2018年06月27日

生産職を極め過ぎたら伝説の武器が俺の嫁になりました


著者:あまうい白一
出版社:ファミ通文庫
生産職を極め過ぎたら伝説の武器が俺の嫁になりました

MMORPG「アームドエッダ」の運営チームに所属していた主人公は、ある日ふと目覚めると、見知らぬ世界で赤髪の美少女に開放されていた。しかも、姿と能力は、ゲームのデバッグキャラ・鍛冶師ラグナ・スミスそのもの。さらに、目の前にいる少女は、レインと名乗り、その本性は、ゲームで鍛え上げた伝説の武器「レーヴァテイン」だった…彼女とともに暮らすようになったスミスは、世界の謎を探り始める。

自らが構築(運営側)していたMMORPGの世界に転生するという物語。ネット感想では「初めて」というものが多かったけど、少し前に結構流行ったパターンではあるような。無機物が、擬人化して美少女になるってのは、もう定番中の定番ですし、その少女たちが主人公に、好意を抱いているというのも定番。かなり前には、文房具が擬人化するってのもありましたしね。

そういった意味で、非常にオーソドックスな物語なのですが、なぜか惹きつけるものがあるのも事実です。主人公やヒロイン、さらには彼らに関わる街の人々が丁寧に描かれているからでしょうね。擬人化された武器たちも、妙な設定がなく、普通の少女として描かれていますし、ラグナ・スミスも、転移したことを理解していながら、現代社会に固執することもなく、目の前にいるヒロインや街の人々のことを考えて行動しています。実力からすれば、実力で街を乗っ取ることも可能なはずですが、それをしないところが爽やかです。もう一つは、この手の「擬人化モノ」にありがちな過度な性描写がないこともメリット。そういうシーンがまったくないとは言えませんが、突然のように現れるシーンではなく、恋愛小説のように順を追った結果のシーンです。なので、ストーリーが分断されることがないのです。

なんとなく悪役が見えてしまっているのが、少し残念ですが、ラグナ・スミスの嫁はこれからも増えていくのでしょうかねえ。できれば、レインを大切にしてあげられるストーリーだとうれしいですね。

★★★★
posted by あにあむ at 17:12| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫
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