」と言われようと、生徒会の一存シリーズは、このノリあってこそです。

★★★☆
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2009年11月09日

かしこみっ!(1) かみさまは氏子募集中ですが、なにか!?


著者:尼野ゆたか
出版社:富士見ファンタジア文庫
かしこみっ!1 かみさまは氏子募集中ですが、なにか!?

はい。駄作でした。主人公設定は「美少女に見られる男子高校生」ってことですが、その設定がまったく生かされていない。とりあえず「つかみ」設定としようとして、生かし方が分からず放置したような感じですね。

この主人公である雅也の元に突然現れたのは「かみさま」であるミヤ。こちらも、雅也と同じ高校の校長になるなど、よくわからない展開。シュールなギャグを狙ったのかもしれないけど、導入をかなりうまくやっておかないと、単なる説明不足になってしまいます(これは当然後者の例)

他にも、壁を人型にぶち抜くなど、一昔以上前のギャグセンスなシーンがあるかと思うと、なんの前触れもなくシリアスに。感情移入が出来ません。全体に説明不足なんですね。幼なじみも「おっとりした、のんびりした」というイメージを出したいがためと思われるすべての語尾が「−」 って、ここまでしつこいとうるさいだけです。

すでに2巻が発売されているようですが、手出しはしません。

タグ: 地雷
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2009年11月04日

これはゾンビですか?(1) はい、魔装少女です


著者:木村心一
出版社:富士見ファンタジア文庫
これはゾンビですか?(1) はい、魔装少女です

これも新人さんの作品となります。第20回ファンタジア大賞<佳作>作品とのこと。まずタイトルにインパクトがあること。さらに設定にインパクトがあること。という、当初手に取りやすい条件はクリアされています。

が、どうもその設定説明がうまくない。オープニングで主人公はいきなり「魔装少女」ににされてしまいます。が、すでに主人公はゾンビだったりするのですが、そのあたりの説明が曖昧なまま(だったよな?) その後、彼をゾンビにしたユー(もしくはユウ。個人的にはユウと表記したほうが好み。どうでもいいが)や、下僕のセラなど登場人物が増えていきます。女性陣の性格は、明確になっているのですが、歩の性格が安定しておらず、真面目なのか、ダメダメなのか、変態なのか...ここにブレがなかったら、もっと面白い小説になりそうなんですけどね。

口絵には、おぞましいイラストがあります。歩が「魔装少女」に変身した姿。ハルナ(元魔装少女)が着ている時とのギャップがすごい...この口絵みたら、ストーリーはギャグ仕立てになっているように思えますが、そうでもないんですよねえ。中途半端に真面目で...ここがマイナス点2つめ。

個別には、ユーの筆談(なぜ筆談を行うのかは、本編で明かされています)を妹キャラの言葉に脳内変換する主人公や、ツンデレなハルナなど面白い要素は一杯あるので、もう少しこなれたら、さらに面白くなってくれるかな?

将来に期待して
★★☆
タグ:異能 ★★☆
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2009年10月20日

RPG W(・∀・)RLD1 ―ろーぷれ・わーるど―


著者:吉村夜
出版社:富士見ファンタジア文庫
RPG W(・∀・)RLD1 ―ろーぷれ・わーるど―

この作者の作品を読むのは初めてとなります。RPGといっても、正当派ではなくファミコンから派生したタイプ(表紙見ればだいたいわかりますが)をベースにしています。なので、世界観を期待するとがっかりします。
大好きなゲーム世界に突然入り込んでしまった2人が主人公。装備は、ゲームをやっていたときのもの(学ラン)で、レベルはゲームキャラのもの。二人とも、レベル上げにいそしんだキャラを利用していたので、ゲーム世界では、とんでもない勇者様。ラブコメ要素もあり、ギャグ作品として楽しむことが出来ます。

RPGやファンタジーとしての出来は、いうだけ野暮。ファミコンレベルのRPGにありがちな「レベル」概念だし、モンスターとの戦闘シーンもありきたり。どことなく「フォーチュンクエスト」の世界観を思い出します。

ファンタジーとして考えずじ、エンターテイメントとして楽しむのがいい作品でしょう

★★★☆
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2009年10月14日

本日の騎士ミロク(2)


著者:田口仙年堂
出版社:富士見ファンタジア文庫
本日の騎士ミロク(2)


何をやっても長続きしないミロクが、所属することになった「赤目隊」は、ジルザニア王国の王女ジュジュの親衛隊。普通ならば、精鋭が集まるはずのこの部隊は、隊長がうさぎ(比喩ではなく)、それ以外のメンバーも不思議な人ばかり...なによりも、騎士団なのに剣を持たない。でもそれぞれは、エキスパートの集まりだったりします。

