2019年01月10日

放課後は、異世界喫茶でコーヒーを(4)


著者:風見鶏
出版社:ファンタジア文庫
放課後は、異世界喫茶でコーヒーを(4)

迷宮街に歌姫がやってくるということで、街の喧騒から逃れるため、ユウの店は深夜営業中。いままでの常連さんではなく、ろくでなし(という名の気のいい人たち)が登場しています。昼の常連さんと違う人もいますが、ゆったりとした空気が流れているのは一緒。そんなある雨の日、真っ白なドレスに身を包む鳥族の女の子ティセと出会います。雨に打たれていた彼女は「わたし、またここに来ていいですか?」と、深夜営業喫茶店の常連となります。少女が、深夜に出歩く…なにか訳ありな彼女は、どうやら祝祭の主役である「歌姫」そのひとのようです。

ということで、今回は歌姫が主役となっています。想像していた華やかな話ではなく、少し辛いお話。ティセの背中の羽根は小さく、空を飛ぶことができません。それは、鳥族にとって「落ちこぼれ」を意味し、小さい頃に「間引かれる」こともある重要な要素。ティセは歌姫の家系に生まれ、祖母と母に優しく守ってもらいながら、生活していましたが、母が心労から亡くなり、それとともに祖母からも笑顔が消えた…それを「自分のせい」と背負い込んでいるティセ。「歌姫」としてだけ存在価値があると信じていたのに、デビューコンサートで、まったく声が出ない…すべてを失い、行き場をなくした彼女に、ユウは異世界に転移してきた自分の姿をダブらせます。ユウと深夜の喫茶に集う、ろくでなしたちが、ティセを救う物語。そこには「異能」はまったくなく、いつものように、正面からぶつかっていくユウの姿があります。そんなユウを応援する勢力はどんどん大きくなっており、すでにこの異世界にユウの居場所はあるようです。

ユウのメインヒロインとしては、リナリアが一歩リードした状態のようです。歌姫来訪の祝祭もそろそろ終わりそうです。そうしたら、また昼間の営業に戻るのでしょうか?そのほうが、リナリアたちの登場シーンは増えそうですけどね。

まったりした雰囲気はそのままの「シーズン2」 もう少し楽しむことができそうです。

★★★☆
posted by あにあむ at 16:38| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫
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