2015年01月05日

サービス&バトラー(2)


著者:望月唯一
出版社:講談社ラノベ文庫
サービス&バトラー(2)

主人公・直哉が陽菜お嬢様の執事になって一ヶ月半たち、仕事にも慣れてきた頃、体育祭の実行委員会に参加することになって・・・ 今まで、テニス一本だった直哉が事務処理できる訳ももなく、頭がオーバーヒート寸前。本来であれば、力仕事担当したほうが能力を発揮出来るのは確実だけど、陽菜が「一緒に仕事をしたい」と無理矢理経理担当にした模様。ということで、陽菜の地味なアタックが続いているのですが、今回は完全に月城のターンとなっています。

結局、会計業務をこなせず、資材担当の月城を手伝うことになる直哉。お嬢様・お坊ちゃましかいない学園生は、ホームセンターで購入したほうが安価な資材もあることがわからない。そこで、月城と直哉が買い出しに行くことになるのですが、直哉はそれを「デート」と言い張る。しかし月城はそれを断固拒否して・・・
「くそ……俺がもっとイケメンに生まれてさえいれば……!」
「いや、水瀬君は性格のほうをなんとかした方がいいと思う」
「俺がイケメンだったら、この性格でも許されたはず」
「それはない」

今回も直哉の下ネタ満載トークが炸裂しています。ある意味裏表のない、からっとした彼の言動は、物語を明るい雰囲気に変えてくれます。陽菜や月城を始めとする第二テニス部メンバーも突っ込みも的確で、会話劇を楽しむことが出来ます。

今回は、月城がなぜ私立悠宮学園に通うことになったのか? またなぜ陽菜のメイドをしているのかといった過去が語られます。さらに彼女の母親も登場して、彼女が頑固な理由など生い立ちが明かされて行きます。

お姫様だっこをされるなど、かなりリードした感じ。やはりメイドさんは強いのか?

今回も楽しく読むことが出来ました。ただテニスに興味がない身としては、ラストのテニス対決が冗長だったかな? 技術論ではなく、精神論(その裏にあるキャラの葛藤)を中心に描かれているので、読み飛ばすほどではなかったですけど。

でも面白い作品ですね。

★★★☆
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2014年12月19日

湯けむり温泉郷まほろばの非日常 〜おんせん部活動日和〜


著者:水樹尋
出版社:講談社ラノベ文庫
湯けむり温泉郷まほろばの非日常 〜おんせん部活動日和〜

主人公は、高校生の広貴。都会の生活で、まわりにうまくなじめず、友人が一人もいなかった(と思っていた)。高校受験にも失敗し、半引きこもりになっていたところ、携帯も通じないような田舎に引っ越すことに。新たな気持ちで入学したのは、女の子しかいない小中高一貫(というか、5人しか生徒がいない)の学校。広貴の一つ上で生徒会長かつ部長の椿杏子に、やや強引に「おんせん部」に入部させられることに。おんせん部は、ただ温泉を楽しみながら交流を深めるという、ゆるーい部活動。

ということで、肌色成分満載のラブコメとなっています。ほんわかした雰囲気が全体を包んでいるのですが、その中に「過疎地の問題」「都会の問題」がしっかり描かれているのも好感度大。

内容を聞かされないまま、部活動に連れて行かれた広貴の目の前で、杏子、千夏(中三)、美桜(中一)、里莉奈(小六)、若葉(小三)の5人娘(全員美少女)は、なんの躊躇もなく服を脱ぎ出します。若葉や里莉奈はともかく、中学生や高校生でもまったく気にしない。本人たち曰く「今まで、同年代の異性が回りにいなかったから、羞恥心が弱いのかも」ってことですが、まあ普通は驚きますよね。一応温泉は、白濁しているので、入ってしまえば、大事なところは見えないということですが、初めての混浴に戸惑う広貴が面白い。千夏は元気いっぱいなのはいいけど、いきなり立ち上がり、たぶん広貴には全部見えてしまっていたんだろうな。

杏子は、村のことを第一に考え、頑張る子。祖父(村長)から「広貴と結婚して、将来は広貴が村長に」といわれても「村のため」を第一に考え、了承してしまう。そんな杏子に対して、広貴は…

基本、広貴がいい人なので、5人娘の好感度は高めになっています。それが、全体にほんわかした雰囲気を醸し出しているのでしょうね。またヒロインズが、それぞれ生き生きと描かれており、まとめ役の杏子、元気娘・千夏、天真爛漫・美桜、恥ずかしがり屋・里莉奈、しっかり者・若葉と性格もバラバラで、5人全員が元気です。

