2012年10月17日

一年十組の奮闘


著者:十文字青
出版社:MF文庫
一年十組の奮闘 〜クラスメイトの清浄院さんが九組に奪われたので僕たちはクラス闘争を決意しました

えーい、タイトルが長すぎる! 最初にいいます。地雷です。

すべての学生が、なんらかの「能力」を有する特別な学校、私立天命学園が舞台。主人公は、37cm以内に近づいた相手を「なごませる程度」の能力を持つ、花咲皆人。タイトル通り一年十組メンバーが中心となります。で、隣のクラス(9組)との闘争を描いたハイテンション・クラスバトコメとのことです。

著者後書きに「群像劇」と書かれていますが、登場人物がかなり多く、それらが整理されていないので、非常に読みづらい作品になっています。さらに登場人物が「変わっている」ということを強調しようとしてか、あまりにも「不思議」な人物が多すぎます。例えば、幸子(こーこ、さっちん)は、スパッツの上にぱんつを穿いて登場。しかもスパッツが言えない。さらに後半では、ぱんつを忘れて大事なところに絆創膏を貼っただけの状態でM字開脚。うっかりさんとかいうより「残念過ぎる」でしょう。殺したり犯したりする以外ならば、なんでもOKという学校のルールもよくわからんし、どこが面白いのか見つけられなかった。

タグ: 地雷
posted by あにあむ at 11:20| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2012年10月15日

101番目の百物語(7)


著者:サイトウケンジ
出版社:MF文庫
101番目の百物語(7)

突然話が動き出したという感じがします。この作品は、冒頭部分でその巻のクライマックスが語られることが多いのですが、今回今までにない衝撃的な始まり方になっています。
今まで味方として、一緒に戦ってきたキリカや最強のパートナーが、モンジに敵対する形になります。これは、どんでん返しというよりは、二人のモンジに対する想いの強さからくるものなのですが... 優しさゆえに傷つくことになる。それでも、愛しい人が哀しい想いをすることは許容出来ない...なにも出来ない歯がゆさが残るお話です。

順調にハーレムを構築し、物語の主人公としての実力もつけてきたモンジだったのですが、今回立場が大きく変わってしまいます。魔女キリカの本当の想い、それをモンジが受け入れることになるのか?

当初、この巻が最終巻かと思っていました。そのため「なんか、今まで積み上げてきたものを、ぶっ壊してしまうエンディングだなあ」と悪印象を持ってしまったのですが、別に7巻で「最終」とはどこにも書かれていないんですよね。どちらかというと、押しつけられる形で、主人公になったモンジ。今度は、自らの意志で「主人公」となっていく過程を描き出してもらいたいですね。

★★☆
posted by あにあむ at 14:01| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2012年10月09日

執事なシツジと魔法契約


著者:三門鉄狼
出版社:MF文庫
執事なシツジと魔法契約

主人公は、高校生の仙堂志津二。ヒロインは、クラスメイトのお嬢様 鷹宮姫乃とその従姉妹の朱音。この3人による、学園ラブコメの王道+少しだけ異能バトルといった構成になっています。一応エロコメではないとのことですが、ぱんつ成分は多め。

オープニングは、志津二が、なぜか姫乃に踏みつけられているシーン。志津二が見上げる先には純白のぱんつが...こんな始まりでエロコメでないというのは、ちと無理があるような...それ以降もぱんつはよく出てきます。姫乃の設定として、羞恥心や警戒心は人並みにあるのに、防御力が伴っていないというのがありまして、そのためよく...

姫乃と朱音は魔法使いで、その能力(魔力)を得るために、志津二を執事にしようとします。(要するに外部電池扱いですね) 魔力を持った人間というのは、あまりいないため、姫乃と朱音で取り合うことに。でも、姫乃はそれだけでない感情を持っているようにも見えます。このあたりは、王道ラブコメのツンデレになっていますね。

姫乃と朱音の二人から同時に、執事になるよう迫られている志津二は、巨乳好き(というか偏執?)。朱音は巨乳のナイスバディ。姫乃は大平原の残念な体型。好みから言えば、間違いなく朱音を選ぶことになるのですが、彼が最終的に選ぶのは?

当初一冊完結型のお話だと思っていましたし、ラストもそのまま完了としても問題なさそうな終わり方になっています。が、作者の後書きを見る限り次巻に続くことは決定しているようですね。うーむ、姫乃と朱音の立ち位置に先入観が出来てしまっている状況で、ストーリーが続いても、うまく入り込めるかなあ。

★★★☆
posted by あにあむ at 13:50| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2012年09月21日

つきツキ!


著者:後藤祐迅
出版社:MF文庫
つきツキ!

新人賞佳作作品ということで、文章の稚拙さは仕方がないところかな。主人公の言動が、どうも好きになれなかった。高校生が「しのむん」はないだろう。主人公の妹の言動もなんだか妙。全体的には、読みやすいほうなので、ちょっともったいないかな?

主人公である南条忍のもとに、突然下着姿の巨乳少女が現れることから始まる騒動を描いたテンプレートなお話となっています。会話中心のコメディ仕立てなんですが、そのギャグがいまちち笑えないところが多いのが難点。お約束に違わず、忍はよくラッキースケベに遭遇するのですが、その際「しのむん知らんぷいっ!」とごまかすというシーンが多々あります。これが、どうもね。主人公の風貌(悪人顔)や、普段の言動とのギャップが多すぎて、笑えないという状況になります。

アニメ化もされており、すでに7巻まで発刊されている人気シリーズのようですが、この主人公に付き合うのはちょっと厳しいですね。

タグ:ラブコメ
posted by あにあむ at 12:10| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2012年09月18日

そんな遊びはいけません!(3) パンツがないと風紀が乱れる


著者:岩波零
出版社:MF文庫
そんな遊びはいけません!(3) パンツがないと風紀が乱れる

前回、赤点を取ってしまったペナルティとして、委員会室を奉仕委員会に譲ることになった時政たち風紀委員会。この奉仕委員会は、実態があるものではなく、朝日レナという女の子が一人で立ち上げた委員会でした。
委員会室を片付けようと訪れた時政は、偶然レナのスカートの中を見てしまうことに...普通はぱんつ、あるいは最近ならスパッツなどが見えるはずだったのに、なぜかレナはぱんつを穿いておらず、女の子の大切な部分が丸見え。というのが今回の導入。そりゃ、ぱんつ穿いてなかったら、風紀は乱れまくりますよね。このレナさんもヒロインズとして、かなり変態さんです。ああ...

他にもヌードデッサンや、姉弟で一緒にお風呂など、もう狙ったシーンが続出。でもそれらが、エロ一辺倒ではなく、ストーリー的にそれなりの意味合いを持った状況で出現するので、面白い変態ラブコメになっています。

ヒロインの中で一番図抜けた変態さんは、希ですが、今回もやってくれちゃっています。話の流れからヌードモデル(ただし腰にタオル)をやることになった時政の真ん前に陣取り、そりゃみえるわなというものを「詳細」にスケッチ。ムダに画力が高いため、とんでもない作品が...

この作品に出てくる女の子でまともなのは、末妹の冬香だけかも。夏帆は、変態+ブラコンだし、秋乃はどこか羞恥心が曲がっているし(さらに実は、かなり時政を観察している模様。希の書いたあそこの絵をみて「時政のおちんちんと似ている」というくらいだから...)

