2015年12月10日

出番ですよ!カグヤさま


著者:逢空万太
出版社:GA文庫
出番ですよ!カグヤさま

「わらわはカグヤ・∀・ハインライン。月を統べる女王だ―― 元 、な」
ある日、主人公・支倉裕太が、流れ星に願いを祈っていたら(segaho)、流れ星とともに、美少女が落ちてきた…彼女は、カグヤと名乗り、元月の女王とのこと…月で失政し、リコールされて地球へ追放されたと…にわかに信用出来ない話ですが、クレーターの中に突き刺さっていたことなどから認めざるおえなくなり…当然地球で行き先がある訳はなく、さらに結太に一目惚れしたことから、なし崩しで結太の家に転がりこむことに。普通ならば、そんな訳のわからない少女を連れ帰ったら親に怒られそうなものですが、結太の母親は、あっさりカグヤを受け入れます。しかも、結太が風呂に入っているところに、カグヤを送り込んだり(当然全裸)、一緒の布団に寝かせたり、あげくに手をださなかった結太に「これだから童貞は」と曰う始末。どうなってんだろう? この家庭…

逢空万太さんの作品は、最初からヒロインが主人公に好感度Maxであることが多いのですが、この作品も同じ作りになっています。ついでにヒロインがアホの子であるのも、他作品の流れを踏襲。安定したギャグワールドですね。あ、あと父親が出てこないもの特徴かな?

カグヤには、首輪のようなチョーカーがはめられており、無理に取ると自爆してしまうという「罪人」仕様になっています。カグヤ自身はまったく気にしていないのですが…そのチョーカーには善行値が表示されるようになっており、当初の値はマイナス530000。カグヤの罪が許されるためには、善行値を100にしないといけない。いったいどれだけ時間がかかるんだ!

容姿的には、ど真ん中ストライクだけれども、その残念さがハンパなく、なんとかしてカグヤを月に送り返そうとする結太。でもカグヤの行動は、善行とはほど遠く、なかなか値が貯まりません。果たしてどうなるのか?

なんか日本昔話も含めて、いろいろ台無しにしている感もあるお話になっていますが、SF的考証をすべてすっ飛ばしているため(開き直っている)、ギャグとしての完成度が上がっています。この世界観に、SF的考証を入れ込むと、面白くなくなってしまいますからねえ。とはいえ、少々やり過ぎな感もありますが……

他作品と若干印象が違うのは、主人公の性格でしょうか? 思春期ボーイズとしての欲望が表に出てこないんですよねえ。某戦乙女な作品や、某マンタ神様な作品の主人公は、もう少し欲望がありました。まあカグヤが残念過ぎるため、手を出す=地獄に落ちる のような気もしますが、容姿端麗な美少女(馬から落馬している表現だな)が迫ってきたり、ディープキスかましてきたりしたら、もう少し反応があってもいいと思うのだけど……それが、主人公の印象を弱くしてしまっているようです。

カグヤが月に戻るまで、まだまだ話は続きそうです。(少なくとも3巻までは続く模様)結太がもう少し積極的になれば、もっと面白くなりそうです。

★★★☆
posted by あにあむ at 12:54| Comment(0) | TrackBack(0) | GA文庫
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