いやあ、いいラブコメですねえ。温泉に入ることの正当性もしっかり確保されており、突拍子のなさというのがない。そして、登場人物がいい人たち。今から30年ほど前の、田舎って、こんな感じだったと思う。

続編が出て欲しいなあ。

★★★★★
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2014年12月10日

僕の文芸部にビッチがいるなんてありえない。(2)


著者:赤福大和
出版社:講談社ラノベ文庫
僕の文芸部にビッチがいるなんてありえない。(2)

文芸部廃部の危機を乗り越え、ラノベに浸れると思っていた耕介。ところが、生徒会の手伝いとして行っていた相談受付に訪れる生徒が急増。文化祭の準備もあり、部活がまったく出来ない状況に。どうやら、文芸部を試している人がいるようで…そんな中、耕介は天姉・愛羽・東雲の4人でデートに行くことに。

1巻でも思いましたが「ビッチ」って言葉が浮いていますね。愛羽がビッチとはほど遠いいい子だということは、前巻で判明していましたが、東雲も年相応にかわいらしいところが、強調されてきて、ますますビッチから離れています。それを除けば、面白いラブコメなんですけどねえ。

今回さらにヒロイン候補が追加されています。そのため、ますます天姉の存在が希薄になってきています。ヒロインを増やしたほうが「面白くなる」こともありますが、この作品の場合、それがマイナスにしか作用していないですね。非常にもったいない状況です。ヒロインを増やすよりも、愛羽と東雲を中心に回すほうが絶対面白くなりそうです。

どう見ても、リア充な耕介。これから先、さらにリア充度が増加していくのでしょうか?

★★★
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2014年12月03日

サービス&バトラー


著者:望月唯一
出版社:講談社ラノベ文庫
サービス&バトラー

主人公は、水瀬直哉。日本有数のセレブ学校である、私立悠宮学園のテニス特待生だった高校生。この学園は、セレブばかりで学食もとんでもなく額(それを年間パスで購入する)。直哉はセレブではないが、テニスの能力により、学費全免の特待生として通っています。ところが、肘を故障してしまい、手術しても選手を続けることが出来なくなってしまったため、特待生権限が剥奪され、結果として退学することに……

退学届を出しに学校へいった時、テニス初心者のお嬢様・神坂陽菜と、そのメイドである月城芹葉がテニスをしているところを偶然見ることに。なぜか、そのまま陽菜の執事兼テニスコーチとして、彼女に雇われることになります。陽菜は「強いものが絶対的権力を持つ」テニス部に反抗し、第二テニス部を作っています。テニス部をドロップアウトした選手だけなら問題なかったのですが、芹葉は有力選手。彼女が第二テニス部に移動してしまったため、テニス部が団体戦で勝てなくなる可能性が。そのため、第二テニス部を廃部にし、芹葉をとりもどそうとする勢力が現れます。果たして、弱小クラブは強豪に勝つことができるのか?

「お嬢様と執事の学園ラブコメにスポ根取り入れました」という作品。新人賞受賞作ということですが、ストーリーの進め方やキャラは、かなりレベルが高い作品です。正直テニスに興味はありませんが、それでも充分にラブコメとして楽しむことが出来ました。

なんといっても、直哉の性格…というか言動が、この作品のコメディ部分を盛り上げています。テニスの腕は一級品(といっても、国内レベルのようですが)で、テニスに対する愛も強烈なものがあり、女の子の扱いにも慣れていて、執事としてパーティでも挨拶出来るという、そこだけ見るとパーフェクト好男子なんですが……

「じゃあ、とりあえず走り込みからしようか。Eカップが揺れるし」
「思いっ切りやる気なくなったんだけど!」
「いいから胸揺らしてこいよ」
「もう走り込みですらなくなった!」

と自らの欲望をまったく隠さない! エロに突き抜けており、逆にすがすがしく見えてしまうくらい。この掛け合いがいいアクセントになって、ストーリーにリズムを刻んでいます。

また、ヒロインズもお嬢様・陽菜(少し高飛車だけど、根は素直で優しい)、メイド・芹葉(清楚可憐)、あと二人も元気なチビッ娘と、ぼくッ娘とバラエティに飛んでいます。それぞれのキャラの性格設定に無理がないので、突っかかるところなく話を読み進められました。

