2010年08月15日

夏海紗音と不思議な世界(1)


著者:直江 ヒロト
出版社:富士見ファンタジア文庫
夏海紗音と不思議な世界(1)

作者のデビュー作なのかな? タイトルや表紙から受ける印象よりも、しっかりとしたプロットにのっかった良作です。ネット上の評価では「ハルヒの二番煎じ」と書かれていたりしますが、私は「ハルヒ」を一切読んでいないので新鮮に読むことができました。

平行世界ではなく、重複世界(ほぼ現実世界に重なった世界)の少女、夏海紗音が持つ特殊能力により、彼女の存在する世界に引き込まれ、紗音の願いを叶えることで、元の世界に戻るべく、彼女たちの帆船「マリンブレード号」で冒険の旅に出かけることになります。

帆船に関する記述もありますが、全体的にラブコメがベースとなっています。紗音の明るさもあり、非常に明るく力強い小説です。一気に世界に引き込んでいく力を持っているのではないでしょうか?ラブコメとしても、冒険譚としても楽しめる小説でした。あやうく積ん読しておくところでした。

★★★★☆
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2010年08月12日

生徒会の火種 碧陽学園生徒会黙示録(3)


著者:葵せきな
出版社:富士見ファンタジア文庫
生徒会の火種 碧陽学園生徒会黙示録(3)
生徒会の一存シリーズ、番外編です。本編との違いがどれほどあるか? というと「あまりない」ってのが本当なんですが、中目黒くんを初めとした、生徒会役員以外が登場することと、舞台が生徒会室じゃないってことが違いでしょうか? 基本ノリは同じです。

今回は修学旅行、過去の学生が残した日記、真冬のスク水の三つがエピソードとなります。
修学旅行は、いきなり「電車3段寝台」というマニアックな交通手段で移動。どうせこんなマニアックな車両を出してくるならば、「パンタ下の中段(上段がないため、他より天井が高い)」の取り合いなんてネタがあっても面白かったのではないかな。カーテン越しの会話。ノリのいい2−Bメンバーと相まって、非常に面白いシーンの連続でした。深夏のターンだけ、よく理解できなかったんですけど...
その後の京都観光は、巡の暴走もあり、もう無茶苦茶。ネタに終始しています。

日記エピソードは、現在の生徒会の成り立ちがわかります。日記の内容よりも、知弦さんと鍵の掛け合い(日記への突っ込み)が面白い。シリーズの中でも、おもしろエピソードの上位にくるのではないでしょうか?

真冬のスク水。全校巻き込み型のエピソード。でもプールから上がって、身体も拭かず、濡れたスク水着たままで、体調を崩すことはなかったんだろうか?水に濡れたままの水着って、案外体力奪うものなんですけどねえ。なんかラストはちょっと強引かな? あの状況で、あの雰囲気作れるってのは、ある意味バカップルです。

次の番外編は水○でしょうね。3本目のエピソード使ってなかったら「生徒会の水着」ってのもアリだったのに(って本当か? そんなタイトル大丈夫か?) まあ無難なところで「生徒会の水難」くらいでしょうか?

★★★★
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2010年07月10日

本日の騎士ミロク(4)


著者:田口仙年堂
出版社:富士見ファンタジア文庫
本日の騎士ミロク(4)

なぜかウサギが隊長の、赤目隊に所属する騎士ミロクが主人公のファンタジー。今回は、前回のエピソードで瀕死の重傷を負った仲間を助けるために、医療魔術の進んでいる国へ助けをもとめるというもの。もちろん、それだけでは終わらず、とんでもない事件に巻き込まれることになるのですが。

エピソードを重ねるごとに、ミロクや赤目隊メンバーのキャラが明確になってきています。それぞれが、複雑な過去を持つ、赤目隊。表向きの姿だけではなく、王女直属部隊として、裏で活躍していく姿。それぞれの過去を受け入れることで、すばらしい結束力が生まれているのでしょうか?もっとも、隊長のビスマルクが「なぜウサギなのか?」については、まだ明らかにされていません。なんかいろいろ謎な人物のようです。

「人の生命には貴賤がある」という言葉が出てきます。医療魔術が発達していても、使える人、体力(魔力)には限界がある。複数の重傷者(重病者)が出た時に、誰を助けるのか? まあ優先順位ですね。「貴賤」といってしまうと厳しいのですが、事実ではあります。大災害が発生した時や戦場では? 悲しいけど事実なんですよね。そんな中、彼らはどのような判断をしていくことになるのか?

実は、今回のエピソード完了していません。途中で終わっています。ということで、早く続きを読まなくてはなんですが、積ん読本がたくさんありすぎて...忘れないうちに続きを読もう。

★★★☆
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2010年06月16日

神さまのいない日曜日


著者:入江君人
出版社:富士見ファンタジア文庫
神さまのいない日曜日

第21回ファンタジア大賞作品とのことですが...なんというか、いろいろダメでした。
神様に捨てられた世界。そこでは、人は生まれずゾンビがわらわら(「死者は死なない」って表現だったのだが、よくわからんので) そのような世界で「安らぎを与えることが出来る唯一の存在」が「墓守」 この墓守であるアイが主人公。子供が生まれなくなってから、誕生したアイ(12歳)と、死者を狩る、人食い玩具と名乗る少年(?)の物語となっています。人が安らかに眠るためには、神の祝福が必要だという世界観がベースにあるのですが、アイの言動がそれをぶち壊してしまいます。
言葉足らず・説明不足は、ある程度前後関係から補完出来るのですが、アイの言動は、あまりにも突拍子もなく、まるで落丁でエピソードが飛んでしまったかのよう。

アンが、なぜ人食い玩具を憎み、そしてその彼を許し、彼についていったのか?本来であれば、一番注目されるべき部分が、すっとんでいるんです。一晩眠ったらいきなり考えが変わっている。人と人との関わりが希薄なんです。まるで、ゲームの世界にいるかのような、ご都合主義。かなり重いテーマである「人の死」の意味に正面から向き合うかと思うと、突然テーマが吹っ飛んでしまっており...

