2013年07月16日

冠絶の姫王と召喚騎士(3)


著者:宮沢周
出版社:富士見ファンタジア文庫
冠絶の姫王と召喚騎士(3)

前回後半で出てきた「嫌な奴」が本格参戦です。冠姫聖戦に、新たな姫・魔術王家のアヴィス・マギアが参戦してきます。彼女は2巻でも少し出てきていますが、召還戦士を立てず、自らが戦うスタイル。それはまあいいのですが「ルール? なにそれ?」といった感じで、さらに「きゃは。」という台詞をしゃべる、生理的に受け付けないタイプ。

良護のクラスに「転校生」として現れたアヴィスは、なぜかいきなり「きゃは。本当にいたんだ。わたしの白馬の王子様」と良護にへばりつきます。当然オリカは嫉妬に狂う訳ですが、普通のラブコメ展開にならないのがこの作品。アヴィスと一緒に新しい担任として現れたのは「わたしの名前は盾町諒子だ。今日から君たちの担任だ」...四年前に死んだはずの、姉・諒子。しかも彼女は、アヴィスの協力者として、良護の前に敵として立ちはだかることになります。彼女は四年前(諒子が死んだと思われた事件)で、アヴィスが幽閉されていた塔に流れ着き、そこで過ごしていたとのこと。アヴィスの母は、長期間幽閉されていることもあり、心が壊れ気味だったようで、さらにひどい状況だったアヴィスの教育も諒子がしていた模様。その中で、良護の話もしており、アヴィスの中で「白馬の王子様」という評価になったようです。

アヴィスのやり口は「勝てばすべてが正義」というもので、その話し方も含めて、好きになれないもの。そのため、バトルシーンではイライラさせられることが多かったです。このあたりは、「きゃは。」というキャラクターを受け入れられるかどうかで、大きく印象が異なるのかもしれません。実際、オリカとのラブコメエピソードでは、方向性はともかくとして、可愛いところも見せていますしね。

ラストバトルは、今までの中では一番盛り上がりがあります。良護とオリカの信頼関係や、とある事情から発生した新しい関係への移行。諒子の良護への想いなど、読み応えのある内容になっています。2巻まであった、バトル前のえろえろな部分がなくなっており、エロコメというジャンルから外れてきました。とはいえ、一部の方は平常運転のままであるのもこの作品の特徴なのかな。

★★
posted by あにあむ at 11:38| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫
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