ストーリーの展開にひねりはありませんが、その分安心して読める作品でした。

★★★☆
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2014年11月26日

僕の文芸部にビッチがいるなんてありえない。


著者:赤福大和
出版社:講談社ラノベ文庫
僕の文芸部にビッチがいるなんてありえない。

タイトルは、なんとなく駄作を連想するものでしたが、読んでみたら悪くないねえ、といったもの。

主人公は高校生の育野耕介。現実の美少女はビッチばかりだと信じている。っていうか、そもそも「ビッチ」ってなんだ? そのあたりがはっきりしていないな。
そんな、耕介がある朝、生徒会長補佐を務める清楚系美少女・東雲伊吹から、文芸部は廃部になると告げられる。耕介にとって唯一自由になれる場所まで、取り上げられる……
伊吹は、生徒会の手伝いとして生徒の相談に応えることを、文芸部存続の条件として出してきます。その最初の相談者が金髪巨乳美少女・愛沢愛羽。援交しているという噂もある彼女は「実は男性と付き合った経験がまったくない」そのため、疑似彼氏になって欲しいというもの? 果たして耕介は?

メインストーリーそのものは面白いです。愛羽もかわいらしいし。ただこの作品には大きな欠点があります。

その1
ビッチという言葉。耕介が「美少女はすべてビッチだ」と思い込んでいるというのを強調しようとしているのでしょうが「まんじゅう怖い」にもなっていない。そもそも愛羽はギャルでもなく、ビッチでもない感じしかしない。

その2
無駄な登場人物が多い。
メインヒロイン2名以外に、幼なじみ枠と義妹枠ヒロインがいます。が、どちらも今回登場させる意味があったのか?(特に幼なじみ枠) 登場したけど、ストーリーに影響を与えておりません。義妹は、異常なブラコン。というか、エロ小説状態(身体が疼いて我慢出来ないから、抱いてくれと義兄にいうような…さらに義兄の大切なところに、自分の大切なところをこすりつける(ということは、義兄も戦闘態勢になっていたんだ)などなど。まあこの義妹が主人公の性格を決定づけたとのことですが、いらんな。

次巻以降、これらの登場人物をうまく料理することが出来るのか? それとも忘れ去られてしまうのか? これ以上増やすともう収集つかなくなりそうですね。

そうそう、結局のところ、この物語は耕介のハーレムを描いているだけじゃないか? 爆発しろ!

★★★
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2014年09月16日

桃音しおんのラノベ日記(4) パーフェクトホワイト


著者:あさのハジメ
出版社:講談社ラノベ文庫
桃音しおんのラノベ日記(4) パーフェクトホワイト

最終巻。前回で、汐音ではなくナツメを選んだはずの歩。それを受け入れたはずの汐音でしたが、やはり失恋の痛手は大きく、小説を書くことで、現実逃避を続けていました。そのため、自らを追い込むことになり、それが原因で体調を崩してしまいます。
そんな折、汐音の両親がアメリカで一緒に暮らすことになり、汐音も渡米することに。

「せんせいは、ナツメさんと付き合った方がいいと思います。きっと……そうした方が、幸せですから」 理性でわかっている部分と心の中では理解出来ないところ。そのせめぎ合いは、当然誰にでもあり、年齢も関係しません。誰もが、それを乗り越えていこうとあがくのですが、汐音は小説を書くことで自らを追い込んでいきます。彼女の中には「歩を欺していた」とい負い目があるため、必要以上に自らを責めてしまうのですね。

一方、歩はナツメと付き合うようになり、幸せになるはずでした。しかし、新作の打ち切りを桃香から伝えられ、なんとかその最終巻を書き上げることは出来たのですが、そこで「書きたいものがなにもない」という問題に直面します。どのようにして、この危機を脱出していくのでしょうか?

二人の女の子を同時に好きになってしまったことに起因する、諸問題。小説の世界ならば、ハーレム展開だとか「両方選ぶ!」という展開があるのですが、この作品では現実世界と同等の幕引きに向かって物語が展開していきます。

1巻では、11歳少女が裸で執筆しているだとか、風祭病だとかロリに特化した方向性だったのが、最終的には青春小説に着地しました。出来れば、後日談が知りたいお話ですね。
★★★☆
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2014年06月05日

桃音しおんのラノベ日記(3) 16歳の編集活動


著者:あさのハジメ
出版社:講談社ラノベ文庫
桃音しおんのラノベ日記(3) 16歳の編集活動

イラストレーターRUNこと、幼なじみ・なつめと共同制作した、椎名アユムの新刊発表日。初めての商業誌に不審な行動を取るなつめ。そこになつめの妹が現れます。彼女は、しおんのことを大好きで、しおんと仲がいいあゆむが許せない。そのためあゆむのことを変質者さんと呼ぶのですが...これって今のご時勢洒落になりませんね。前巻では、しおんが好きすぎて、ストーカーしたり、持ち物にはぁはぁしたりと常軌を逸した行動をとっていましたが、今回は少しマシになったのかな? そんな彼女が原因のアクシデントが本屋内で発生。あゆむが「風祭病=ロリコン」でないことを確認するため、まずは自分のスカートをぺらり。スパッツにあゆむが反応しなかったのが、悔しかったので、今度はなつめのスカートをめくろうとします。当然防ごうとするなつめですが、彼女は勢いあまって、なつめのスカートだけでなく、中身(ぱんつとパンスト)を引きずりおろしてしまいます。しかも、勢いでスカートもめくれてしまい、あゆむの目には「HAITENAI」あそこが...しかも「HAETENAI」ことまでわかってしまい...

