2017年09月11日

異世界混浴物語(5) 激動の海底温泉


著者:日々花長春
出版社:オーバーラップ文庫
異世界混浴物語(5) 激動の海底温泉

「ハルノハ アズカッテイル タスケタクバ ミズノミヤコマデ クルガイイ」
文章だけ読むと、誘拐犯からの手紙としか思えないのですが、これは東雲春乃の異変を告げる水の女神の言葉。いずれにしてもほっておけないと、海底都市「水の都」に向けて大海にこぎ出す一行。潜水艦と水の女神の加護、さらに無限バスルームのギフトを用いて、海底都市に向かうことになるのですが、ファンタジーなんだかSFなんだか…

前回、冬夜同様異世界に召喚され、魔人になっていた妹もメンバーに加わっており、さらに女性比率が高まっています。幼い頃に死に別れた兄妹ということもあり、妹の兄に対するメンタルは、幼い時のままのようで、無邪気すぎて兄少々困るという状況になっています。(といいながら、どうも異性として狙っているような気もする)

水の都で再会した春乃は、冬夜を見つけて抱きつくなど、逢えない間に想いを強くしたようですね。やはりメインヒロインの座は渡すつもりはないのでしょうか?、もともと日本人ということで、黒髪黒目だった春乃は、目が緑になっていました。それは風の女神の力を引き継いだから… 冬夜に祝福を与えることで、ギフトを強化できるということで、さっそく祝福を与えるのですが、キスなどの儀式がなかったことを残念がる春乃さん。もう自分の気持ちを隠すつもりはないんですね。 風の女神の祝福を得たことで、無限バスルームはさらに大きくなるのですが、それと同時に冬夜の夢に出てくる女神たちが話すようになります。今まではジェスチャーやフリップしかなかった意思疎通方法が、突然便利になっています。確かに風(空気)がないと音は伝わりませんね…

さらに大きくなる無限バスルーム。今回は想定されるレベルの増築でした。そろそろネタ切れなのかなあ。次巻では、以前のように驚くような進化をみせて欲しいです。

★★★☆
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2016年06月23日

異世界混浴物語(4) 湾岸露天 古代海水の湯


著者:日々花長春
出版社:オーバーラップ文庫
異世界混浴物語(4) 湾岸露天 古代海水の湯

「無限バスルーム」という微妙な「ギフト」を、想像以上に使いこなし異世界で勇者として生き抜く北條冬夜。魔王討伐のため、また女神の祝福を受けるため、潮風の薫る青い港「ネプトゥヌス・ポリス」を目指します。旅は順調だったのですが、ポリスに到着した直後、他の勇者さんとの邂逅や以外過ぎる人との再会などイベントが盛りだくさんになってきます。

海辺の街ということで、水着回でもあります。「可愛いの買って来たから、期待してなさい♪」と言われれば、期待するしかないですよね。さらに露天風呂での混浴もあります。勇者として旅を続けていくうちに、冬夜も少しずつ貫禄がついてきたようで、上流階級が集うオークションでも臆することなく対応しています。っていうかこの主人公成長早すぎるでしょ。

今回、別行動をしていた勇者・コスモスが登場します。もうなんというか「突き抜けたバカ」というのがしっくりくる人物です。基本悪い人ではないようで(というか、悪いこと考える頭もなさそう)すが、友人にするのは避けたいタイプですね。コスモスは、魔人と因縁(敵対するという関係ではなさそう)があるようで、冬夜たちが温泉に入っている際、その魔人が誤って冬夜たちを襲います。その際、一緒にいた魔人はなんと……死んだはずの冬夜の妹……冬夜のように、異世界に召喚され魔人としての身体を得たようです。当然、冬夜はその妹を助けようと頑張ることになります。「二度も妹を助けられないというのは嫌だ」という男らしい理由で…

ということで、後半は妹救出作戦が展開されるのですが、無限バスルームが、どんどん予想外な方向に進化していますね。洋式トイレが出来たり(水の女神は「清浄」を与えるから…ってこじつけだろ)、浴室ややたら広くなったり。蛇口からあるものが出るようになったり、ってこのシーン二つの県がごっちゃになってますよ。

当初は「裸シーン書きたいからこそのギフトだろ」と思っていたのですが、想像を超える利用方法が出てきますね。ファンタジーでよくある「サンクチュアリ」の一種なんでしょうが、単なる風呂にあんな利用法があったんだと、毎回楽しませてもらっています。次回以降も楽しみですね。バスルームというより「スーパー銭湯」と化してきた無限バスルーム。次に実装される機能はなんでしょう。楽しみです。

★★★★
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2016年03月09日

異世界混浴物語(3) 混迷の岩盤浴


著者:日々花長春
出版社:オーバーラップ文庫
異世界混浴物語(3) 混迷の岩盤浴

さらに北條冬夜の進化が進んでいます。一緒に異世界に飛ばされた美少女をリアル恋人にして、さらにはむっちり銀髪娘にケモミミ従者、ぴっとり系ちみっこ晶術師を脇に従え、前巻では闇の女神である美少女・ラクティも手に入れ、夢の中では、光の女神などに寵愛され…リア充一直線ですね。しかも、最初は「微妙」と言われていた、無限バスルームもどんどん便利になっていき…

前巻で闇の女神の祝福を受けた冬夜。そのままだと魔人になってしまう。それを防ぐには、他の女神たちの祝福が必要…と当の闇の女神から言われ、女神の神殿のある「ヘパイストス・ポリス」に移動します。マッチョな炎の女神神殿の神官たちや、猫耳な鍛冶屋さんたちと出会い、目的へ向けてまっすぐに進んでいく冬夜たち。しかもハーレム付きといううらやまし…

炎の神官がマッチョってのは、なんか他でも見たことのある設定ですね。炎=情熱的=マッチョと繋がるんですかねえ。もう少しひねりがあってもよかったなあ。

最初は水を供給する・髪がきれいなるといった程度の能力しかなかった無限バスルームが、どんどん便利になってきています。外敵から完全に防御出来るという特性を生かし、物理的攻撃に対してだけでなく、毒ガスに対しても有効なシェルターとなっています。って、このバスルームの換気扇はどのようになっているのでしょうね?

冬夜がどんどん強くなっています。レベル・能力的に強くなるというより、手持ちの能力の使い方がうまくなっているので「俺ツエー」な作品にならずにすんでいます。その分、作品を楽しむことが出来ています。なんだか最終目的が「春乃と混浴する」ってのが残念ではありますが、それくらいのほうがうまくいくのかもしれませんね。

★★★☆
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2015年12月04日

ワールド・ティーチャー 異世界式教育エージェント(1)


著者:ネコ光一
出版社:オーバーラップ文庫
ワールド・ティーチャー 異世界式教育エージェント(1)

もとは、Web連載小説だったようですね。それを商業用に加筆修正されたもの。ついでに番外編も足しましたという形態です。別にWeb連載知らなくても、話についていけないということはまったくないので、そこはいいですね。

主人公・シリウスは、かつて世界最強のエージェントだったものの、仲間のために生命を落とし、なぜか異世界に0歳(新生児)として転生します。もとの世界では70歳くらいであったため、人生経験は豊富。しかも修羅場を抜けてきた能力もある。その記憶をすべて持って、新生児として転生しています。

とはいえ、肉体的な器は新生児のものであったため、時間をかけて(といっても8年ほど)超人的な能力を取得していくというお話になっています。さらに異世界では魔法も存在しているため、そちらも取得するという……

まず「70歳の知識を持った少年」を受け入れられるかどうかで、印象が大きく変わります。私は無理だった……単に70のおっさんが、子供のフリしているだけにしか見えない。周りにも同じような年齢の登場人物を配しているので、余計に異物感が際立ってしまっています。本来知識とそれを「利用する」というのは別の能力だと思うのですが、同列に扱ってしまっているので「生身の人間」というよりロボットのように見えてくるのです。シリウスの思考が客観的すぎるため、読み手もシリウスに感情移入出来ないのです。

さらに「ティーチャー」といいながら、先生的な部分がまったくない(こちらは続刊で学校が出てくるようですが) 拳で語り合い、異性は落とすというハーレム構造。これは、先生ではないだろうと……

一番違和感があったのは、冒頭の前世ですね。この時点では肉体と年齢が一致していたはずですが、すでに肉体と精神は別物になっていて、どこか第三者的な描かれ方です。一見かっこいいのですが、最後にビル爆破するんだったら、最初からそれでいいんじゃね? と思ってしまいますし、書き込みが甘く感じます。

続刊出るようですが、ちょっと手を出すのは無理かな…(Web連載のほうも少し読んでみたのですが、その感が強いです)

★☆
タグ:異能 ★☆
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2015年10月20日

異世界混浴物語(2) 熱情の砂風呂


著者:日々花長春
出版社:オーバーラップ文庫
異世界混浴物語(2) 熱情の砂風呂

異世界に召喚された勇者・北條冬夜の進化が止まらない。一巻では、かけだし勇者だった冬夜が、どんどん勇者らしくなってきています。それ故、クレナやロニからの好感度が上がってきています。それがこの作品の一番の見所かな? しかし相変わらず
「皆で仲良く混浴するんだ!」「……なに言ってんのよ、あんたは」
と冬夜らしさも捨てていませんがf(^_^)

