2017年01月05日

14歳とイラストレーター


著者:むらさきゆきや
出版社:MF文庫
14歳とイラストレーター

むらさきゆきやさんの新シリーズ。今度はラノベの絵師が主人公。ラノベ作家が主人公という作品はいろいろありますが、絵師さんを中心に添えた作品は珍しいのではないでしょうか? むらさきゆきやさんといえば小学生という時代は、過去に去ってしまいヒロイン年齢が上がってきていたのですが、今回は思い切り年齢決め打ちですね。主人公の絵師さんが14歳という訳ではなく、青年というのもラノベでは珍しいのかも。いや、ラノベ界では、売れっ子作家が10歳とかザラにあるもので…

主人公・京橋悠斗はおへそに生命をかけるフェチイラストレーター。「ラノベの挿絵は1冊30万。税金も家賃もPC代もここから支払う」と妙にリアルな数値も出ております。大昔、セミプロイラストレーターな友人がいましたが、彼の場合「イラストの発注を受けると、資料代や画材で100%赤字」と言ってましたね。まあセミプロとプロ=それも売れているかどうかで大きく違う世界でしょうが。

それはさておき、ヒロインは14歳のコスプレイヤー乃木乃ノ香(愛称・ののの)。イベントで売り子をしてもらったのは覚えているが、その翌日悠斗が目を覚ますと、コスプレ(おなかが大きく出ている)のまま、部屋にいて…彼女から事情を聞くと、酔いつぶれた悠斗を部屋まで送ってくれたそうで、コスプレなのは酔っ払った悠斗に玄関先でぶっかけられたから…リバースを… そこまでされても、ニコニコと世話をしてくれる乃ノ香。彼女は、悠斗の大ファンということで、部屋の掃除や料理の世話として、これからも手伝いに来てくれることに…って、品行方正な美少女を連れ込んでなにやってんだ?

悠斗の周りには、巨乳と酒が大好きな倉山錦など、類友な世間からズレている作家ちが集まっています。そんな彼(彼女)たちの癒やしのマドンナとなった乃ノ香。その無邪気な言動で汚れた大人達を癒やしていきます。

とはいえ乃ノ香も類友な気がしないでもありません。普段着はセーラー服という彼女。家ではジャージということで、おしゃれと縁遠い生活。かといって不潔女子ではなく、ちゃんと清楚。羞恥心も普通にあります。でもコスプレすると「見て喜んでもらえる」ことに歓心がいくようで、へそだしルックも平気。このあたり普通じゃないですよね。

悠斗たちイラストレーターは、一般からすると「変」な人ばかりですが、作品にかける情熱は本物。間違いなくプロ集団です。乃ノ香にモデルをしてもらい、かなりきわどいポーズをとらせ、最初はテレていた悠斗も、途中からはそういった雑念より、モデルをどのように表現するかに集中していたようですしね。基本いい人のようです。

他にも、いつも笑顔でほがらか美人イラストレータで、ストーカーほいほいこと、佐伯愛澄も登場。少しばかりラブコメの匂いも漂っております。これから楽しくなっていきそうですね。

★★★★
posted by あにあむ at 10:55| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/178285380

この記事へのトラックバック