コミカルなところ...あまりわかりませんでした。一つ一つをとれば、コミカルなんでしょうが(なぜかパンツを握りしめて、力説するシーンなど)、必然性がないので、面白くない。モンティパイソンみたいなシュールギャグでもないし...

テーマが見えてこないのが致命的なのかな。それが見えてくると、もう少し楽しめるようになるのかもしれません。

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2010年05月13日

中の下! ランク1.中の下と言われたオレ


著者:長岡 マキ子
出版社:富士見ファンタジア文庫
中の下! ランク1.中の下と言われたオレ

ファンタジア文庫からの上梓ですが、ファンタジーではありません。いや、「非現実」をファンタジーと定義すれば、これもファンタジーといえるのかな?
主人公である、瀬木成道の祖父が理事長をやっている、聖☆ジューゾー学園を舞台とした、ラブコメです。学園の名前からして理解できますが、この学校はかなり「変態学園」となっています。校則でも、ミニスカートを奨励したり、まあ変な学校です。そんなだから、世間の評判は無茶苦茶悪い...にも関わらず、学力が高い生徒や、容姿端麗な生徒が通っている...評判が周辺地域に留まっているため、優秀な学生が集められ、それ故就職率・進学率が高くなるからという設定。

この変態学園では、いろいろなイベントを通じて、丸一年かけてカップルになる「試験」が課せられることがあります。で、この「カップル試験」がエピソードの中心。この巻では、まだ春から初夏までしか描かれていないので、続刊確実という作りになっています。
主人公は、自己中心のナルシスト...だったのですが、評価が「中の下」と宣言され、少しずつ客観的評価が出来るようになっていくというサクセスストーリー。なんですが、どれも中途半端なんですよねえ。設定の無茶苦茶さも、生かしきれていないし、「ラブ」部分も中途半端。「コメ」部分は、スベリすぎ。ヒロインの行動基準も不明瞭なため、全体的にもどかしいものになっています。

「変態」を描く時は、突き抜けてしまわないと、妙な空気が残ってしまいます。みんなを「いい人」にしたいのかな?

極端な文章の崩壊や、ストーリーの欠如がないので、気楽に読める本ではあります。この手の話は、難しいこと考えずに一気読みすべきなのかもしれませんね。

★★
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2010年04月23日

ダブルクロス01 ファースト ぺイン


著者:矢野 俊策
出版社:富士見ファンタジア文庫
ダブルクロス01 ファースト ぺイン

ダブルクロスの小説版です。オーヴァードになってしまった若者が、その超人的能力と日常の狭間で揺れる様を描いています。
主人公は高校生の玖郎。玖郎が通っている高校の教師をしている、姉との二人暮らしです。玖郎は、以前とある事件によって「自分の身を捨てて、困っている他人を助ける」という強迫観念に取り付かれています。その強迫観念により、襲われている少女を助けようとして、瀕死の状態に。その際レネゲイドウィルスが活性化してオーヴァードになってしまいます。力の制御方法を知らないため、暴走してジャーム化しかけたところを、UGNに助けられるというのが導入部。
...なんですが、あまりにも玖郎のトラウマが厳しく、かなり辛い導入になっています。オーヴァードになってしまったことを、告げられた時の対応も、かなり辛い。いや個人的に好きになれない対応なんです。「トラウマ」の一言で片付けてしまいたくないなあという気持ちが強い訳ですが。

全体的に、暗い設定となっており、そこに異常なほどのブラコンの姉だとか、微妙な笑いを入れているため、バランスがあまりよくない。シリアス中心なら、最後までシリアスだけで突っ走ってもらいたかった。FEARの作品にしては、あまりのめり込めないものでした。続編はありそうですが、バランス調整されてくるのかなあ。

★★
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2010年04月20日

ソード・ワールド2.0 剣をつぐもの(2)


著者:北沢 慶
出版社:富士見ファンタジア文庫
ソード・ワールド2.0 剣をつぐもの(2)

ソード・ワールド2.0ベースの小説2巻目。
時間とともに劣化する、蛮族の侵入を防ぐ「剣」の封印を強化する儀式を行う神官リリアンナと、その儀式に協力したため、蛮王の剣に呪われたアレクの冒険譚となっています。2巻では、バーレスという街に移動するところからスタートします。聖地=儀式を行うところが、200年ほど前から故意に変えられていたことに気がついた、リリアンナ一行は、「鬼神」が住まう聖地に向かうことになります。
その途中で、鬼神に遭遇し、アレクは蛮王の剣の囁きに負け、剣を抜いてしまうことに。そのため、パーティは散り散りになってしまいます。一人になってしまったアレクのもとに、彼の生命を狙っていたルーンフォークの少女が現れます。主を失い、絶体絶命だった時「好きなように生きればいい」とアルクに言われ、少しずつ感情が芽生えていくルーンフォーク。アレクにユーリカという名前ももらい、彼らのパーティの一員となっていきます。