冬夜の「ギフト(能力)」により生み出される「無限バスルーム」一巻では「お湯」ではなく、水を無限に出し続けられる特性を生かして、ムラを救った冬夜。冒険に出てからも、ほぼ常時バスルームを顕現させておくことにより、常時魔法を使い続けているのと同義になり、冬夜のMP値はとてつもないのびを示すことになります。すでに伝説級の勇者になっているようです。

さらに、無限バスルーム自体も成長しており、脱衣場や湯船が大きくなったり、什器が新しいものに変わったあり…なんとなく無限バスルームの行き着く先は見えてきたかも。ということは、ラストシーンも読めてしまったかな。

若干イロモノ的な導入でしたが(今でもそうか)、案外面白い話になってきています。「混浴」をメインに据えなかったことが、勝因でしょうね。ストーリー展開の中で「バスルーム」が登場することに無理がないため、スムーズに読み進めることが出来ました。冬夜を中心としたラブコメも、楽しいものになってきています。冒険譚として、またラブコメとして楽しめる良シリーズになってきました。

★★★☆
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2015年07月16日

異世界混浴物語(1) お風呂場の勇者


著者:日々花長春
出版社:オーバーラップ文庫
異世界混浴物語(1) お風呂場の勇者

第1回OVL文庫WEB小説大賞の『読者賞』受賞作。今まで、WEB小説から派生した作品は避けていたのですが…好評だったのでダメモトで手をだしました。そうしたら、思いの外いいじゃないか! という感想に。あまり期待していなかったこともあり、うれしい誤算でした。

主人公・北條冬夜は、魔王を倒すために異世界に召喚されます。同時に5人召喚されたようですが、物語には冬夜とほぼ同じ歳の美少女勇者・東雲春乃以外は、名前が出る程度。実質この二人が主人公とヒロインということでしょう。

召喚された勇者は、なにかの能力が身につくようですが、冬夜が身につけた特技(ギフト)は、なんと「いつでも、どこでもお風呂」が出せる無限バスルームという能力。
「……これでどうやって戦えって言うんですか」
まあ、冬夜じゃなくてもそう思いますよねえ。なんとか、能力の生かし方を考える冬夜。そんな折、召喚された5人の中で、唯一ギフトを身につけられていない春乃が、無限バスルームに入らせてくれと頼んできます。このお風呂は、冬夜が一緒に入らないとお湯が使えない……つまり混浴するしかないというもの。春乃は、ある意味覚悟を決めて混浴を申し出るのですが、冬夜は紳士的対応をします(もっとも、興奮はしていたようですが)

このようにバスルームに入る=混浴ということで、冬夜との絆が試されることになります。冬夜は「自分だけが風呂できれいになって、仲間は入らないというのは嫌」ということで、混浴可能な仲間を探すことに。そこは思春期男子なので「男は嫌だ」という強い希望もあり、仲間捜しが難航したりしますが…

水を出し続ける異能というのは、過去にもあったと思いますし、サンクチュアリを展開するという異能もよくあるパターン。混浴というのも、よくあるパターンですが、それらすべてを組み合わせてみると、思ったより面白いお話になるものですね。

冬夜が、リア充になっていくのはどうなんでしょう? というか、最終的にハーレムエンドに持ち込めるのか? それとも修羅場になってしまうのか? 続きが楽しみなファンタジー作品です。

★★★☆
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2014年10月14日

浮遊学園のアリス&シャーリー(3)


著者:むらさきゆきや
出版社:オーバーラップ文庫
浮遊学園のアリス&シャーリー(3)

なぜか、4巻と同時発刊となっております。

ベルモンドの事件から4日ほど経ち、被害者たちが自我を回復させつつある頃、事件の最後にカフェ・ド・マンショに現れた少年・トゥエルブが柾貴たちのクラスに転校してきます。アリスとシャーリーに戦いを挑もうとするトゥエルブ。しかしながら、どうも自分の意思で敵対しているとは思えないフシもあります。柾貴の作る料理に興味を持つトゥエルブ。その少年らしさと、強力な能力の間のギャップ。それが物語の鍵になっています。

柾貴には、闘う能力がないため、最終的には料理対決になるのはいつもの流れなんですが、今回はかなり無理がありましたね。なぜそこで「料理対決」になるのかが非常にわかりにくい作りになっています。事の重大性と料理との関連がいまいち。性格破綻者が多い作品であるが故、そろそろ料理だけで引っ張るのは難しいのではないでしょうか?ヒロインの一人、アリスがどんどん人間らしい感情を身につけているとはいえ、まだ苦しいですね。シャーリーの立ち位置も微妙になってきた。

うーむ、どうもむらさきゆきやさんのシリアス小説は読みづらい…。

★★
タグ:浮遊 異能 ★★
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2014年09月24日

マゾヒスティック・エクスタシー(3)


著者:橘ぱん
出版社:オーバーラップ文庫
マゾヒスティック・エクスタシー(3)

エロコメの3巻です。最終巻です。
十珂家の嫡男であることがバレてしまった光平。父親から家を継ぐのかどうか二択を迫られます。家を継ぐのは嫌だけど、沙月を護るためには、家の力必要。悩む光平に、リオが水垢離によってパワーアップした力を使って、アタックを強めてきます。そのため、沙月とリオの間での恋愛バトルが激化し、そのあおりで光平の片呪が暴走します。暴走により、誰彼かまわず発情するようになったため、沙月はショックを受けることに...

今回は、沙月と光平のすれ違いを中心に十珂家の跡継ぎ騒動が描かれております。まあ設定が「んっ、あっ、ああぁぁっ、なに、入ってっ、くるぅううううう」ですから、あまりシリアスにはなりません。というよりもエロコメ度合いが強くなっていますね。さらに単語がより直接的になってきており、もうラノベじゃないというレベルです。それが原因で終了したのかな? このまま進めると違う分野になるのは間違いないですからね。

基本前巻までに登場していた人物がストーリーを進めていきます。いままで広げていた伏線を回収していくという、ある意味わかりやすい最終巻になっています。最近は、打ち切りなのか、バタバタしたまま終わる作品が多いので、その中ではしっかりしたほうですね。

最終的に、沙月と光平は結ばれるのか? そもそも片呪がある状態で光平の父はどうやって子を成したのか? 最後までヤッてしまうと、相手から一生恨まれる。そのような状況で、一人でも子供がいるのがすごい(確率)のですが、妹もいますからねえ。そのあたりは、光平だけでなく沙月もかなり気になるようですが。

今回もゆながメインヒロインやってます。いろんな意味で十珂家最強の存在でした。もう少しゆなの活躍が見ていたかった気もしますね。

★★☆
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2014年09月10日

マゾヒスティック・エクスタシー(2)


著者:橘ぱん
出版社:オーバーラップ文庫
マゾヒスティック・エクスタシー(2)

エロコメの2巻です。主人公は悪瞳という異能を持つ高校生・千種光平。名家である十珂家の嫡男だったりします。彼の異能は、
「んっ、あっ、ああぁぁっ、なに、入ってっ、くるぅううううう」
というもので...性的に興奮(というか、意識した状態)で異性を見ると、相手が迫ってくるというものです、ちなみに「入ってくる」ものは剣のようで、胸=心に突き刺さるようです。うまく使えば、ヤリたい放題なんですが、欠点もあり、Hしたりキスして、最後まで行き着くと、一生その人から嫌われるという呪いつき。人生で一番最初に呪いをかけてしまったのは、幼なじみの沙月。まあ、呪いがなくとも女性には嫌われる異能ですね。
今回から新しいヒロインが登場しています。七尾家の跡継ぎである七尾リオ。
「千草光平をアタシの魅惑のバディで墜としてみせるわ! 」
沙月とリオの間で、光平の奪い合いが勃発し、それが他の名家も巻き込んだお家騒動に発展してしまいます。

前回同様のエロコメとなっているのですが、前巻ほどのインパクトがなかったというのが正直なところですね。パターン化してきていることが要因と思われます。光平の呪いがアレですから、どうしてもパターン化してしまうんですよね。一応リオの性格付けでバラエティだそうとされているんですが、ちと弱い。沙月が自分の思いを隠さなくなってきていますが、それも呪いが要因で先に進まない。

そんな中、今回も妹・ゆながいいところを持って行っています。光平のことを信頼しており、実はかなりのブラコン。自分が可愛いということを理解しており、それをうまく使っているところなど。美少女(子供)から「おトイレどこですか?」「おしっこ漏れちゃう」と言われたら、そりゃ放っておけないのが常識(どこの?)さらに、今回はリナの暴走によって、ゆなの艶めかしいシーンも。ある意味メインヒロインなのかも。

さて、ここからどのように独自色が展開していくのでしょうね? 楽しみではあります

★★
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2014年09月01日

僕と彼女とカノジョとかのじょ(3)


著者:田尾典丈
出版社:オーバーラップ文庫
僕と彼女とカノジョとかのじょ(3)

金の斧ならぬ、金の黒恵。泉に落ちた幼なじみが、金と銀に分裂した...そんなお話。
今回から、新たなヒロインが登場しているのですが、この巻をもって完結。コメディ部分と切なさがバランスしたいい作品だったので、残念ですね。

主人公たちのクラスに、五百野薔薇(いほの しょうび)という少女が転入してきます。経歴が謎であることや、社のことを知っていたこともあり、黒恵たちは警戒しますが、特に怪しい行動もなく、クラスへと馴染んでいきます。しかし、裏ではいろいろ動きだしており、今回は(も)社の身に異変が起こります。それは「らっきーすけべ」 なぜか、ヒロインズがなにもないところで躓き、気がつくと社に覆い被さるように倒れている。さらに社の手が胸に。 逆に社が躓き、倒れたらなぜかヒロインズのスカートを引きずり下ろしていて... 黒恵は比較的まともな反応(恥じらい+デコピン)をしますが、銀花は「見たかったらいつでも言ってね」というアレな反応。

ま、ラブコメ主人公にはよくある事象ですが、それも度を過ぎると妙。しかも社は「不幸体質」だから余計におかしなことになります。今回は女神にも詳細がわからず、誰がなんの目的で行っているのかが、なかなかわかりません。ヒロインズが社を取り巻く謎に臨んでいくのですが...

