2016年07月05日

非オタの彼女が俺の持ってるエロゲに興味津々なんだが……


著者:滝沢慧
出版社:ファンタジア文庫
非オタの彼女が俺の持ってるエロゲに興味津々なんだが……

第28回ファンタジア大賞「金賞」受賞作品。
主人公は、隠れオタでエロゲ趣味の高校1年生・一真。ヒロインは、あまりにも品行方正かつ完璧な美少女すぎて、誰かと会話する姿さえほとんど見ることが出来ないという水崎萌香。
夏休み明けのある放課後、一真は萌香に痴漢モノのエロゲを持っている姿を見られます。現実世界であれば「人生おわた」瞬間になるのですが、ラノベ世界であるが故、なぜか萌香から「私をあなたの―カノジョ(奴隷)にしてほしいの」と告白されることに……うーん、まったく流れが読めない! というか変でしょ。普通なら躊躇しそうな展開ですが、一真は喜んでおつきあいを始めることに。うーむ、よくわからない流れだ。まあ一真はヲタとはいえ、美少女な幼なじみがいたり、ロリ美少女な部長(ヲタ)と仲良かったりと、大概リア充な生活を無意識に送っていたから、女性慣れしているのかな? 

それはさておき、萌香は一真の理想のヒロインを知るため、一緒にエロゲをしたり、スカート短くしたり、「私も首輪してみた…にゃー」とないたり、紐ぱん穿いたり、それを見せようとしたり……どんどんエロゲの影響を受けていきます。というか、なぜそこまで一真に尽くすんだ? その一番大きいであろう疑問を置いてきぼりにしてストーリーは展開していきます。

最初は謎の存在だった萌香も、一緒にいる時間が長くなるにつれ「素の姿」を見せるようになり、そのユルさがよけい魅力になり、どんどん惹かれていく一真。幼なじみの涙ぐましい努力は、どこかへ置いてけぼりにして、そのままと思いきや、突然のように「女の子が一方的に尽くし続けるだけの関係でいいのか?」と悩み出す一真。なんだろう、この突然さは……

萌香を「可愛い」と思えるかどうかで、この作品が楽しめるか別れるでしょうね。少しずつ素の姿を見せるようになってきた後半は、可愛いと思えないこともないのですが、前半の姿はダメでした。たとえ成績がよくても、また美少女であっても、人を寄せ付けないクールビューティには魅力を感じないんですよね。さらに一真へのアプローチの仕方が気持ち悪すぎて……後半おもしろかっただけに残念。

★★
posted by あにあむ at 11:35| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫
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