2016年05月02日

オレと彼女の萌えよペン 増刊号


著者:村上凛
出版社:ファンタジア文庫
オレと彼女の萌えよペン 増刊号

すでに完結したシリーズの後日譚を含む短編集。5編が本編時間軸上に存在するショートストーリーで、1編が後日譚となっています。時間軸に沿った構成になっているので、わかりやすい短編集ですね。個別に感想を書くことはしませんが、一番最初の「凸凹漫画家コンビ、始動!」がお気に入りになりました。泉がエミリと出会うのがメインエピソードとなる短編ですが、最終巻でのエミリを見てからだと、よく分かるお話になっています。「かっこいい男の子だったらどうしよう」という乙女心と「どうせヲタにかっこいい人なんていない」というあきらめの心境。実際に泉を見たときに、彼女はどう感じたのか?
この短編読むと、泉って最初からモテる要素持っていたんですね。まあ残念な幼なじみも美少女でしたし、十分リア充な生活だったということで。

他の短編も、それぞれ主役が異なっており、バラエティにとんだものになっていますが、別作品とのコラボとなる「そう、コスプレは垣根を越えるもの。」は、少々難ありですね。コラボ作品なので、対象作を読んでいないと、わかりにくくなるのは仕方ないのですが、コラボ上で伏線を混ぜ込むのはどうかと。オタリアは読んでいなかったので、分からないだけかと思いましたが、泉たちが相手キャラと出会った学祭の話は、そもそもどこにも描かれていないようですね。なんのためのコラボなんだか残念です。

後日譚は、二人が大学2年になった時間軸です。共同執筆は続けており、バカ売れするという訳ではないけど、堅実に部数を伸ばしているという二人。「先生」−「茉莉ちゃん」−「茉莉」と呼び方が変わっていった二人のゆるやかな繋がりが描かれています。なので、あのラストシーンはいらなかったような気が。この二人ならば、もっと時間をかけて近づいていくほうが「らしい」なと。マンガ家としての収入があるとはいえ、まだ大学2年。それほど慌てる必要はなかったような。本編で「告白」シーンがあったから、次の段階に進めるしかなかったのかも知れませんが、もったいないなあ。恋人として、こういうイベントを経験していく過程で、人生について考えていくというほうが、二人らしいのに。
少し消化不良だったかな。

★★★
posted by あにあむ at 11:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫
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