ヒロインズたちの、社に対する想いが伝わってくるお話になっています。人が幸せになるというのは、どういうことなのか? それを考えさせてくれるストーリーです。誰かの犠牲の上に成り立つ「幸福」というのは、本当の「幸福」ではない。では、本当の「幸福とは」? それを主人公達は具現していきます。

最終巻になってしまったのは残念です。ネタ切れ発言(後書き)がなければ、余韻がある作品だったので、さらに残念。

★★★☆
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2014年07月15日

異世界因果のトラベローグ(3)


著者:姫ノ木あく
出版社:オーバーラップ文庫
異世界因果のトラベローグ(3)

異世界ファンタジー修学旅行シリーズの最終刊。1巻で異世界からエルフのファルが現れ、2巻で修学旅行バスごとファルの住む異世界へ。そして、そこで異種族や魔法といったファンタジーな存在と邂逅する二年B組の生徒たち。普通ならば泣き叫んだり、少なくとも理性を失いそうな状況下でも、なぜか統率がとれている一行。しかも、なんだかんだと異世界に適応していきます。その理由は、もともとアエテルナミナと因果が結ばれていたから...二つの世界は相似形のようで、少しずつ違う。パラレルワールドに「時間」の概念を入れて、さらに複雑な因果律を作り上げています。が、あまりそちらに気を取られると、物語が面白くなくなってしまうのも事実。この作品は、弘武を中心としたラブコメとして読んだほうが圧倒的に楽しいです。

前巻で、元世界に飛ばされてしまった弘武と鼎は、再びアエテルナミアへ戻ってきます。日本では数時間しか経っていないはずなのに、アエテルナミアでは一ヶ月の時間が過ぎており、羽澄たちにとっては長い間二人と逢えなかったことに。しかもその一ヶ月の間に、エルフ戦争が勃発しており、毒矢に倒れたジルの変わりにファルが総指揮をとっており、羽澄も魔法使いとして活躍中。戻ってきた弘武たちも、エルフ側の戦力として活躍していくことになります。

といっても、エルフ側は「不殺生」を徹底しており、血なまぐさい展開にはなりません。途中弘武がかなり厳しい状況に陥るのですが、そのシーンもファルの「いただきます」「ごちそうさまでした」で、間の抜けたシーンになっていますし...

上にも書きましたが、あまり設定を深く考えると、面白くなくなります。正直あまりにも散文的に書かれているため、理解出来ないですしね。それを無視すれば、非常におもしろいシリーズでした。

残念なのは、最後の数行。この付け足しがなければ、各登場人物の未来に無限の選択肢があったのですが、数行のために大幅に未来が狭まってしまいました。その直前までは、いいエンディングだったので「この数行さえなければ」と思ってしまいます。もしこのエピソード入れるのであれば、もう少しページ数が必要だし、このページ数ならば「読者の想像」に委ねたほうがよかったのでは?

こうなったら、後日談短編書いて欲しいです。

★★★☆
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2014年06月28日

あやかしちぇんじ!(2)


著者:栗栖ティナ
出版社:オーバーラップ文庫
あやかしちぇんじ!(2) 〜吸血鬼は今日も血が吸えない〜

なんとか種族本来の力を取り戻すために作った「コスプレ部」が正式に部として認められ、活動拠点を手に入れた残念な少女たち。とりあえず安泰かと思いきや、コスプレ用材料の買いすぎで、今度は金銭的に追い詰められます。部費を稼ぐためにヒーローショーのバイトをすることになりますが、張り切る凛那たちと裏腹に、ふさぎがちな吸血鬼・エヴァ。原因をなんとか聞き出し、間近に迫った「成魔の儀式」が不安だということを突き止めます。吸血鬼の癖に、血を見るのが怖いエヴァ。そんな姿を、大好きな父親に見せたくない。そのために落ち込んでいたのでした。
そんな彼女を助けようと、立ち上がるコスプレ部。あの手この手で、苦手意識をなくさせようとします。

いちご牛乳ならなんとか耐えられるということで、それに少しずつ食紅を入れて、赤色に近づけていくという方法。ホラー(スプラッタ)映画を見て、耐えようとする方法。もちろん、いずれも大失敗します。特にホラー映画は、普通の人にとっても、トラウマレベルの極悪なものだったようで...
今回、残念な少女が一人追加されています。こちらは「蛇」が怖いメデューサ。その彼女(というか使い魔)が原因で、後半はさらに混乱に拍車がかかります。

種族の根幹に関わる部分にトラウマをもった少女たち。その発想は面白いのですが、主人公がどうも勢いを殺してしまっていますね。闇雲に霊力が強い普通の高校生・琉聖が主人公となっているのですが、その能力の割に常識人すぎて、ブレーキがかかりすぎです。さらにラブコメ主人公として、鈍いのですが、その鈍さが尋常じゃない。そこまで男女の機微に弱かったら、もっとどうしようもない人になってしまうだろうけど、そうはならない。それでも彼の言動が原因で勢いがそがれているのは事実。もしかしたら、彼がいなくても、この話成立したんじゃないか? 一巻で期待していた部分は、残念ながら実現していないようですね。

★☆
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2014年06月25日

いずも荘はいつも十月 そのにっ!


著者:三門鉄狼
出版社:オーバーラップ文庫
いずも荘はいつも十月 そのにっ!

二巻だけど、最終巻。一般受けしなかったのか二巻で終了。いわゆる「打ち切り」ってやつですね。作者後書きに、ほぼはっきり書かれております。まあ、本編読めばかなり無理矢理物語を収束させていっているな、というのがありありとわかりますが。たぶん、2巻書き出し時点では、もう少し続けるつもりだったのが、1巻の販売状況をみて「打ち切り」ってなったのでしょうね。わざわざ新ヒロイン出しておきながら、途中から猫子ヒロインに戻ってしまったから...世界中の神様がおわす街を舞台にしているので、どうとでも続けられそうなんですが、結局ほぼ日本神話中心になってしまいましたね。

前半は、新登場のイワナガヒメとウズメがメインヒロイン。イワナガヒメは大山祇神の娘で、コノハナサクヤビメのお姉さん。妹のコノハナサクヤビメとともに天孫・ニニギノミコトの元に嫁ぎますが、醜くいという理由で送り返されてしまった神様。イワナガ=永遠を司る神様だったので、人間には「寿命」が出来てしまったというのが神話(古事記では少し違ったはず)この本でも、その神話を踏襲しています。もっとも、イワナガヒメが否定された理由は「○○をしていたから」だとか、そのときの心の傷が原因で、引きこもりの腐女子になっているとか、まあそのあたりは...
このイワナガヒメの引きこもりを、なんとかしようとウズメが頑張り、どこでそうなったのか、猫子とヤマラージャ(男だぞ)の4人でアイドルコンテストに出ることに。猫子は、神位の調整が出来なくなり、人間の姿が固定出来ないため、注目を浴びることで精神を鍛えるのが目的。ヤマラージャは、賞品のTVを手に入れるため、と目的はバラバラですが、うまくいくのでしょうか?

中盤は、コンテスト用の服を買いにいったり、ヤマラージャの男の娘ぶりに、明人が新たな趣味に目覚めそうになったりとドタバタが続きます。そんな中、イワナガヒメとウズメの間がどんどんギクシャクしてきて、ついに爆発! 青春物語なストーリー展開になりかけた時に、猫子の身にも危険が...

このあたりからは、猫子がメインヒロインで、明人との関係を中心としたストーリーに方向転換されています。イワナガヒメとウズメの関係は、あっさりおいて行かれています。一応まとまってはいるのですが、神話の時代から引きずっている「神としての在り方」が、いともあっさり修正されているのは、どうかと。

前半のノリで、もう少し読みたかったですね。

★★☆
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2014年05月21日

温泉ドラゴン王国(3)


著者:山川進
出版社:オーバーラップ文庫
温泉ドラゴン王国(3) 〜ユの国よいとこ、一度はおいで〜

第一部完といった感じですね。伏線の回収がされており、基本的な部分はオチがついています。まあ一部ヒキになりそうな部分もあったので、続けようと思えば、可能な構成ではありますが、どうだろ?