それぞれキャラが生き生きとしており、会話もテンポよく、エロもほどほどに入っており、ドタバタラブコメとしてかなり面白い出来になっています。もっともこれ以上エスカレートすると、どうなるのかな? という不安もありますが。
ラブコメとしては、今回ヒロインズ(身内除く)が時政に告白をしております。そういった意味で次巻以降が楽しみです。

★★★★
posted by あにあむ at 14:03| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2012年08月11日

101番目の百物語(6)


著者:サイトーケンジ
出版社:MF文庫
101番目の百物語(6)

今回は、スナオのターン。表紙は...かなりあざといですね。後書きで著者が「スジが...」とかほざいていますが、まあそこは流すのが大人の対応かと。

どんどん主人公らしくなってくるモンジ。今回は前巻に引き続き、南の島でのバカンスが中心。で、最初に書いたように「夜霞のロッソ・パルデモントゥム」のハーフロア・スナオのターンのはずなんですが...なんか瑞江がヒロインとして、頭一つ抜け出した回でもあるような...デレ率も高めですしね。

アリサの予兆により、新たなロアが誕生したことがわかり、その対処にスナオがあたることに。ただスナオだけでは危ないということで、モンジが「保護者」としてついていくことになります。モンジは、決してロリコンではいと言い張りますが、スナオにあんなことやこんなことをすることに...ラッキースケベは「主人公」として当然ということなんでしょうか。

当初は、生まれたてのロアということもあり、簡単に対処できると思われていたのですが、実はとある人(?)の罠であったため、思わぬ苦戦を強いられることになります。そんな中、モンジとヒロインたちの絆が、改めて描かれております。

今回、素直なスナオがなぜハーフロアになったのか? が明かされます。すごく切ないお話ですが、スナオらしいのかなあ、やっぱり。そんな経験をしてきても、曲がらずまっすぐに育っているのは、すばらしいですね。

しかし、モンジは本当に詩穂先輩が本命なんでしょうか? 心の繋がりとしては、瑞江が一番だし、キリカの誘惑にはメロメロだし、理亜もあなどれない。さらに今回スナオ年齢が守備範囲に入り、次回からは幼女枠も出来そう。さてどうなるんでしょう。

★★★★
posted by あにあむ at 09:08| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2012年08月10日

神聖魔法は漆黒の漆原さん(2)


著者:森田季節
出版社:MF文庫
神聖魔法は漆黒の漆原さん(2)

「シャッフルラブコメ」というジャンル? だそうです。前巻冒頭で死にかけたところを、幼なじみの眞如花(黒魔術師)に助けられ、別の身体に魂を入れることで、生きながらえた主人公 大介。現在は、眞如花とご先祖様たちと一緒に生活をしているのですが、またもや、別の身体にシャッフルされることに...今度は同級生のキリンの身体に入ることに...

そんなことはさておき、今回女子制服のスカートが短くなっております。そのため、パンチラ事件が続発。スカートが短くなった理由はなんなのか? それを探るのが今回のメインテーマ。ってことで、ぱんつ全開なお話になっております。

眞如花は相変わらず、ぽわぽわしたというか、なにも考えていないようですし、主に働くのは、周りの人たち。大介をめぐるラブコメもいまいち不発なようです。

あまり事件らしい事件もおきず、平穏無事に話が進んでいきます。とりあえず、xx系という異世界の生き物はもう飽きました。もう少しストーリー的な盛り上がりが欲しいですねえ。大介の魂が女の子の身体に入る−女の子の魂がぬいぐるみに入る。というパターンだけでは、展開が読めてしまいます。そろそろ違うパターンがあってもいいのかな?

★★★
posted by あにあむ at 10:59| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2012年07月27日

そんな遊びはいけません!(2) 〜混浴すると風紀が乱れる〜


著者:岩波零
出版社:MF文庫
そんな遊びはいけません!(2) 〜混浴すると風紀が乱れる〜

気が弱い風紀委員、時政が主人公のラブコメ第二弾。連作短編のような形式になっているので、気楽に読み進めることができます。
前巻で、希と明日奈という美少女二人が加わった風紀委員会が、勉強合宿という名目のもと、明日奈の別荘へ、遊びに行くというエピソード。サブタイトルは、その別荘での出来事ですね。1巻で、強烈な個性を植え付けられたヒロイン二人ですが、希は例によって「暴走」しているのに、明日奈が携帯を遠投することがなくなってしまったのが残念。

さらに今回は、風紀委員だけの合宿だったので、仕方がないといえますが、時政の妹'sが登場していないのも残念ですね。前回で、時政の前に素っ裸で現れた(だけじゃないけど)中学生・秋乃や、可愛い冬香の登場がなかったのは、残念。次回以降に登場することを期待しております。

エロコメとラブコメの間をいったりきたりしているこの作品。連絡短編という形式が効いて、おもしろいシリーズになっています。

★★★
posted by あにあむ at 21:54| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2012年07月10日

ちがたり。(3)


著者:刈野ミカタ
出版社:MF文庫
ちがたり。(3)

生徒会系の、会話を楽しむ作品。結構面白いと思っていたんですが、打ち切りだったのかなあ? ラストが、妙に中途半端。中盤も説明不足ですしね。

冥利の中にいた吸血鬼、イングリッドが覚醒したことで、もう少し重い話になるのかと思いきや、今までのノリのままでした。前半は、この軽いノリのまま、あまり進展のない今までの「ちがたり。」だったんですが、中盤で、よくわからない状況が発生し、そのままラストへ。いいお話でした。で終わっているとも言えるのですが、もう、打ち切りで慌ててまとめようとした後がアリアリ。マコトと冥利の関係も、なんだかいろいろ飛ばしてしまっているし、それ以外のヒロインとマコトの関係も唐突すぎて、よくわからん。2巻までは、各ヒロインの個性が明確に描かれていたのに、今回はそれがない。

もったいないなあ。売れなかったということなんだろうけど、ヒロインたちも魅力的だったんだけどなあ。まあ作者本人が打ち切り決めた訳ではないだろうから、仕方ないんでしょうが、3巻で終わるんだったら、ヒロインもっと少なくてもよかったかも。そのほうがイングリッド−冥利−マコトの関係が、深く描けたような気がします。

★★★
posted by あにあむ at 13:07| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2012年07月09日

101番目の百物語(5)


著者:サイトウケンジ
出版社:MF文庫
101番目の百物語(5)

今回は、今まで微妙に隠されてきた設定の大半がオープンになっています。「8番目のセカイ」や「管理人」についてが明かされており、謎が一気に解消し、新たな展開への転換点のようです。
前回理亜を手に入れたことにより、モンジは単なる「主人公」という立場から「勢力」へとなり、新たなロアから狙われることになっていきます。

と、設定はシリアスなものなんですが、そこは101番目の百物語。今回は「南の島で水着バカンス!? 」ということで、今まで登場してきたヒロインたちの水着回となっています。今までモンジが口説いてきた(違うか)女の子はみんな美少女。そんな美少女たちに囲まれて、バカンスとは、モンジくんみごとにリア充(ついでに理亜充) 後半は、存在自体をかけた異能バトルが展開されますが、それでもどこかほんわかした雰囲気が漂っているんですよねえ。まるで今回の表紙みたい...

