2017年01月06日

気づけば鎧になって異世界ライフ


著者:猪野志士
出版社:電撃文庫
気づけば鎧になって異世界ライフ

主人公・アスヤが気がつくと、見知らぬ世界にいて、身体が動かない、頭や腕はおろか、指やまぶたさえピクリともしない。しかも記憶がない! 困惑していたら近くから女の子の声がしたので、声を振り絞って話しかけてみると、驚かれる。なぜ? 彼女が差し出した手鏡を見ると、鎧姿の俺が映っていたが、バイザーを開くと中身がない…鎧に転移してしまった少年の物語。

あらすじを読むと、かなりコメディ色の強い作品に思えますが、実際は案外シリアスなお話となっています。主人公であるアスヤ、ヒロインのエルセリッタ、フィリオの生い立ちがかなりハードで、ボス敵がアレだったもので、コメディ色がシリアスで塗りつぶされそうになっています。この設定だったら、もう少しコメディに行ったほうがよかったんじゃないかなあ。エルが鎧=アスヤを着ることで、アスヤはエルの身体の凹凸を感じるとか、目がないはずなのに、見えてしまうとか。さらにとある条件で人間に戻れることがわかったものの、戻った瞬間は素っ裸。でも興奮すると鎧に戻ってしまう。そのため、中盤で人間に戻ったアスヤが風呂屋に行った際、ロリ美少女・フィリオに気に入られ「こどもつくろ」と言われた時も、興奮から危うく途中で鎧にもどりかけ…と完全にギャグマンガな設定が続くので、登場人物のハードな出自や、ガチペドなボス敵とかいらなかった気がします。まあ、そうすると薄っぺらい作品になってしまっていたかもしれないけど。

伏線はばらまかれているので、うまく回収してもらえたら、面白いシリーズになりそうです。

★★★
posted by あにあむ at 16:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫
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