そんな騒動の後、今度はしおんに誘拐されてしまうあゆむ。姉の桃香さんと喧嘩して、家出をしてきたようです。彼女は、あゆむを別荘に連れて行き一緒に過ごそうといい出します。なんだかなあ、いろいろアウトですね。しかも二人きりの生活で、しおんがジュースと間違ってお酒を飲んでしまい、デレまくり。必死で理性を保とうとするあゆむをあざ笑うかのように、迫るしおん。ま、お約束で直前で寝落ちするのですが... 難を逃れたあゆむは、しおんに毛布をかけ、自分のベッドへ...ここ、だめでしょ。女の子が酔いつぶれてソファで寝てしまったんだったら、せめてベッドまで運んであげないと。いくら夏でも風邪ひくぞ。 まあそれはさておき、朝起きたら、となりにしおんが寝ており..しかもなぜかなにも着ていない! 言い訳できない状況にオロオロするあゆむ。そこになぜかなつめが登場して...

というふうに今回は、かなりしおんが押してきています。あゆむも、彼女の心に気がつかないはずもなく、でも自分の心がわからず、うろたえるばかり。一度は告白したほど好きななつめと、自らに懐いてくれるしおん。二人の間でゆれ動くあゆむ。って、ラブコメというよりも、恋愛小説みたいになってきましたね。あまりラノベで重い恋愛は扱って欲しくないなあ。前回の感想でも書いたけど、この恋愛って選ばれなかったほうが受けるダメージが大きすぎます。今のままだと救いがないんですよね。

それはさておき、
本編内でRUNが挿絵を描く際「その時点で作者が最良と思える原稿を読み込んで、描きたい」 そうしないと、ストーリーと挿絵がずれてしまうと発言しています。それは考え方の一つだとフォローがありますが、私もこの考えに賛成。〆切など現実的な壁がありますが、やはり根幹のストーリーに合致した挿絵にして欲しいです。よくありますからねえ。ないシーンが挿絵になっていたり、そこにいない(いてはいけない)キャラが描かれていたり...

★★★
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2014年05月28日

女子には誰にも言えない秘密があるんです!(2)


著者:山本充実
出版社:講談社ラノベ文庫
女子には誰にも言えない秘密があるんです!(2)

1巻でタルト・シュクレの姉妹と秘密を共有することになった主人公。帰宅した彼の目の前に−黒髪ロングの美少女の生まれたままの姿が...お互い固まったまま(いや、なんかかなり観察していたようだが)の二人。相手は主人公のことを知っている模様。彼女は小学生の頃に引っ越してしまった幼なじみの真由里だった。諸般の事情(親が外国に行くというありきたりなもの)で、主人公の通う高校に転校し、主人公の家に住むことになったと...仲がよかったとはいえ、思春期の4〜5年離れていた異性と、一緒に住む気になるかねえ? という野暮はおいといて... ブラコンの小桃は当然心中穏やかでなく「いつものように一緒にお風呂入ろう」と爆弾(事実)を投げかけるし...

一見明るく見える真由里だが、少々エッチな同人誌を書いているという秘密があります。小学校の時、萌え絵(少々えっち)なグッズを持っているところを同級生に見られ「すけべ」と言われたことがトラウマとなって、地下に潜った模様。で、当然主人公にバレ、秘密を共有することに。それはいいんですが、真由里さん。バレた時、あなたなにしてました? 原稿書いていて、休憩。それはいい。机の下に両手をいれて、もぞもぞ。顔が赤らむってあなた...そういや主人公のぱんつを「使う」とか口走っていたな。シュクレなみにヘンタイなのかも(いや、普通なのか)