この作品は、1巻が一番インパクトありました。それはないだろうといった突飛な方法で、敵を退けるなど、予想の斜め上を行くシーンがあったのですが、それが巻を重ねるごとにスケールダウンして、予想外というシーンがなくなってしまいました。残念ですねえ。
今回は、新たな観光名所として「温泉神社」を建立したアリマが、ちょうど来訪していた教国出身のシスター・ニコを巫女として雇ったことから始まる騒動が描かれています。ニコは、短気でツンデレというやっかいな性格ですが、実は「温泉は自然破壊だ!」と温泉の破壊を企てる環境保護団体のスパイでした。その行動を見ていたアリマたちが「温泉を秘密裏に取材しているガイドブックの調査員」と勘違いしたために、ややこしいことになるのですが...

ハナが新しく調合した温泉は「髪を黒色に(するはずだったけど、ピンクになった)変える」「人間をドラゴンにする」「身体を小さくする」といったもの。基本的には中和剤も造られているのですが、うまく使いこなせないのはお約束。
特に「髪を黒色にする」はずの温泉は、ピンクになるわ、ピンクという言葉を聞くと発情(後半では絶頂)するようになるわというはた迷惑なもの。しかも期限がないようで、永続的に発症するようです。

アリマを巡るヒロインズの戦いも、今回一応の終止符が打たれたような、さらにややこしくなったような感じですね。実妹のコハネは立場が弱いですし、実姉は単にヘンタイなだけだし、ミササは種族が違うという事実があるので、ハナの一人勝ち路線かと思いきや、もし続きがあるとしたら、ニコが強敵になるのかな?

続きがあるのならば、1巻のような予想の斜め上を行く展開を期待します。それがなければ、特徴のないストーリーで終わってしまいます。それならドラゴンいらないですしね。
★★★
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2014年05月16日

異世界因果のトラベローグ(2)


著者:姫ノ木あく
出版社:オーバーラップ文庫
異世界因果のトラベローグ(2)

展開早いです。前巻でヒロインが異世界からやってきたと思ったら、2巻ではそのヒロインの世界が舞台になっています。修学旅行に向かった主人公一行が、バスごと異世界(ファルの世界)に飛ばされてしまい...二つの世界を自由に行き来する方法は確立されておらず、二つの世界では流れる時間が異なるようで、急いで戻る方法を探さないと...

ファルが異世界人(エルフ)だということを知っていた主人公グループ以外の一般生徒は、異世界に飛ばされてパニックになります。そこへ、正論一直線の委員長が、正論を言ってしまったものだから、パニックはさらに酷くなってしまいます。そんな雰囲気を救ったのは、弘武の機転。バカげた歌(おっぱい賛歌?)を歌い、うまく場を和ませ、さらにはバスの外に確認へ行けるよう仕向けます。このあたりの腹芸、弘武がさすがというよりは、周りがすごいですね。事前打ち合わせがまったくないのに、どうやって?

少しだけ、ファルの世界に馴染むクラスメイトですが、そこにダークエルフが襲ってきます。なんとか切り抜けようとする面々ですが、その過程で弘武と鼎だけが、みんなとはぐれてしまいます。ということで、後半は、弘武と鼎だけが登場しています。

ファルの世界と、弘武たちの世界にはある共通点があり、それが今回のエピソードを作り上げています。パラレルワールドではないけど、二つの世界に接点があるという設定は、ストーリーに厚みを持たせるアイテムになっていますね。

問題は、後半の弘武と鼎のシーン。こちらは「どうやってその距離移動した?」という点が眼についてしまって、楽しめませんでした。知っていれば、距離が想定できるような設定をする場合は、その間の移動方法がわからず純粋に楽しむことができませんでした。

ま、そんな些細なことはおいておいて、弘武は誰を選ぶのでしょうね? 今回一人が脱落しましたが、一人が宣戦布告しています。不遇な幼なじみの復権はあるのか? ハーフエルフが生まれるのか? それともロリに走るのか? 弘武は、おっぱいを「ありがたや」と拝んだり、女の子の裸を見たとき、しっかりあそこを記憶しようとしたり、ぱんちら狙ったりと年相応にすけべなので、案外早く結論だすのかな?

★★★☆
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2014年05月14日

僕と彼女とカノジョとかのじょ(2)


著者:田尾典丈
出版社:オーバーラップ文庫
僕と彼女とカノジョとかのじょ(2)

金の斧ならぬ、金の黒恵。泉に落ちた幼なじみが、金と銀に分裂した...そんなお話。
主人公は、神座木社。名前の通り神職の父を持ち、神社を護る一族。なぜか幼稚園頃以前の記憶が曖昧で、何事にも受け身な性格。幼なじみは勝ち気な女の子ですが、分裂した金恵と銀花は、黒恵の「いいとこ取り」をしたような女の子。アクティブな金恵と、かわいらしい銀花。紆余曲折があったものの、3人と1人はにぎやかなな日々を送っていたのですが、友人の蒔埜蓮がくれたお土産が原因で、またもや彼らはおかしな現象に巻き込まれていきます。

2巻になって、ヒロインが増えそうで増えなかったですねえ。次の巻でヒロインズに加わるのかな?

まず最初に問題に巻き込まれたのは、銀花。自分が考えていることが、すべて社に伝わってしまいます。って普通心に秘められた恋心だとか、そんなのが伝わるんではないかい?なぜ今日穿いている下着の色なんだ? それはともかく、意中の人に自分の心がすべて伝わるってのは辛いですよね。次に、金恵に社の考えていることが筒抜けに。こちらは、社が普段は口にしない「可愛い」といった好意を聞きわたわた。でもこの時金恵は、社の心の声を聞いたことにより不安を感じるようになっていきます。この子深いなあ。
最後は、黒恵。こちらは社がかけた言葉がすべて「歯が浮くような」キザな言葉に聞こえるというもの。一番害がなさそうだな。3人とも要は「自分がして欲しいこと」が具現化しているんですね。これらは、一定距離(3m以内)で発症するということで、出来るだけ離れて過ごそうとする4人。それでも、トイレの壁を挟んでだとか、授業中だとかどうしても避けられない時間も...

どうやらこの現象は、誰かの悪巧み(?)が原因らしいということで、4人はその誰かを探しに奔走します。一度は、解決したかに見えたのですが、さらに酷い状況になり...

3人と社の絆が強くなっていく様が描かれています。まさにハーレム型解決法ですね。今回、銀花がメインヒロイン的立場なのかな?と思っておりましたが(実際、彼女の登場シーンが一番多い)、金恵のほうがヒロインだったようですね。第一段階で、自らに対する好意的な心の声を聞いて、舞い上がるだけでなく、その本質に不安を抱いたところ。第二段階で、逆の心の声を聞いて、それでも社を信じていたこと。「人を愛する」ことの本質を突いた彼女の台詞は、なるほどなと思わせるものでした。表面上の浮ついた気持ちではなく、本当に愛することの大切さ、難しさを改めて知らされたようです。

今回もギャグと切なさのバランスがいいですね。人を信じることがベースになっている作品は、気持ちいいです。

★★★★
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2014年04月19日

ろりひめさまの建国日誌(2)


著者:箕崎准
出版社:オーバーラップ文庫
ろりひめさまの建国日誌(2)

ガーランド号で、独立国を名乗るメリッサを、とある国のやんごとなき姫君、某国大統領のご令嬢、さらには妹・芽依とともに助けた海鳴和樹。今回は、臣民をどうやって増やすか! というストーリー。女の子たちは、メリッサのメイドさんであるアリスなど一部を除き、基本10歳。前回は和樹が得意なMMORPGを使ったストーリーになっていましたが、今回は動画サイトが使われています。どうも動画サイト(特に「歌ってみた」など)でのコミュニケーションは、理解できないものが多いので、今回もよくわからなかったです。

臣民とファンとは違うと思うんだけど、同一視されています。そもそもアイドルが歌う映像みて、独立国の臣民になろうとするかなあ? 単にグッズ販売して「儲けよう」というだけにしか見えない。新しいヒロイン(当然ちびっこ)も登場しているんですが、今度は吸血鬼ですか... もともと非現実的な設定だったし、そこにファンタジー要素が入り込んでも、さして問題ではないということですか。正直、どちらに進もうとしているのかさっぱりわからなくなってきました。なんか1巻と正反対の評価になってしまったなあ。

このシリーズも、もういいかな。それとも、もう少しだけ様子みるか?
タグ:ラブコメ
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2014年03月14日

いずも荘はいつも十月 そのいちっ!


著者:三門鉄狼
出版社:オーバーラップ文庫
いずも荘はいつも十月 そのいちっ!

