2017年09月27日

黒騎士さんは働きたくない


著者:雨木シュウスケ
出版社:ダッシュエックス文庫
黒騎士さんは働きたくない

主人公・クロウは、十代にして皇帝の後継者と目され、謹厳実直な黒騎士でした。しかし帝都陥落の際、レイニア姫を連れて脱出した際、突然なぜか急に働くことを辞める決意をします。なぜかそれを嬉々として受け入れるレイニア。結果として、レイニアが小さい頃預けられていた獣人街で、レイニアのヒモとして自堕落な生活を送ることに…なれば、クロウも幸せだったのでしょうが、そこは元黒騎士。周りが放っておくはずもなく…元最強騎士が目指すスローライフ・ファンタジー。

クロウは、魔物を操る力を持つ「魔錫使い」。ところが、彼自身もどうやら皇帝に操られていたようで、その効果が切れたとたん、すべてが面倒くさくなってしまったようです。で、その皇帝を恨んでいるのであれば、話は違った方向に進んだのでしょうが、そうではない彼は、ヒキニートの道を選択しようとします。しかし、最強騎士である彼を世間は、放っておきません。黒騎士のファンである獣人少女。そして追いかけてきた元メイドが、いろいろ仕事を押しつけてきます。基本正義感が強い彼は、なんだかんだと、それらに対応し、なかなかスローライフが満喫できない状況。「チョーめんどくせぇ」といいながらも、トラブルを解決していきます。でも自堕落な生活はかわりなく、まわりからは白い目で見られ続けています。そんな中、ライバルの女騎士が獣人街に現れ、ますます身の回りが賑やかになってきてしまうクロウ。さらには帝国の再興を企てるものたちまで現れます。クロウの望む生活はいつ達成できるのでしょうか?

ある意味王道ですね。今のところ、スローライフは完成しておらず、本人の意向とはまったく違う情勢になっていますが、これから軌道修正することはできるのでしょうか? この作品のいいところは、クロウの性格。自堕落な生活を望んでいるのは間違いありませんが、そのために周りを巻き込むことは避けたいようで、結局は見捨てられずに助けにいってしまいます。これがなければ、本当にうっとうしい主人公に成り下がっていたでしょうね。うまく考えられた話になっています。

★★★☆
posted by あにあむ at 11:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ダッシュエックス文庫
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