2017年06月26日

せきゆちゃん(嫁)


著者:氷高悠
出版社:ファンタジア文庫
せきゆちゃん(嫁)

ヒロインは、油天国「ユデン」出身の油天使・せきゆちゃん。人間と接点を持ってはいけないという「プラスティックの掟」により、廃油にされそうな彼女を救うため、主人公・水並灯也は、せきゆと結婚します。それまで妹と二人だけの貧乏生活を続けていた灯也は、せきゆから無限に出る石油で石油王として勝ち組人生を送ることに…

ヒロインが「ざるそば」って作品がありましたが、今回は石油ですか…この手の作品は、矛盾点を無視して楽しめるかどうかにかかっていますが、ちょっと難しいですねえ…
せきゆちゃんは可愛いし、「熱いですっ!私、燃えてきましたっ!」と心も身体も引火しやすかったり、嫉妬に燃えて(不完全燃焼)一酸化炭素発生させたり、本当に燃えたりと面白いことは面白いです。でも「お風呂に入ったら、風呂が石油になる」その理由は、肌の石油がしみ出すから…ってそれじゃ風呂はすべて石油にならないよな。水などの不純物が混じった状態だよなとか…石油王になれるくらい(いきなり3階建ての一軒家を買ったり、南の島にチャーター機で旅行にいけるくらい)の石油って、無茶苦茶な量になるのでは? ドラム缶レベルじゃないよなとか、いろいろ考えてしまって…

まあそれよりも、灯也の妹がゲスすぎて、気持ち悪いというのが、面白さを削っている最大の理由です。特に前半の行動は、酷すぎます。成金とかそういうレベルでなく、人として大切ななにかを忘れてしまっています。さらに、灯也のクラスメイトもおかしいですね。お金を配ることでしか、人とのつながりがとれない…もう笑えるレベルではありません。

ギャグのつもりなんでしょうが、笑えないですね。スベっているほうがマシです。笑ってはいけないレベルで、人間性を疑う登場人物が多すぎます。ヒロインが石油ってのは、今までにない面白い設定ですし、なぜかせきゆちゃんが石油が出る(漏れる)ときに恥ずかしがるという、いろいろ遊べそうな設定もあるのに…(理由はまあアレなんでしょうが)強烈キャラを、投入しようとして失敗しているなあというのが感想です。

★☆
posted by あにあむ at 17:34| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫
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