日本神話のみならず、世界のいろんな神話に登場する神様が大量におわす街が舞台。主人公は、高校生・明人。彼は、子供時代に神様に襲われたことが原因で、神様が見えるようなってしまい、襲われたトラウマから神様を嫌っています。高校入学に備え、両親が探してくれた下宿「いずみ荘」に引っ越すことになっていましたが、不幸なすれ違いから神様ばかりが入居(というか神様以外には見えない)している「いずも荘」に入居することになってしまいます。ま、若干自業自得というところもあるんですけどね。
いずも荘に入居を決めた理由は、管理人補佐である猫又少女(美少女)・猫子に懇願されたから(彼は、神位が高いので、いずも荘の主神となれるとのこと)...トラウマと目の前の美少女のどっちを選ぶかですね。

学校に入学すると、そこにはビッチなエロ神様・ウズメが明人を狙って色仕掛けしてくる。さらに露出度大の美幼女ワルキューレ・ロータに懐かれ「お兄ちゃん」と呼ばれる、下宿には箒の付喪神(これまた美少女)がツンデレして...なんだかリア充爆発しろ! な状態になっていく明人です。

前半は、猫子・ウズメ・ロータによる明人争奪ラブコメ(って、主にウズメが引っかき回しているんですが)が展開されます。見た目通りの癒やし系・猫子。ビッチ・ウズメ。ロリ・ロータとバランスのいいヒロインズによるラブコメは何も考えずに楽しめますね。ラブホに入ることになってしまったウズメが、実は...というお約束もありにやにや出来ます。

後半は、神様同士の争いに発展。といってもその原因は、ロータがとられると思った父親の暴走ですが... なぜ北欧神話の神様って、中二病設定にされやすいのでしょうか?

ヒロインズが魅力的なラブコメはおもしろい! まだまだ変な神様がいそうな世界観ですから、もう少しネタが楽しめそうですね。

残念なのは、イラストかな。好みがあるでしょうが、私にはダメな絵柄だった。非現実なバランスや、反射なのかなにかの水分なのかわからない陰影...下ネタはあるものの、さわやかなラブコメには合わないなあ。猫子がしているのもチョーカーじゃなく、単なる「首輪」にしか見えないし...

最後に...付喪神が話せるようになると辛いですねえ。エロ本だけでなく、あんなところも見られていたなんて...しかもそれを告げられる(相手は美少女)明人...ご愁傷様です。
★★★☆
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2014年01月20日

僕と彼女とカノジョとかのじょ(1)


著者:田尾典丈
出版社:オーバーラップ文庫
僕と彼女とカノジョとかのじょ(1)

主人公は、神座木社(かんざき やしろ)という高校生。なぜか幼稚園頃以前の記憶が曖昧で、受け身な性格。ヒロインは、社の幼なじみで勝ち気な小野黒恵。黒恵に振り回されるというか、いじめられる(黒恵曰く、社は自分の所有物)毎日。でもなぜか黒恵の元を離れられない社。
そんなある日、黒恵が「願いを叶える」という泉に落ちてしまいます。そこに泉の女神が現れ、お約束の台詞を曰います。
「あなたが落としたのは、この金髪系女子ですか?」「銀髪系女子ですか?」「黒髪系女子ですか?」「正直ものには、すべて差し上げましょう」...って、女の子が3人に増えた! 二人とも黒恵とそっくり。金髪系女子は金恵と名乗り、黒恵のアクティブなところを強調し、明るくした性格。銀髪系女子は銀花と名乗り、幼い顔立ちや体格。黒恵が昔そうだったように、読書少女。この二人は、最初から社に好意を抱いており、ぺったりと。当然黒恵は面白くなく...というドタバタコメディとなっています。名前が小野だから金の斧かい! とギャグとしては、出オチなんですが、その後の展開が想像していたものと異なり、なかなか楽しいラブコメになっていました。

元々黒恵という存在から、枝分かれした金恵と銀花。3人が現世に存在する力が不安定になってしまい、いずれ消えてしまうと知らされ急展開。消えずに済む方法としては、社と添い遂げること。もしくは3人が同じ想いを抱くこと...社との絆を強くするため、お互い抜け駆けをしようとしながらも、実は互いのことを思いやっている三人。どこかに忘れてきた「女の子」の可愛らしさを具現化した金恵と銀花に圧倒されながらも、深いところで社との絆を大切にしている黒恵。少し切ないお話ではありますね。

魅力的な金恵と銀花というヒロインが、物語を引っ張っていきます。社も、単なる優しさだけでなく、3人の想いを真摯に受け止める強さも持った正当派の主人公。

可愛い女の子と、ギャグだけでなく、少しの切なさを加えて、よく練られたストーリー。ラブコメかくあるべし! という作品に出会えました。

★★★★
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2013年12月29日

ボクが乙女でひとり占め!(2)


著者:天草白
出版社:オーバーラップ文庫
ボクが乙女でひとり占め!(2)

うーん、地雷...これが今年最後の感想というのもなあ...

---Amazonあらすじ----
恥じらいながらスカートをスルリと降ろした真冬のお尻からは……尻尾がはえていた!
幽霊の次は妖怪ですか? なんですか九尾の狐って。
どれだけ人外に好かれているのか解らない神楽くんの今回の受難は、九尾の狐の里から家出してきた真冬と胡桃との三人でのうらやま同居生活!
もちろん胡桃の夢も鋭意続行中で、みんなでプールに行ったりピロートークがはじまっちゃったりってさすがにそれって男ばれしませんかね。
一方その頃九尾の狐の里では、戻ってこない真冬に業を煮やした母親が……。
今日も今日とてハーレムが加速していく!
------

ということですが、もうはっきりいってストーリーもなにもあったものではありません。前巻感想でも、場当たり的なストーリー展開に疑問を書いていましたが、今回はさらに酷くなっています。エロコメとしても出来が悪いので、いつものように「レーベルが違えば」とも書けない。主人公が女装して女子校に通うことへの、理由付けが弱いので、どこまでいっても嘘っぽいストーリーになってしまっているんですよね。いくら「女の子みたい」な顔つきをしていても、毎日学校で一緒に過ごしていれば、おかしいと思うことは多々あるはず。「バレない」ということの理由付けが弱いんです。もっとなにかがほしい。

各キャラが暴走しているのだったら、そういう楽しみ方も出来たのでしょうが、動いていないんですよねえ。で、詰まったらとってつけたように「異能」が出てくる。真冬や胡桃も、うまく暴走させれば、楽しいおバカ小説になったのでしょうが、いかんせん空回り。この作者さんの、他作品はもう少し楽しめたような記憶もあるんだけどなあ。

タグ: 地雷
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2013年12月10日

あやかしちぇんじ!(1)


著者:栗栖ティナ
出版社:オーバーラップ文庫
あやかしちぇんじ!(1) 〜魔法少女は今日も魔法が使えない〜

魔法少女というより、人間ではない存在=妖魔などの物語。
主人公は、人間ながらとてつもない(魔王クラス)の霊力を秘めた霊感体質の琉聖。オカルト嫌いであるのに、なにかに惹かれるように「あやかし」たちが霊力を求めて集まる街に引っ越してきてしまった。

ある日、公園でコスプレ(?)している魔法少女と狼少女と出会います。彼女たちは、種族として致命的な欠点を抱えており、魔法少女は魔法を使えない、狼少女は変身できない...残念なあやかしたちでした。そんな彼女たちが、能力の向上を図るために作った「コスプレ同好会」。バイトをしながら日々努力を続けていたのですが、琉聖の霊力に惹かれ、彼を巻き込むことに成功します。

見た目は、美少女な二人。狼少女は肉食系で、子犬のように琉聖に甘えてきます。まあ普通の男子高校生には夢のような展開ですね。さらに、ちんまい美少女吸血鬼や、教育実習生なお姉さんも巻き込んで、ドタバタ騒動が続いていきます。

残念な少女たちなので、異能バトルは薄く、ラブコメに比重をおいた展開になっています。ツンデレさんが複数存在し、肉食系もありとバラエティにとんだヒロインズですが、うまくキャラ付けができておらず、ちょっと残念です。もう少しバランスがとれていたら、面白いシリーズになりそうなんですが、このままだと「ちょっとねえ」で終わってしまいそう。期待値を込めての星勘定です。

★★☆
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2013年11月29日

ロンリー・マイセルフ・サーガ(2)



著者:深山ユーキ
出版社:オーバーラップ文庫
ロンリー・マイセルフ・サーガ(2)

両親を事故で喪った信輝と唯一の家族である従妹の命は、お互い同じ目的で、正反対の方法をとってしまった...信輝は神様になることを願い、命はその神を滅ぼす「神殺し」に...前巻で信輝と対峙した命は「縁結びの神様」浅間サクヤの「縁切り」の呪いをうけてしまう。精神的にも肉体的にも衰弱しきった命に手を差し伸べたのは、信輝だった...

ということで、神様ラブコメの第二弾です。この世界の神様は、かなりいい加減で「カミッタ−」で馬鹿話しているような奴しかいないようです。そんな神様が存在できるのは、信仰心=SP...なんだか、切ないなあ。

前半は、幼なじみの鈴とのイチャイチャシーンが続きます。本来ならそこにいたはずの「誰か」その違和感の原因は、縁切りの呪いを受けた命の存在でした。後半は、命の呪いを解くためのバトルシーンとなっています。

今回新しい神様・サクヤが登場しておりますが、この方もスカートのまま空から降りてきて、ぱんつ見られて慌てております。アキハといい、ツメが甘いというか...

この作品の設定はかなり重いものです。後半それに輪をかけて重いというか酷い展開になります。が、基本はコメディな作品。シリアスが続きません...どの登場人物も「シリアスが続いたら死んでしまう」という勢いでボケたおします。命も、肉食系ブラコン路線まっしぐらですし、当初は「怖い神様」のイメージを植え付けようとしたサクヤも、登場シーンでぱんつ見せてから、どうもドジッ娘属性のようですし...

