2017年06月12日

世界最強の人見知りと魔物が消えそうな黄昏迷宮(1)


著者:葉村哲
出版社:MF文庫
世界最強の人見知りと魔物が消えそうな黄昏迷宮(1) 冒険者世界も不景気です

舞台は「ローゼンガルド帝国」。そこは、迷宮の魔物を狩り、資源を得る(鉄などの素材も魔物が持っている)ことで発展してきた冒険者の国。ところが。安価で手軽な蘇生魔法野開発、Lvに応じた適切な狩り場何愛。効率的な迷宮攻略によって冒険者が激増し、魔物が激減した「黄昏迷宮」。このままほっておおくと、経済的破綻は避けられない。そんな国の存亡の危機に、「人工迷宮」計画を遂行するため、新米騎士と3人の人間的にはダメすぎる天才が集められます。「ほんっとうに、このPT、なんで、こんなひとばっかりなんですかあああああ!」新米騎士・ティルムは、果たしてPTをまとめて国の危機を救うことができるのか!

それぞれ能力はあるものの、なにかが決定的に欠けている4人が集まり、人工迷宮を造るための「魔物」を生け捕りにすることになります。ティルムは、騎士になりたてで、普通ならこんな大切な業務にかり出されないはず。しかし冒険者ギルド・商人組合・神殿連盟は、万が一失敗した時に失ってもさほど問題でなく、でも帝国に対して「しっかり人材を提供した」という認識を持たせるため、能力は高いものの、人間的に問題ありまくりの人選をするだろうから、それをまとめられる人ということで、ティルムに白羽の矢が立ちました。そういった意味では、一番「まとも」な理由ですね。ティルムに唯一足りていないのは「経験」ということになります。冒険者ギルドが選出したのは、Lv7の戦士。この世界でLv7は数えるほどしかいない、別次元の強さを誇る存在。しかし彼は、極度の人見知りのため、会話が成り立たない…商人ギルドからは、Lv6の商人。神殿組合からはLv4の神官。もちろん一癖も二癖もある人材です。

漁をする人が多くなりすぎて、資源が枯れてしまう。天然モノだけではやっていけないから、養殖物を導入しようという、現実世界でよくあるパターンを、うまくファンタジー世界に当てはめましたね。極度の人見知りを入れることで、ラブコメもうまく回っています。魔物側の事情もうまく取り入れており、楽しい作品になっています。

★★★☆
posted by あにあむ at 16:50| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫
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