まあ、そういうエロコメなんですが、1巻の時に感じた「ダメダメ感」は修正されていませんでした。キャラが曖昧なんですよね。話し方が一定していないし、その場のノリで行動を変えるから「この人誰だっけ?」になってしまいます。妹である小桃も、うまく扱いきれておらず、存在の意義が不明。
もう一ついうと、秘密がバレるの早すぎます。今まで「親」や「姉妹」に隠してきた秘密のはずが、あっさり暴露しすぎ。今回の真由里にしても、主人公にバレることを恐れていたはず(嫌われると思い込み) だから、バレた時に「何をしていたか」よりも同人誌を書いていたことを見られたことで慌てたはず。だって女の子として、その瞬間やっていたことのほうが見られたくないはず。 それほどの秘密なのに、なぜ主人公の家に引っ越してきて、すぐに作業を始めてしまうのか? しかもヘッドフォンをして、誰かが入ってきても気がつかない環境で? 「秘密」をテーマにするんだったら、もっと「ため」が必要です。そうしないとコメディにならない。それと中途半端なエロは不要。このシーンだって、最後の「お○にー」もどきはなくてもいい要素。というより蛇足。だって、一般レーベルで、そこから発展させる訳にいかないだろうし、事実スルーしているし。最初のぱんつ云々も同じ。結局スルーするしかないイベント出してもページの無駄。「甘いラブコメ」と、意味のないエロシーンは同義ではありません。

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2014年02月06日

桃音しおんのラノベ日記(2)


著者:あさのハジメ
出版社:講談社ラノベ文庫
桃音しおんのラノベ日記(2) 恋と夏休みと修羅場進行

どことなく「ゆうれいなんか見えない」や「ロウきゅーぶ」といった作品を彷彿とさせるという点は、2巻でも変わらなかった。

主人公は、高校生ラノベ作家・椎名歩。前巻で、天才小学生・桃音しおんと作家仲間になり、ようやく新シリーズのプロットが完成し、発刊に向けて前向きに取り込むようになりますが、突然発売日が1ヶ月前倒しになったことで、修羅場を迎えることに。さらにイラストレーターは、とても身近な新人さん。果たして、新作を出版することはできるのか?
前巻同様ラノベ出版が描かれていますが、それよりもラブコメに軸足が置かれてます。しおんが、歩のことを「男性」として意識しだしているのが明白になり、幼なじみ(というには付き合いが短いようですが)ナツメも、歩のことを...歩の心は、どちらにあるのか?

今回新たにしおんの友人として、女子小学生が一人追加されています。この子が、もう危ない...しおんの水着姿を見て鼻血を出す、双眼鏡で眺めてはぁはぁする...男だったら即通報モノです。際物キャラですが、今のところ存在意義が見えてこないのが残念。ストーリーに絡んでいないんですよね。この子の登場シーンをすべて削ったとしても、物語が十分成り立ってしまう。1巻からいた、歩たちの友人だけで十分。今後、うまく機能するようになってくれるのでしょうか?

2巻は、あざといヒキで終わっています。いや、尻切れトンボといったほうがいいかも。一瞬落丁かと思うほど、突然終了しています。次が楽しみというか、もう少しキリのいいところで終わって欲しかったというか...

なんか、文句ばかり言ってますが、もう一つ。しおんの「んっ」という口癖。思慮深いというのを表現しようとしているのかも知れませんが、文章になると少々鬱陶しいですね。
いろいろケチつけましたが、テンポよく読めるのも事実。しおんが大人びたところと、年相応の幼さを兼ね備えているのも好印象。どちらかだけだと、現実味なくなりますからね。しばらくは、楽しめそうかな。でも、歩がどちらを選んでも、選ばれなかったほうが、辛い結果になりそうだなあ。

★★★
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2013年11月28日

女子には誰にも言えない秘密があるんです!


著者:山本充実
出版社:講談社ラノベ文庫
女子には誰にも言えない秘密があるんです!

第二回講談社ラノベチャレンジカップ新人賞・大賞受賞作品。
主人公は、なにか特徴を持ちたいと願っている平凡な高校生・九十九武助。ある日の放課後に、容姿端麗で文武両道完璧お嬢様・清流院タルトの秘密を知ってしまったことから、始まるドタバタラブコメ。

タルトは、双子の姉・シュクレに憧れ、彼女のようになりたくて、完璧なお嬢様を演じているだけだった。本当の彼女は、格闘技が大好きで、そのスタイル(主に胸)もパッドを重ねまくった偽物。そう、格闘技向きのスレンダー(洗濯板)。すぐに手が出てしまうという欠点もある。普通のお嬢様になりたいタルトは、普通を脱したい武助とパートナーを組むことに。その一歩として、完璧お嬢様であるシュクレの生活スタイルを調べて欲しいと依頼され、なぜか盗撮することに...

