2014年05月21日

温泉ドラゴン王国(3)


著者:山川進
出版社:オーバーラップ文庫
温泉ドラゴン王国(3) 〜ユの国よいとこ、一度はおいで〜

第一部完といった感じですね。伏線の回収がされており、基本的な部分はオチがついています。まあ一部ヒキになりそうな部分もあったので、続けようと思えば、可能な構成ではありますが、どうだろ?

この作品は、1巻が一番インパクトありました。それはないだろうといった突飛な方法で、敵を退けるなど、予想の斜め上を行くシーンがあったのですが、それが巻を重ねるごとにスケールダウンして、予想外というシーンがなくなってしまいました。残念ですねえ。
今回は、新たな観光名所として「温泉神社」を建立したアリマが、ちょうど来訪していた教国出身のシスター・ニコを巫女として雇ったことから始まる騒動が描かれています。ニコは、短気でツンデレというやっかいな性格ですが、実は「温泉は自然破壊だ!」と温泉の破壊を企てる環境保護団体のスパイでした。その行動を見ていたアリマたちが「温泉を秘密裏に取材しているガイドブックの調査員」と勘違いしたために、ややこしいことになるのですが...

ハナが新しく調合した温泉は「髪を黒色に(するはずだったけど、ピンクになった)変える」「人間をドラゴンにする」「身体を小さくする」といったもの。基本的には中和剤も造られているのですが、うまく使いこなせないのはお約束。
特に「髪を黒色にする」はずの温泉は、ピンクになるわ、ピンクという言葉を聞くと発情(後半では絶頂)するようになるわというはた迷惑なもの。しかも期限がないようで、永続的に発症するようです。

アリマを巡るヒロインズの戦いも、今回一応の終止符が打たれたような、さらにややこしくなったような感じですね。実妹のコハネは立場が弱いですし、実姉は単にヘンタイなだけだし、ミササは種族が違うという事実があるので、ハナの一人勝ち路線かと思いきや、もし続きがあるとしたら、ニコが強敵になるのかな?

続きがあるのならば、1巻のような予想の斜め上を行く展開を期待します。それがなければ、特徴のないストーリーで終わってしまいます。それならドラゴンいらないですしね。
★★★
posted by あにあむ at 09:49| Comment(0) | TrackBack(0) | オーバーラップ文庫
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