そんなメンバーやミロク自身の活躍もあり、ホラキア軍を退けたところまでが、1巻のエピソード。2巻では、その戦後処理が描かれています。捕虜となったホラキア国王子・ベンヤミンによって、オウガンの魔道士がホラキアを操っていたという情報を入手。そんな中、講和を目的とした六カ国協議が開催されることになり、ジュジュも講演のため、ホラキアへ向かうことになります。

この巻では、ミロクの故郷であるオウガンが表に出てくることになります。そのため、ジルザニアの騎士となったミロクは、自分の立ち位置に迷い、周りもそれぞれの立場で悩みを抱くようになります。ジュジュ、ミロク、ベンヤミン それぞれが国を思う心は非常に強く、それだけに悩みも深まり、エピソードに深みが出ています。ミロクの兄弟、シェンランとミロクの直接対峙もあり、テンポよく話が進んでいきます。

3巻以降も楽しみな作品となってきました。

★★★☆
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2009年09月11日

ソード・ワールド2.0 剣をつぐもの(1)


著者:北沢慶
出版社:富士見ファンタジア文庫
ソード・ワールド2.0 剣をつぐもの(1)

ソードワールド2.0の小説。ソードワールドの世界「フォーセリア」と異なる世界が舞台となっているので、SWに引きずられると、混乱してしまいます。

偶然、人族の宿敵である蛮族の侵入を防ぐ「守り剣」に、マナを追加する儀式を手伝うことになったアレクと、その儀式を執り行ったリリアンナの魔剣を巡る冒険というのが、大まかなストーリーとなります。

舞台となるのは「剣の創りし世界ラクシア」。SWの世界と異なり、魔動機と呼ばれるギミックが存在しており、それを利用した鉄砲も存在している世界となっています。なので、SWみたいに純粋に「剣と魔法」というわけではありません。

「穢れ」という概念があり、それを一般人は忌み嫌っている。そのためナイトメアも忌避されているという世界観はよく表現されています。しかしながら、ストーリーが浅く感じられるんです。「守り剣」の儀式をアレクが手伝うようになった過程や、その後の蛮族との戦いなどなど。ネタバレになるので、詳しく言えないのですが、ラストシーンに向かう過程も含めて、全体的に「ご都合主義」が流れてしまっており、深みがなくなっています。
初期のSNE関連小説にあった深みがなくなってしまい、表面をなぞった小説になってしまっています。SW2.0の世界観はしっかり構築されているようなので、もったいないですねえ。ライトノベルであって、ファンタジーではないということなのでしょうか? とあるベストセラーファンタジー(私はファンタジーと認めていませんが)が発売されてから、薄っぺらいファンタジーが増えてしまいました。「重厚なものがいい」とはいいませんが、SWの流れを汲むSW2.0なら、もう少し深みがあっってもいいのになあ。

ベテランらしく、文章や流れが崩壊しているところはないので、安心して読むことは出来ます。この1巻は、SW2.0の観光案内ということで、今後ストーリーに深みが増していくことを期待しております。

★★★
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2009年08月19日

アリアンロッド・サガ(2) ワンダリング・プリンセス


著者:矢野俊策
出版社:富士見ファンタジア文庫
アリアンロッド・サガ(2) ワンダリング・プリンセス

アリアンロッド・サガの小説版2巻。今回は無印リプレイ1話をベースにしたストーリーとなっているのですが...アリアンロッド・サガはリプレイ・小説で複数のシリーズが同時進行し、それらがクロスオーバーしているものだから、ちょっと気を抜くと、自分が何を読んでいるのか分からなくなります。

この巻では、レイウォール王国第二王女であるピアニィが策略に巻き込まれて、城を追われるエピソードからスタートします。彼女の脱出を助けたアル。そして三下犬娘のベネット、竜人ナヴァールの出逢いが描かれています。

リプレイとクロスオーバーしているわけですから、それぞれのキャラクターはリプレイ版の性格を引き継いでいます。ベネットの見事なまでの三下ぶり。ナヴァールの独特の性格。ピアニィの慌て方(^^; それらが再現されているのは見事。あのプレイヤーだったら、こう反応するだろうな、というのが反映されています。リプレイに比べると、アルがかっこよくなりすぎのような気もしますが、これは主人公ということで、仕方がないのでしょうね。

このシリーズは単体小説として読んでも、たぶんあまり面白くありません。リプレイシリーズを読んで、その補完として読むと、非常に楽しめます。リプレイでは、表現しきれないキャラのバックボーンや、時代背景が理解でき、リプレイを読むときの助けとなります。

★★★
タグ:★★★ ARA
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2009年07月31日

生徒会の五彩 碧陽学園生徒会議事録(5)


