2010年05月25日

パパのいうことを聞きなさい!


著者:松智洋
出版社:スーパーダッシュ文庫
パパのいうことを聞きなさい!

迷い猫オーバーランの作者による、家族をテーマにした小説。
主人公は一人暮らしをしている大学生、瀬川祐太。なぜか「ロ研(路上観察研究会であってロリコン研究会ではないらしい)」のコンパに出て、先輩に一目惚れ。部屋に泊まり込む悪友も出来、よくある大学生活を描いたラブコメかと思わせる冒頭。ところが、突然姉の子供(姪っ子)3人の面倒をみることに。3人は、14歳、10歳、3歳の女の子。それぞれが魅力的な年頃の女の子なもので「トイレは1時間以上あけて」とか、いろいろ大変。それでも、末っ子のひなや次女美羽に懐かれ、長女 空も、出会い(いきなり着替えを見られた)があれだったため、ツンツンしているが、実は祐太のことが...というラブコメ。前半はこんなドタバタ劇なんですが、突然不幸が襲ってきて...

それでも登場人物たちは、明るく(表向きは)前向きに生活していきます。10代で背負い込むにはあまりにも重い現実。でも血のつながり以上の絆で、力強く成長していく彼ら。それを友人やロ研の先輩も、ちょっと変態的に、でも親身になってバックアップしていきます。

もちろん、現実に比べれば生やさしいのでしょうが、それなりに「子供だけで生活していく」ことの大変さも描かれており、感情移入がしやすいストーリーとなっています。
特にラストエピソードは、だめ。コメディタッチになっていることが救いではありますが、涙腺を決壊させるのに十分な破壊力があります。迷い猫オーバーランは、非現実的なキャラが邪魔していたんですが、こちらはそれぞれのキャラがしっかり役割を果たしています。うーむ、かなりいい出来です。

★★★★
posted by あにあむ at 15:47| Comment(0) | TrackBack(0) | ダッシュエックス文庫
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