2012年01月19日

花X華(4)


著者:岩田洋季
出版社:電撃文庫
花X華(4)

花と華、ふたりの「はな」が織りなすラブコメの4冊目。今回は、学園ラブコメの王道、学園祭が舞台となります。花と華、それに夕にとっては2回目、知佳にとっては最後となる学園祭。最高の思い出にしたいということで、それぞれが精一杯がんばる姿が描かれます。もちろん、ラブコメ要素として「学園祭最後のファイアーストーム」で夕との仲をリードしたい、花と華の駆け引きもあります。そう、前半は楽しい学園ラブコメが続くのです。ところが後半、もうひとりの「はな」葉奈子によって、学園祭の楽しさがすべて吹っ飛んでしまいます。

彼女の行動原理は「自分が楽しければいい」というものらしく、夕たちの関係を引っかき回すだけの存在になっています。小説内の登場人物ですから、そりゃ悪者もいるでしょうが、この作品には「胸くそ悪い」登場人物は一人もいなかったので、世界が崩壊してしまっているように思えてなりません。

彼女によって、花の人生が左右される。そんなことは決してして欲しくない。そんなことがあったら、今まで築きあげてきた彼らの「人生」そのものが否定されてしまう。葉奈子の登場で、かなり読後感が悪くなってしまいました。

「一部の天才は、凡人とは違う世界にいる。凡人が天才に関わることで、その人の才能を殺してしまうのは、許せない」という考えを葉奈子は持っているようですが、本当の天才は、人を思いやる心を持っていると思います。特に、演劇など「人の心」を動かすことを生業とする人にとって、自らを「他人とは違う存在」と思った時点で、人の心は動かないと思います。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
葉奈子が出てくるというのであれば、次巻以降おもしろさが半減ですね。

と、忘れるところでした。今回の最大の見せ場は、華の「ねこみみめいど」さん。夕は「ネコミミ萌え」属性があったようで、転げ回っています。にゃあ。
確かに強力ですね。★ひとつ追加してしまいましたにゃあ。
★★★☆
posted by あにあむ at 11:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫
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