2018年12月06日

まさか勇者が可愛すぎて倒せないっていうんですか?


著者:真代屋秀晃
出版社:電撃文庫
まさか勇者が可愛すぎて倒せないっていうんですか?

勇者の異世界転生を未然に防ぐため、勇者(転生予定者)の暗殺指令を受け、現代日本に乗り込んだ、魔王軍幹部のナラク。計画を履行するためナラクは、勇者候補・乃愛が通う学園に高校生・奈楽将吾として潜り込みます。ところがなぜか抹殺対象の乃愛から告白されてしまい、事態は急変。勇者と魔族の異世界交流・勘違い系ラブコメ。

ナラクは、肉体だけでなく魂も殲滅(普通に抹殺しても、器が変わり転生するだけのため)できる貴重な存在。そのため、魔界では高位の存在。ところが、今回の指令においては、かなりへなちょこ。なぜなら勇者候補の魂の抹殺を試みますが、その方法は相手の胸を触って、魂を吸い出すというもの。で、相手は可愛い女の子。そりゃラブコメ方面にいきますよね。普通まだ覚醒していない(転生していない)勇者候補は、特に力を持たないのですが、乃愛は無意識にその能力を使えるようで、魔族が彼女に触れると吹っ飛ばされます。その力は、かなりのもので、ナラクですら大きなダメージを受けるもの。この能力の発現は、乃愛がコントロールしているわけではないようで、彼女の好意度によって発現するようです。なのでナラクが彼女に触るためには、好意度を上げる必要がある。しかし、彼女は特異な出自(ヤクザの娘)で、少し人からずれている。さらにナラクは異性に慣れていないため、チグハグな行動になってしまいます。そこに、なぜか乃愛の勘違いが、ナラクの部下にも飛び火し、五角関係になっていきます。ナラクは、乃愛の胸を触れるような関係になれるのでしょうか?

おもしろい設定ですね。乃愛も独特の感性を持ったヒロインで、楽しませてくれます。ただナラクの行動原理がよくわからない。魔族も人間と同じような感情を持っているということを、強調したかったのでしょうが、彼の使命との間に溝が大きすぎて違和感があります。魔王軍の上位にいけるくらいだから、これまでにかなりの魂を屠ってきたはず。それと今回の乃愛との関係がいまいちわかりにくい。いや理由付けはされているんですよ。肉体を滅ぼした=殺した瞬間、魂は転生してしまう⇒生きている状態で、魂を吸い出さないといけない⇒好意を持たないもの(魔族に限り)が彼女に触ろうとすると、ふっとばされる⇒だから彼女の胸を触れるくらいの関係=恋人にならないといけない。確かに理論的には合っています…でも、なんか一つ一つに大きな隔たりがあるような気がして…

★★★
posted by あにあむ at 10:45| Comment(1) | TrackBack(0) | 電撃文庫
この記事へのコメント
勇者がエミリアだったら
速攻でブチのめす。
Posted by at 2018年12月06日 15:30
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