2010年01月26日

えでぃっと!―ライトノベルの本当の作り方?!



著者:箕崎 准
出版社:一迅社文庫
えでぃっと!―ライトノベルの本当の作り方?!

最近よくある、ライトノベル業界内輪ネタがメインとなっています。主人公は、中学の時に、一迅社文庫大賞をとって、現在は高一の羽沢雛太。雛太の編集が別の作家と海外に行くことになり、急遽代役として娘で高一の片桐文香が抜擢されます。まあこのあたりの設定がもうラノベならではなんですが(編集が高校生だなんて...)この文香と一緒に登場するのが、芸能の神様「イヅキ」芸に秀でた人にだけ見える神様だそうで。お約束通りちみっこい神様です。でも特になにかする訳でなく、漫画読んだり、PSPで遊んだりという存在価値がよくわからない神様ですが...

雛太には、幼なじみがいて(これも当然美少女)彼女にはプロ作家になったことは内緒にしているという設定。その理由はネタバレになるので書けませんが、ちょっと難しいかな?さらに新シリーズの絵師さんは、同級生お嬢様(美少女)だったとか、ラノベラブコメの定番作品となっています。後半は、この美少女3人との温泉旅行というお約束的展開もあります。全体に「お約束」に沿ったストーリーですね。

3人のヒロインの描き方が均一なのと、キャラ説明が比較的丁寧なので、読みやすい作品に仕上がっています。ラノベ業界のネタがほぼ実名で散りばめられているのも特徴でしょうか(普通、伏せ字にしそうなものなんですが)全体に柔らかい小説となっていますね。
でも、細かい描写が災いしている部分も多々見受けられます。ストーリーに関係のない範囲で例を挙げると、旅館でのチェックインから食事の流れ。
「お一人様3万円」の高級旅館(ホテル)という設定ですが、代表者がチェックイン手続きしている間、他の3人がほったらかし。普通このクラスの旅館であれば、ロビーでお着き菓子が提供されます。夕食メニューも変。高級旅館の夕食で「お通し」は出ません。並べられているメニューは3千円程度の定食メニュー+アワビってな感じ。普通、先付、八寸、椀物、焼き物などがでてくるでしょうしね。別に本筋に関係ないので描写をしなければ気にならないのに、中途半端に細かく描写してしまったが故に嘘くさくなってしまう。そういった箇所が他にもあります。誤字など、全体に校正不足なところが目に付きますね。も、もしかして一迅社って本当に高校生が、編集やっているんだろうか(笑)

ま、それはおいといて、全体に出来はかなりよいです。3人の恋の続きも知りたいし、続編期待です。

★★★☆

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posted by あにあむ at 16:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 一迅社文庫
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