今回もメリーズドールこと、一之江さんのキャラは健在です。キリカの本心(の一部)も暴露され、いろんな思惑が交錯しているようですが、最終的にモンジはどこに行こうとしているんでしょうね。

★★★☆
posted by あにあむ at 11:49| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2012年07月03日

ツイてない!(2) 悪魔幼女は男がキライ


著者:三門鉄狼
出版社:MF文庫
ツイてない!(2) 悪魔幼女は男がキライ

なにが「ツイてない」のか、不明なエロコメ2巻目〜。
前巻で、すでに真琴がサキュバス化して、精気を集める必要性がなくなっていたので、どのような理由付けをするのだろうと思っておりましたが、まあ予想範囲でしたね。
フェレスが、かなり酷い性格(実際には、重度のシスコンだったようですが)なので、妹のリリスがすごくまともに見えます。

今回は、真琴の妹である奈月の性癖が暴露されます。なんだかなあ、もう性癖とかいうレベルではないような...というか、そんな単純に一つの性癖だけある人っていないだろうしね。

リリス以外のヒロインたちは、言葉が汚い。妙に高圧的な女の子ばかりなので、少々疲れてしまうのも事実。奈月の本音の一部が語られますが、もう少し本音サイドに偏ってくれたほうが、読みやすくなりそうです。

エロコメとしては、まあまあ。ラブコメとしては、いまいち。というところですね。

★★☆
posted by あにあむ at 13:42| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2012年06月30日

そんな遊びはいけません! 〜君がいると風紀が乱れる〜


著者:岩波零
出版社:MF文庫
そんな遊びはいけません! 〜君がいると風紀が乱れる〜

学園唯一の風紀委員なのに、気が弱くて生徒たちに注意することができない星河時政が主人公。ある日、通学中の電車で痴漢に遭ってしまう...ところからスタート
時政ってのは、名前の通り男です。で痴漢していたのは、男...だとBLになってしまうので、美少女。しかも才色兼備のクラス委員長である真城希。
男が痴漢に遭うってもの、なかなかない経験ですが、犯人が同級生というのは...

構成的には、連作短編になっています。会話のテンポやストーリー展開が早いので、スムーズに読み進めることができます。特に時政の突っ込みがアクセントになっていますね。
主な登場人物としては、時政以外はほぼ全員女の子。しかも美少女というお約束になっています。さらにこの美少女たちが、それぞれどっか変(というか変態)で、かつ時政に好意(異性として)を抱いていて、それに時政はまったく気がついていないというお約束もあります。

希は、品行方正で学業優秀な完璧系美少女でありながら、時政に触れると桃色妄想で暴走するという女の子。ボディタッチというよりは、それはもう..ってなレベル。
明日奈は、イライラすると大切にしている携帯電話を遠投してしまうという不思議な女の子。言葉使いはきつく、上から目線で話する割に、妙におとなしいところがあったりします。耳年増系かな?
時政の姉・春絵は、警察官。警察官になった理由は、時政が幼少時代に「みてみて、チンチン」と露出狂気味だったので「他人に捕まるくらいなら」と警官になったらしい...もう一人の姉・夏帆は、時政が通っている学校の生徒会長。常に時政の行動を監視しており、希たちを牽制しています。でも、よく暴走してしまう女の子。
妹・秋乃は中学生のようですが、開けっぴろげなサービスシーンを提供してくれます。時政くん、いくら妹に対してでも(いや、妹だからこそか)あれはまずいだろう。
あと一人の妹・冬香は、小学生になったばかり。まだ全力で可愛いのですが「どうやったらこどもができるの?」とお約束の質問をしたりする割に、人間は化学物質でできているから、研究室でできるんだと思っていたと、年齢不相応なことをいう不思議な女の子。

各キャラがおもしろい。これは、この先楽しみな作品に出会いました。

★★★★
posted by あにあむ at 10:18| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2012年06月21日

101番目の百物語(4)


著者:サイトウケンジ
出版社:MF文庫
101番目の百物語(4)

百物語の主人公になってしまった、モンジ。前巻から主人公としての「自覚」が芽生えてきたと思ったら、大切な従妹である理亜が「終わりなき千夜一夜」として、モンジの前に立ちはだかる。物語の主人公を続けていくということは、大切な人を失う哀しみを受け入れる覚悟が必要。その覚悟がなければ、自らの「死」を招いてしまう。だから、自らの「物語」になるよう、お互いを説得することになります。お互いが「大切」であるが故の悲しい平行線。モンジだけだったら、理亜の「物語」になるという選択もアリだったのかもしれない。でもモンジには一之江たちかけがえのない「仲間」がいた...

シリアスなストーリーになっています。でも、そんな中でしっかり「ラブコメ」パートもあり、バランスがとれた作品になっています。

この作品では、一之江の言動が一服の清涼剤になっていますね。
「それで?やっぱり戦いたくない、とかぬかしたらそろそろちょん切る予定です」
「ちょん切る!?」
「はい。こう、スパっと」
...なにを?

ハーレムを拡大させていくモンジ。ヒロインそれぞれが、決しておろそかにされることなく続く物語。いいですね。

★★★★
posted by あにあむ at 13:16| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2012年06月20日

俺は彼女の犬になる


著者:淺沼広太
出版社:MF文庫
俺は彼女の犬になる

最近のラノベタイトルは、本文内容と関係のないものが多いのですが、この作品については、内容を正しく表しているといえるかも。

主人公である富士岡藤紫郎は、「ちょっとえっちな妄想もするが、至って健全な男子高校生」ということですが、どう考えても「健全」とは言えない変態さん。入学式当日に一目惚れした生徒会長・姫宮瑠璃に告白するもあえなく撃沈。まあ、普通そうですね。

そんな傷心の彼が、偶然手に入れた『悪魔召喚マニュアル』によって、淫魔を召還してしまいます。って召還されたのは、瑠璃? 本人は「違う」というものの、どう見ても瑠璃にしか見えない。なんかうやむやのうちに「……貴方の願いを叶えた代償として、私の愛玩動物くらいにはしてあげるわ」ということに。ここでいう「犬」は文字通りの犬で、チワワになってしまいます。

リピドーの強い人間が悪魔と契約するということで(リピドーが悪魔にとってのご飯)、悪魔と契約をしているのは、変態ストーカーや抱きつき魔など変態さんばかり。そんな、悪魔と契約をしている変態さんから、契約書を取り上げるというのがストーリーの骨子になっています。なぜか? 悪魔は縄張り意識があるようで、瑠璃の縄張りに他悪魔と契約した人間がいることは許せないようです。

契約の取消かたは、まず犬になって悪魔のにおい(なんかとんでもないところの匂いですが)を覚えさせられた藤紫郎が、くんくんして契約書のありかを探す。んで、見つけたらペロペロして相手を弱らせ、契約書をピリピリと破く。どこのエロゲーですか?

で、こうやって契約書を破いた相手を仲間にしていくという進み方ですね。エロコメです。もうラノベといえないかも。

★★
posted by あにあむ at 13:57| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2012年06月18日

101番目の百物語(3)


著者:サイトウケンジ
出版社:MF文庫
101番目の百物語(3)

ある日突然「百物語の主人公」になってしまったモンジ。「ベッドの下の怪人」の噂におびえる詩穂先輩のために、一之江、鳴央、音央たち美少女といっしょに一人暮らしの先輩の家でパジャマパーティに招かれることになります。モンジの理性は耐えられるのか!

今回、モンジが急に成長しています。主人公らしい立ち振る舞いが増えてきたというか、ヒロインたちとの共闘のパターンが確立してきたというか... モンジは「本命は詩穂先輩」と公言していますが、本当だろうか? 唯一背中を任せることが出来る一之江との絆はかなり強いもののように思えます。キリカも魔女という立ち位置から、女の子としての立ち位置にシフトしてきているようですね。ハーレム系ラブコメはしばらく続きそうです。

さほど大きな問題もなく、終了するかと思われた3巻。最後にとんでもない(わかりやすいともいう)ことが発生して4巻へのヒキになっています。それぞれのキャラがしっかり描かれているので、しばらく楽しめそうな作品です。

★★★☆
posted by あにあむ at 15:40| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2012年05月30日

ツイてない! 〜悪魔のしもべはサキュバス男子〜


著者:三門鉄狼
出版社:MF文庫
ツイてない! 〜悪魔のしもべはサキュバス男子〜

ツイてないのは、運? それとも...
義妹と仲良く暮らしていた少年 奏真琴は、義妹が自宅に連れてきた(気のある)少年から、女の子と間違えられ告白されてしまうという過去を持っています。それ以降、いろんな意味でショックを受けた義妹からは、嫌われてしまうし、自らもその見た目がコンプレックスになるし...

