2015年11月09日

彼女は遺伝子組み換え系


著者:嵯峨伊緒
出版社:電撃文庫
彼女は遺伝子組み換え系

主人公は、普通の高校生・命川景。日常的にテロの脅威にさらされる新東京都で、彼はテロリストの少女に自宅を占拠されてしまいます。少女はムーンチャイルドと呼ばれる人間兵器の生き残り…彼女たちムーンチャイルドは、遺伝子組み替えにより人間兵器に仕立てられた存在。景の父親もその研究者であったため、ムーンチャイルドに対して思うところがあり…
ということで、ここだけ読むと凄惨なお話になりそうですが、少女は美少女。イラストを信じるなら、金髪ロリ美少女。しかも「死んでください。この屑」 まあ最恐のツンデレ美少女ということで、そういうお話になっております。異能バトルとラブコメがバランスよく配置されている作品です。主人公も「普通の高校生」などではなく、ストーリーの根幹に関わる過去を持っているなど、話の奥行きもあります。でもストーリー展開が速すぎてついて行けないところが多々。さらにいうと「死ね死ね」言い過ぎな登場人物が、雰囲気を悪くしていますね。口の悪さもって、彼女たちの陰湿な過去を表現しようとしているのかも知れませんが、あまり成功していないようです。

これは、最近の作者さんの特徴なのかも知れませんが、視点の変更が激しいですね。舞台や文学作品(という言い方がいいかは別にして)など、全編を通して一つの視点という芸術にあまり触れず、TVやゲーム視点だからなのかなあ。複数の登場人物の視点から物語を描くことは、悪くないのですが、細切れにされてしまっており「今どうなっているのか?」がわかりにくくなっています。このあたりは、好みもあるので、強く言えないのですが、もったいないなと。

★★
タグ:異能 ★★
posted by あにあむ at 14:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫
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