2015年12月24日

オレのラブコメヒロインは、パンツがはけない。(3)


著者:佐倉唄
出版社:富士見ファンタジア文庫
オレのラブコメヒロインは、パンツがはけない。(3)

最終巻になります。
今回の「屈折のデザイア」被害者は、留学生のハンナ・エイムズ。彼女は、他者と感覚共有が出来る代償として「全身を性感帯化」してしまうという症状。今までの少女たちと異なり、発症を自分でコントロール出来るのに、自ら進んでその能力を使っています。といって、18禁な作品のような理由ではなく、別の理由があったのですが……

主人公弥代がどんどん成長しています。1巻では「女性嫌い」という名の、偏屈野郎だったのですが、屈折のデザイアを通して、奈々・千編や幼なじみと仲良くなり、どんどん人間としての感覚を取り戻していきます。というか、十分リア充です。クリスマスイブには、奈々とデートの約束するし、茜とはキス(ホッペにだけど)するし…千編は、べったりひっついてくるし…奈々の秘密の花園をスマホで盗撮するし…って犯罪が一つ混じり込んでいますね。

ハンナは、周りの人に嫌われたくないという理由から、他者の心を感覚共有で読み取り、一番いい言葉を探すという「八方美人」な対応をしています。そのたびに屈折のデザイアの代償として、性的快感を受けているのですが、これって今まで誰にも気がつかれなかったんだろうか? そんなハンナの行動に危うさを覚える弥代。なんとか、彼女に考え方を変えさせようとするのですが、それは自分の考えを押しつけることになってしまい、うまく行きません。その過程で、奈々ともうまく行かなくなってしまい……

自分にとって「正しい」ことが、他人にとっても「正しい」ことかどうかはわからないということですね。それでも「人」として正しくないことは、はっきりとあるはず。そういった青春ドラマになっています。

今回は、恋愛ドラマになっています。弥代が「恋愛」という言葉の意味を理解するようになり、ふと気づけば周りには茜をはじめとして魅力的な女性陣が…いきなり誰を選ぶのかという難題にぶち当たっています。ってなにそのリア充な悩み……

女の子達が一生懸命だった、いいシリーズでした。
★★★☆
posted by あにあむ at 10:03| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジア文庫
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