2017年12月08日

天使の3P!x10


著者:蒼山サグ
出版社:電撃文庫
天使の3P!x10

このシリーズもついに10巻に突入ですね。バンドものって、いろいろ難しいと思うんだけど、いまのところギリギリのバランス感覚で成り立っているような感じです。前シリーズと異なり、メインヒロインがはっきり決まっていないのが、この作品の長所だったのですが、最近短所になりつつあるような。

今回は、バンドでありがちな「メンバー間の衝突」がテーマになっています。東京中野で活動している小学生ガールズバンドからお誘いを受け、ライブハウスで対バンすることなるのですが、その練習中に事件が発生します。対バン相手も3Pながら、ドラム・ベース・Key(Vo)という構成。(Sense of Wonderと同じ構成だ) 練習の初っぱなに洋楽カバーをコラボしたところ、化学反応が起こり、すごい演奏に。そこまではよかったのですが、その後のジャムが悪かったようで…リヤン・ド・ファミユのメンバーは、攻めのフレージング。相手のバンドのドラムとベースは「いかにKeyを引き立てるか」を主眼に置いた演奏をしていました。ところが、実質リーダーのKeyが、あまりにもリヤン・ド・ファミユの演奏を褒めるため、仲間割れしてしまいます。自分たちの思いが伝わらないことに疲れたのですね。果たして初のライブハウスでのライブはうまくいくのでしょうか?

あるレベルに到達したが故に起こる衝突が描かれています。下手くそな間は、和気藹々とできるのですが、一定レベルに到達すると、いろいろな衝突が起こるのは、どの世界でも一緒。またその衝突は未熟さの証明というのも同じ。プロミュージシャンであれば、音楽性の違いは、いくらでも吸収することができるそうです。人間的に合わないというのは、つらいそうですが…確かに一流ミュージシャンって、いろんなジャンルの曲を演奏していますものね。そのときによってボーカルをたてたり、自分が前に出たりと調整をできるがプロ。そういった意味で、今回は未熟さが招いた衝突とも言えるでしょう。

響は、裏方に特化していくことを決めた模様です。これから先、どのように育っていくのでしょうね。

★★★☆
posted by あにあむ at 17:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫
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