2016年11月17日

妹=絶滅したのです


著者:八奈川景晶
出版社:ファンタジア文庫
妹=絶滅したのです

いつの間にか妹が生まれなくなった世界。つまり男が生まれると、次に女が生まれない世界。その事実に気がついた時、世界は…特に騒動にならなかった。なぜなら女の子がまったく生まれない訳ではなく、男の子の次に女の子が生まれないだけで、男女比は変わらなかったから…なるほど…って、これおかしいですよね? 絶滅したのは「お兄ちゃん」であって「妹」ではない。だって、女の子の次に女の子は普通に生まれる訳だから姉妹は存在する訳ですよね。まあんなことどうでもいい作品なんですが。

主人公は、そんな時代になぜか兄妹として生まれた勇巳と伊織。世界で唯一の「実妹」である伊織と、至って平穏な日々を過ごしていた。ところがある日突然「お兄ちゃんというものに甘えてみたいのだ。だから抱きしめて」「…お願い、早くなでなでして!」「さぁ、新しい妹とお風呂に入りましょう?」と妹が増えてしまいます。それは桐原一刀総帥・桐原久遠、須賀沢財閥総帥・須賀沢瀬理、トリヤード王国第一王女・テレサトライヤードという超高スペックな美少女たち。お兄ちゃんにあこがれる彼女たちは、お兄ちゃんに甘えるため、勇巳を狙います。それが普通の甘え方なら、ある意味ハーレムなんですが、久遠は刀で脅す。瀬理はお金にものをいわせ、テレサは軍事力と政治力を利用と超わがままなお嬢様方ばかり。またややこしいのは、勇巳はお姉さんにあこがれており、伊織はそれに気づいており、兄に気に入られたいため「お姉さん」になろうとする。さらに3人は、全員お姉さん好きにはストライクな容姿。兄妹の生活はどうなるのか?

いろいろ設定をややこしくしていますが、基本はテンプレなラブコメです。特になにか大きな陰謀があるわけでもなく、兄妹を復活させるために行動する訳でもなく、突然ハーレム状態になった兄と「実妹は自分だけ」と嫉妬する妹を巻き込んだラブコメです。話が流れるように進むので、読み疲れはしませんが、なにか残る部分がある作品かというとそうではありません。肩の力を抜いて、妹を楽しむべきですね。せいいっぱい背伸びしている伊織を愛でるというのが一番ではないでしょうか? しかし彼女の兄コントロール術はすごいですねえ。一緒にお風呂に入るのは恥ずかしくないのに、裸を見られるのは恥ずかしい。このあたりも難しいですな。

★★
posted by あにあむ at 08:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫
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