2013年06月28日

温泉ドラゴン王国(1)


著者:山川進
出版社:オーバーラップ文庫
温泉ドラゴン王国(1) 〜ユの国よいとこ、一度はおいで〜

主人公は、山ばかりの貧乏国家「ユ国」の王子・アリマ。父である現国王から国政を引き継ぐため、収支報告書を見たところ破綻寸前のひどいありさま。温泉以外に特に資源もなく、どうやって財政再建するか...悩む彼のもとに、隣国の研究員・ハナが「私に、温泉を調べさせてくださいっ!」と訪れます。ところが...

温泉に日常的に入っている癖に「温泉」という言葉が忘れ去られてしまっている「ユ国」さらに温泉の効能さえも...これって違和感があります。そのため、うまく物語に入れなかったのかも。言葉はなくなっていたとしても、毎日温泉に入っていたら、効能はわかるはず(気持ちいいとか、疲れがとれるというレベルで) というか、そういった効果がなかったらそもそも「入浴」という風習自体がなくなっているような...

ハナにより、温泉を合成することにより特殊な効能を発揮することがあることを教えられるアリマ。ここでいう特殊とは「馬がマグロになる」「アリがペガサス」になるといったもの。うん、ファンタジーですね。で、この効能は後々の伏線になっており、こういうところはうまいですね。「ネコ耳」がでて「にゃんにゃん」言うってのは、狙っただけかと思ったら、こちらも伏線になっていました。

あと登場人物としては、強度のブラコン・ユフィ。ドラゴン・ミササといった面々。そんな彼らが、ユ国再興のために、温泉旅館を経営しようというのがメインストーリー。ところがお客様は一筋縄で行かない人ばかりで、右往左往。

温泉、ファンタジー、ラブコメを無理矢理杵でついて混ぜましたという作品ですね。ラブコメも、グラマーなお姉さん、同級生(的な存在)、ロリ娘と取りそろえ、ロリ娘に羞恥心がないのはともかく、お姉さんも羞恥心がかけていて、同級生はどじ娘。もうラッキースケベが起こらないはずはない! という設定。姉弟で、裸のまま寝技ってのは、危険すぎますけどね。

登場人物の名前は、温泉地からとられています。アリマ=有馬温泉、ユフィ=湯布院、ミササ=三朝温泉、ハナ(花巻温泉?)などなど。

伏線の置き方や、ラブコメはおもしろいのですが、肝心の「温泉」部分がちょっとなあというのが正直な感想。ファンタジーと温泉って、あまり相性がよくないのかな? もう一つ「つなぎ」になる要素がないと、しっくりきません。

★★
posted by あにあむ at 09:53| Comment(0) | TrackBack(0) | オーバーラップ文庫
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