今回のテーマは「誘惑に打ち勝てるか」というもの。自らを超越した存在から「力を与える」と言われた時、その誘惑に打ち勝つことが出来るかどうか、それが自らの人生を切り開いていけるかどうかに関わってきます。

良質な冒険譚が続いています。無駄に派手な装飾もなく、少年・少女の成長が描かれており、そこにラブコメ要素が入っています。これはいいですね。

★★★☆
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2010年04月12日

生徒会の七光 碧陽学園生徒会議事録(7)


著者:葵 せきな
出版社:富士見ファンタジア文庫
生徒会の七光 碧陽学園生徒会議事録(7)

生徒会室で繰り広げられる、ゆるい会話で構成される「生徒会」シリーズの本編7巻目。今回から「卒業編」に突入ということになっています。

基本本編は、いつものぐてぐて会話なんですが、会長と杉崎の関係が微妙に変化していたり(思ったより、会長も女性だったんだなあと)、知弦さんの意外な側面がわかったりと少しずつ変化してきています。なによりも、時間の流れを感じなかった「生徒会」も「卒業」というフェーズに向かって、流れていたことが強調されるエピソードが、多くなっています。メディアミックスで、アニメ化されている=各キャラの声優さんがいる=ことを前提としたネタがあるのも特徴かな。
後半には、ついに杉崎の義妹である林檎が登場。純真無垢というより「どっか壊れている?」彼女に翻弄される生徒会メンバー。特に真冬ちゃんの壊れ具合が見所となっています。少し極端なんじゃないかなあ。

6巻まで同様、本編前後にシリアスなエピソード(本編と直接関係があるような、ないような)が、描かれています。こちらは「時間の流れ」が明確で現実的なものとなっているのですが、その分重いテーマが含まれています。今回は飛鳥と杉崎の温泉旅行。一見すると、お楽しみシーン用のエピソードみたいですが、本編で「あえて」避けているテーマに直球で向かい合うものとなっています。特にエピローグでの飛鳥の言葉、重いです。現実世界では当たり前のことなんですが、時空を超越した生徒会の世界では、重すぎる。

収束に向かっているのでしょうが、このシリーズって収束させる必要がそもそもあるのでしょうか? あまり現実的な重いテーマに縛られると、今までの生徒会を全否定してしまうことになりそうで不安です。

★★★
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2010年03月01日

RPG W(・∀・)RLD3 ―ろーぷれ・わーるど(3)


著者:吉村夜
出版社:富士見ファンタジア文庫
RPG W(・∀・)RLD3 ―ろーぷれ・わーるど(3)

やり込んでいたRPGの世界に、自らのキャラレベルのまま、放り込まれてしまった2人組が主人公の小説、第三巻です。元々の世界(現代日本)で持っていた知識・性格はそのまま、剣と魔法の能力だけ、キャラレベルとなり(取り込まれた世界では、超英雄クラス)ゲーム世界の悪を倒す旅に出ているユーゴとショウ。
元々、英雄肌のユーゴと軽いノリのショウ。2巻まで(特に2巻)では、なぜ二人が現実世界で友人だったのか、分からないくらい合っていなかったのですが、今回のエピソードでは、ショウが「女の子にもてる」以外のことはなにも考えていない「お気楽」な人ではないことが分かります。というか、2巻までの扱いだと、ショウの存在価値がなかった。ユーゴが勝手に悩み、勝手に解決し、また悩むという繰り返しで、ショウは蚊帳の外。本当、このままほっておくと、ショウが敵側についてもおかしくない状況でした。
ようやく3巻になって、二人が友人でいる理由(実はユーゴもショウを頼っている)を見いだすことが出来るようになりました。

今回も日本人が出てきます。キャラネームはリサポン...登場の仕方が、いままでの日本人と一緒だったので、彼女も敵かと思ったのですが、そうではなさそうです。彼女の知識もあって、少しずつエターナルのことが明らかになってきます。それと同時に、かなり大きな陰謀が裏にあることも...

最初は、剣と魔法の国に飛ばされた現代人が、英雄になっていくストーリーかと思いましたが、どうもそうではないようですね。でも「エターナル」は、仮想世界でそこで生活している人たちも「かりそめ」の姿を与えられただけ、というのでは哀しすぎますね。どのように収束させていくのでしょうか? 楽しみです。

★★★
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2010年02月17日

生徒会の月末 碧陽学園生徒会黙示録(2)


著者:葵せきな
出版社:富士見ファンタジア文庫
生徒会の月末 碧陽学園生徒会黙示録2

「生徒会の一存」シリーズ外伝の2巻目です。すべて短編で構成されており、半分がドラゴンマガジン初出、半分が文庫書き下ろしとなっています。ドラマガ初出分は、本編を知らない人への、カタログ的要素があるようで、ドラマガ内輪ネタ(スレイヤーズなど)をベースに、いつもの生徒会メンバーが、いつものグデグデ会議をするという流れとなっています。まあ本編とほぼ同等。少し登場人物が増えるくらいのものです。外伝「黙示録」の存在価値は、後半の書き下ろし部分に凝縮されているといってもいいでしょう。