実際のシュクレは、お嬢様どころか、性的なものへの関心が異常に高く、特にドMなことへの憧れが非常に強いという変態さん。このことは、タルトには絶対秘密で...

姉妹お互いが「秘密」を持っており、ラブコメの王道として、二人とも武助に惹かれていき、そのことがさらなる混乱を招いていきます。でも「格闘技好き」と「SM好き」バレた時のダメージは、どう考えても等価じゃないな。

ヒロインはもう一人。武助の妹。一つ違いの彼女は、かなりのブラコンのようで、未だに武助に甘えている模様。というか、一緒にお風呂入って、洗いっこしたり、ぱんつ姿で、部屋に入ってくるって、どうなんだ? しかも後半では、武助のマッサージ(普通のマッサージのはずなんだけど)で、明らかに性的絶頂しているし...武助もなぜ気がつかない?

キャラの特徴付けだとか、文章自体は読みやすい作品です。でもどう考えてレーベルを間違っています。ジュブナイルポルノ系レーベルにいくべき。でないと、設定のアラばかりが目立ってしまい(同じ家に住んでいる双子の姉妹が、お互いの秘密を隠し通せているのが不思議。パットもバレるのが当然だろうし、大人のおもちゃ系もばれてもおかしくない)面白さが半減します。妹の存在も、ラノベでは生かせない。うーん残念。

★★
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2013年09月19日

桃音しおんのラノベ日記


著者:あさのハジメ
出版社:講談社ラノベ文庫
桃音しおんのラノベ日記

高校生ながらラノベ作家としてデビューしたものの、三巻打ち切りとなり、次回作も出せずくすぶっている椎名歩が主人公。次回作プロットが企画会議を通らず、苦労していたある日、担当編集さんから呼び出しを受けます。この編集さんは見た目小学生な女性で、突然「おにいちゃん」と妹キャラで迫る難しい人。
で、編集さん曰く
「突然だが、きみは小学生に興味があるか?」

デビューシリーズが100万部を突破したラノベ作家・桃音しおんの執筆活動を手伝わされることになります。しおんは、年齢も性別も明かされていない覆面作家。そんな人を助けるのと、上の台詞はどうつながるのか?

担当さんに連れられていったホテルの一室には、お人形のように可憐な小学生の少女が一心不乱に執筆活動をしていた...全裸で... えーと...

過去にも何度かあった、ラノベ業界を舞台にした作品になっています。作品を紡ぎ出すことの難しさなども描かれますが、それよりも高校生と小学生の青春ラブコメが中心となっているので、読みやすい作品になっています。いや、小学生がいいのではなく(汗)、ラノベでラノベの出版について書かれても、面白くないでしょ。

しおんと歩がお互いに刺激を受け、強い仲間意識を持つようになっていく課程が軽いタッチで描かれます。もちろんサービスシーンも多々ありになっているのは、お約束。幼なじみポジションの少女が、当て馬になっているのも、お約束。

圧倒的な才能を前にした時に、普通の人が抱く負の感情。そういった面もうまく見せてくれるので、単なるロリコメになっていないんでしょうね。シリーズとして、まだ続くようですし、次回はさらに小学生ヒロインが投入され、夏休みが舞台らしい。そっちに行き過ぎないようにね。

少し気になった点、ヒロインしおんが、どこかで見たことある少女だということ。具体的にいうと『ゆうれいなんか見えない!』の依ちゃんを彷彿とさせます。あっちのほうが、年下なんですが、なんとなく雰囲気が似ているんですよね。これから先、オリジナリティあるキャラに育ってくれることを祈って。

★★★☆
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2012年11月09日

ごーいんぐ? ほーみんぐ!(1)


著者:霧鳴篤明
出版社:講談社ラノベ文庫
ごーいんぐ? ほーみんぐ!(1)

神社で「なにか」を祈ったら、「なにか」が叶った代わりに、帰宅時感情が高ぶると、足下が泥沼になる呪いをかけられた少女・東条神埜がヒロイン。主人公は、そんな彼女を目撃したことによって、なし崩し的に巻き込まれてしまった歩。彼には、妹(といっても同級生...ないとはいえんのか)がいて、その妹は病的なブラコン。そのため、友達が少ないぼっち属性。

ストーリーは、神埜の友達である風香がひっぱっていく形になっています。が、強引すぎてご都合主義になっているところが多々。全体に説明が足りていないんですよね。最近のラノベに多いパターンではあります。神埜が呪いをかけられたのは、かなり昔の話かと思っていたのですが(神埜の性格が作り上げられるくらい)数ヶ月前とのこと。うーん、時間感覚が妙だなあ。

神埜と歩に、妹が絡むラブコメになるのかと思いきや、後半は異能バトル中心。ここもマイナスポイントかな。

全体に「何かが」足りないんです。あと少し「何か」があれば、もっと面白くなりそうな作品なんですが、次巻以降果たして?

