2017年07月21日

底辺剣士は神獣<むすめ>と暮らす(2)


著者:番棚葵
出版社:MF文庫
底辺剣士は神獣<むすめ>と暮らす(2) 家族で過ごす冒険者学院

チートな神獣娘たちの助けもあって、強敵を打ち倒し、街の英雄となったアード一家ですが、有名になったがためアルバイトができず家計がピンチに! そんな時アードに「冒険者学院」の臨時教師をやらないかという話が持ちかけられます。最初は、娘達と離れることになるので、と断ったアードでしたが、その娘達も臨時生徒として同じ学院に通うという条件で、低学年クラスを受け持つことになります。しかし、すぐにアードが低レベル英雄であることがばれ、生徒達からの信用はなくなってしまい… それでも娘達の教育、なにより友達を作ってやるために、頑張るアード。

今回は、ダンジョンではなく、学校が舞台となっています。大人とは違い、すぐに分かるレベルという数値に惑わされる子供達。さらに校長(英雄)の妹・キスカは、本来であれば姉が受けるはずだった賞賛をアードが受けたこともあり、アードを受け入れることができません。アードを慕う3人娘も当然受入られず、お互いが反目することに。 そんな四面楚歌な状態でもアードは、自らを飾ることをせず、相手が子供であっても真摯に対応していきます。そんなアードを見て、子供達が少しずつ考えを改めていく成長物語となっています。後半は「異質な者に対する、畏れ」が描かれており、こちらも深いお話になっています。
もちろん、ラブコメもあります。前巻より3人娘も成長しており、自我の芽生えと共に、「大切な人の役に立ちたい」という気持ちも強まってきているようです。「となりの芝は」状態で、人より劣っていると考える娘たち。でもそれをマイナスではなく、プラスに考えさせるのは、アードのうまさでしょうね。劣っているからダメなのではなく、劣っているから、努力して自分の長所を伸ばしていく…「No1にならなくてもいい」と思った瞬間、堕落が始まりますが、そうではないことをうまく説いているなあと。

前回同様リウナは、3人娘の恋敵として、涙目になっていることが多いかわいそうな役割です。端からみれば、リウナとアードはお似合いなんですけどねえ。幼馴染みだからといって、必ず不幸になるというのは、勘弁して欲しいな。

★★★★
posted by あにあむ at 11:03| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫
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