書き下ろし部分は、生徒会メンバーだけでなく、それ以外の人物も含めて、各編の主役を掘り下げたものになっています。生徒会室や学園内ではなく、鍵がバイトしているコンビニや新聞屋さんといったところでの、エピソードになっている点も、特徴の一つです。

今回のエピソードの中では、椎名姉妹のエピソードがお気に入り。鍵の「いい人」路線はいつもの通りながら、ヲタでゲーム廃人の真冬ちゃんも実は...という真冬ちゃんがバイトするエピソード。真冬ちゃんの以外な(というと失礼ですが)素顔を見ることが出来ます。もう一つは深夏のエピソード。こちらは深夏らしいというか、碧陽学園の生徒が「いかにお人好し」かを表したエピソード。この姉妹のエピソードは、微妙にリンクしていたりします。まあくりむが生徒会長出来るような学校だし、本編で描写される生徒(その他大勢)も、結束力が高いことは分かっていましたが、これほどとは...あ、あと真儀瑠先生が案外先生しているってのも、驚き。

しかし、現実に生徒会役員が身近にいたら、結構うっとうしいだろうな(^^; 

★★★★
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2010年02月01日

ぷっしゅ!(1)


著者:花凰 神也
出版社:富士見ファンタジア文庫
ぷっしゅ!(1)

やっちまったぜい...これすでに二巻も購入しているんだ...
最近ライトノベル乱読やりだしたら、はずれを引くことも増えてきました。「ノベライズ」での勝率が悪いので、避けていたのですが、これはオリジナル...

なぜか不登校の美少女(に見えないけど)蒼宮空乃は正体不明の敵と戦っています。で、その力を発揮するには「恥ずかしい思い」をする必要があるそうで...胸のボタンを押してもらうことによって、恥ずかしさから強くなる。でもボタンを押した人間は張り倒される... 別にいいんです。どこにポッチがあろうと。問題は、ボタンを押す意味がまったく見えてこないこと。敵も「正体不明」すぎて、なにがなんだか...そもそも蒼宮空乃が戦っている意味も分からない。さらに主人公である加護原瑞樹にボタンを押されることの必要性もよくわからん。羞恥心が強くなればなるほど「強くなる」ってことらしいんですが、なら誰でもいいんじゃない?っていうかボタン押さなくとも、羞恥心ってあるんでは?

空乃が不登校なのは「勉強しなくてもいい天才」だから...しかも親が影響力があるようで... ならば「出席日数」が足りず留年ってなこともないんじゃ? そもそも試験だけ受けるという意味が分からない。

もうなんというか、すべてに渡って説明不足。キャラの書き込みもないに等しいため、ストーリーに入っていけない。二巻読む気力でそうにないなあ。ほっといて、忘れた頃に読んでみるか?

タグ: 地雷
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2010年01月29日

本日の騎士ミロク(3)


著者:田口 仙年堂
出版社:富士見ファンタジア文庫
本日の騎士ミロク(3)

隊長がうさぎという不思議な騎士団「赤目隊」の物語。納涼騎士団祭(この世界では、いわゆる公務員が「騎士」と呼ばれているため、掃除専門の騎士や、庭師専門の騎士などが存在しています)の最終日に、突如として赤目隊に降りかかった危機がメインエピソードとなっています。

本来であれば、特にすることもなくゆっくり祭を楽しめるはずの赤目隊。ところが、うさぎの隊長ビスマルクが、建造物爆破と殺人未遂で手配されるハメに。さらに街中にジュジュを狙ったアサシンが潜り込んでおり、大混乱。さらにいろんな邂逅もあり、かなり混乱した状況が描かれています。

相変わらず、ストーリー運びが軽快で、敵側も含めてキャラクターが深く描かれているので、ファンタジーとして楽しむことが出来ます。それぞれの想い、思惑、陰謀が重なり合って、ストーリーに幅が出て、映画のようにも楽しめます。

今回は、ビスマルクの過去が一部明らかにされます。彼はなぜうさぎなのか? まだまだ全容は明らかにされていないので、次巻以降に期待です。今回の事件を通して、ミロクがさらに成長していきます。飽きっぽく、力任せの剣技しかなかった彼が「誰かを守るため」の剣の使い方を覚えていきます。人間として成長していくミロク。赤目隊にとっても重要な騎士になってきたようです。

★★★★
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2009年12月08日

RPG W(・∀・)RLD2 ―ろーぷれ・わーるど(2)


著者:吉村 夜
出版社:富士見ファンタジア文庫
RPG W(・∀・)RLD2 ―ろーぷれ・わーるど(2)

RPGゲームの世界に取り込まれてしまった主人公ユーゴと、ショウ。二人とも現実世界でプレーしていた時のレベルを維持しているため、英雄クラスとして、ゲーム世界「エターナル」で冒険をすることになります。1巻で知り合った美少女姉妹と魔神退治の冒険に出た主人公達のお話。どうも現実世界とリンクした巨大な組織による陰謀があるようで...
世界観は、かなり前のファミコンRPGのノリがベース。魔法の考え方とかも、かなり古いタイプのRPGです。なので「剣と魔法の世界」が本当に好きな人には向かないかも。こういう世界観なんだと割り切らないと突っ込みどころ満載になってしまいます。
この世界では、各人のステータスが、表示されているため、強さや名前が簡単に分かってしまう仕組みになっています。これって結構辛い世界ですよねえ。