★★
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2012年11月06日

まおxにん!(1)


著者:やますゆきたか
出版社:講談社ラノベ文庫
まおxにん!(1)

魔界からの留学生を受け入れるモデル校に通う、光二が主人公。同じクラスになった、魔界の姫様・プラムルドは、異様な殺気を放っており、だれも近づこうとしない。しかし本当は友達が欲しくて緊張しているだけ。それを知った光二が、プラムルドの友達作りに協力するというお話。光二も、友達がいないタイプのため、お互い友達つきあいの距離感がつかめず、イチャラブカップルのようになっていくのがお約束。相手は、魔界の姫様。当然のように、敵対する勢力も出てきて、異能バトルもあります。主人公が、単なる人間ではなく、とある能力を持っていたため、単純に振り回されるだけでないというのは、お約束。

うーむ、悪くはないんでしょうが、どうも読みづらい作品になっています。たぶん、背景説明がないことが原因でしょう。最近のラノベに多いパターンですね。背景説明がないので、主人公がプラムルドに協力する理由が薄っぺらくなってしまって、その違和感が最後までぬぐえないままになっています。文章も読みづらいんですけどね。

残念ながら地雷でした。

タグ: 地雷
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2012年10月03日

セクシャル・ハンター・ライオット(3)


著者:築地俊彦
出版社:講談社ラノベ文庫
セクシャル・ハンター・ライオット(3)

中二病爆発のおバカ小説。ここまでは勢いで読んできましたが、さすがについていけなくなりました。誰かこの作者止めてあげて下さい(笑)

世界を征服しようとする存在である「キリオーニラ」を倒すため、がんばっている「ハンター」たちが主人公。といいつつ曜一は、戦うための「チカラ」が渇枯した状態。現在は、そのチカラを復活させるため、日々努力しているのですが...この「チカラ」というのが、性欲。ハンター仲間である壱原鵜月や風祭紫と普通部を作り、そこに秘蔵のお宝を集めて、なんとかチカラを復活させようとしています。が、この普通部に魔の手が...
という訳で、普通部廃部の危機からスタートします。よくあるパターンではありますが、普通部に限っていえば「廃部してこの世から存在を抹殺したほうが、世のため」ってな感じがします。性欲をチカラに変えるのはいいんですが、その手法が変態というか犯罪者。もう、キリオーニラのほうが「正義」なのでは? と思えてきました。1巻では、幼なじみの南波緑里のぱんつの匂いを嗅ぐことで、チカラを一時的に回復し「エクスカリバー」を生み出すことに成功し、2巻ではそのぱんつを食べることでチカラを得た、曜一。次はどんな変態か? ということですが、想像の斜め上でした。ここまでくると、普通の人は、もうついていけません(いや、2巻でも大概アレなんですが) もう、エロコメとかいう範疇を超えています。なんかLBHO(組織)もきな臭くなってきているようですが、もうどうでもいいや。これ以上この小説に付き合っていると、おかしくなってしまいそう。毒される前に、縁をきったほうがよさそうです(爆)

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2012年08月11日

セクシャル・ハンター・ライオット(2)


著者:築地俊彦
出版社:講談社ラノベ文庫
セクシャル・ハンター・ライオット(2)

通称「セク・ハ・ラ」の2巻。すでに3巻も出ていますね。性欲を力に変えることで、侵略者として戦うというおバカなお話。主人公は、大きな戦いで性欲を使い果たしてしまったという設定。再び現れた敵に立ち向かうために、性欲を復活させようとする姿が描かれます。

まあ、なんというか下ネタのオンパレード。この手の話にありがちなんでしょうが、1巻に比べて、お下劣さが増しています。前巻では、ぱんつを見ることで、少し性欲が戻り、幼なじみの脱ぎたてぱんつを使うことで、剣に変えることが出来た。というものでしたが、今回はもっと変態的な方法で、ぱんつを利用しています。女子小学生用水着を服の下に着込んでいる変態さんとか(締め付けが性欲を取り戻すキーになる)、ぱんつ見せるの平気な美少女とか...さらに以前主人公と同居していた少女も参加して、ハーレムのような状態になってきています。

でも、なんかねえ。振り切れすぎていて面白みがなくなってきました。男子中学生が仲間内でやっている猥談レベルというか、内容がまったくない小説になってきています。妙な設定で、もう少し楽しめる作品になるのかな? と思っていたのですが、もうついていけない領域に入ってきました。もう少しマトモなストーリーに戻れば、おバカ小説として楽しめるんですけどねえ。