そんなある日、突然真琴はサキュバスにされてしまうのです。そうインキュバスではなく、サキュバス。つまりTSされた上で(ツイてない)、淫魔にされてしまうという羽目に。「女の子」の精気を集めないと、義妹が死んでしまうと脅され、仕方なく女の子から精気を集めるのですが、サキュバス化には時間制限があり、いろいろと大変。あんなことや、こんなことをして集めるのではなく(それやったら、ラノベレーベルでは出版出来ませんね)、女の子の性癖を解放することで、精気玉を取ることができるというもの。このひねりのおかげで、話が面白くなっています。まあそこはサキュバス、きゃっきゃうふふなシーンも多々あるのはお約束。

エロコメとしては、おもしろいほうではないでしょうか?

★★☆
posted by あにあむ at 11:56| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

101番目の百物語(2)


著者:サイトウケンジ
出版社:MF文庫
101番目の百物語(2)

「百物語の主人公=ハンドレッドワン」になってしまった、一文字疾風。1巻は普通の高校生だったモンジこと疾風が、百物語の主人公になってしまった経緯でした。2巻は、別の物語の主人公との対峙。今回は、生徒会長の詩穂から学校内で最近流れている「神隠し」の噂について調べて欲しいと依頼を受けることで、新たなロアとの戦いに巻き込まれていきます。

今回は二つのロアが登場します。一つ目は「人食い村(カーニヴァル)」のロア。ある条件が揃った時に、幻のムラへの入り口が開き、そこに入った人は二度と出てこないという都市伝説。もともとは一之江とモンジだけで村に入る予定だったのですが、とある(非常にばかげた)理由で、生徒会副会長の音央も巻き込まれてしまいます。非常に悲しいお話なんですが、登場人物の明るさ(前向きさ)によって、救われます。

二つ目は「神隠し」のロア。あまりにも有名な都市伝説であるため、非常に強力な訳ですが、こちらも怖いというよりも悲しいお話になっています。まあ最後は明るく前向きな結末を迎える訳ですが...

2巻を終わったところで、モンジがフラグをたてた女の子はいったい何人いるんだ? キリカは、魔女としての打算で動くところがあるのでよくわからないのですが(性的な意味でのアプローチは一番過激だけれど)、一之江は明らかな焼き餅をやいているし、今回のロアたちも... ハーレム物語になっていくのでしょうかね。

★★★★
posted by あにあむ at 08:58| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2012年05月28日

変態王子と笑わない猫。(2)


著者:さがら総
出版社:MF文庫
変態王子と笑わない猫。(2)
前巻で、陽人は、笑わない猫に「建前」を引き取ってもらい、本音しか話せなくなった結果「変態王子」というあだ名を得ることになってしまいます。月子は、本音を引き取ってもらった結果、表情がなくなってしまう(本音と表情はイコールかどうかはスルーする方向で)。そんな二人のラブコメと、笑わない猫像による異常事態が2巻のエピソード。

家が突然消滅し(町内会が旅行で全員いないというご都合主義)、雨風を凌ぐ場所がなくなってしまった陽人。そんな彼を助けてくれたのは月子の「それなら先輩。今夜は、わたしの家に泊まるですか」という言葉。それはさらなる混乱の始まりに過ぎませんでした。
ということで、笑わない猫像のパワー炸裂な2巻なんですが、1巻に比べてどうもわかりにくい。鋼鉄の王ことつくしがメインになっているからかもしれません(彼女は1巻でもよくわからないキャラだった) ストレートなラブコメではなく、回りくどく、どこまでが現実かよくわからないというのが、本音。

表紙になっている梓は、コメディ要員になってしまったようなので今後は、月子とつくしによるラブコメになるのかな?

主人公が「建前」をなくしたというより、単に空気が読めない人になってしまっていることと、いくらなんでも人の気持ち察せなさすぎだろうというのが辛い。一定レベルの鈍さは、ラブコメ主人公の特徴になりますが、度が過ぎると嫌みになってしまう。次巻以降立て直されていくんでしょうか? 

★★
posted by あにあむ at 10:57| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2012年05月22日

ちがたり。(2)


著者:刈野ミカタ
出版社:MF文庫
ちがたり。(2)

「生徒会の一存」シリーズとそっくりな構成で展開されるラブコメ(?)
2巻では、自称吸血鬼ハンターの愛心が新たに登場...なのはいいんですが、表紙の愛心、ぱんつはいていないよね? なんか意味あんのかなあ?

今回は、愛心がマコトが「吸血鬼」だと思い込み、第二図書委員会に接触してきたことで引き起こされる騒動が描かれます。人気作品のエッセンスは「なんでも」取り入れようということか、途中「けいおん!」のようなエピソードも出てきます。まあ「なんでも出来る」器用さで、心に響く音楽は奏でられないというのは確かだし、音楽の描き方としては合格点かな。

今回マコトに兄妹がいることが明らかになったり、冥利とマコトとの関係が深まったり、冥利の内に潜むとあるものが表にでてきたりと「これから広がっていく」という伏線もあるのですが、3巻で打ち切り完結しているようですね、この作品。もったいないなあ、各キャラの描き方が好みだったんですけどねえ。

★★★
posted by あにあむ at 12:07| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2012年05月11日

神聖魔法は漆黒の漆原さん


著者:森田季節
出版社:MF文庫
神聖魔法は漆黒の漆原さん

全体にふわふわしたお話。定番のラブコメ+魔法ものです。
運が極端に悪い竹林大介が、ある日崖から転落するところから物語がスタート。いきなり主人公が死ぬのかと思いきや、目を覚ますと美少女の姿が。その美少女は幼なじみの眞如花。彼女は、不老不死の研究をしている魔女の一族であり、彷徨っていた大介の魂を、別の身体(ふらんけん君)に入れたという。元の身体に戻れるまで(崖から岩場に落ちたんだし、スプラッタな身体になっていそう...)この仮の身体を使って、眞如花が通う学園(魔女が多い)に一緒に通うことに...
途中からは、敵も現れ異能バトルもありますが、全体的には。眞如花、眞如花の幼なじみ(大介とは面識がない)、大介の妹による、ほんわかしたゆるいラブコメ。ヒロインの眞如花がふわふわしたお嬢様なんで、その雰囲気が作品全体に出ているといった感じ。途中大介が、女性の身体に入ることなる描写もありますが、ストーリーの流れの一つとして描かれているので、あざとさを感じさせません。

ふわふわとゆったり読むことができる、良作です。

★★★★
posted by あにあむ at 11:21| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2012年05月01日

101番目の百物語


著者:サイトウケンジ
出版社:MF文庫
101番目の百物語

「ワンハンドレッドワンのひゃくものがたり」と読むようです。
主人公は、一文字疾風 通称モンジという高校生。親友であるキリカとの会話を楽しんだり、憧れの先輩と一緒に帰り喜んだりという普通の高校生。
ところがある日、ヤシロという少女から「Dフォン」を渡されたことにより、状況が一変します。Dフォンは、都市伝説を集めたサイト(実在するもののみ)「8番目のセカイ」につながるもの。フォークロア(都市伝説)と呼ばれる物語を手に入れることが出来る「101番目の百物語」の主人公に選ばれ、百物語の登場人物=ロアを収集し、自分のものに出来る力を手に入れます。どうやらロアは美少女が多いようで、ハーレムを築いていくことになるようです。もっとも、都市伝説ということもあり、危険なロアが多いようで...