1巻に比べると、2巻のほうがおもしろさが減っております。2巻では、陰謀にまつわる駆け引きが展開されます。そういうこともあり、主人公は完全にユーゴで、ショウは「必要ないじゃん」という扱いになっています。ユーゴのスタンスは「英雄をロールプレイしている」というもののようで、どんどん英雄らしい振る舞いをするようになってきています。ちょっとウザいかな。また、この駆け引きが、読者にヒントを与えることなく進んでいくので、おいてけぼりにされた感が強くなってしまうのです。

3巻から軌道修正されているといいなあ。

★★☆
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2009年11月13日

生徒会の六花 碧陽学園生徒会議事録(6)


著者:葵せきな
出版社:富士見ファンタジア文庫
生徒会の六花 碧陽学園生徒会議事録(6)

生徒会の一存シリーズの6巻目(番外除く) 前巻で「企業編」が完結し「卒業編」へと突入しています。お約束に違わず、プロローグとエピローグはシリアス。中身はぐてぐてという「シリアスのキセル」状態となっていますが5巻までと、少し雰囲気が変わってきたような感じがあります。

今までは、なんだかんだで鍵のかっこいい部分が、クローズアップされる話があったのですが、今回は一切なし。それどころか、真冬に「告白の白紙撤回」を申し入れられる始末。ぐでぐでした生徒会の雰囲気、鍵がイジられる。でも最後は...というお約束がなくなってしまったような...なんだかんだで、生徒会メンバー全員のフラグを立てている状態だったはずなのに。
後は今まで本編での出番がなかった、鍵の義妹である林檎やモトカノの飛鳥が登場していることも雰囲気を変えているのかも...

全体としては、いつもの生徒会です。第三話「喋らない生徒会」が秀逸。言葉を話すことを禁止され、口の動きだけで拡がる妄想。なんで、ああいう風に暴走できるんだろう.
最終話「夢見る生徒会」はいらないかなあ? 夢落ちのようなそうでないような...あまりにも鍵が滑りまくっているので、救いが見いだせないんですよね。

今回見逃せないのが「えくすとら」 他のメンバーが来るのを生徒会室で待っているくりむを鍵視線で描写したものですが...破壊力抜群です。

形式美が成立しているこの作品世界。このままのノリで突っ走ってもらいたいものです。「マンネリ」と言われようと、生徒会の一存シリーズは、このノリあってこそです。

★★★☆
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2009年11月09日

かしこみっ!(1) かみさまは氏子募集中ですが、なにか!?


著者:尼野ゆたか
出版社:富士見ファンタジア文庫
かしこみっ!1 かみさまは氏子募集中ですが、なにか!?

はい。駄作でした。主人公設定は「美少女に見られる男子高校生」ってことですが、その設定がまったく生かされていない。とりあえず「つかみ」設定としようとして、生かし方が分からず放置したような感じですね。

この主人公である雅也の元に突然現れたのは「かみさま」であるミヤ。こちらも、雅也と同じ高校の校長になるなど、よくわからない展開。シュールなギャグを狙ったのかもしれないけど、導入をかなりうまくやっておかないと、単なる説明不足になってしまいます(これは当然後者の例)

他にも、壁を人型にぶち抜くなど、一昔以上前のギャグセンスなシーンがあるかと思うと、なんの前触れもなくシリアスに。感情移入が出来ません。全体に説明不足なんですね。幼なじみも「おっとりした、のんびりした」というイメージを出したいがためと思われるすべての語尾が「−」 って、ここまでしつこいとうるさいだけです。

すでに2巻が発売されているようですが、手出しはしません。

タグ: 地雷
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2009年11月04日

これはゾンビですか?(1) はい、魔装少女です


著者:木村心一
出版社:富士見ファンタジア文庫
これはゾンビですか?(1) はい、魔装少女です

これも新人さんの作品となります。第20回ファンタジア大賞<佳作>作品とのこと。まずタイトルにインパクトがあること。さらに設定にインパクトがあること。という、当初手に取りやすい条件はクリアされています。

が、どうもその設定説明がうまくない。オープニングで主人公はいきなり「魔装少女」ににされてしまいます。が、すでに主人公はゾンビだったりするのですが、そのあたりの説明が曖昧なまま(だったよな?) その後、彼をゾンビにしたユー(もしくはユウ。個人的にはユウと表記したほうが好み。どうでもいいが)や、下僕のセラなど登場人物が増えていきます。女性陣の性格は、明確になっているのですが、歩の性格が安定しておらず、真面目なのか、ダメダメなのか、変態なのか...ここにブレがなかったら、もっと面白い小説になりそうなんですけどね。

口絵には、おぞましいイラストがあります。歩が「魔装少女」に変身した姿。ハルナ(元魔装少女)が着ている時とのギャップがすごい...この口絵みたら、ストーリーはギャグ仕立てになっているように思えますが、そうでもないんですよねえ。中途半端に真面目で...ここがマイナス点2つめ。

個別には、ユーの筆談(なぜ筆談を行うのかは、本編で明かされています)を妹キャラの言葉に脳内変換する主人公や、ツンデレなハルナなど面白い要素は一杯あるので、もう少しこなれたら、さらに面白くなってくれるかな?