著者:葵 せきな
出版社:富士見ファンタジア文庫
生徒会の五彩 碧陽学園生徒会議事録5

「生徒会の一存」シリーズの5巻。世間ではすでに6巻も出ているというのに、かなり読書スピードが落ちております。
今回の特筆事項。なんと、表紙が「杉崎鍵」単独となっております。おおっ。ちょっと見BL系に見えないこともない表紙です。
ストーリーは、あってないがごとしのいつもの「生徒会」です。ただ、プロローグ・エピローグで書かれていたお話「企業編」がこの巻で完結しております。とはいえ、このエピソードって必要なんでしょうか? 確かにこれがないと、見事にシマリのない小説ということになりますが、あまりにも他と違い過ぎて違和感がぬぐえないまま。完結といっても、個人的には「本当にこれで完結したといえるのか?」という疑問が残っていたりして、ちょっと消化不良。

本編のほうは、従来通りのテンションです。会長は相変わらずロリだし、真冬ちゃんは、相変わらずBLだし...今回は、各人のキャラを変えてみたらというエピソードがあります。知弦さんが「もきゅもきゅ」いう姿はなかなかレアで楽しいですね。
ハルヒやらき☆すたがいろんなところに出てきており、このあたりは「そこまでやって大丈夫なのかい?」というノリが続いています。富士見書房と会長が作り上げたという、カードゲーム(もちろん、インチキ)のできも、実はよかったりして、本当に富士見書房さん、発売するんじゃないでしょうね?
4巻で、告白したはずの真冬ちゃんと鍵の仲はいっこうに進歩しておらず、もしかしたら告白する前より悪くなっていたりして...

これから先は「卒業編」だそうです。ってことは、もうそれほど長くないんですね。このシリーズも。ちょっと残念だなあ。

★★★☆
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2009年05月30日

本日の騎士ミロク(1)


著者:田口仙年堂
出版社:富士見ファンタジア文庫
本日の騎士ミロク(1)

王道なファンタジーですね。それに王道なラブコメを追加した作品。そういった意味ですごく安心して読むことができます。
喧嘩早く、一つの仕事が長続きしない主人公。でも剣の腕だけは、すごい。その主人公が騎士を目指していく。綺麗な王女に仕える。まあ王道ですよね。でも、騎士を一種の「公務員」的に捉えたところ(公園の管理人も騎士)は珍しいかも。普通騎士といったら、剣で戦う戦士というイメージですからね。

主人公ミロクが配属されたのは、赤目隊という部隊。そこの隊長はなぜかうさぎ・・・ファンタジーなんで、そういう種族がいるのかな? と思ったのですが、どうもそうではなく、かなり珍しい模様。その他のメンバーも不思議な人たちばかり。こういう愚連隊が「実は」ってのも、王道的ストーリー。
ミロクの出自も「実は」とか本当に王道ど真ん中。
だからこそ、安心して読めるということろもあるんですけどね。前半と後半では、スピード感が大きく異なります。後半は急転直下ストーリーが進みだし、いろんなことが明らかにされていきます。戦闘シーンも迫力あります。「剣を持たない」戦い方だとか、この部分はかなりひねられていますけどね。

それでもなぜ隊長がうさぎなんだ? とか、まだ明かされていない謎が残っていますので、今後の動きが楽しみになります。続刊が早く出ないかなあ。

★★★☆
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2009年05月01日

生徒会の四散 碧陽学園生徒会議事録(4)


著者:葵せきな
出版社:富士見ファンタジア文庫
生徒会の四散 碧陽学園生徒会議事録4

すでに新刊が出ているのですが、順番通りに読もうということで、本編の4巻。途中の短編集をいれると5冊目の「生徒会の一存シリーズ」
このシリーズは、基本的に生徒会室の中だけでストーリーが進展していきます。「女の子が幸せなハーレム」を夢見る杉崎だけが男性で、それ以外はみな美少女という生徒会での日常を、会話ベースに描いたもの。その会話は特に意味はなく、他社も含めたラノベネタや、アニメネタが散りばめられており、ある意味「触ると危険」な小説です。って今更説明不要なシリーズですね。
基本は生徒会長くりむの「本日の名言」から始まり、それぞれが勝手なことをいい、周りからイジられる(イジられるのは、杉崎か生徒会長)ことの繰り返しになっていますが、全体を通して、少しずつストーリーが進展しています。一見するとお気楽にだべっているだけのメンバー、個々が抱えている悩みが見え隠れする今回。楽しいことはいつまでも続かないという、現実をつきつけられたような感じもあります。
なんだかんだいいながら、生徒会のメンバーは杉崎に対して好意を抱いているのですが、表だっては、その好意を表現していなかった。それがこの巻では、ついにあの人が直接的行動に出ます。男1人に対して女の子が4人。普通のラブコメなら、嫉妬から始まる黄金パターンがあるはずですが、生徒会シリーズでは、それもありません。なんせ本人はど真ん中ストレートを投げたつもりなんでしょうが、世間的には大暴投といってもいいボールだったんですから...
生徒会メンバーの悩みに比べ、杉崎が隠しているものは、かなり大きなもののようです。今まで見え隠れしていた「企業」の存在が、この巻の最後でクローズアップされています。次巻でこのエピソードにはケリがつくようですが、話が大きすぎていまいち見えてこないところがあります。それぞれが抱える悩みを、お互いフォローしているという、理想的な人間関係の生徒会。それと「企業」との繋がりがよくわからん。よくわからんが、このシリーズの場合「深く考えたら負け」なのかも知れない。

