著者:田尾 典丈
出版社:ファミ通文庫
ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc3
ギャルゲーの世界が現実に投影されたら...前巻では、ゲームキャラとして投影されたヒロインと、現実世界での幼なじみの間で揺れる主人公武紀の姿が描かれました。3巻目では、1巻で投影されたゲーム世界のヒロイン(というか主人公の姉妹)たちが、現実世界における自分たちの立ち位置を模索していく姿が描かれています。今回のキーワードは「絵師さんが同じ作品」ということになるのでしょうか? これ以上はネタバレになってしまうので、詳しくは書きません。
この作品の特徴の一つは、ゲーム世界から投影されてきた登場人物が、自分の出自を理解していること。そのため、自らの立ち位置を模索することになり、そこにドラマが生まれています。
ゲーム世界では、複数の女の子と仲良くなることも出来ますし、選ばれなかった女の子も幸せになるか、もしくは描かれないことが大半です。でも、現実世界での恋愛はきれいごとだけでは対処出来ないものです。それが彼女たちの行動を切ないものにしてしまいます。
当初は、バトルものになるのかな? とも思ったこのシリーズ。3巻では人の心に重きをおいた作品になったようです。
★★★
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