2015年12月17日

さすがです勇者さま!


著者:あさのハジメ
出版社:講談社ラノベ文庫
さすがです勇者さま!

主人公は、異世界に召喚され、人間離れした勇者の力を手に入れた高校生・鈴原悠理。ところが、その世界はとっくに平和になっていた…「魔族との戦争は?」「もう終わりました」「…魔王は?」「バイトで学費を稼ぎながら学生してます」 戦うべき敵も、陰謀も、世界の危機もない状況に開き直ることにした悠理は、魔王・シルヴィアたちと平穏な学園生活を送ろうとする。でも、剣を振れば教室が崩壊、クシャミすれば学園の魔術決壊を破壊するという、超人的パワーのためトラブルばかり呼び込んで…

悠理は、元世界で7回も転校するうちに「人付き合いなんて、くだらない」という真理にたどり着きます。でも、別にコミュ障という訳ではないので、その気になれば人と付き合うことは可能。異世界では、目標がなくなってしまったため、「普通の生活=友人たちと楽しくすごす」を目指します。同級生は、魔王である美少女・シルヴィア。それと本来は勇者パーティの一員として魔王を倒すはずだった魔術師のルチア。先生は。これも美少女で勇者パーティの一員だったはずの、傭兵のエヴァ。それぞれ、その能力や出自が故、普通の生活が送れなかった4人が、青春しています。

って魔王さまが可愛すぎます。お菓子作りが大好きで、しかも優しい。もうね、こんな魔王倒す気になれそうにありません。そりゃ世界も平和になるわ、という話ですね。
ルチアは、本来魔王を倒すべく努力してきたのに、いきなり平和な世界が訪れたため、力の使い道がなくなってしまったかわいそうな存在。さらに登場時に、悠理のくしゃみで服と下着を飛ばされ「裸マント先輩」というあだ名つけられるし……
エヴァは、よく見かけるタイプの少女ですね。いろんな作品で、この手のキャラを見かけます。

本編の合間に「0章」という章が挟み込まれています。ここでは、伏線や登場人物の過去の関係性などが語られているのですが、少し時系列がわかりにくくなっている気がします。本編の流れがせき止められている感じがするので残念です。

力を持っているが故に「普通」でいられない4人が、普通の友人を目指す楽しい物語になっています。少々甘みが強いラブコメですが、楽しいですね。

★★★★
posted by あにあむ at 12:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫
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