2016年04月25日

姫騎士はオークにつかまりました。


著者:霧山よん
出版社:ファンタジア文庫
姫騎士はオークにつかまりました。

ほぼ地雷作品でした。
主人公は、不景気なモリタニア王国で就職活動に失敗して派遣として働くオークの里中・オーク・弥太郎。倉庫襲撃業務(?)の途中、ゆとり教育の権化である魔法使い・佐々木、エルフの遥香と一緒に特別ボーナス目当てで、姫騎士・杏樹を捕縛します。「くっ…殺せ!」とテンプレ台詞を吐く杏樹ですが、弥太郎は「興味ないんで、黙っててもらえますか」と姫騎士らしい扱いをしません、杏樹は行き遅れを気にしており(15歳が適齢期。早ければ13歳で嫁ぐ世界)、オークですら(いや、オークは性欲に忠実で、女とみれば襲うという設定があるから)見向きもされない状況に不満を募らせます。ぐでぐでながら、誘拐犯と被害者の関係。ストックホルム症候群により、杏樹は弥太郎に惚れてしまい…

ということで、ブラック企業で派遣として働く青年が「内定」を得るために、誘拐をしてしまうお話。弥太郎は「オーク」としては力が弱く役に立たず、人間ではないため、なかなか就職出来ないという状況で、自分に自信が持てず、いじいじとしています。そのため、イライラする言動が多く、読んでいる人間のエナジーも吸い取っていきます。その割に弥太郎の「いいところ」を中途半端に強調しようとして失敗していたり、他登場人物も、その性格設定が中途半端だったりと、全体としてまとまりがない作品です。一番、中途半端なのは、本来ラブコメ上のライバルにならなければならない、遥香の性格ですね。引っ込み思案なのか、直情型なのか、おしゃべりなのか無口なのか…すべてにおいて一貫性がありません。

ということで「地雷」認定でもよかったのですが、佐々木が弥太郎に言った台詞が、自分を見直すのにもよかったので、☆半分追加しました。「ダ行で始まる話、辞めて下さい」ってヤツ。「どうせ」「だって」などネガティブな話になりやすいですよね。気をつけよう。

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posted by あにあむ at 10:57| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫
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