2017年01月26日

妹さえいればいい。(6)


著者:平坂読
出版社:ガガガ文庫
妹さえいればいい。(6)

もうこのシリーズも6巻なんですね。今回ストーリーに一つの区切りが付いています。すべてが完了したわけではなく、いろんな懸案の一つが動き出したという感じですけどね。
京から告白された伊月。そしてその京に告白した春斗。伊月の周りに集まる男女に、いきなり動きが出た前巻。今回は、その続きとなっています。さらに、伊月の作品のアニメ化という大きな波。いろいろな波に揉まれて、彼らはどのようになっていくのでしょうか?さらに千尋という爆弾はいつ爆発するのか?

いろいろややこしい告白関係になってしまった4人ですが、第三者的立場で言わせてもらうと、伊月−那由多、春斗−京とひっつけば、いいだけじゃないですか。このリア充メンバーたちめ。まあ、そうは言っても京が一番辛いのかもしれませんね。伊月を好きになる前だったら、普通に春斗の告白を受けて入れてそうですし、伊月と那由多が決定的にひっついてしまったら、それはそれであきらめがついたのかもしれないけど…人を好きになるのには、パワーが必要ですが、それを忘れるのには好きになった以上のパワーが必要なのかもしれません。

この突然の告白は、那由多にも影響します。それまでは、一見して余裕のある態度をとっていた彼女が、京のまっすぐさに憧れ、そしてそれを脅威と感じるようになり、いままで感性だけで小説を書いていたのに、メディアミックスにも進出して「頑張って、伊月を超える作家」になろうとします。一方伊月は、那由多のような作品が書けず「いつか横に並びたい」と思っているのですが…

今回は久しぶりにぷりけつが登場しています。で、春斗も巻き込んで箱根へ旅行に行っています。まあその章のタイトルは、とんでもないものになっているのですが、それはほっておきましょう。誰も特しない情報です。この旅行で、ピカソの作品に触れたぷりけつは、そのすごさに驚愕し、キュビズムに一気に目覚めます。パブロ・プリケツとして、画家の道を歩み出すぷりけつ。まあイラストレーターとしては「けつ好き」なのは、変わらないようですが。このピカソとの出会いは、ぷりけつにとって、もう一つの願い「最高のけつ」に再び巡り会うことを実現させるきっかけとなります。そう今回も千尋はズボンとぱんつを引きずり下ろされています。うーん、困ったものだ。

この作品を読んで思うのは、伊月たちは大人だなあということ。「好きなもの」と「求められるもの」の違いを飲み込んでおり、表だってディスられても、キレることなく、相手の可能性を認めることができるなど。すごいですね。

落ち着くかに見えたラブコメは、今回新たなヒロインが投入されたことにより、もう少し波乱がありそうです。京がんばれ!

★★★☆
posted by あにあむ at 07:46| Comment(1) | TrackBack(0) | ガガガ文庫
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Posted by 本が好き!運営担当 at 2017年01月28日 17:56
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