2014年05月22日

おねがい、勇者についてきて? はい/YES


著者:番棚葵
出版社:スーパーダッシュ文庫
おねがい、勇者についてきて? はい/YES

主人公は飛鷹祐司。祐司の幼なじみである神塚茶亜羅(てぃあら)は、祐司を含めた他人の世話を焼きたがるという特性を持っています。そりゃもう、ありとあらゆるお世話を。そんな茶亜羅が、賢者の導きによって異世界に勇者として召喚されてしまいます。その際、祐司も無理矢理引っ張ってこられるのですが(まあね、幼なじみで安心というだけでなくね、そういうこと)その世界は、なんと女性しかいない世界! 王女のフィーネや魔術師のレイアを鍬手、世話焼き勇者の冒険が描かれます。

すごく王道なラノベです。世話焼きで焼きもち焼きな幼なじみ。非常に可愛い女の子で、どちらも相手のことを「実は」という関係。茶亜羅は「えっち」なことが大嫌い(だけれど、祐司とだったら?)で、祐司が他の女の子をえっちな目で見ると、間接を外してくるという...男の身体に触るのは嫌といいながら、祐司にはスキンシップしてくる、わかりやすい女の子です。ただ、世話焼きの範囲が少し大きすぎるので、周りは大変。

この世界が女性だけになったのは、魔王の呪いという設定です。男は、その呪いによって魔物にされてしまい、表舞台から姿を消しています。それから結構な時間が流れているので、若い女性は「男」を見たことがないという状況です。そこに祐司が現れたものだから、老若男女入り乱れて好奇心に晒されることになります。ある意味思春期男子にとっては、パラダイスのような状況ですが、そこは茶亜羅の間接外しが待っているので...

後半は、魔王との戦いになるのですが、茶亜羅が使えるのは言霊だけ。しかも魔王を倒す強い言霊を使うと、対価として「女の子の大切な最初を失う」という... 祐司は、そこまでしてこの世界を救うことはないと、茶亜羅に元の世界に戻ることを提言するのですが...

実は、最初からお互いのことを想っている二人。でもどちらも肝心のところが鈍く、一歩先に進めない状況。男性に免疫のないレイアも祐司に惹かれているようで(その理由が「ふかし芋を皮ごと食べるワイルドさ」だとか、どこかずれてはいますが)話が続けば、ラブコメにもなっていきそうです。

登場人物が、素直かつ一本気(方向間違っている人もいますが)で、設定・ストーリーとも王道なので、安心して読むことが出来ます。ヒロイン・茶亜羅もネーミング以外は、いいヒロインです。祐司を連れてきた理由がかわいいじゃないですか。特徴はないけれど、崩壊したところもない良書ですね。

★★★★
posted by あにあむ at 16:05| Comment(0) | TrackBack(0) | ダッシュエックス文庫
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