
著者:暁雪
出版社:MF文庫
今日から俺はロリのヒモ!(3)
前巻ラストで、藤花が荷物を抱えて「駆け落ちしてください!」と驚愕の宣言をしてきました。普通の流れであれば、現在の状況を知った藤花の両親が大反対。大げんかして、駆け落ちという流れなんですが、このひも小説は斜めの方向に進んでいきます。彼女がいう「駆け落ち」ってのは誤用であり、要するにハルも一緒に出張に着いてきて欲しいというもの。まあ小学生が出張とは? という疑問はどこぞに捨ててしまわないと、話が進みません。いつもは、有能メイドさんがついて行っていたようですが、どうしても日程調整が難しいと…なので一番暇なハルに白羽の矢が立ったんですね。まあクズとはいえ、成人していますから、保護者にはなるようで(事案になる確率のほうが、圧倒的に高いですけどね)いろいろありますが「藤花が楽しければ、それでOK」というスタンスのもと、出張も楽しみます。仕事が終わってからは、もう一日大阪で遊ぼうと、千鶴・紗奈も大阪へ呼び出します。そして3人で大阪を満喫。(最初は、渋っていたメイドさんは、藤花の写真を送ってもらうことをバーターにして、了承。って、この人実は一番危険な存在なのかもしれない)その後もコミケに参加したりと自堕落な生活を続けるハル。もうプロのひもとして、かなり高レベルに達したようです。
そんなプロひもにも、難題が! 「―先生、わたしにSMを教えてください!」と藤花が言い出します。さすがに、大人の階段一足飛びすぎだろ! 実演したら一生刑務所だろ! と焦るハル。彼が行った方法とは?
今回もハルのクズさが際だっています。直接手出しをすることはないようですが、少女用コスプレ衣装いったいどれだけ買い込んでいるんだ? それだけでも十分に事案に思えてしまいます。さらに今回は、ヒモの素晴らしさを第三者に伝授しているし…
面白いのは確かなんですが、あまりにも暴走しすぎで、ついて行くのが難しくなってきています。前巻でも感じましたが、ロリたちの精神年齢低下が著しく、実年齢との乖離が激しくなってきています。確かに子供の知識は偏ったものになりますが、それが極端すぎ。もう少し精神年齢あげていかないと、一部の人にしか理解できない世界になりそうです。
★★