一番最初に接触してきたロアは「月隠れのメリードール」こと一之江瑞江。「私、めりーさん。今あなたの後ろにいるの」と言われて姿を見たものを殺すというもの。ああ、最近別作品で「めりーさんと同居する主人公」ってな設定を見た後なんで、めりーさんが可愛く思えてしまう。実際は、少しずつ近づいてきて、なにをしても死から逃れられないという設定の怖い存在なんですが... モンジがどうやって切り抜けたかは、ネタバレになるので割愛。

1冊目では、もう一人ロアが出てきます。この手の小説は、いくらでも巻数を重ねることが出来るので、便利なんですかね。類似品が多いように感じます。とはいえ、しっかりした描写がされているので、おもしろく読むことができる作品ではあります。

「これで嘘じゃない記録が出来ただろ? お前はもう俺の大事な物語だ」
主人公でないと言えない台詞ですね。

★★★
posted by あにあむ at 14:50| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2012年04月13日

変態王子と笑わない猫。


著者:さがら総
出版社:MF文庫
変態王子と笑わない猫。

「変態」を前面に押し出して、エロコメみたいに描かれていますが、しっかりしたストーリーがあって、非常に面白い作品でした。
主人公は、建前を操るのがうまく、煩悩まみれの本音をうまく隠してまわりの評価が非常に高いという、横寺陽人。水泳部の水着が見たい、スパッツがみたいという下心で入部した陸上部でも、妙に受けがよくなり次期部長候補にされてしまいます。

そんな時、友人(エロ丸出し)が、なぜか煩悩をすべてなくした聖人君子(ではないな、単にエロへの興味が消えただけ)になってしまい、その理由を問いただすと、「いらないものを他人に渡してくれる「笑わない猫像」に祈ったためとのこと。早速「建前なんぞいらん」と祈ったところ、見事に「本音」しか言えないように。まあ本音といっても「エロ」絡みのものだけのようですが...そのため、「変態王子」というあだ名をつけられ、女子からはひかれる存在に...当初の目的と異なる結果のため、偶然同じ時に猫像に祈ったため、表情をなくしてしまった筒隠月子とともに、失ったものを取り返そうとするお話です。

エロコメ+ラブコメの作りになっていますが、表情を無くした月子も感情をなくした訳ではないことを、二人を描写することで描き出しているなど、非常に良くできた小説です。タイトルはアレですが、中身はまともと、いい意味で裏切られました。

★★★★
posted by あにあむ at 13:58| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2012年03月28日

ぷりぷり!!


著者:夏緑
出版社:MF文庫
ぷりぷり!!

感想が書けない作品でした。まったく知らなかったのですが、『ぷいぷい!』という12冊続いたシリーズの続編だったようです。そのため、設定がまったくわからず、当然のように描かれている登場人物の関係が理解出来ませんでした。

高校の軽音部を舞台にした、ラブコメのようですが、上記のようにバックボーンがわからないので、ストーリーに入っていけません。この作品は、まず前シリーズを読んでいることが最低限の条件になるようですね。

タグ: 地雷
posted by あにあむ at 14:25| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2012年03月24日

神なる姫のイノセンス(3)


著者:鏡遊
出版社:MF文庫
神なる姫のイノセンス(3)

双子の妹である貴理の企みによって、女子校に強制転入させられた、神堂祐貴(男子高校生)が主人公。彼に与えられた使命は、学院にいる七人の「ヒメ神」を「落とす」というもの。まあ、ハーレム型の学園ラブコメですね。

1巻と2巻は、それぞれヒロイン(=ヒメ神)が明確でしたが、今回は新しく加わったヒメ神も含めて、祐貴との交流を描いたエピソードになっています。今までに登場したヒメ神たちも、かなり個性が強かったですが、今回登場するヒメ神も個性が強い方たちです。

ヒメ神は、王である祐貴の愛情なくしては生きていけないという設定があるので、基本的にヒメ神(誓約した)は、祐貴に好意を抱いているのですが、澪は積極的すぎるし、かなみはツンすぎる。なんか好意を曲がった方向に持って行く子もいたりして、なかなか楽しいヒロインたちになっています。

祐貴がどんどん女の子に対して、積極的になっていっているというか、かなり「たらし」な状態になってきているような気もしないではないですが、テンポが軽快なので、軽い気持ちで楽しめます。

ここまでで6人のヒメ神が明確になりました。あと一人...もう登場している女の子なんでしょうか? それともこれから登場するのかな? 5人が高校生、一人が中学生だったから、あと一人は大人か? それとも意表をついて(というか、最近のラノベの方向性=んなものあるのか?)小学生か...

1巻は読みづらい部分もありましたが、かなりこなれてきました。

★★★☆
posted by あにあむ at 08:54| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2012年02月24日

お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ


著者:鈴木大輔
出版社:MF文庫
お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ

「とある事情で離れ離れになっていた兄妹が、再び一つ屋根の下で平穏な日々を送るようになった様子を、ごく淡々と語っていく物語」
ってまったくもって嘘ですから。かなり変態の多いラブコメです。

主人公は、姫小路秋人、秋子の兄妹。6年間離れていた妹と一緒に生活するようになった高校生。6年の間に、妹は重度のブラコンになっていましたとさ。その妹の攻撃を躱しつつ、実は兄もってパターンですね。
妹と一緒に通うようになった学校には、さらに変態さんが多くて...無表情で、なぜか秋子と犬猿の仲の生徒会副会長の那須原 アナスタシア。眼帯をつけて、竹光(という名の真剣)を持っていて、男女問わず性的にアグレッシブな生徒会長、二階堂 嵐。
秋人の親友も言動はともかく名前が「猿渡 銀兵衛 春臣」というおまえは何者だ?

まあ基本はラブコメのようなんですが、全体的に説明がないんですよね。秋人もかなり良家の出自みたいですが、それについての記載はなし。まあ秋人の一人称で話が進むので、余計そうなっているのでしょうが...

「それはないだろう!」というツッコミどころが満載の小説なので、頭を空っぽにして読まないとダメ。それが出来なかった私は、もうこのシリーズいいや。

★☆
posted by あにあむ at 11:18| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2011年12月01日

神なる姫のイノセンス(2)


著者:鏡遊
出版社:MF文庫
神なる姫のイノセンス(2)

双子の妹である貴理の陰謀によって、桃花泉女子学院に強制的に転入させられた、男子高校生・神堂祐貴。彼に与えられた使命は、7人のヒメ神を「落とす」というもの。1巻では、そのうちの一人、かなみと誓約を結ぶことができました。今回は澪のターン。

前半は、前巻からの続きといった感じで、かなみと祐貴がメインで描かれます。一転して後半は澪が主役。ヒメ神として、「王の声」を持つ祐貴の愛情を受けないと、影ヒメになってしまうという現実について描かれます。

7人の少女を「落とす」 いわゆるハーレムを目指すという話ですが、それぞれの少女が、愛情を与えられないと、病んでしまう。言い換えれば、それらの少女全員を「愛する」ことを要求されているのが、祐貴です。前巻では、貴理の陰謀で成り行き的にヒメ神に関わっていきましたが、今回苦しむ澪をみて、自分が行うべきことを自覚するようになってきたようです。

ハーレム主人公の割に、祐貴も自らの考えを持って行動しているようで、登場人物それぞれの個性が明確になり、面白い展開になってきました。

でも、今回の澪。いわゆるヤンデレってやつでしょうか? ちょっと辛いところがありましたね。それと、貴理の思わせぶりな発言。実はかなり重度なブラコンで、ヒメ神なんてどうでもいいのかも...