将来に期待して
★★☆
タグ:異能 ★★☆
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2009年10月20日

RPG W(・∀・)RLD1 ―ろーぷれ・わーるど―


著者:吉村夜
出版社:富士見ファンタジア文庫
RPG W(・∀・)RLD1 ―ろーぷれ・わーるど―

この作者の作品を読むのは初めてとなります。RPGといっても、正当派ではなくファミコンから派生したタイプ(表紙見ればだいたいわかりますが)をベースにしています。なので、世界観を期待するとがっかりします。
大好きなゲーム世界に突然入り込んでしまった2人が主人公。装備は、ゲームをやっていたときのもの(学ラン)で、レベルはゲームキャラのもの。二人とも、レベル上げにいそしんだキャラを利用していたので、ゲーム世界では、とんでもない勇者様。ラブコメ要素もあり、ギャグ作品として楽しむことが出来ます。

RPGやファンタジーとしての出来は、いうだけ野暮。ファミコンレベルのRPGにありがちな「レベル」概念だし、モンスターとの戦闘シーンもありきたり。どことなく「フォーチュンクエスト」の世界観を思い出します。

ファンタジーとして考えずじ、エンターテイメントとして楽しむのがいい作品でしょう

★★★☆
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2009年10月14日

本日の騎士ミロク(2)


著者:田口仙年堂
出版社:富士見ファンタジア文庫
本日の騎士ミロク(2)


何をやっても長続きしないミロクが、所属することになった「赤目隊」は、ジルザニア王国の王女ジュジュの親衛隊。普通ならば、精鋭が集まるはずのこの部隊は、隊長がうさぎ(比喩ではなく)、それ以外のメンバーも不思議な人ばかり...なによりも、騎士団なのに剣を持たない。でもそれぞれは、エキスパートの集まりだったりします。

そんなメンバーやミロク自身の活躍もあり、ホラキア軍を退けたところまでが、1巻のエピソード。2巻では、その戦後処理が描かれています。捕虜となったホラキア国王子・ベンヤミンによって、オウガンの魔道士がホラキアを操っていたという情報を入手。そんな中、講和を目的とした六カ国協議が開催されることになり、ジュジュも講演のため、ホラキアへ向かうことになります。

この巻では、ミロクの故郷であるオウガンが表に出てくることになります。そのため、ジルザニアの騎士となったミロクは、自分の立ち位置に迷い、周りもそれぞれの立場で悩みを抱くようになります。ジュジュ、ミロク、ベンヤミン それぞれが国を思う心は非常に強く、それだけに悩みも深まり、エピソードに深みが出ています。ミロクの兄弟、シェンランとミロクの直接対峙もあり、テンポよく話が進んでいきます。

3巻以降も楽しみな作品となってきました。

★★★☆
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2009年09月11日

ソード・ワールド2.0 剣をつぐもの(1)


著者:北沢慶
出版社:富士見ファンタジア文庫
ソード・ワールド2.0 剣をつぐもの(1)

ソードワールド2.0の小説。ソードワールドの世界「フォーセリア」と異なる世界が舞台となっているので、SWに引きずられると、混乱してしまいます。

偶然、人族の宿敵である蛮族の侵入を防ぐ「守り剣」に、マナを追加する儀式を手伝うことになったアレクと、その儀式を執り行ったリリアンナの魔剣を巡る冒険というのが、大まかなストーリーとなります。

舞台となるのは「剣の創りし世界ラクシア」。SWの世界と異なり、魔動機と呼ばれるギミックが存在しており、それを利用した鉄砲も存在している世界となっています。なので、SWみたいに純粋に「剣と魔法」というわけではありません。

「穢れ」という概念があり、それを一般人は忌み嫌っている。そのためナイトメアも忌避されているという世界観はよく表現されています。しかしながら、ストーリーが浅く感じられるんです。「守り剣」の儀式をアレクが手伝うようになった過程や、その後の蛮族との戦いなどなど。ネタバレになるので、詳しく言えないのですが、ラストシーンに向かう過程も含めて、全体的に「ご都合主義」が流れてしまっており、深みがなくなっています。
初期のSNE関連小説にあった深みがなくなってしまい、表面をなぞった小説になってしまっています。SW2.0の世界観はしっかり構築されているようなので、もったいないですねえ。ライトノベルであって、ファンタジーではないということなのでしょうか? とあるベストセラーファンタジー(私はファンタジーと認めていませんが)が発売されてから、薄っぺらいファンタジーが増えてしまいました。「重厚なものがいい」とはいいませんが、SWの流れを汲むSW2.0なら、もう少し深みがあっってもいいのになあ。

ベテランらしく、文章や流れが崩壊しているところはないので、安心して読むことは出来ます。この1巻は、SW2.0の観光案内ということで、今後ストーリーに深みが増していくことを期待しております。

★★★
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2009年08月19日

アリアンロッド・サガ(2) ワンダリング・プリンセス


著者:矢野俊策
出版社:富士見ファンタジア文庫
アリアンロッド・サガ(2) ワンダリング・プリンセス

アリアンロッド・サガの小説版2巻。今回は無印リプレイ1話をベースにしたストーリーとなっているのですが...アリアンロッド・サガはリプレイ・小説で複数のシリーズが同時進行し、それらがクロスオーバーしているものだから、ちょっと気を抜くと、自分が何を読んでいるのか分からなくなります。