タグ:異能
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2012年06月27日

セクシャル・ハンター・ライオット(1)


著者:築地俊彦
出版社:講談社ラノベ文庫
セクシャル・ハンター・ライオット(1)

...なんというか、ここまで振り切れたおバカ小説、初めてみたぞ。一応あらすじ。

人類に敵対するキリオーニラ。それを狩るのが「ハンター」と呼ばれる人々。そんなハンターである、曜一は、その首長である「祖王」を倒すことに成功するが、その代償として、力を失ってしまう。しかし、転校先で幼なじみと再会。その友人である美少女二人とも仲良くなり、平和が訪れたかにみえたが、キリオーニラが復活してしまう。戦うすべがない彼は「力」を取り戻そうとするが...

あらすじだけ見ると、結構真面目な異能バトル。でもハンターの「力」の源は「性欲」 このあたりからおかしくなってきます。力を求めることは、自らの性欲を高めることと同義。そのため、ハンターは性欲が強い(=エロエロ大魔王)人が適任。曜一は、力が枯れている(=性欲がまったくない)状況にあるわけです。

で、曜一が力を戻すために最初に行ったのは、幼なじみ緑里を押し倒し、そのぱんつを脱がそうとすること。当然拒否される訳ですが、拒否される理由が彼には理解出来ない(性欲を無くすことによって、女性の心理がわからなくなった...って男でも嫌だわ)
そこで、なぜか協力的な(羞恥心がない? もしくは明後日の方向を向いている)美少女咲絵(Sなお嬢様)、三奈(ろり娘)にぱんつをみせてもらったり、くんかくんかしたりして、少しずつ力を取り戻していきます。それでも、キリオーニラに対抗するには力が弱すぎて...

そんな曜一が復活し、エクスカリバー(とんでもないものに、エクスカリバーとルビがうたれております)を作り出すことに成功するまでが1巻のお話。
性欲復活のため、美少女たちにセクハラの限りを尽くすというのが本作品。タイトルも
セク・ハ・ラ」だそうで...

ちなみに他のハンターも登場するのですが、その一人が性欲を回復するために行ったのは、女子小学生のスク水を着ること!(小学校に入ったスク水窃盗犯を捕まえて、スク水持ち主の母親から合法的に譲ってもらった=洗ってない=とのことだけど、お母さん、関わりたくなかったんだろうな) ああ、変態に振り切れている...

この作品、ぱんつにこだわっています。縞ぱん、セクシーなもの、純白ぱんつなどなど... これは作者の趣味なのかな?

おバカ小説ですが、文章はしっかりしており、キャラクターがはっきりしているので、案外楽しめます。ただし、挿絵もアレなことが多いので、外で読むときは注意が必要かも。
★★★☆
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2012年06月26日

生徒会探偵キリカ(1)


著者:杉井光
出版社:講談社ラノベ文庫
生徒会探偵キリカ(1)

生徒数8千人の超巨大学園に入学した日影(男子高校生)が主人公。その学園は、たった三人の女の子によって、生徒会が運営されていた。
女好きの暴君会長
学校のマドンナ副会長
総額8億円を握る会計(不登校生徒)
会計の聖橋キリカには、もう一つの仕事があり、それを手伝えと会長に無理矢理引きずり込まれる。ジャンルとしては「ハイテンション学園ラブコメ・ミステリ」だそうです。

講談社から出版されることになった「ラノベ文庫」の第一弾。安定した作家陣ということで、杉井光さんも初期メンバーに入っている訳ですが...うーむ。

生徒会探偵というタイトルになっていますが、キリカが探偵したのは一度だけ。それも状況証拠を集めてとか、聞き取りをしてとかではなく、ほとんどカンに近いようなもの。探偵というのは烏滸がましいものでした。

キリカがなぜ日影に心を許すようになったのか、理由が弱く思えます。彼女が行っていることを、素直に認めたからのようですが、彼女の家庭環境からすると、その程度で目の前で眠るほど気を許すこと出来るかなあ?

他にも非現実的な設定(生徒会予算8億円、なぜ役職腕章を首にまいているのか?とか)が多すぎて、ストーリーに入り込めませんでした。キャラクターが動いていれば、気にならないのでしょうが、いかんせん魅力がないもので、どうしても設定がひっかかります。

「ばけらの」で杉井さんを知りましたが、基本的には私には合わないタイプの作家さんなのかも知れませんね。

★★
タグ:★★
posted by あにあむ at 12:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