★★★
タグ:★★★
posted by あにあむ at 15:36| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2011年10月14日

れも☆ねーど(2)


著者:夏緑
出版社:MF文庫
れも☆ねーど(2)

いろんな部活動が群雄割拠する学園に通う「無駄な才能の百貨店」こと岸海星が主人公。その才能を生かして、マネージャー部に所属することになった海星。レモネードを作るのが得意な小鈴と張り合ううちに、「誰かの助けになる」ことに楽しさを見いだしていきます。その課程で、小鈴とのラブコメが進展していく訳で。
すでに1巻で幽霊が出てきたので、普通の学園ラブコメにはならないと思っていましたが、今回はさらに普通から逸脱していきます。

マネージャー部で「保護された動物」を一週間ほど預かることになるのですが、この動物が、ヒョウ柄ビキニの女の子エルザ。日本語は話せず、ウガウガいうだけ。ところが、なぜか海星は、彼女の言葉が理解でき(ヒョウ語だそうです)、エルザに懐かれることに。野生の彼女はまさしく肉食で、海星に迫ります(恋愛とかじゃなく、繁殖の意味で)。それをみて、小鈴が焼き餅を焼くという王道ラブコメ。
ところがこの後、宇宙人は出てくるは、ビームサーベルは出てくるわの、もう無茶苦茶なノリになっていきます。
海星・小鈴・エルザのラブコメだけでも、十分楽しめるはずなんですが、妙にSFチックな設定を入れてしまったため、盛り上がりに欠けてしまうところがあるというか...

海星の黒歴史に塩を塗り込んだ妹の出番も、これからあるのかな? まだ海星の回想にしか登場していませんが、彼女の言動は「お兄ちゃん大好き」といっているようなもの。照れ隠しに、ツンケンしているだけでしょう。小鈴もツンデレ的なところがあるので、二人のツンデレに引っかき回されるようになるのかな?

幽霊・宇宙人などを登場させてしまった今作。もうなんでもありでしょうし、どれだけでも続けられそうな展開ですね。でも、どこかで小鈴の想いをはっきりしてあげて欲しいな。

★★★
posted by あにあむ at 09:44| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2011年07月12日

この中に1人、妹がいる!


著者:田口一
出版社:MF文庫
この中に1人、妹がいる!

社長である父が他界し、会社を継ぐことになる将悟(主人公)に与えられた条件は「高校卒業までに伴侶を見つけること」 小説なら、財産を狙って女性が集まってきて、主人公の生命(貞操)が...てな展開になるのでしょうが、ラノベなので、ドロドロしたものはなく、主人公に好意を持った女性から選び出すという展開になります。

本作品では、そこにサスペンスの色合いを付加したものになっており、候補者(仲良くなった女性)の中に「血のつながった実妹」が一人混じっているということ。その妹から、時々意味深な電話がかかってきて、将悟が次のステップに進むのを阻害することになります。基本ラブコメで進むのですが、この電話がベタ甘な雰囲気を引き締めてくれます。
ハーレム型ラブコメにサスペンスを一滴。必要以上に暗くなることもなく、どうしようもない登場人物もおらず、気軽に読める一冊となっています。

すでに続刊が出ています。姿の見えない「妹」でも、主人公を見守っているという状況。あまり引っ張りすぎると、サイコホラーになってしまいそう。

★★★☆
posted by あにあむ at 10:26| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2010年10月07日

れも☆ねーど


著者:夏緑
出版社:MF文庫
れも☆ねーど

主人公は、無駄な知識の百貨店である岸海星。ってことで、小説に出てくる名前は変なものばかりです。無理矢理な名前は、ストーリーの阻害になります。
主人公が通う学校(高校)は、全員がいずれかのクラブ(サークル)に入る必要があり、そのぶん変な弱小クラブが沢山存在しているという、ありがちな設定。少し変わっているのは、この主人公が入ることになったのが「マネージャ部」だったこと。マネージャの派遣クラブですね。「何でも助っ人」ってのは、多かったと思うけど「マネージャ派遣」に特化したのは珍しいのかも。

ヒロインはツンデレさんですが、主人公の妹も明らかなお兄ちゃんっ子のツンデレさん。ストーリーに関係しないところで、主人公の回想にしか登場しませんが...

一つ目のエピソードは、一見やる気なしの主人公が「実は熱血漢」というところを描いたり、レモネードを道具に「チームワークが大切」「人を思いやる心」を描いており、なかなか面白いものとなっています。それが、二つ目のエピソードあたりから、ぐでぐでになってきて、最後のエピソードはまさかの「部室内殺人事件」 もうこうなると、設定もへったくれもありません。「生徒会の一存」でもこの手のネタはありますが、ちゃんとオチがついている。この作品にもオチはあるのですが、それまでの世界観はどこへ置いてきた! というもの。さらに中途半端な科学ウンチクを入れようとして、よけい世界観がわからなくなってしまっているのも問題。この作者さん、一話目は面白いんだけど、暴走して「なにがなんだか」になって、最初の世界観が遙か彼方へ飛んでいってしまうんだよなあ。

あと、途中から無駄にぱんつ描写が多い! 受けを狙ったのかもしれないけど、なんか浮きまくり。一話のノリに戻ってくれれば、面白くなりそうなだけに残念です。

★☆
posted by あにあむ at 10:45| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2010年07月24日

ダブルアクセス


著者:樋口司
出版社:MF文庫
ダブルアクセス

『「安心して。ヒナはウルトラ一途だから。巧くん以外の人に目移りしたりしないよ」』
巧が妹であるヒナに言われた言葉。まあブラコンですな。で、この巧とヒナの漫才が非常に面白いのですが、ヒロインとしてはあまり活躍の場がありません。今回のヒロインは、お隣さんの栞でしょう。でも表紙はヒナだし。

ストーリーとしては、父親が残した莫大な借金を返済するために、とあるRPGゲーム(かなり精緻なバーチャルゲーム)のテストプレイヤーを行う巧。それが陰謀に巻き込まれていき、ゲーム内であるにも関わらず、死の恐怖を味わい、現実世界も浸食されていくというもの。テストプレイのシーン(本筋)がかなりシビアなもので、今回は出てきておりませんが、さらに狡猾な敵がいるような雰囲気のため、本筋だけだとハードSFになってもおかしくない設定です。しかし、そこはMF文庫。しっかりラブコメの要素を取り入れることで、ライトタッチな作品に仕上がっています。ヒナのブラコンもたいがいですが、実は巧もかなりのシスコン。結構いいコンビだったりします。彼らの会話は、それ自体が漫才のようで、生い立ちの不幸さを忘れてしまうような明るい家庭となっています。

作品に出てくるMMORPGは「体感型RPG」といったもの。どうやら、能力値も現実のものが適用されるようで、あまり楽しそうなゲームじゃないなあ。ゲーム世界は、日常体験出来ないことが疑似体験出来るということが、一番の楽しみだと思っているので。

ゲーム世界に入ってしまうという設定は、ありきたりのものなので、今後シリアスに軸足をおくのであれば、凡庸な作品になってしまいそう。それよりもラブコメ度合いを今のままで展開して欲しいなあ。

★★★☆
posted by あにあむ at 11:10| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2010年07月09日