この巻では、レイウォール王国第二王女であるピアニィが策略に巻き込まれて、城を追われるエピソードからスタートします。彼女の脱出を助けたアル。そして三下犬娘のベネット、竜人ナヴァールの出逢いが描かれています。

リプレイとクロスオーバーしているわけですから、それぞれのキャラクターはリプレイ版の性格を引き継いでいます。ベネットの見事なまでの三下ぶり。ナヴァールの独特の性格。ピアニィの慌て方(^^; それらが再現されているのは見事。あのプレイヤーだったら、こう反応するだろうな、というのが反映されています。リプレイに比べると、アルがかっこよくなりすぎのような気もしますが、これは主人公ということで、仕方がないのでしょうね。

このシリーズは単体小説として読んでも、たぶんあまり面白くありません。リプレイシリーズを読んで、その補完として読むと、非常に楽しめます。リプレイでは、表現しきれないキャラのバックボーンや、時代背景が理解でき、リプレイを読むときの助けとなります。

★★★
タグ:★★★ ARA
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2009年07月31日

生徒会の五彩 碧陽学園生徒会議事録(5)


著者:葵 せきな
出版社:富士見ファンタジア文庫
生徒会の五彩 碧陽学園生徒会議事録5

「生徒会の一存」シリーズの5巻。世間ではすでに6巻も出ているというのに、かなり読書スピードが落ちております。
今回の特筆事項。なんと、表紙が「杉崎鍵」単独となっております。おおっ。ちょっと見BL系に見えないこともない表紙です。
ストーリーは、あってないがごとしのいつもの「生徒会」です。ただ、プロローグ・エピローグで書かれていたお話「企業編」がこの巻で完結しております。とはいえ、このエピソードって必要なんでしょうか? 確かにこれがないと、見事にシマリのない小説ということになりますが、あまりにも他と違い過ぎて違和感がぬぐえないまま。完結といっても、個人的には「本当にこれで完結したといえるのか?」という疑問が残っていたりして、ちょっと消化不良。

本編のほうは、従来通りのテンションです。会長は相変わらずロリだし、真冬ちゃんは、相変わらずBLだし...今回は、各人のキャラを変えてみたらというエピソードがあります。知弦さんが「もきゅもきゅ」いう姿はなかなかレアで楽しいですね。
ハルヒやらき☆すたがいろんなところに出てきており、このあたりは「そこまでやって大丈夫なのかい?」というノリが続いています。富士見書房と会長が作り上げたという、カードゲーム(もちろん、インチキ)のできも、実はよかったりして、本当に富士見書房さん、発売するんじゃないでしょうね?
4巻で、告白したはずの真冬ちゃんと鍵の仲はいっこうに進歩しておらず、もしかしたら告白する前より悪くなっていたりして...

これから先は「卒業編」だそうです。ってことは、もうそれほど長くないんですね。このシリーズも。ちょっと残念だなあ。

★★★☆
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2009年05月30日

本日の騎士ミロク(1)


著者:田口仙年堂
出版社:富士見ファンタジア文庫
本日の騎士ミロク(1)

王道なファンタジーですね。それに王道なラブコメを追加した作品。そういった意味ですごく安心して読むことができます。
喧嘩早く、一つの仕事が長続きしない主人公。でも剣の腕だけは、すごい。その主人公が騎士を目指していく。綺麗な王女に仕える。まあ王道ですよね。でも、騎士を一種の「公務員」的に捉えたところ(公園の管理人も騎士)は珍しいかも。普通騎士といったら、剣で戦う戦士というイメージですからね。

主人公ミロクが配属されたのは、赤目隊という部隊。そこの隊長はなぜかうさぎ・・・ファンタジーなんで、そういう種族がいるのかな? と思ったのですが、どうもそうではなく、かなり珍しい模様。その他のメンバーも不思議な人たちばかり。こういう愚連隊が「実は」ってのも、王道的ストーリー。
ミロクの出自も「実は」とか本当に王道ど真ん中。
だからこそ、安心して読めるということろもあるんですけどね。前半と後半では、スピード感が大きく異なります。後半は急転直下ストーリーが進みだし、いろんなことが明らかにされていきます。戦闘シーンも迫力あります。「剣を持たない」戦い方だとか、この部分はかなりひねられていますけどね。

それでもなぜ隊長がうさぎなんだ? とか、まだ明かされていない謎が残っていますので、今後の動きが楽しみになります。続刊が早く出ないかなあ。

★★★☆
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2009年05月01日

生徒会の四散 碧陽学園生徒会議事録(4)


