2016年03月18日

SE-Xふぁいる


著者:五十嵐 雄策
出版社:電撃文庫
SE-Xふぁいる ようこそ、斎条東高校「超常現象☆探求部」へ!

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少女の好奇心がエッチを呼ぶとき、少年は鼻血を解き放つ! 禁断のラブダクション・コメディ、登場! 「も、護田(モルダ)くん……疲れてるの?」
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タイトルからすると、エロコメ? でも作者は五十嵐さんだしなあ。そりゃ、どの作品でもエロマウントポジションなどの微エロはあったけど…

主人公は、護田映一郎。高校デビューの目標は、七色に光り輝く青春イベントで、真っ白な青春アルバムを埋め尽くすこと。中学時代は、自らの体質のせいで青春と全く無縁だったから。とはいえ、そこは五十嵐作品の主人公。引きこもりという訳ではなく、対人スキルもかなり高い人物となっています。そんな、映一郎に接近してきたのは、宇宙人のかぶり物をしたクラスメイトの白羽根鈴緒。かぶり物をしているときは、「時にモルダくん。──私と第四種接近遭遇をしてみる気はないかな?」と強気なのに、かぶり物を取ると、臆病な子犬のようになる少女。彼女が求めるのは超常現象…でも、彼女の体質(?)のため、超常現象を探しに行くと、百発百中でエロシーンに出くわしてしまう…それがSE-Xファイル=鈴緒・エロ・Xファイル! 名付け親は、鈴緒の親友である元気少女・浅葱。うん、言い得て妙ですね。

なんせ、体験入部ということで初めて一緒に探した超常現象で出会ったのは
「あ、ああん……気持ちいい……イく……イっちゃう……先生、異次元にイっちゃう……!」
……いいんだろうかというシーン。ここで鈴緒は真っ赤になってオーバーヒート。映一郎はというと鼻血……その後も後輩中学生からの依頼時もひとりエッチ(テレフォンS○X)をしているシーンを目撃したり、もうなんていうか。そのたびに映一郎は鼻血を出すのですが、実はこれ興奮して出たのではなく、超常現象に反応してという設定が…そうこの作品は、たんなるエロコメでもなく、ラブコメでもなく、オカルトものだったようです。

映一郎のMシステム(超常現象で鼻血)や、鈴緒のSE-Xファイルの本当の意味などなど、謎が多い作品になっています。今までの作品(城姫除く)は、現実的な世界(お嬢様が現実的はさておき)の日常でしたが、今回はそこにオカルトが入ってきています。まあ、極端にグロテスクな描写はありませんし、ホラーにはなっていませんので、そういったものがお嫌いでも大丈夫と思われます。

ただ、今までの作品に比べ、直接的なエロシーンが多いので(主人公たちは、相変わらず純情ですが)それがどうかなあ? ちとやりすぎかな? という気がしないでもないです。とあるシーンでの「ケンタウロス」も、それだけでやめておいたらよかったような…その前の描写があまりにも直截すぎて… ヒロインがほんわかしているだけに、そこだけ妙に浮いているんですよね。

主人公が、中学生ずを含めて、少女たちに懐かれるのはいつものこと。メインヒロインがふわふわしているのもいつものこと。このあたりは安心の「五十嵐クオリティ」です。メインヒロインは「わふぅ」と鳴くし、白い布は出てくるし。うん、アレなシーンを除けば、楽しい作品です。アレなシーンは、もう少し減らして欲しいな。

★★★★
posted by あにあむ at 16:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫
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