2010年02月08日

三流木萌花は名担当!



著者:田口 一
出版社:MF文庫
三流木萌花は名担当!

一度だけ、本を上梓したことがある高校生、時任孝一が主人公。ジャンルは明確に記載されていませんが、純文学的な作品だったのかな? その主人公に「萌え」「エッチ」「ラブコメ」なライトノベルを書かせようとする、三流木萌花のお話。萌花は、主人公の唯一の作品を上梓した出版社の社長令嬢。とはいえ、現在その出版社は、社長の「売れればなんでもOK」という方針のため、大きく傾いており、編集者が一人もいない状態。そこで、萌花が編集としての主人公に「萌え」を理解させようと頑張るストーリー。流行りの女子高生編集ですね。
主人公は、ラノベを読んだことなければ、「萌え」「えっち」からほど遠い生活をしてきたため、概念が理解出来ない。そこで、萌花が実践的に「萌え」「えっち」を教えていくのですが、うーむ。なんか萌えをはき違えているような気がして...「萌え」や「えっち」が大嫌いな同級生も、存在価値が分からないし、絵師さんも単なる性格破綻者にしか思えない描き方になっています。
最近のラノベにありがちな、一部だけ妙にリアリティのある文章(本作であれば、イラストレーターやDTPソフトのバージョン)が、逆にリアリティを欠落させてしまっている部分が目立ちます。

楽屋落ち小説は、簡単なようで、実はものすごく難しいんですよね。小説内の登場人物に以下に「リアリティ」を持たせるか。それに失敗すると、フィクションの中のフィクションになってしまって、まったくリアリティがない作品になってしまいます。リアリティがないこと自体は悪いことではないのですが、楽屋落ち小説としては失敗でしょう。

「アイデアがわいた」といいながら、まったく書けない主人公のヘタレさにもイライラさせられますが、リアリティのなさ、ラブコメ要素もエッチ要素も中途半端なストーリー展開に疲れがたまります。


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posted by あにあむ at 14:09| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫
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