今まで中二病メンバー(いや、実際に神様だったりするんですが)の外にいたはずの=見えなかったはずの、鈴もこちら側に仲間入り。

まともな神様のいないこの世界。信輝が神様に一矢報いるシーンを楽しみにしております。さらにハーレム化してきた信輝の周り。彼は、最終的に誰を選ぶのでしょうか? って誰を選んでもややこしくなりそうですね。

★★★★
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2013年11月20日

浮遊学園のアリス&シャーリー(2)


著者:むらさきゆきや
出版社:オーバーラップ文庫
浮遊学園のアリス&シャーリー(2)

むらさきゆきやさんなのに、あんましロリが出てこない作品。主人公が「見た目とは別にして、規格外に強い」というところは同じなんですがねえ。

前巻で、アリスと規律委員としてのパートナーになった柾貴。その煽りで支援部隊となったのに特有幻想をじゃんじゃん使ったシャーリー。規律委員会の委員長である須旺から規則違反というこで、幻想具現化禁止を言い渡され、もし特有幻想を使ったら爆発する爆弾をつけられてしまいます。

そんな折、おいしいという評判の菓子店の噂が柾貴たちの耳に入り、アリスと二人でそのお店のケーキを食べに行きます。まあデートですな。この時のアリスの態度が妙に可愛いというか、もう少し素直でもいいじゃんとも思いますが... ところが、その店のケーキは、レシピ通りに作られたもので、たいしておいしくない。パティシェは、もともと学園にいた人間で、須旺と過去になにかあったようです。

しばらくして、支援部隊の氷梨が、特有幻想を強くするケーキがあるという噂を耳にし、真偽を確かめるために、規律委員会が動きだします。

今回は氷梨を通して、レベルの差が描かれています。同じ規律委員会のメンバーであっても、レベル差が厳然とある現実。そんな学園で、柾貴たちのようにレベルではなく、人として接してくるというのは、かなり稀少な存在のようで、氷梨もシャーリーの裏表のない態度によって、大きく考えが変わっていくようです。もっともそのことが、彼女の運命すら変えてしまったようですが...

敵から「バカ」扱いされてもアリス・柾貴どちらも否定してもらえないシャーリーは、特有幻想の使用と止められた状態で、どのように闘っていくのか? アリスの扱う精霊は役に立つのか? と楽しみはつきません。

柾貴の特有幻想「薔薇園」は今回も活躍しております。前回シャーリーたちが暴れた結果、ボロボロになった薔薇園は、二週間かけてうさぎたち住人が修復したようです。その際、少々広く整備したようですが、柾貴の意向は入っていないようですね。柾貴は、雇われパティシェなのかな? そうするともっとおいしいお菓子を作ることができ、かつ特有幻想を使うことができる人がいれば、柾貴はお払い箱になってしまうのでしょうか?

★★★
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2013年11月14日

温泉ドラゴン王国(2)


著者:山川進
出版社:オーバーラップ文庫
温泉ドラゴン王国(2) 〜ユの国よいとこ、一度はおいで〜

温泉しかない弱小国「ユ国」の王子・アリマ。レッドドラゴン・ミササ(普段は幼女として生活しており、役たたず)、温泉研究を進めるハナたちと、温泉旅館を建設し、ユ国を復興しようとします。そこに、留学していた妹・コハネが帰ってきて...
「温泉旅館などやるだけ無駄です。それがわからないアリマは大馬鹿なのです」

ということで、今回は妹回となっています。登場した時のコハネは、アリマに対して辛辣な言葉しかかけませんし、目を合わそうともしません。さらにハナに対しては仇敵のような扱いで、ユ国から追い出そうとします。それには理由があって...

前回は、斜め上を行く伏線回収を見せてくださった作者ですが、今回は予想の範疇を超えるものが少なかったですね。その点前回よりスケールダウンしています。ハナが裸ワイシャツで温泉に入ってきたのも、アリマがコハネとの間にあった過去の出来事をハナに話した時点で「ああ」とわかってしまうものでした。
大ボスも、前回のようなどんでん返しはなく、予想の範疇。というよりも、このボスいなくてもストーリー上問題がないのでは? という扱いですね。

まあ今回は、コハネがデレていく姿を愛でる回ということにしておきましょう。その分ミササの活躍シーンが減ってしまったのはご愛敬。あまり「ドラゴン王国」らしさがありませんでした。というか、別にドラゴン必要ないんじゃない? てな展開ですね。

アリマとハナの仲は近づいてきているのか? コハネはどのような態度をとっていくのか? ラブコメパートも楽しみです。

そーいや、イブスキは武人としての活躍がまったくないですね。あっさりやられているシーンしかない。完全に料理人兼ミササの相手という感じ。今回コーヒー牛乳とフルーツ牛乳を作り出したイブスキ。コーヒーが存在しない国でよく思いついたな。いろいろ間違ったコーヒー牛乳ではありますが、確かにおいしいかもしれない。なぜフルーツ牛乳は完璧なものを作れたのだろう? 次はイチゴ牛乳だ! ってこれは簡単か...

この作品、サブタイトルは変わらないんですね...

★★★
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2013年11月06日

異世界因果のトラベローグ(1)


著者:姫ノ木あく
出版社:オーバーラップ文庫
異世界因果のトラベローグ(1)

異世界から来たヒロインが、主人公の通う高校に転入してきた。クラスメイトには、普通に見える彼女・ファルの姿が主人公・弘武には「エルフ耳」があるように見えている。弘武は昔からいろんなものが「見える」能力があったけど、周りに言うと信じてもらえないどころか、気持ち悪がられるので、いつの頃からか「見えない」と思い込むようにしていいた...

ヒロインがエルフだってのは、あらすじで明かされております。

「弘武さんは驚かれるかもしれませんが、実はわたし異世界から来たエルフなんですよ」「うん、知ってた」

なので、重いストーリーにはなっておりません。「とある本」を狙って、ファルや弘武たちが襲われるのですが、どこかほんわかした雰囲気を保っており、あまりギスギスしたところがない作品になっています。

最近のラブコメの特性として、ヒロインズは多め。異世界美少女(天然)、飛び級してきた天才少女(10歳)、元気な幼なじみなどなど。特に天才少女が、ツンツンしているようで、時々「お兄ちゃん」と甘えたりして...なんか今のところ全部持って行っているようですね。今回あまり表に出てこなかった妹も、これからどう絡んでくるのかな?

今回は修学旅行中の奈良・明日香が舞台。移動手段など、いろいろ突っ込みたいところもありますが、そこはファンタジーということで。ヒロインたっぷりのハーレム型ラブコメになっているのか? それとも異能バトルに振れていくのか? 今のままで、進んでくれるといいな。

★★★
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2013年10月25日

今日も脱いでよ!二階堂さん!


著者:高橋とおる
出版社:オーバーラップ文庫
今日も脱いでよ!二階堂さん!

なんだろ? この作品。
−−−あらすじ
「着た服はすぐに脱いで、やつらに投げつけて!」
言ってる意味が分かりません!
エビのような何かに服を脱げと脅されたら、助けに来てくれた女性も一体なにをいっているの!?
抱きついてとどめを刺すってなに!?
おっぱいを押しつけろってなんの話ですか!!

ここまで−−−

主人公は、女子高生・二階堂杏。頼まれたら嫌と言えない性格の女の子。最初のシーンで、いきなりエビのような「宇宙人」に襲われます。それを助けた女性・颯花がいうことには、宇宙人にとって若い女性が出す「フェロモニウム」という物質(汗に多く含まれる)は、非常に危険な物質。一部の女性からは、この物質がよく出るので、狙われたとのこと...ラノベなので「どんな体質」かは詳しく書かれておりません。が「処女でなくなると分泌量が減る」ということや、風が吹いただけで、身体がビクビクする(驚くというより、性的な意味でしょう)杏や、その後出てくるヒロインズを見ていると「感じやすい」女性ほど出す物質なんでしょう。ラノベでなかったら、アウトな液になったのかな?

それはさておき、宇宙人といっても、どこか抜けているやつばかり。しかもヌルヌルやモフモフが多く、ヒロインズの胸や股に入り込むことが多い。それでヒロインズが嬌声を上げるという繰り返しになっています。うん、エロだけですね。もう少しひねりがないと、おもしろみに欠けますね。全編、杏の一人称で話が進みます。主人公だけは、もう少し清純なほうがよかったんじゃないかなあ。いや、清純ではあるのかもしれないけど、血気盛んな中高生男子でも、あそこまで頻繁に、ビクビクしないよ。
男が出てこないんですが、百合シーンも多々あります。寸止め描写なのですが、胸の状態は事細かで「先っぽが堅くなってつまみやすい」といったものまで。そんな状況だったら、実は下半身も大変なことになっていそう。最近は「イッてしまう」というのは、表現的にセーフなのかな?