桜木メルトの恋禁術


著者:森田季節
出版社:MF文庫
桜木メルトの恋禁術

タイトル通りの内容となっています。
ヒロイン桜木メルトは、かなりの美少女。にも関わらず、なぜかカップルを目の敵にして、恋を禁止する魔術を使ってまで、仲を裂こうとします。主人公の大和は、小学校時代に転校する直前に「好き」だったことに気がついた少女のことが忘れられず、恋愛全面を自らに禁じて生活をしていました。
それが再びの転校で、憧れの少女と同じクラスになることに...意を決して校舎裏で告白しようとしたところを、メルトに邪魔され「好き」という言葉を発しようとすると、想像を絶する苦しみを味わうことに...仕方なく、メルトの弟子として、彼女と行動をともにするのですが、想像通りお互いに惹かれていくようになり...
というのが、大まかななストーリー。テンポがいいので、楽に読むことはできますが、もう一ひねりあったほうが、面白かったんじゃないかなあ。大和がメルトに惹かれていくけど、メルトは歯牙にもかけないとか。なんせメルトの感情描写で、彼女が大和に惹かれているのが、明白になってしまうので、先が想像できてしまうんですよね。脇を固めるキャラが弱いのも、一本調子になっている原因かも。それとも、続編への伏線だったんでしょうか? でも7月現在続編は出ていないんですよねえ。

★★☆
posted by あにあむ at 13:59| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2010年04月15日

ゴミ箱から失礼いたします(2)


著者:岩波 零
出版社:MF文庫
ゴミ箱から失礼いたします(2)

ゴミ箱に入っていないと、自分がゴミ箱になってしまうという、妖怪「ゴミ箱男」にされてしまった小山萌太と、 彼を取り巻く人々のドタバタ劇。前巻で一応ストーリーは完結していたのですが、今度は学校中に妖怪が多量発生するという騒ぎが発生します。その原因は、予想外の人で、さらにその人は予想外の人と繋がりがあって...

なんせこの話に出てくる妖怪は、なんでもありなんで、いくらでもバリエーションが作れそうです。一部の妖怪を除くと、なんの役にも立ちそうにない能力ばかり...小さい子供が遊びの中で作り出しそうな妖怪ばかりです。

今回妖怪を作り出す原因を作ったボスキャラが出てきます。でも、なんか更なるボスキャラが裏にいてもおかしくないようなストーリ−。

前エピソードでは、ほとんど絡んでこなかった萌太の妹も少しは目立つ存在になっています。もっともストーリー的には、いてもいなくてもいいような存在ですが...

1巻はかなりシュールな設定でしたが、2巻はラブコメ要素が高くなっています。設定のシュールさはともかく、まっとうなラブコメになってきています。

★★☆
posted by あにあむ at 16:47| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2010年03月15日

ゴミ箱から失礼いたします


著者:岩波零
出版社:MF文庫
ゴミ箱から失礼いたします

第5回MF文庫Jライトノベル新人賞優秀賞受賞作とのこと。佳作がアレだったんで、少し心配しながら読み始めました。結果は...後ほど。
主人公は男子高校生である小山萌太。ある日突然ゴミ箱に入りたくなり、ふと気がつくと、抜け出せなくなってしまうという導入。原因は「妖怪ゴミ箱男」になってしまったから。ってなんていうかすごい設定ですね。しかも、そのまま日常生活を続けるというシュールな内容。当然まわりから「白い目」で見られることになるのですが、それだけかい?
そんな萌太に同級生少女、水無氷柱が「あなたは、妖怪ゴミ男よ」と宣言。実は彼女も妖怪だった... 他にもわけのわからん妖怪が出てきます。設定は不思議系ですが、内容としては、王道ラブコメ路線。最近の流行(?)か、ぱんつネタもあり(しかし、この頃多いですね。私がそういう目で見るからだ? そうですか)ヒロインはツンデレ気味だし。
比較的文章のテンポがいいので、掛け合いを楽しむことが出来ます。シュールな設定を無視すれば、案外普通のラブコメだったりするのが、この作品の特徴なんでしょうね。

ただ、どうせなら妙な行動を取る人はすべて「妖怪xx」路線で行って欲しかった。後半で明かされる部分は不要だったような。そこだけ、シリアス(でもないけど)にしてしまうと、バランスが...それ以外はなかなか良品でした。

ちなみに、作品の中では「本人のコンプレックス」が形となった「妖怪」になるとのこと。じゃ、自分はどんな妖怪になるんだろう...

★★★
posted by あにあむ at 10:40| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2010年03月12日

オトコを見せてよ倉田くん!


著者:斉藤真也
出版社:MF文庫
オトコを見せてよ倉田くん!

第5回MF文庫Jライトノベル新人賞<佳作>受賞作品とのことです。
内容は「優柔不断な年上好き高校生が、とある理由で中学生に二股をかける」話と集約できます。っていうか、それだけです。はい。
主人公である倉田優樹は年上好きの高校生。彼の周りには、毎朝起こしてくれる幼なじみ愛衣と「優兄さん」と呼んでくれる小夜という二人の中学生がいます。なんていうか「どこのギャルゲー主人公だ」といいたくなる設定ですね。一応、愛衣がツンデレ、小夜がヤンデレ属性ってことになっているようです。
とあることで、小夜の「秘密」を知ってしまい「死か婚約か」と迫られ、婚約することに。その後、愛衣の「秘密」を知ってしまったことで「死か婚約か」を選択させられ、婚約することに。で、見事二股をかけることになってしまいます。その後、時間差同時デートなどのドタバタもあるのですが...

時間差同時デートは、スラプスティックでよくある手法だし「死か婚約か」ってのもよく見かけるパターン。なによりも問題なのは、優樹の内面がまったく描けていないため、なぜ愛衣も小夜も彼に懐くのか? が明確になっていない(理由は述べられているのですが、すごく表面的になってしまっている)さらに、彼の行動原理が「自分さえ」というものに見えてしまい、感情移入が出来ない。
愛衣も「ツンデレ」というより、優樹をいたぶっているシーンばかりで、魅力がまったくない女の子。小夜は、まだましかな? ドロドロもラブラブもない三角関係。サブキャラも存在価値がない。

企画倒れというか、設定を消化しないまま、出版された作品って感じですね。すでに続刊が出ていますが、手は出しません。

posted by あにあむ at 13:42| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2010年02月08日

三流木萌花は名担当!


著者:田口 一
出版社:MF文庫
三流木萌花は名担当!

一度だけ、本を上梓したことがある高校生、時任孝一が主人公。ジャンルは明確に記載されていませんが、純文学的な作品だったのかな? その主人公に「萌え」「エッチ」「ラブコメ」なライトノベルを書かせようとする、三流木萌花のお話。萌花は、主人公の唯一の作品を上梓した出版社の社長令嬢。とはいえ、現在その出版社は、社長の「売れればなんでもOK」という方針のため、大きく傾いており、編集者が一人もいない状態。そこで、萌花が編集としての主人公に「萌え」を理解させようと頑張るストーリー。流行りの女子高生編集ですね。
主人公は、ラノベを読んだことなければ、「萌え」「えっち」からほど遠い生活をしてきたため、概念が理解出来ない。そこで、萌花が実践的に「萌え」「えっち」を教えていくのですが、うーむ。なんか萌えをはき違えているような気がして...「萌え」や「えっち」が大嫌いな同級生も、存在価値が分からないし、絵師さんも単なる性格破綻者にしか思えない描き方になっています。
最近のラノベにありがちな、一部だけ妙にリアリティのある文章(本作であれば、イラストレーターやDTPソフトのバージョン)が、逆にリアリティを欠落させてしまっている部分が目立ちます。

楽屋落ち小説は、簡単なようで、実はものすごく難しいんですよね。小説内の登場人物に以下に「リアリティ」を持たせるか。それに失敗すると、フィクションの中のフィクションになってしまって、まったくリアリティがない作品になってしまいます。リアリティがないこと自体は悪いことではないのですが、楽屋落ち小説としては失敗でしょう。

「アイデアがわいた」といいながら、まったく書けない主人公のヘタレさにもイライラさせられますが、リアリティのなさ、ラブコメ要素もエッチ要素も中途半端なストーリー展開に疲れがたまります。

posted by あにあむ at 14:09| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2009年04月15日

もて?モテ!(2)ある日全員はいてない!