生徒会シリーズは、動きがないのがいいところなんですが、ちょっとストーリーを動かそうという考えが見えてきております。後書きによると次巻も雰囲気は変わらないとのことなので、安心したいのですが、この作者さんの前作「マテリアルゴースト」は3巻までと4巻以降で雰囲気が変わってきたからなあ。ダークサイドに入らないことを願っております。

★★★★
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2009年01月28日

デモンパラサイト(5) 黒き魔王は、覇を求む。

著者:北沢慶
出版社:富士見ファンタジア文庫
デモンパラサイト(5) 黒き魔王は、覇を求む。

小説がついに完結しました。このデモンパラサイト。本来「ダークヒーロー」が活躍する、ある意味硬派な設定だったと思うのですが、某GMさんのリプレイで「裸!」にスポットがあてられたり(ちょっと違うか? いや違わないだろう)、独特の回復方法「お食事」などもあり、若干ギャグに走ってしまっているような...その中で小説は、比較的重いテーマを追っていたのですが...最終刊は、著者の趣味(と思われる)まっしぐらの、特撮大巨編状態。都庁での最終バトルといい、パワードスーツといい、特撮まっしぐらなストーリーです。
小説版の主人公だけでなく、今までのリプレイ版のキャラも絡んできております。まあ総集編という感じでしょうか?
ストーリーは一本道です。でも「熱い」バトルが楽しめます。基本はHappyな解決となっておりますので、読後感は悪くありません。TRPGと違い、数値的な部分には目をつぶって、ノリと勢いで突っ切っている感じです。その中でちゃんとヒロインと主人公の関係を表わすというストーリー的な充実感もあります。
グループSNEの小説なんですが、F.E.A.Rのにおいがするのはなぜなんでしょう? キャラが立っているのかなあ。最近、SNEとF.E.A.Rがボーダレス状態。どちらかというと、数値ルールを優先するSNEと「ノリ・勢い」を重視するF.E.A.Rだったのですが、いいとこ取りしているんですかね? ちょうどよい具合になってきました。

でもんぱの世界は、まだまだ続くでしょう。また新たなシリーズ小説も出てくるのかな?次回は、もっとはじけたでもんぱ小説を読んでみたいものです。

★★★☆
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2009年01月23日

アリアンロッド・サガ(1)ルーズ・ソードマスター


著者:矢野俊策
出版社:富士見ファンタジア文庫
アリアンロッド・サガ(1)ルーズ・ソードマスター

「アリアンロッド・サガ」シリーズの小説。別にTRPGが3本同時に走っております。小説は「アリアンロッド・サガ・リプレイ 戦乱のプリンセス」に登場する、アルが主人公となった英雄譚。F.E.A.Rのリプレイに比べると、比較的まじめにファンタジーしています。ネタキャラではなく、それぞれが意味を持って動いていますし、雰囲気的にはグループSNE系小説を、少し軽くした感じかな。リウィのシリーズを彷彿とさせます。まあ「剣と魔法」の世界観の中で、英雄譚やると同じようになるんでしょうね。
ストーリー的には、あまり捻りがない小説です。しかし、そこはベテラン。ただのTRPGのノベライズというわけではなく、TRPGのベースとなる世界のサガをきちんと表現していて、シリーズに厚みをつける役割を充分に果たしています。ストーリーが崩壊しておらず、伏線とその回収も見事。納得しながら読み進めることが出来ます。脇を固めるキャラクターも、その個性が充分に生かされております。リプレイとのクロスオーバーとして、ナーシアも登場しておりますが、その性格や発言はリプレイ時のプレーヤー(小暮英麻さん)そのもの。リプレイやったら、こう発言するだろうなという通りのセリフ。中々のものです。
「アリアンロッド・サガ」シリーズの一翼なので、リプレイも読んでおけば、さらに楽しめるのですが、別にこの小説だけ読んでも、楽しめることは間違いありません。久しぶりに日本人による「剣と魔法」の世界を描いた小説を読むことが出来ました。

★★★★
タグ:★★★★ ARA
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