著者:葵せきな
出版社:富士見ファンタジア文庫
生徒会の四散 碧陽学園生徒会議事録4

すでに新刊が出ているのですが、順番通りに読もうということで、本編の4巻。途中の短編集をいれると5冊目の「生徒会の一存シリーズ」
このシリーズは、基本的に生徒会室の中だけでストーリーが進展していきます。「女の子が幸せなハーレム」を夢見る杉崎だけが男性で、それ以外はみな美少女という生徒会での日常を、会話ベースに描いたもの。その会話は特に意味はなく、他社も含めたラノベネタや、アニメネタが散りばめられており、ある意味「触ると危険」な小説です。って今更説明不要なシリーズですね。
基本は生徒会長くりむの「本日の名言」から始まり、それぞれが勝手なことをいい、周りからイジられる(イジられるのは、杉崎か生徒会長)ことの繰り返しになっていますが、全体を通して、少しずつストーリーが進展しています。一見するとお気楽にだべっているだけのメンバー、個々が抱えている悩みが見え隠れする今回。楽しいことはいつまでも続かないという、現実をつきつけられたような感じもあります。
なんだかんだいいながら、生徒会のメンバーは杉崎に対して好意を抱いているのですが、表だっては、その好意を表現していなかった。それがこの巻では、ついにあの人が直接的行動に出ます。男1人に対して女の子が4人。普通のラブコメなら、嫉妬から始まる黄金パターンがあるはずですが、生徒会シリーズでは、それもありません。なんせ本人はど真ん中ストレートを投げたつもりなんでしょうが、世間的には大暴投といってもいいボールだったんですから...
生徒会メンバーの悩みに比べ、杉崎が隠しているものは、かなり大きなもののようです。今まで見え隠れしていた「企業」の存在が、この巻の最後でクローズアップされています。次巻でこのエピソードにはケリがつくようですが、話が大きすぎていまいち見えてこないところがあります。それぞれが抱える悩みを、お互いフォローしているという、理想的な人間関係の生徒会。それと「企業」との繋がりがよくわからん。よくわからんが、このシリーズの場合「深く考えたら負け」なのかも知れない。

生徒会シリーズは、動きがないのがいいところなんですが、ちょっとストーリーを動かそうという考えが見えてきております。後書きによると次巻も雰囲気は変わらないとのことなので、安心したいのですが、この作者さんの前作「マテリアルゴースト」は3巻までと4巻以降で雰囲気が変わってきたからなあ。ダークサイドに入らないことを願っております。

★★★★
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2009年01月28日

デモンパラサイト(5) 黒き魔王は、覇を求む。

著者:北沢慶
出版社:富士見ファンタジア文庫
デモンパラサイト(5) 黒き魔王は、覇を求む。

小説がついに完結しました。このデモンパラサイト。本来「ダークヒーロー」が活躍する、ある意味硬派な設定だったと思うのですが、某GMさんのリプレイで「裸!」にスポットがあてられたり(ちょっと違うか? いや違わないだろう)、独特の回復方法「お食事」などもあり、若干ギャグに走ってしまっているような...その中で小説は、比較的重いテーマを追っていたのですが...最終刊は、著者の趣味(と思われる)まっしぐらの、特撮大巨編状態。都庁での最終バトルといい、パワードスーツといい、特撮まっしぐらなストーリーです。
小説版の主人公だけでなく、今までのリプレイ版のキャラも絡んできております。まあ総集編という感じでしょうか?
ストーリーは一本道です。でも「熱い」バトルが楽しめます。基本はHappyな解決となっておりますので、読後感は悪くありません。TRPGと違い、数値的な部分には目をつぶって、ノリと勢いで突っ切っている感じです。その中でちゃんとヒロインと主人公の関係を表わすというストーリー的な充実感もあります。
グループSNEの小説なんですが、F.E.A.Rのにおいがするのはなぜなんでしょう? キャラが立っているのかなあ。最近、SNEとF.E.A.Rがボーダレス状態。どちらかというと、数値ルールを優先するSNEと「ノリ・勢い」を重視するF.E.A.Rだったのですが、いいとこ取りしているんですかね? ちょうどよい具合になってきました。

でもんぱの世界は、まだまだ続くでしょう。また新たなシリーズ小説も出てくるのかな?次回は、もっとはじけたでもんぱ小説を読んでみたいものです。

★★★☆
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2009年01月23日

アリアンロッド・サガ(1)ルーズ・ソードマスター


著者:矢野俊策
出版社:富士見ファンタジア文庫
アリアンロッド・サガ(1)ルーズ・ソードマスター

「アリアンロッド・サガ」シリーズの小説。別にTRPGが3本同時に走っております。小説は「アリアンロッド・サガ・リプレイ 戦乱のプリンセス」に登場する、アルが主人公となった英雄譚。F.E.A.Rのリプレイに比べると、比較的まじめにファンタジーしています。ネタキャラではなく、それぞれが意味を持って動いていますし、雰囲気的にはグループSNE系小説を、少し軽くした感じかな。リウィのシリーズを彷彿とさせます。まあ「剣と魔法」の世界観の中で、英雄譚やると同じようになるんでしょうね。
ストーリー的には、あまり捻りがない小説です。しかし、そこはベテラン。ただのTRPGのノベライズというわけではなく、TRPGのベースとなる世界のサガをきちんと表現していて、シリーズに厚みをつける役割を充分に果たしています。ストーリーが崩壊しておらず、伏線とその回収も見事。納得しながら読み進めることが出来ます。脇を固めるキャラクターも、その個性が充分に生かされております。リプレイとのクロスオーバーとして、ナーシアも登場しておりますが、その性格や発言はリプレイ時のプレーヤー(小暮英麻さん)そのもの。リプレイやったら、こう発言するだろうなという通りのセリフ。中々のものです。
「アリアンロッド・サガ」シリーズの一翼なので、リプレイも読んでおけば、さらに楽しめるのですが、別にこの小説だけ読んでも、楽しめることは間違いありません。久しぶりに日本人による「剣と魔法」の世界を描いた小説を読むことが出来ました。

★★★★
タグ:★★★★ ARA
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