2010年08月27日

花X華


著者:岩田洋季
出版社:電撃文庫
花X華

『あなたの映像のなかで、わたしはかがやいていました。好きです』
突然届いたラブレターから始まる青春物語。この手紙を受け取った高校二年の園端夕には、手紙に記されていた「はな」という名前の女の子の心当たりが二人ありました。一人はミニチュア人形のような愛らしいお嬢様「華さま」こと東雲華。もう一人は小動物を思わせるツインテール元気娘の「花」こと成宮花。どちらからの告白でも、男なら受けてしまうという存在っだったのが、なんとその二人から同時に告白されるという、ギャルゲな展開に。

二人とも主人公に対して好感度MAXで、お嬢様華は当然、花も実はものすごく純情な乙女。ということで、甘いラブコメを想像していたのですが(表紙もそんな感じだったし)、中盤からは、Wヒロインの過去も明かされ、その過去に打ち勝って行こうという青春ドラマになっていきます。小道具は「映画=映像作品」 主人公とWヒロインで映像作品を創り上げていく過程が熱く語られます。とはいえ、さほど専門用語は出てきませんので、読者おいてけぼりの蘊蓄小説にはなっていません。テンポもいいので、さくさく読み進めることが出来ます。

惜しいのは、せっかくのWヒロインであるにも関わらず、性格が似てしまっているところ(理由はあるのですが) もう少し二人の対比がわかりやすかったらいいのに。

最後まで、恋に決着はついていません。このままで完結させることも十分に可能(ちゃんとまとまっています)ですが、続けても大丈夫という終わり方。次巻以降はもう少しラブコメに振っても面白いかも。

★★★
posted by あにあむ at 14:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫
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