2016年04月04日

エルフ嫁と始める異世界領主生活 ―俺の住む島に異世界が来ちゃったんだが―


著者:鷲宮だいじん
出版社:電撃文庫
エルフ嫁と始める異世界領主生活 ―俺の住む島に異世界が来ちゃったんだが―

主人公は、東京都の南の果てにある離島に住む高校生。そんな離島に異世界の一部が半島まるごとやってきて、領主の娘さんであるエルフ美少女が俺の嫁になった…という異世界召喚(じゃないか)ファンタジーです。

異世界に召喚されるのではなく、異世界が現世にやってきたというのは、少しだけ珍しいのかな? 普通このような場合、ファンタジーな展開になっていくのですが、無理矢理現代日本の政治問題を入れ込もうとしたため、面白さ半減という感じになっています。異世界の姫様のエルフ耳を触った(敏感な性感帯らしい)ことが、プロポーズになるっていうのは、異世界ものでよくあるパターンですね。まあそこは、主人公の幼なじみを交えたラブコメと考えれば面白くなる要素なんで問題ないのですが、その後の展開が……

異世界がやってきたことは、中央政府に伝わっており、交流に制限がかけられます。その理由が「異世界」は国なのかどうか? 日本国でないとすると、領土侵犯ということになり、いろいろややこしくなるという日和見理論。

さらに、異世界サイドで問題=食料危機や飲み水危機が発生していても、異世界が外国であれば、関連法案が必要となるという理由で、なにも動きをとらず…って、確かにそうかもしれないけど、さすがに「目の前」に困っている人がいたら助けるってのが、人道的対応で、それは今までもしてきているはずだけどなあ。たぶん、作者な人が「政権批判をすれば売れるかな」という甘い考えを持っているからだろうな。

その他そんな緊迫した状況下に、政府が派遣したのは、大学生(官僚見習い)。これもおかしいよな。大臣級が動くと問題になるから、ってのは分かるけど、それならば課長級程度を派遣しないと、判断が出来ないし意味がないことになってしまう。政治系知識が中途半端になっているのが残念。

ただ主人公・姫様・幼なじみのラブコメは非常に面白い。その部分をもっと強化してもらえたら楽しかっただろうな。別に政治出さなくても、日常系ファンタジーは成立するはずなので、そういった作品を期待しています。

★☆
posted by あにあむ at 14:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫
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