2016年04月06日

魔王子グレイの勇者生活(3)


広岡威吹
著者:広岡威吹
出版社:GA文庫
魔王子グレイの勇者生活(3)

いきなりですが、最終巻です。最近は3巻の壁超えられる作品が皆無に等しいですね。最初から3巻程度のボリュームで書かれているのであれば、違和感ないのですが「続く」ことを前提に書き進められ、3巻打ち切りー慌てて収束というパターンが多く残念です。この作品は、あまりアワアワ感はありませんが、それでも強引な部分がありますね。

バヌトリウスを倒し、つかの間の平和を得たグレイ。サラやミレーヌ達と平和の中で、ラブコメしていたのですが、突如として人間界に魔物が大群で押し寄せてきます。「人間共がっ、この魔王スサノデューラの力を思い知るがいい!」 圧倒的な戦力によって進撃を続ける魔王軍。グレイ達は対応出来るのか?

ということで、魔族と人間の全面戦争が唐突に始まります。前巻までは、魔族が個別に陰謀を張り巡らせるという形だったのですが、今回は純粋に力を持って、攻めてくるという状況。もちろん、それには想定外の理由があるのですが、それでも唐突ですねえ。

彼我の戦力差を埋めるため、また大切な人を護るために、グレイは実の父である魔王を倒すことを決意します。そのためのアイテムを入手するため、聖竜ピュアに乗って魔界へ向かいます。その間、人間側がなんとか持ちこたえられるよう、魔王子としての知識をフルに使った作戦書を残して……ところが、魔王の侵攻が想像以上に速く、人間側は混乱に陥ります。人間は魔族に勝てるのか? そしてグレイは?

グレイがかっこよくなっていますね。彼の心は、終始ぶれることなくサラに注がれているのですが、その割に今回はいろいろな人とキスしたりと「何股かけとるねん!」という状態です。本人は、それでもサラが一番と思い込んでいるところが、非常に危険人物ですね。まあミレーヌ達の行動も直接的なものになってきており、なんかいろいろ飛ばして「性的」にグレイを襲おうとしているようにも見えます。1巻からチートな能力を持っていたグレイですが、それがどんどん強くなっていき、さらに女の子に優しい。ある意味少女漫画に出てくる王子様のような存在ですからねえ。グレイの通った後には、顔を上気させた女の子達が……

もう少し続けば、ヒロインたちを掘り下げ、ラブコメも面白いものに出来たでしょうね。たぶんピュアも参戦したでしょうし、魔族・人間・竜という3種族のラブコメが楽しめたように思います。とはいえ、丸く収まっているのも事実。悪くない作品でした。

★★★☆
posted by あにあむ at 10:39| Comment(0) | TrackBack(0) | GA文庫
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