2017年01月23日

かみこい!


著者:火海坂猫
出版社:GA文庫
かみこい! 〜くっついたらとれません〜

主人公は、神社の息子・神来旭。彼には「あとは告白するだけ」という、クラスメイト・風歌がいました。クラスメイトからは「付き合っていないというほうが、おかしい」といわれる二人ですが、お互いはっきりと言わないため、ズルズルと… 旭がとっとと告白しない理由は、子供の頃から父親に「誰かを好きになるのであれば、生命をかけるよう」言われ続けていたことが、背景にあるようです。そんな彼もついに決心し、風歌に告白しようとした瞬間、なぜか空を飛んでどこかへ連れ去られてしまいます。連れ去ったのは、蒼媛と名乗る美少女。その正体は、蒼媛之大神という神様で「旭、蒼媛を貴様の嫁にするのだ! 」と告げます。さらにいきなり服を脱ぎ、旭にのしかかり「性行しよう」と迫ります。その場に現れた父と政府機関の女性によって、なんとか事なきを得ますが、どうやら子供の頃に、旭は蒼媛と結婚の約束をしていたようですが、旭はそのことをまったく覚えておらず。蒼媛は、その後も旭にべったりとくっついて、離れようとしません。しかも旭がそばからいなくなると、不安になって大災害を引き起こす始末。世の平穏のためにと父や、日本政府も旭に蒼媛と結ばれるように薦めてきます。旭はどうするのか? そして風歌は?

あと一歩が踏み出せないカップルの前に、押しかけ女房が現れるというストーリーです。いわゆるラブコメなんですが、なぜ旭が蒼媛のことを覚えていなかったのか?という点に、シリアスな設定があり、物語を重くしています。さらには、風歌の旭への想いが、怖すぎる。「私、神様が恋敵でも負けない!」ってのはいいんですけど、想いを表に出してからの言動が怖いです。全体にコメディ色があるから、大丈夫と踏んだのかもしれませんが、シリアス部分での言動があるので、どうもコメディに見えません。なんというか、旭はどちらを選んでも苦労しそうとしか…

蒼媛のセリフは「xxだぞ。xxなんだぞ。」と少々特殊なものになっています。神様であり、一般人とは違うことを強調しようとしたのでしょうが、それ以外のメンバーが普通に話をしているので(もう一人の神様でさえ)違和感があり、全体のリズムを壊しています。安易に語尾でキャラ付けしようとすると、たいてい失敗に終わりますね。

★★
posted by あにあむ at 14:41| Comment(0) | TrackBack(0) | GA文庫
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