文章は破綻していないものの、レーベル間違ってしまったような中途半端感が残りますね。一人称小説で、この設定。あまり無茶はできないだろうし、もう一ひねりしないと、飽きてしまいそうです。

★★☆
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2013年10月11日

マゾヒスティック・エクスタシー(1)


著者:橘ぱん
出版社:オーバーラップ文庫
マゾヒスティック・エクスタシー(1)

「んっ、あっ、ああぁぁっ、なに、入ってっ、くるぅううううう」
エロコメです。
主人公は、千種光平。彼女を作ってイチャラブすることを夢見る普通の高校生...であれば、小説になりません。彼には、ある異能がありました。「悪瞳(あくめ)」という悪魔の呪いが...女の子をイヤらしい目で見てしまうと、その子を魅了してしまう。これだけなら、ある意味おいしい異能なんですが、その子とHしたりキスすると、生涯憎悪されてしまうという...ま、千人斬りとか言っている御仁には、それでもありがたい能力なのかな?

光平は、呪いを解くための方法を探して、幼少期を過ごした街に転校することになります。そこには、彼の初恋の相手でもあり、初めて悪瞳を使ってしまった美少女・早乙女沙月がいました。彼女は幼稚園の頃に、悪瞳がかかり、光平に会うたびにスカートをまくって、ぱんつを見せていたという...ところが、光平が両親の喧嘩によりこの街を離れる際に「本当は嫌いだった」と捨てられたという...ひどいやつですねえ。当然沙月と再会することになり、しかもまたもや悪瞳をかけてしまう光平でした...

そこに、光平の祖先に悪瞳の呪いをかけた張本人(狐)も登場し、いろいろエロい状況になりながらも、光平は自らの呪いを解くためにがんばり続けます。

光平が、極端なカタブツという訳ではなく、普通の高校生だというところが、この作品のいいところ。据え膳がいっぱい並ぶけど、その後の反動が怖いから手を出さない...その葛藤が面白く描かれています。さらに光平の妹の存在もグッド。お兄ちゃんのために、一生懸命がんばる彼女が、実はヒロインかもしんない。

沙月との関係には、この街独特の「家系による権力」も絡み合い、紆余曲折していきます。敵役は、わかりやすいくらいに嫌な奴だし、すっとするストーリーになっています。

重ねていいますが、エロ小説です。ヒロインたちは、光平の呪いにより性的に絶頂しまくります。そりゃ呪いの名前が「アクメ」ですからねえ。ぼかさず「エクスタシー」とはっきりくっきり明記されていたりして...

なんか艶めかしいヒロインたちが多い中、妹・ゆながくまさんぱんつで、清涼剤になっていることは否定しません...

★★★
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2013年08月23日

美少女宇宙人とふしぎ道具回収のはずが肌色展開すぎてヤバイ(1)


著者:遠野渚
出版社:オーバーラップ文庫
美少女宇宙人とふしぎ道具回収のはずが肌色展開すぎてヤバイ(1)

著者は、ジュブナイルポルノを主戦場とされているようで、一般ラノベには初進出。なので、一般小説と官能小説の違いに戸惑いがあるようで...さらにタイトルが長い! 長いタイトルは、はずれが多いんだよなあ...

とかなりマイナス要素を持った状態で読み出した作品。主人公・勇一朗が、学校に忘れたゲーム機を取りに行ったとき、宇宙船の墜落現場を見てしまう。そこには、宇宙船から脱出した美少女・リノがいて、彼女を助けようとした際、爆発に巻き込まれて怪我(感覚的には「人生詰んだ」というもの)をしてしまう。生命力が回復するまで、リノと同居することになり、墜落した際散らばってしまった「ふしぎ道具」を回収することになる...というドタバタラブコメ。

そこはジュブナイルポルノ作家さん。ヒロインとして、妹(小五)・愛美、幼なじみ巨乳・日和、お姉さん巨乳・ハナと取りそろえてきました。さらに本来なら死んでいたはずの勇一朗に生命力を分け与えるリノですが、その効率的な方法は肉体の接触。もう間違いない!という設定になっています。ラブコメとして面白い作品になってはいるんですが、ジュブナイルポルノにありがちな「ご都合主義」が目についてしまうのも事実。 リノが宇宙人だということを、打ち明けられても驚かないヒロインズ。「ふしぎ道具」の存在も疑わないヒロインズ...主人公は、寝ぼけていてもなぜかテクニシャン(なんの?)
それもこれも含めて、この作品なんでしょうが、あまりラノベというジャンルである必然性を感じることができませんでした。

作者さんのこだわりは「ピンクの先端」ですね。あとは「内股もじもじ」

これから先、ラノベに作者さんが慣れてくれば、面白くなるかも。

★★
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2013年08月10日

ろりひめさまの建国日誌(1)


著者:箕崎准
出版社:オーバーラップ文庫
ろりひめさまの建国日誌(1)

「抱きしめたら10歳でした!
いまはまだ小さいけど いつか、ぜったい大きくなる(※国の話です)」
というあおり。主人公は、MMORPGが好きな「普通」の高校生・海鳴和樹。両親が海外に行ってしまっているため、小学四年生の妹・芽衣と二人暮らし。ある日、座礁した船からメイドさんに「助けてください」と声をかけられ、救出した女の子は、独立国(未認定)のお姫様だった...そんなことから始まるラブコメ。

艦を独立国して運用するというのは、本当にある話ではあります。ただ、このガーランド帝国のお姫様は、日本のやんごとなきお方の孫である皇女さまや、某国大統領の娘と友人(?)という、ある意味本当のお姫様だったりします。

普段は、ガーランド号に臣民(ファミリア)である、アリス(メイドさん)とお姫様であるメリッサの二人で生活していたのですが、船の老朽化などが原因で座礁してしまったところを、和樹に助けられることに。人のいい和樹と芽衣兄妹によって、海鳴家に仮住まいすることになるのですが...メリッサを救助した際、和樹が人工呼吸を施した...これがメリッサにとって「初キス」となり、和樹に好意を抱き「夫になるよう」迫ってきます。小学四年ということもあり、和樹は「ロリではないから対象外」とはねつけるのですが、相手は女の子。好意を寄せられるうちに... そんな和樹を「とられる!」と慌てるのが幼なじみ枠の鈴華。「かずくんが、ロリに染まらないよう見張りのため」一緒に住むことに...かくして、一つ屋根の下に、同級生幼なじみ、巨乳メイドさん(少し年上のお姉さん)、ロリ娘お姫様、さらに皇女さまが同居するという、ハーレムが構成されます。
で、この和樹。MMORPGが得意で、かなり大きなギルドを束ねているという設定ですが、たぶんMMORPGよりギャルゲーのほうが得意なんじゃないでしょうか? もともと好意を持っていた幼なじみだけでなく、小学生ズを次々攻略しています。最初は、メリッサへの対抗心だけで、近づいてきた某国大統領ご息女も、最終的には攻略されてしまったようですし。

1巻ということもあり、コアメンバーの紹介といったエピソードが主になっています。まあ皇女・舞子が自衛隊を自由に操ったりと、ちょっと待てという設定もありますが、基本ギャグ路線で話が進むので、あまり違和感はありません。

今後も小学生ズは増えていくようです。どうも「10歳」がキーワードになっているようなんですが、この年代の女の子をヒロインにした作品って多いんですよね。それらに埋もれずに独自色が出せるか?

これから楽しみです。

★★★☆
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2013年06月28日

温泉ドラゴン王国(1)


著者:山川進
出版社:オーバーラップ文庫
温泉ドラゴン王国(1) 〜ユの国よいとこ、一度はおいで〜

主人公は、山ばかりの貧乏国家「ユ国」の王子・アリマ。父である現国王から国政を引き継ぐため、収支報告書を見たところ破綻寸前のひどいありさま。温泉以外に特に資源もなく、どうやって財政再建するか...悩む彼のもとに、隣国の研究員・ハナが「私に、温泉を調べさせてくださいっ!」と訪れます。ところが...

温泉に日常的に入っている癖に「温泉」という言葉が忘れ去られてしまっている「ユ国」さらに温泉の効能さえも...これって違和感があります。そのため、うまく物語に入れなかったのかも。言葉はなくなっていたとしても、毎日温泉に入っていたら、効能はわかるはず(気持ちいいとか、疲れがとれるというレベルで) というか、そういった効果がなかったらそもそも「入浴」という風習自体がなくなっているような...

