2019年02月04日

じゅっさいのおよめさん


著者:三門鉄狼
出版社:講談社ラノベ文庫
じゅっさいのおよめさん

主人公・倉敷誠二が終業式を終えて家に帰ると、家の前に十歳くらいの見ず知らずの少女が座り込んでいた。その子から「わたしはせいじのおよめさん!」と言われてしまいます。そんな約束をした覚えもない誠二ですが、とりあえず部屋に招き入れることに。少女は誠二のことを分かっているようですが、誠二は少女のことを知らない…追い出そうする誠二に対して、少女はうまく立場を利用して(ご時世から事案コース一直線)、一緒にお風呂入ったり、一緒に寝たりと、奇妙な新婚生活が始まります。そんな新婚生活を続けていくうちに、彼女の正体がクラスメイトの御殿山みのりであることが判明します。突然その姿になっていたということで、その理由はわからない(というか教えない)。彼女の秘密を探っていくうちに、ある伝説にたどり着き…

タイトルから想像した、ふわふわラブコメではありませんでした。とある理由により、幼くなってしまったクラスメイトとの奇妙な新婚生活が描かれます。誠二も基本いい人なのですが、みのりの正体(というか、なぜ幼くなったのか)が分かるまでの流れは、少々疲れました。あまりにもみのりが正体不明すぎて、それに流される誠二もよくわからず…みのりがクラスメイトと分かったあとも、誠二が一方的に意識するだけで、みのりが平気にしていることなど…みのりが幼くなった原因が判明して、すべてがつながりました。結構後半になってからだったので、少しもったいないかなあ。2巻以降も続くのであればいいのかもしれませんが、この巻だけで考えると、もう少し早い目に正体がわかったほうが、感情移入しやすかったかも。

みのりが10歳にしては、幼く感じる点については、誠二目線で理由分析がなされており、違和感はなかったですね。逆にいえば、その説明がなければ、実年齢とのギャップがあったでしょう。懐かしい感じになりました。ラストまで、みのりの可愛さがあって読みやすくて、面白かったです。サブキャラの槇村さきも、ストーリー上重要な役回りで、しっかり描かれていて、そのおおらかさが物語の雰囲気を優しいものにしています。結構重い設定もあるのですが、それを優しさでうまく包んでいます。

★★★
posted by あにあむ at 14:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫
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