著者:長野聖樹
出版社:MF文庫
もて?モテ!(2)ある日全員はいてない!

「モテ王国」建国を夢見るもののまったくモテない主人公、良太郎は、異性のメールアドレスを記録することでモテまくりになるという「モテ携帯」を入手したことから、野望に向かって進み出す。というのが大枠設定の小説二巻目。 突如として「モテる」ようになるというのは、古今東西いろんな小説で使われている設定ですが、その道具が「携帯」というのが現代っぽいですね。この神様、生まれたのも最近なんでしょうね。携帯という概念もですが、簡単にメールアドレスを交換するというのも比較的最近の若者の習性。ある一定年齢以上になると、そう簡単にはメールアドレスを交換しないはず。

ギャルゲー同様、毎回攻略していく女の子が異なるのですが、2巻では探偵気取りの詩之舞と、クールな天才少女。まあこういう設定の小説ですから、もうどうでもいいんですが、現実味がなさ過ぎるんですよねえ。

まず、女性の下着を「着たまま」抜きとるという「変人二十女装」を追っていく一話目。歩くときには、足を上げる瞬間があるからぱんつを抜き取れるってことですが、左右両方があがらないとダメということを考えると、現実的ではない。っていうか両足が最低一回ずつ上る間、ターゲットの近くにいなきゃならないんだし、普通見つかるよ。んなもの...

二話目の天才少女の話は、もう無茶苦茶。特殊な病気に冒された子供達。それを防ぐための薬を開発する天才少女ってことになっているけど、薬作るには、かなりのラボが必要になるし、そもそも臨床実験などを経てからでないと、特許なぞ申請出来ない。で、特許庁に申請しても、当日特許がおりることなどない。いろんな審査が行われることになりますから。そもそも新薬がくなるのは、特許があるから! ではなく開発費がかかるから。
まあこういう小説で現実論を述べても仕方ないのでこれくらいにして、ラノベとしての問題点。攻略した女の子を放置しすぎ! どんどん登場人物が増加してきているけど、それぞれの人物がきちんと描かれていない。出しっぱなしという感じが強い。そろそろ登場人物を整理して、一人一人を深く描かないと、飽きてしまいそう。

タグ:
posted by あにあむ at 17:10| Comment(2) | TrackBack(0) | MF文庫

2009年03月12日

かぐや魔王式!

著者:月見草平
出版社:MF文庫
かぐや魔王式!

タイトルは「かぐやまおしき」と読むようです。
中心登場人物は、ハラグロこと錦織貴、魔王こと輝夜真央、エスパーこと六道かなめ。「大衆はコブタだ!」とのたまい、世界制覇を企む真央と、見た目は「優等生」しかしながら、実態は「自分をよく見せる」ことに命をかける錦織を中心に話が進みます。

真央は最近の例に漏れずツンデレ系ですが「大衆はコブタだ」とフリップを使って説明するところや、世界制覇を行うために異能者を探すなど、電波系でもあります。錦織も、まわりの人物や出来事を覚えるためにエア手帳に書き込むなど、ハラグロというより電波系が入っています。この二人だけで物語が進むと、正直かなりイタイ話になってしまったでしょうね。そこにほんわかした六道を混ぜることによって、毒を中和し、かつラブコメ度を高めることに成功しています。前半だけだと、日常の中にある「イタイ人たちの話」ですが、後半はよくわからない展開になっています。真央の電波さとその中にある「純情な女の子」を描きたかったのでしょうが、電波さが勝ってしまっており、少々中途半端。せっかく六道がいるんだから、もう少し明るくしたほうがよかったのでは? もしくは、まじめ路線に走るか...設定はおもしろいので、広げられそうなんだけど。

とはいえ、ちょっと疲れるかなあ。比較的短い小説なので読破することができましたが、続刊まで読むかどうかちょっと疑問。いずれにしても、少し間をあけないと辛いです。


★☆
タグ:★☆
posted by あにあむ at 20:34| Comment(2) | TrackBack(0) | MF文庫

2009年01月19日

二人で始める世界征服


著者:おかざき 登
出版社:MF文庫
二人で始める世界征服

あー、うー、ストーリーに幅がないので、概要が全容になってしまう...
ユルく「世界征服」を目指すお話です(^^; でも世界征服を目指すのが女の子で、善人すぎるため、悪事を働くことが出来ない。気がついたら別の悪の組織を倒すべく「正義の味方」になってしまっているという。まあそんなお話です。他に「改造人間」も出てきます。

主人公である竜太も性格に若干黒い部分があるようですが(家庭環境が原因?)、基本的には非常にいい人。そこに世界征服を目指す女の子「千紗」と、幼なじみ的存在「ありす」が絡んで、ラブコメします。もちろんお約束通り、竜太は「非常にニブちん」なんですが...
千紗と竜太が知り合ったのは、幼稚園の時で「千紗がなくしたおもちゃの指輪を竜太が一緒に探してくれた」からと王道だったりします。

実は各登場人物の家庭環境は、かなり重い設定になっているのですが、なんせ「出来ることならなんでも手伝う」と励ましただけで「改造人間」にされてしまう世界観。先が分かる「お約束なストーリー」ということで、読後感は悪くありません。ただし「お約束」が大丈夫な人むけ。でないと「なんでやねん!」と突っ込みまくることになります。

残念なのは、ありすの存在。あまりにも作者に冷遇されすぎ。立ち位置からすると、もっと千紗とのバトルがあってもおかしくないというより、もっとあるべき。なんせラブコメなんですしね。

この話、続刊でるのかなあ? 出さないほうがいいと私は思うのですが...やるとしたら、番外編的なものだろうな。それも短編集。メインストーリーは続けてしまうと、駄作なってしまいそう。今がギリギリのバランスです。

タグ:
posted by あにあむ at 10:50| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫

2008年12月24日

えむえむっ


著者:松野秋鳴
出版社:MF文庫
えむえむっ

「ドM体質」である主人公、砂戸太郎と、その体質を治そうとする(本当に治そうとしているのだろうか?)「第2ボランティア部」の面々が繰り広げるコメディ。きちんとラブコメ要素も含まれており、1巻の出来としてはなかなかのものです。ただ主人公の「ドM体質」や、ヒロインの一人である結野嵐子の「男性恐怖症」、また脇を固める葉山辰吉のかなりひん曲がった「女装癖」など、それぞれの個性が強すぎるので、今後それらがけんかしてしてしまわないかが心配。今のところ常識人が一人も出てきていないので、暴走を停めることが出来そうにないんですよね。2巻以降の展開が少々不安。あまりにも荒唐無稽になってしまうと、おもしろみがなくなってしまいそうで、今の「危ういバランス」をどうやって保持していくのか...

この作品で一番残念なのは、登場人物の名前ですね。
砂戸 太郎(さど たろう)
結野 嵐子(ゆいの あらしこ)
鬼瓦 みちる(おにがわら みちる)
なんかしっくりこないんです。もしかしたら深い意図があるのかもしれませんが「あらしこ」という不思議な名前があるかと思うと「みちる」という一般的な名前があったり...「さど たろう」は「逆だろ!」という突っ込みを入れたくなります。登場人物の名前って案外重要で、小説のイメージを決めてしまうことも多いだけに少々不満です。(これも作者の手法で、先々で由来が説明されるのかも知れませんが)

★☆
タグ:★☆
posted by あにあむ at 15:39| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