ハナにより、温泉を合成することにより特殊な効能を発揮することがあることを教えられるアリマ。ここでいう特殊とは「馬がマグロになる」「アリがペガサス」になるといったもの。うん、ファンタジーですね。で、この効能は後々の伏線になっており、こういうところはうまいですね。「ネコ耳」がでて「にゃんにゃん」言うってのは、狙っただけかと思ったら、こちらも伏線になっていました。

あと登場人物としては、強度のブラコン・ユフィ。ドラゴン・ミササといった面々。そんな彼らが、ユ国再興のために、温泉旅館を経営しようというのがメインストーリー。ところがお客様は一筋縄で行かない人ばかりで、右往左往。

温泉、ファンタジー、ラブコメを無理矢理杵でついて混ぜましたという作品ですね。ラブコメも、グラマーなお姉さん、同級生(的な存在)、ロリ娘と取りそろえ、ロリ娘に羞恥心がないのはともかく、お姉さんも羞恥心がかけていて、同級生はどじ娘。もうラッキースケベが起こらないはずはない! という設定。姉弟で、裸のまま寝技ってのは、危険すぎますけどね。

登場人物の名前は、温泉地からとられています。アリマ=有馬温泉、ユフィ=湯布院、ミササ=三朝温泉、ハナ(花巻温泉?)などなど。

伏線の置き方や、ラブコメはおもしろいのですが、肝心の「温泉」部分がちょっとなあというのが正直な感想。ファンタジーと温泉って、あまり相性がよくないのかな? もう一つ「つなぎ」になる要素がないと、しっくりきません。

★★
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2013年06月27日

浮遊学園のアリス&シャーリー(1)


著者:むらさきゆきや
出版社:オーバーラップ文庫
浮遊学園のアリス&シャーリー(1)

「ロリの双璧」むらさきゆきやさんの新シリーズ。
街を空中に浮かべられる技術のある近未来が舞台。特有幻想(ディアレクト)という能力に覚醒した人は、一般社会から隔絶された空中学園都市(楽園=カナン)に集められている。主人公は、お菓子作りが趣味の普通(?)の高校生だったのに突然、最高レベルの幻想具現者(グローバーバライザー)と認定されてしまった、高校生・柾貴。そんな柾貴がカナンに来るところから物語は始まります。カナンには、柾貴の幼なじみ・シャーリーが住んでおり、再会を果たします。彼女は、身体は非常に育っているのに、柾貴に対する愛情表現は子供のときのまま。また彼女もレベル7(最高位)であるため、いろんな意味で柾貴は目立つことに...

柾貴は、シャーリーと再会した直後に生命の危険にさらされることになります。そのとき助けて(?)くれたのは、こちらもレベル7のちんまい美少女・アリス。実はシャーリーとアリスは、幻想を悪用した校則違反者を取り締まる規律委員(ブレイカー)における最強(最恐)ペアでした。
この騒動が原因で、シャーリーとアリスは喧嘩をすることになり、チームを解消してしまいます。さらに柾貴が最高レベルということで、アリスは新しいパートナーに柾貴を選びます。さてどうなるか?

とりたてて目新しい設定はありません。どれもどこかで見たことのあるものばかり。アリスは、もうまんま「不思議の国のアリス」ですし(特有幻想もまさにそう。トランプの兵隊って大丈夫なのかな?)、シャーリーとのペアである「お助け猫(ヘルプキャット)」が、事件を解決するものの周りの被害のほうが多いってのは、「ダーティペア」のユリとケイですね。二人が喧嘩すると、まわりがとんでもないことになるってのもそのまま。

でも、アリスの突っ張ったところや、見た目ままの可愛いところ。シャーリーの元気娘ぶり。柾貴の妙に度胸が据わったところ。などキャラクターが生き生きしているので、一つの作品としてきれいにまとまった感があります。

次巻では、もう少しオリジナリティのある「なにか」が追加されたら最高の作品になっていきそうなんですけどね。

ヒロインズの年齢は高めですが、ちゃんと「はふぅ」も入っており、むらさきゆきやさんファンとして、満足ではあります。

★★★
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2013年06月25日

ボクが乙女でひとり占め!(1)


著者:天草白
出版社:オーバーラップ文庫
ボクが乙女でひとり占め!(1)

主人公は、相崎神楽。美少女と見間違えてしまうような容姿の持ち主。人間だけでなく、幽霊にまで間違えられてしまい...

神楽に一目惚れした「幽霊・胡桃」 彼女は、同性好きの女の子。ところが神楽は男だった...一度取り憑いた幽霊は、成仏するまで離れられないということで、彼女の望みである「百合ハーレム」を作り上げることに協力することになります。そのため、女子校に転校することに。そこには、異性の目を気にしない「オンナ」がいっぱいいて...

うん、弱いわあ。女装モノ(男の娘モノ)を正当化するための設定として、かなり弱いです。まず胡桃が取り憑く際に神楽の性別を誤ったという点。一見したら間違うかもしれないけど、「成仏するまで離れられない」という設定があるのであれば、もう少し慎重になるのが普通では? 出会い頭の事故といわれたほうが理解できる。
さらに「百合ハーレム」を作るために、女子校に転校する。これも理解に苦しむ。別に共学校であれば、百合ハーレムは作れたはず。さらに、女子校へゴリ押し転校しているが、きちんと説得できず、最後はよくわからない「能力」を使っている...この能力があれば、ハーレム簡単だよね。

途中までは、幽霊・胡桃と幼なじみ・彼方を交えたラブコメだったのが、最後は別の悪霊が出てきて、異能バトル(お祓い)という展開に...これも中途半端。

シーンごとに、能力が都合よく使われているのですが、全体を通してみると矛盾点がいっぱい。うーむ。会話のテンポはいいんだけどねえ。

新しいレーベルということで、いろんな方向性の作品を投入しているのかな? その中で「あたり」を見つけていこうというのか...ごった煮な作品でした。どれか要素の一つでいいんで取り除いたら、澄んだおいしい作品になりそうなだけに残念。

★☆
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2013年06月06日

ロンリー・マイセルフ・サーガ(1)


著者:深山ユーキ
出版社:オーバーラップ文庫
ロンリー・マイセルフ・サーガ(1)

主人公は「俺は神になったぞ!」な八坂信輝。中二病みたいな話ですが、作品世界においては「神成の儀」を成功させたことにより、本当に「神=ただし駆け出し」になっています。よくある話で、神々は人々から信仰を集めないとこの世から消滅してしまう。そのため、地道に人の願いを叶えていく必要がある。そのため信輝は猫探しなど「それ、神様の仕事?」という何でも屋状態に。
ヒロインは、幼なじみ(自宅に食事を作りに来てくれるレベル)の鈴。補佐兼教育係として神界からきたアキハ。さらに「神殺し」となった従妹の命。
命は、強度のブラコン。訳あって長いこと会えなかった大好きな信輝に会ったところ、信輝は神に...神殺しは神を殺し続けないと、消滅してしまう... 結構重い設定なんですよねえ。

ところが、内容は「そんな重い設定は忘れてしまえ!」とばかり、ふわふわと軽いものになっています。まずアキハが自由過ぎる。神様のはずなんですが、登場シーンからして「ラピュタ」かというもの。なぜか露出の高い服着てますし、ぱんつ見せるし、美少女だし... 信輝はアキハへの突っ込み係のような状態になっております。
続いて命。基本クールビューティな美少女のようですが、ブラコン度が半端ない。それも肉食系ブラコン。信輝の前でわざと服を脱ぐなど、あんなことやこんなことをしようとします。
鈴は、常識ある美少女なのかな? アキハや命に対しては突っ込み係の信輝が、鈴の前ではボケたおしています。

さらに軽くしている原因は、カミッターの存在。神様によるツイッターですが、その書き込み内容が...

ラブコメに軽いエロコメと軽いシリアスバトルを散りばめたエンターテインメント。うん、おもしろいかも。

ところで、表紙の命、ぱんつはいてないよね?

★★★
posted by あにあむ at 09:34| Comment(0) | TrackBack(0) | オーバーラップ文庫

2013年05月15日

16:00の召喚魔法(1)


著者:木緒なち
出版社:オーバーラップ文庫
16:00の召喚魔法(1)

2013年4月25日創刊のオーバーラップ文庫のローンチ作品のひとつ。
まず最初に...途中からかなり鬱陶しい展開になっています。なんとなく、無駄にテーマを広げてしまって失敗するパターンのような...ここからうまく昇華させることができるのであれば、この作者さんの構成力がすごいということに。そうなりますように。

主人公は、一見中二病の高校生・ヒロキ。小学校の頃から身の回りの世話をしてくれる「通い妻」な幼馴染(美少女)がいます。
物語は、ヒロキのスマホに見知らぬメールが届くことから動き出します。普通ならスパムと考えるところ、中二病的考え(本来の居場所はここではない)からクリックしたところ、突然異世界へ召喚されます。そこで待っていたのは「魔力を持たない」天才魔法使いアリサ。彼女の魔法により、災厄・ヴィクティマと戦う救世主となるヒロキ。まあ異能バトルですね。アリサが美少女なのはお約束。さらに、アリサは
「ヒロキさんのこと、触れて、味わって、感じて、もっと知りたいです!」
という、逆セクハラ(無自覚)少女。言葉通り、ヒロキの首筋や耳を甘噛みし、全身をペロペロ舐め...そこまでしておいて、なぜあの部分に気がつかない? という研究を続けます。
という風に前半は、おバカエロコメが続きます。ところが、中盤からは雰囲気がいきなり変わっていくことに。ここでヒロキは、異世界の人にとって、災厄は「現実」のものであることを認識させられ、ヒーロー気取りだった自分に嫌気が出てきます。
ラストでは、異世界でのパートナー・アリサとの約束、幼馴染・サイカとの約束の二律背反に悩むことに...前半とはうってかわり、答えが出せそうにない悩みにとらわれた欝な展開になっていきます。

最初にも書きましたが、これうまく収束できるんですかねえ? 心配でもあり、楽しみでもあります。

★★☆
タグ:異能 ★★☆
posted by あにあむ at 08:54| Comment(0) | TrackBack(0) | オーバーラップ文庫