2009年06月25日

司書とハサミと短い鉛筆(3)

著者:ゆうきりん
出版社:電撃文庫
司書とハサミと短い鉛筆(3)

仕掛け絵本の仕掛けが実体化した女の子フィフと、そのマイスターとなってしまった文人を巡る物語の3巻目。
フィフは、書籍の世界を守る「戦闘司書」なんですが、身につけるものはマイスターの「仕掛け絵本」の仕掛け作成技術に左右されます。で、彼女は3巻でもぱんつはいていません。理由は、文人が女の子用のぱんつの仕掛けを造ることが出来ないから...一度ズボンをはいたことはあるのですが、ノーパンでズボンをはくと、かなりこすれるようで、それ以来フィフはスカートでノーパンという危うい格好のままです。

3巻では、また新たな敵との戦いが描かれています。その中でどんどんラスボスに近づいていっているというストーリー。戦闘シーンもありますが、今までに比べるとちょっと小振りかなあ。それよりもフィフの心境が、伏線として描かれているような気もします。

作者さんの趣味で、今回もぱんつに拘ったシーンが多々。さらにあの熊のぬいぐるみをかぶっているグリーズ・ビーは、すっぽんぽんで登場。胸や下腹部でなく顔を隠すあたりがビーですが、なんかビーの身体の描写はねちっこいです。「幼い少女」ってのを強調したかったのかなあ? ちょいと意味不明な描写になっております。

前巻の感想で「バランス感覚がいい」ってなことを書いておりますが、そのバランス感覚が危うくなってきているような気がします。このまま続くと、無理矢理感が強くなってしまうような気が...
あと、文人の本嫌いとネット依存がおかしな方向になっている。ネット好きと本嫌いは別に二律背反じゃないんだけどなあ。
ぱんつにこだわるコメディな部分と、時折文人が見せるひねくれた部分、それと戦闘シーン、それぞれが乖離してきてしまって、シーン間の親和性が低くなってきているように思えてなりません。2巻でいい方向にあったベクトルが3巻でおかしくなってしまったというか、シリアスな流れの中、無理矢理「ぱんつ」ネタや、ビーの裸を描写したりして、双方が浮いている状態。4巻でこの小説の方向性が決まってきそうですね。とりあえず次巻は読むでしょうが、今のままだとそこまでになってしまうかなあ...仕掛け絵本から実体化するって設定は面白いんだけどな。

★☆
タグ:異能 ★☆ 司書
posted by あにあむ at 13:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫
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