2014年04月09日

すずみんは肉食系火竜(3)


著者:西野吾郎
出版社:ファミ通文庫
すずみんは肉食系火竜(3)

これが最終巻ということで、突然駆け足になっています。非常に残念ですね。

今回は、白刃さんから「貴殿の両親を紹介してくれ」と言われるところからスタート。当然のように「告白」と勘違いした鋼平ですが、実際は鋼平の出自に関する仮定を検証するため...

がっかりする鋼平はともかく、鋼平の出自が明かになるとともに、すずみと鋼平の過去も明らかになってきます。しかし、すずみ一筋のようで、案外移り気な鋼平ですね。困ったものです。

普通は、幼少期(3歳頃)には目覚めるはずの竜の力。力が弱い時に目覚めるため、力がつく頃には、その制御方法も身につけているはず。ところがすずみは思春期をすぎてから、突如力に目覚めた。その理由が明らかにされています。さらにどんな生物でも禁忌とするはずの「共食い」衝動が鋼平に対してだけ起こるのか? 鋼平に懐くだけでなく、エサとして認識してしまうのはなぜなのか? という点もあきらかにされます。

一応伏線はすべて回収されているのですが、前半部分で出てきた霧生家や、冨士と陸軍の対立など、もっと広げて行けそうなネタが放置されてしまったのは残念です。せめてあと数巻続いていたらなあと思わせる作品でした。

ラブコメとしては、最近不遇な「幼なじみ」が一人勝ち状態。それも高校生が中学の時同級だったという「それは違うだろ」な幼なじみではなく、まさに「生まれた時から」の幼なじみ。その強みを存分に生かしています。

鋼平が離れる → すずみが暴走 → 愛の力で収める
以外のパターンが確立出来ていれば、もう少し続けられたのかも知れませんね。

★★★☆
posted by あにあむ at 13:38| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫
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