2018年07月23日

りゅうおうのおしごと!(8)


著者:白鳥士郎
出版社:GA文庫
りゅうおうのおしごと!(8)

順位戦が終わり、プロ棋界は春休みに突入。八一はあいを伴って、京都を訪れます。嵯峨野を散策し、一見するとデートのような旅行(ってほどじゃない距離ですね)ですが、本当の目的は「山城桜花戦」を見守るため。挑戦者の月夜見坂燎と、タイトル保持者の供御飯万智。親友同士が激突するタイトル戦。そこには、葛藤と切なさがあり…

前回は、師匠と若手の対決が描かれていました。ギャグは薄くなっていましたが、その分熱い展開で、シリーズ一番の盛り上がりでした。ある意味、ピークを越えた作品は、どのようになっていくのか?

竜王やマイナビ女王は、実在ですが、それ以外は少しずつ名称を変えている本作品。この山城桜花も倉敷藤花がモデルでしょうね。それはまあいいとして、対戦場所はもう少し考えて欲しかったな。竜安寺はいいとしても、公開対局というのは現実的にどうでしょう?将棋に詳しい人だけでなく、通りかかると思われるので、かなり騒音があり集中できる環境ではありません。ましてや三条河原なんかそもそも無理がありすぎ。今回は風がいたずらしていますが、雨が降ったらどうするんだ?

それが現実だというのかもしれませんが、将棋をなめた展開になっているのが残念。京都なので、よけいそれが気になったのかもしれませんが、いろいろとね。八一たちが住んでいる大阪地区から、嵯峨野はかなり近いです。(だから急に思い立って出かけられたのですが)その割にすごく隔たりがある書き方になっています。

出だしは、コメディタッチだった作品。それがおのおのの「本気で指す将棋」が描かれることで、熱い作品に変わってきていました。今回は「無理矢理」コメディを入れようとして、いろいろすべっているような気がします。もう一度バランスをとりなおして欲しいですね。

★★★
posted by あにあむ at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | GA文庫
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